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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

夢見の悪さを友人に話したら、羽で飾られた小さな網を渡された。「ドリームキャッチャー?」「みたいなもん」騙されたと思って吊るしてと言うので、ベッドの傍に吊るした。翌朝、黒い髪が絡まっていた。しかも蠢いている。慌てて友人へ電話すると「やったね。悪夢の原因が捕まった」と喜ばれた。 #呟怖

性別不明の不審者を見た。冬物のパーカーのフードを深く被り、俯いているため見えないのだ。何かを喋っている。よく聞くと三人分の声。まるで家族みたいな会話だ。腹話術、上手いなぁ。感心していると突風が吹き、フードが外れた。腹話術ではなかった。その人の両頬に顔があったのだ。男と女の。 #呟怖

占い師になった友人に占って貰った。質問に答え、水晶玉を覗き込む様子を見守っていると簡潔に
「死ぬよ。青い車に気をつけて」
2日後、青の外車に轢かれそうになる。助かった礼を言うべく連絡をしたら、家族から亡くなったと告げられた。某車メーカーと同じ名前の葵さんに刺殺されたらしい。 #呟怖

近所に暮らす老夫婦が火災で亡くなった。子供好きの優しい人達だった。2人の間には無職の息子が居り、彼も一緒に住んでいた。火災当時は外出していて無事だったらしい。告別式の席で、息子は項垂れていた。かと思えば頻りに「あつい」と言い出し、火達磨になったと思ったら一瞬で灰と化した。 #呟怖

とあるマンションにて。シャワーのコックを捻ったら真っ赤な湯が出た。住人達は大パニック。警察や消防、救急、管理会社も駆けつける事態に。屋上の給水タンクの中味は無色透明。なのに動画では赤い液体が流れている。顔を真っ青にした管理人が呟く。「遺体も血も綺麗に片付けたのに、どうして」 #呟怖

大学時代の友人に誘われ、飲みに行くこととなった。指定された居酒屋へ会社から直行する。店の前で待っていた友人と眼が合った途端「うわ」と顔を顰められた。「つかれてんじゃん」「判る?会社で色々ごたごたがあってさ、疲れてんの」「いや違くて。憑かれてんの。足引っ張られて重くない?」 #呟怖

骨董市で1本のカセットテープを買った。幼少期、死んだ母の子守唄代わりに流していた曲だ。パッケージや印字された歌詞の掠れ具合などが記憶のものと酷似している。デッキに入れて再生。懐かしい歌声が途切れ、男女の言い争いが流れる。「助けて!」と叫ぶ女にぞっとした。確かに母の声だった。 #呟怖

横断歩道の向こう側に手招きする男がいる。「あの人知ってる?」傍らの友人に訊いてみた。答は「知ってるかも」と曖昧なもの。いったい誰だろう。見憶えがある気もする。尋ねてみようかと半歩踏み出した時、見守りのおじさんに腕を摑まれ怒鳴られた。
「あれに反応するな、連れて行かれるぞ!」 #呟怖

クリニックの裏手にある備品室にいると誰かに見られている気がする……じっとりとした怨めしい視線だ。馬鹿にされる覚悟で先輩看護師に打ち明けると、真剣な顔で「勘違いじゃない」と返された。「あそこは霊が出ることで有名なんだ。実際、亡くなっているしね。旧看護婦の院長夫人が、心不全で」 #呟怖

ひとりの男子大学生が自殺した。彼は、とあるロックバンドのボーカルのファンだった。そのボーカルは二日前に不審死している。「後追い自殺か」誰もがそう思った。しかし、彼が遺した手紙はただの遺書ではなかった。『僕と一緒になれて彼女は幸せです』それは犯行を事細かに記した自供だった。 #呟怖

美容整形を受けた女の身に不可思議なことが起きている。彼女を見た人は皆、怯えた。施術箇所は疼き、昨日から続く頭痛は増す一方だ。「もう耐えられない!」バタン、と倒れる身体。姿見に肩から上が映る。声なき悲鳴を上げる女。彼女の片目は零れ落ち、皮膚も肉も溶け、骨の一部が露出していた。 #呟怖

同じ洗濯物が吊るされている部屋がある。色も形も同一な服なら、仕事着と納得できる。が、パンツなのだ。女性ものらしき白っぽい色の。あそこに住むのは男性なのに。観察していると、黄色を帯びた茶色へ変色していることに気付く。パンツではないことも。あれは皮だ。人の顔面から剥いだものだ。 #呟怖

「大変だ!『人間の嘘を見抜く能力』に目覚めちまった!」
「おいおい。いい歳して今更厨二病か?」
「嘘じゃない。俺は『人間嘘発見器』だ。証明する。見ててくれ」
そう言って、男は或る男性に掌を向けた。すると5秒とたたず爆散する。肉片と化した男性は近々行われる選挙の立候補者だった。 #呟怖

歯が変え揃った末の子が愚図り始めたので、息子にあやすようお願いした。元気よく引き受けてくれたので安心していたのに、暫くしてギャーッという叫び声が響く。何事かと駆け付けたら息子が手から血を流して泣いている。「噛まれた!」末の子へ眼を遣る。小さな唇も歯も真っ赤に染まっていた。 #呟怖

スマホのメールボックスを整理していたら奇妙なメールが来ていたことに気づく。差出人は学生時代の友人。『このURLにアクセスして!人生変わるよ(^^)』怪し過ぎる……けど、自分が知る人から届いたものだ。信用してURLをタップする。瞬間、意識が遠退く。目醒めると身体が透明になっていた。 #呟怖

