呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖
人類選別試験の不合格が言い渡された

「でもね」
と先生は続ける
「先生は君こそ選ばれるべきと思うの
どう?このA君、合格だけど、君と入れ替わるべきじゃない?」

俺は頷いた

「残念ね」

先生は寂しそうに呟いた

「今の問いが本当の最終試験なの」

次の瞬間、俺はいつもの日常に戻された

#呟怖 #返怖
お化け屋敷は大盛況だ。底抜けに怖いが、又行きたくなるという
何か秘訣があるのか天使に聴くと

「パンドラの匣はご存知?
万の絶望の後に一つ残るもの、それが希望ですの」

彼女の左手には無骨な指輪があった
小鬼と同じものだ

「神の、ご意志ですから」

彼女は天使の笑顔で微笑んだ

#呟怖 #返怖
と、1人の天使が通り掛かった
天使は私に会釈をすると

「次の縁日から私もお化け屋敷を…
どうぞご贔屓に」
「どうして天使がお化け屋敷を?」
「神のご意志をお伝えする為です
…作り物の恐怖とはモノが違いますわ」

氷の様な笑みに、私は終わりかけているのが夏だけでない事を悟った

#呟怖
「お別れだね。もう君はリア充なんだから、戻ってくるんじゃないゾ」

アンインストールされ、2次元少女は電子の海に消える

「せいせいしたんだ!あんなキモブ男の相手も今日までだもんね!」
「…いいから涙ふけよ」

俺は鎌を持ち直した

弔われることのない少女の死

死神でも少しヤな仕事だ

#呟怖
修学旅行の夜、皆で怪談話をする流れになった。1人が

「昨日の夜、廊下から足音が近づいていて、女の声で『明日迎えに行く』って…」

場が凍った

同じ声を聞いた者が何人もいた

廊下から足音が聞こえてきた

「いつまで喋ってんだ!」

怒鳴り込んできた教師の肩に、女がぶら下がっていた

#呟怖 #怪談短歌
星が降る 夜に 天舞う精霊馬
颯爽と駆る あれぞ 我が祖父

#呟怖
#怪談短歌
大声で スマホ片手に 女行く
すがる水子に 気が付きもせず

#呟怖 #怪談短歌
今は亡き あなたへの手紙 したためて
川に流した その返事来る

#呟怖 #怪談短歌
命果て 月と闇のみ 友として
彼 引き込まん 怨み一途に

#呟怖
「夢でお会いした事がありませんか?」

唐突に男が話しかけてきた

「…は?」
「いえ、昨日の夢に出てきた方そっくりだったので、つい…」
「…ちょっと、わからないですね」
「そうですか、いや、失礼」

男は首を傾げながら去っていった

いけないな
今晩の夢あたり、確実に仕留めなくては…

#呟怖
それは人魚の恋に似ていた

彼女は想いを歌に乗せ、多くの男を夢の世界に誘った

彼女の想いは叶わない
その相手は、遠い遠い永遠の夢の世界の住人なのだから

今日も彼女は深海のような憂いと愛を湛えた声で歌う

瞳の魔力で、私は海の底に沈むだろう

彼女のその目の強さが好きだった

#呟怖
「あれ?先輩?テント帰らないんすか?」
「ああ、ヤバめの女の霊がいてな。なんとかテントに封じたばかりだ」
「…ホントだ。なんかいる!テントに何かいますよ!先輩!」
「予想通りかなり怒ってるな。
だがテントが閉まっている限り大丈夫だ」
「下のチャック空いてますけど」
「あ……」 https://twitter.com/b_i_o_leon/status/1028503740800622592 

