呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

参加メンバーはこちら

呟怖.ORGと参加について

深夜アニメを録画した筈が、違う番組を録ってしまった。海の映像が流れている。濃い灰色で波が高い。酷く寒そうだ。29分間頃、テロップが流れる。「『ヒト型殺戮兵器』が導入されて早半世紀。運用期限が過ぎた個体及び研究時に発生した廃棄物は、海底深くに埋葬されます。ご安心ください」 #呟怖

「今日は『悪魔の日』なので悪魔を召喚します」オカルト趣味な友人の奇天烈発言に首を傾げる。『悪魔の日』なんて初耳だ。「2022をバラバラにして足したら6。で、6月6日……666で『悪魔の日』」……なるほど。こじつけが凄いが納得しよう。で?なんで召喚するの?「食べたい」は?「食べたい」 #呟怖

僕の幼馴染は淡々とした口調で「私の代わりは幾らでも居る」と言う。「嘘じゃ無いよ。明日死んで、次の日には代わりの『私』が君の隣に立ってる。ほんとだよ」事実、駅前で発生した無差別テロで彼女は死に、翌日の朝は無傷で挨拶してきた。僕の腕の中で息絶えたのに。彼女からは電子音がする。 #呟怖

ひと月前からこちら、公園に人っ子ひとり居ない日が続いている。子供の失踪事件が立て続けに続いているからだ。私も含め、住人は恐怖と不安を抱えている。土曜の夕方、公園の中央に女の子がぽつんと立っている。「ひとりで何してるの?」「お人形さんを探してるの。生きて動くお人形さんよ!」 #呟怖

横断歩道で信号待ちをしていたら猫の鳴き声がした。野良猫か?周囲を見回すが姿は無い。空耳判定する直前、隣に立つ小学生のランドセルから聴こえることに気付く。飼い猫を連れて来ちゃったのか。微笑ましい気持ちでいると、ランドセルの隙間から眼が合う。その瞳は紛れもなく人間のものだった。 #呟怖

「ずっと秘密にしていたことがあるの」プロポーズの前に告白させて、と彼女が言う。「貴方のお兄さん、帰ってきてないでしょ?」確かに兄は消えた。登山中、遭難したのだ。遺体が無いので失踪者扱いとなっている。「私、行方を知ってるの」「本当か!?」「ええ、ここよ」と彼女は下腹部を摩る。 #呟怖

烏が飛び交い、一本の樹に群がっていた。多くの人々は地上から見守っている。私もその中の1人だ。が、烏が群がる理由を知らない。「何が起きてるんです?」隣の人に訊ねる。「子供が鷹に攫われたんだ」茂った葉の中に鷹がいるらしい。「弱肉強食ですね」「は?違うよ。攫われたのは人間の子さ」 #呟怖

如何にも怪しい店で出会った女の左腕は傷だらけだ。自傷癖持ちか……横目で見ながらグラスに注がれた酒を呷る。以前付き合った恋人も似たようなタイプだった。「これ、気になる?」と尋ねた女の指先が、傷を撫でる。瞬間、大量の視線が突き刺さる。傷だと思ったそれは閉じられた無数の眼だった。 #呟怖

ぶつかった衝撃とブレーキを踏むタイミングは同じだった。人を轢いた。街灯のない道で見えなかった。けど、ヘッドライトに照らされたのは、小さい子を連れた女だ。慌てて降りて、確認する。姿が無い。前にも、車の下にも。車体の破損さえ無い。可笑しい。ドラレコにはしっかりと映っているのに。 #呟怖

胃痛でクリニックを受診したら大学病院へ搬送され、緊急手術を受ける羽目に。「深刻な病気なんですか?」こちらの問いに、主治医を名乗る男は真っ青な顔で「病気ではないです、けど……ヒトっぽいってゆーか……」待て『ヒトっぽい』って何?更なる質問は許されず、問答無用で眠らされる俺……。 #呟怖

クロスワードパズルが好きだ。今は全くやらないが、昔は態々クロスワードパズルの本を購入して解いていたものだ。何故、やらなくなったのか。駅前で貰ったフリーペーパーに載っていた至極簡単なやつを解いたら答が『クタバレ』『ミナゴロシ』『アシタミナシヌ』で気味が悪くなったからである。 #呟怖

朝から物凄い豪雨だ。両手で傘を持ち登校する。長靴は校則違反になるので諦めた。必死に駅へ向かい、電車を乗り継ぎ、高校へ。校門前で友人に声を掛けられた。その子は傘をさしていない。気付かなかったけれど、傘をさしてるのは私だけだ。「なんで雨傘?」雨降ってるから。「降ってないよ」 #呟怖

噂の人面犬に会いに行ったら、ただの『おっさん顔な小型犬』だった。「助けて!悪い魔女の魔法で姿を変えられたの!」訂正、『美少女キャラの声を発するおっさん顔な小型犬』だ。どう助けたら良いんです?「元の姿に戻るには若い男の血肉が100人分必要です……貴方で100人目。さあ、喰わせろ!」 #呟怖

「人を殺したいなら海外へ飛んで義勇軍にでも入りなさい」カウンセラーにあるまじき発言に動転する。そんなこと言って良いんですか?「もちろん」本当に行っちゃいますよ?「どうぞ。因みに僕は人をマインドコントロールしたくて臨床心理士になり、兄は人体を切り刻みたくて外科医になりました」 #呟怖

半年前、眼をくり抜かれた鴉の死骸が発見された。それ以降、月に3匹程のペースで眼の無い憐れな死骸が発見される。鳥嫌いで有名な夫婦が犯人だ!――近所の住人はそう考えた。彼らの推理は当たった。警察の聴取で夫婦は語る。「何も悪いことはしていません。監視カメラを除去しただけですよ?」 #呟怖