娘の要望に応え、保護犬を引き取った。犬種はポメラニアン。人懐っこく愛らしい彼は「コロ」と名付けられ、我が家のアイドルとなる。ある夜、帰宅すると室内の電気が全て消えていた。家族の名を呼びながらリビングに入るとクチャクチャと音がする。暗闇の中、コロが妻と娘の内臓を貪っていた。 #呟怖

世の中に絶望し、自殺しようとしている男の目の前に一人の青年が現れた。「死ぬな!」「五月蝿い!俺には健康以外、取り柄がないんだ!」「良いじゃないですか、健康!最高だァ!」と言い、青年は男に肉薄する。そしてあっという間に引き倒し、手早く捌くと、男の臓器を根こそぎ奪っていった。 #呟怖

近頃、奇妙な質問をする女が近所で目撃されている。「あの、」と話しかけてきた女に「5歳ぐらいの女の子を見ましたか?」と訊かれ、直ぐに悟った。(こいつだ)つい出来心で、見たと答える。「貴女似の可愛い子ですよね」腹に衝撃。見下ろすと包丁が刺さっている。「返して。あの子を返して!」 #呟怖

引越しの作業中。アンティークなトランクを運び出そうとしたら錠が壊れていたらしく、パカッと開いて中身が転がり落ちてしまった。慌てて拾おうとした手が止まる。中に入っていたのは、これまたアンティークなフランス人形。彼女の冷たい眼が此方を見据える。「乱暴者。ご主人に言いつけてやる」 #呟怖

マッチングアプリで経歴的に申し分なく、容姿も素敵な男性と出会えた。「今度、この人とデートするの」と姉に画像を見せたら酷く驚き、顔を真っ青にして「ダメ!」と叫んだ。「その人に絶対会わないで!」「なんで?お姉ちゃんの彼氏?」「違う。そいつは強姦魔よ。私も友達も被害に遭ったの」 #呟怖

少なくとも半世紀は生きているにも拘らず10代のように若い美女に、美の秘訣と噂を訊いてみた。「幼い少女の生き血を飲んでいるって聞きましたけど、本当ですか?」「まさか!」と美女は朗らかに笑う。「いくら幼くても今時の子供の血は飲みませんよ。脂っぽくて苦くて、とても不味いんです」 #呟怖

私は『ししとり』をしている。参加者は背を向けた状態で円になって坐り、隣から渡された物を素早く逆隣へ回すのだ。ブザーが鳴った時、手元に物がある人は罰ゲームを受ける。耳障りな音が響く。私の手には脚が――
飛び起きる。嫌な夢だ。ベッドから降りようとし、叫ぶ。私の眼に左脚だけが映る。 #呟怖

気難しく頑固な伯父は、カーナビなんて信じないと宣う。「どこに連れて行かれるか判らんからな」何を言っているんだか。入力した住所に向かうに決まってるのに。「そうやって絶対的に信用したら地獄へ案内されるぞ。道路が途切れて出来た崖から真っ逆さまに落ちて死んだ俺の従兄弟みたいにな」 #呟怖

10年以上前の話です。海岸沿いの田舎道を車で走っていると、ヒッチハイカーらしき男性が片手を挙げていました。乗せてあげようかと考えましたが嫌な予感がして、通り過ぎました。今でも正しい判断だったと思います。通り過ぎた直後、サイドミラーで確認したら男性の姿はありませんでしたから。 #呟怖

登山中、仲間の一人が「誰かが助けを求めてる!」と言い、コースから外れた。戻るよう呼び掛けながら後を追うが、何故か追い付けない。軈て、耳を劈く悲鳴を上げて仲間が谷に落ちた。急いで通報し、救助隊が捜索をしたが仲間は発見されなかった。身に付けていた服や靴、荷物は見つかったのに。 #呟怖

子供時代、公園で遊ぶと視線を感じた。周囲には公園を囲うように植えられた広葉樹しかないのに。ある日、木登りをしていた友達がギャッと叫んで落ちた。「穴に目玉がある!」の言葉通り、幹の中程に出来た樹洞に眼球が詰まっていた。成人してから知ったが、それは全て人間のものだったらしい。 #呟怖

軽トラックが家の裏手にある空き地に出入りし、土や岩を捨てて行く。近くの公園を改修しているから、そこで不要になった物を投棄しているのだ。なんて迷惑な。苦情を申し立てよう。スマホを翳して写真を撮る。土に混ざった物も撮ろうとして違和感を覚えた。この白い棒はなんだ……骨だ。人骨だ! #呟怖

私の母校であるK小学校では入学式と卒業式の時、生徒席を一つ多く用意する。その理由は色々と囁かれているが、兎に角怠れば誰かが不幸になるのだ。私の卒業式では用意されなかった所為か、舞台上の校長の頭に照明が落下した。今日、私の子供がK小学校に入学する。席は、ぴったり新入生分。嗚呼。 #呟怖

満員のバスに揺られながら先の停留所に老女の姿を見た。当然停車すると思いきや、まさかの素通り。思わず振り返って確認する。やはり老女は立っている。「何で乗せないの?止まりなさいよ運転手!」怒る私に、怪訝な表情を浮かべる隣席の乗客。「無理ですよ。あのお婆ちゃん、生きてますもん」 #呟怖

『願いが叶うシート』が当たった。ダメ元で応募したのに、なんて幸運なんだ。早速、願い事を書こう。上の階に住む親子のドンドンドン!という足音に急かされながら。3日後。静かな暮らしを手に入れた。部屋が振動せず騒音がしない。上の親子は可哀想に、事故に遭って首から下が麻痺したらしい。 #呟怖

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