「私、誕生日が大好きなの」両手を重ねた姉がうっとりと語る。「一年で一番素敵な日。私は特別なプレゼントを用意したくて堪らなかった」「だから母さんの誕生日に、自分の死体を贈ったの?」偶然、同じ日に産まれたから。出産時刻に毒を呷った。「そうよ。あの時は介錯してくれてありがとう」 #呟怖

「うちは『犯罪者の検挙率』が全国トップクラスなんですよ!」市の広報担当が胸を張って自慢する。それは凄い。市警が優秀なんですね。「いえ、そういうわけではありません。単純に犯罪件数が多いのと、犯罪に手を染める警察と消防、医療関係者の人数が多いんです。ご存知ですか?“死の天使”!」 #呟怖

「これっくらいの、お弁当箱に♪目ん玉目ん玉ちょいと詰めて♪睾丸のフライにタルタルかけて♪肝臓さん♪小腸さん♪腎臓さん♪味濃く煮込んだ大腸さん♪爪を剥いーだゆーび♪」
「精神的にエグい『お弁当の唄』、やめて下さいよ」
「良いじゃん。材料は“愛してる元カレ”。ロマンチックでしょ?」 #呟怖

隣室から壁を叩かれてイライラしている。決して大きな音ではないが、壁が薄いのでよく聞こえるのだ。文句を言おうと立ち上がった時、音の規則性に気付く。モールス信号だ。「部屋の主は人殺し」で「私は監禁されている」らしい。なんでバレたんだ?まあ良い。他の住人に知られる前に黙らせよう。 #呟怖

草刈り機の刃が固い何かに当たった。ここは草原。石か空き缶だろう。機械を止めて正体を確認する。草を掻き分けると土から白い棒切れが数本、突き出ていた。掘り起こして思わず叫ぶ。棒切れは人間の指――骨だった。後日、人骨は子供のもので、他にも動物の骨が埋まっていたと上司から聞かされた。 #呟怖

バスに乗ろうとしたら男性に「やめた方が良いですよ」と止められた。全員に言っているらしい。皆は怪訝な顔で彼を無視する。私は何となく従った。一台遅いバスに乗る。道が渋滞していた。乗る筈だったバスが横転している。ダンプカーに突っ込まれたらしい。「ね?乗らなくて良かったでしょう?」 #呟怖

祖父母の左手薬指には黒い輪が書かれている。まるで結婚指輪みたいに。「おじいさんとお揃いなのよ」と可愛く微笑むお祖母ちゃん。「嫌がったんだけれど、別れたく無いって叫んでね」えっお祖父ちゃんが強引に?「違うわよ。私が押さえ付けて無理やり墨を入れたの。誰にも渡したくなかったから」 #呟怖

古本祭りから帰宅後。戦利品を開いて初めて、とんでもないハズレを買わされたことに気付いた。とある作家の傑作集。最後に納められた作品『成れの果て』が殆ど黒塗りだったのだ。辛うじて読めるのは「け」「す」「た」「て」の4文字。こんな失敗初めてだ。返品も返金も出来ないし、困ったなぁ。 #呟怖

「嘗て『パワースポット』と呼ばれた場所が『映えスポット』に変わった本当の理由を知ってるかい?」「えー?やっぱり『そこで撮った写真を待ち受けにしたら運気が上がる』とか、そういうの?」「違うよ。肉体を離れた魂が集まって仲間を呼んでるの。ほら、きみの待ち受けにも妙なのが写ってる」 #呟怖

夏に近付くほど薄着になって最終的にタンクトップとなる男が肌を一切露出しない恰好で現れた。太陽に呪われたらしい。「いい歳して厨二病か?」と笑う友人に「本当なんだ」と返してマスクとサングラスを外す。男の顔は溶けていた。火傷痕なんてものじゃない。辛うじて鼻の穴が確認できる程度に。 #呟怖

「きみ、慢性的な肩こりでしょ?」「そうなんだよ。同じ姿勢でいる時間が長いからかな、肉体労働してるのにカチカチだよ」「下半身も重くない?」「重いね」「今日は左腕も痛い」「痛い!なんで分かるの?」「大勢の人間が縋り付いたり噛み付いたりしてるもん。みんな、離れたくないんだって」 #呟怖

「君のリョウシンを買おう」路地裏で出会ったスーツ男の話に俺は喜んで飛び付いた。両親には恩も愛情も無かったし、ギャンブルで大負けした直後だったので金に困っていたのだ。両親は1000万で売れた。以来、強盗、放火、殺人――あらゆる犯罪に手を染めている。欲望と衝動のまま生きて何が悪い? #呟怖

駅のホームに立つお姉さんと眼が合った。鞄の影から手を振ってくれる。優しい人だ。お話してみたいな。僕は『こっちに来て』と手招きをする。戸惑っていたけれど、一歩また一歩と近付いてくれる。「危ない!」お姉さんの腕を駅員が掴んで黄色い線の内側に下がらせた。チッ、もう少しだったのに。 #呟怖

都市伝説『最高の死に顔を写すポラロイドカメラ』を発見した。早速、自撮りしてみる。多種多様な世界線の中で自分の〈最高の死に顔〉とは一体、どんなものだろう。少しずつ浮かび上がるはずの画面は真っ黒だ。否、よく見れば確かに写っている。性別も年齢も判別不可能なほど丸焼けとなった顔が。 #呟怖

不審なURLはクリック禁止。常識中の常識だけれど、送信者が友人だったので開いてしまった。リンク先には一本の動画。再生されたのは友人が絞殺される場面。「二日以内に現金を振り込まないと、お前もこうなる」犯人の言葉を信じなかった。結果、私の首には紐が掛かっている。足元には何も無い。 #呟怖

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。