#呟怖
「もし俺が先に死んだらさ、今までの礼にラーメン一杯奢ってやるよ」

そう言っていたラーメン屋の先輩が亡くなった

一周忌の日、有志で集まって先輩の店でラーメンを作った

全員が驚いた

先輩の味そのままだったからだ

その後、何度その味を再現しようとしても同じ味にはならなかったという

#呟怖
昼休憩中、クラスのYが写メの画像を見せて来た
何かの帳簿みたいだが

14:15 i田 早弁 対処 反省文
15:10 F本 喧嘩 対処 双方正座
……

とか、未来の時間について書いてある

「何これ?」
「担任の机にあった」

その後、帳簿に書かれている事が本当に起きた

翌日から、Yが皆の記憶から消えた

#呟怖
「AIは技術の発展と共に、データの蓄積を必要とするでしょう。
人間は目で情報を得ます。
つまり角膜をICチップにする。
この流れが必ず来ます」

そういう先生が瞳を動かすと、微かなモーター音がして、俺と目が合うと紅く光った

その日、俺はビッグデータに「気づいた者」として登録された

#呟怖
寝苦しい夜でした

お腹を切られる夢を見た僕は、怖くてお母さんを探しました

お母さんはキッチンで魚の内臓を出していました

魚の目と目が合った僕は、もっと怖くなり、朝まで布団を被っていました

お母さんが何故あんな時間に料理していたか分かりません

翌日、ご飯に魚は出ませんでした

#呟怖
祖母とお盆の迎え火を焚く

幻想的な揺らめきに時が経つのを忘れる

ふと見ると、祖母の前に軍服姿の男が立っていた

「私ね、こんなにお婆ちゃんになっちゃった」

瞳を潤ませる祖母に、これは見てはいけない奴だと目をそらす

視線の先で、亡くなった祖父が人差し指どおしをこねこねさせていた

#呟怖
昔、戦に破れた侍が村を通り掛かり、一夜の宿を乞うた

村人達は歓待し、侍は感涙しながら久々に安堵の床に就いた

その晩、侍は惨殺される

侍の首級や武具で裕福になった村は、残った侍の体を神社に祭り、鬼の祭神として鎮魂を図った

この村で鬼面の子が生まれ始めたのはこの頃からである https://twitter.com/tsubukowa/status/1023768348448808960 

#呟怖
「新聞を走って配る子ってまだいるんだな」
「関わらない方がいいぞ。この世の子じゃないからな」
「え?」
「苦学生だったんだけど交通事故でな…
思い入れがあるみたいで、今でも新聞を配ってる」
「切ない話だな」
「で、その子の新聞が届いた家はな」
「うん」
「死人がでる」
「祓おうか」

#呟怖
「あと半年の命、それが私の運命なのね?」
「ああ、それまでしっかり生きるんだぜ」
「…じゃあ、その日まで私を守ってね、死神さん」
「…あんた、何を考えてる?」
「やり残した事があるの。旅の道連れをね」
「おいおい」
「男に二言はないのよね?
守り通してもらうわよ。ね?死神さん」 https://twitter.com/magma_maniac/status/1025918544901419008 

#呟怖
学校で平和について考えるってのがあった

防空壕跡地に行くと何人か「熱い熱い!」と叫び出した
記念館では、誰かに足を掴まれたと訴える人が続出
語り部の時間では「防災頭巾を被った子がいる」とパニックになった

教師は真面目に聞けと罵声
何故か全員反省文を書かされた

来年もやるらしい

#呟怖
「昔の事を思い出すとさ、頭の中に思い浮かべた風景の中に必ず決まった女がいるんだ」

同窓会の席上、そんな事を言う奴がいたので、似顔絵を描かせてみた

その場の空気が凍った

自殺したクラスメートだった

確か、いじめによるものでなかったか……

その後、この男の姿を見る事は無くなった

#呟怖
早くに妻と子を亡くしたその芸術家は、心血を注いで母子の彫像を完成させた。

幸福そうに微笑むその像は公園に設置され、家族の幸せと平和の象徴として、永く愛され、親しまれた。

地震で像が欠け、中から母子の人骨が発見されるまでは。

#呟怖
夜空に打ち上がる花火が闇を照らす

境内も、墓石も、そして墓石の主も…

失った恋人が照らし出される

2人でよく遊んだ、あの花火職人の花火にだけは…

彼女の頬に手を伸ばす

あの職人が、今年引退する

もし会えなくなったら、俺が会いに行くよ

彼女の頬を伝う涙を、俺はそっと指で拭った

#呟怖
1人暮らしの友人の家に遊びに行った
友人とエレベーターに乗ると、4階のボタンに赤テープが✖︎印に貼られている
友人の部屋は4階だ

「3階からは階段ね。4階のエレベーターホールに赤い服の女がいても、絶対に話しかけないで」

エレベーターのドアが開いた

赤いドレスの女が笑って立っていた

#呟怖
姉が姿を消した海で今日も釣り糸を垂らす

その先に姉にまつわる何かが掛かる気がして……

と、不意に浮きが沈んだ

海面に黒髪が浮かび上がり、懐かしい顔が姿を見せる

「お帰り、姉さん」
「久しぶりね。でもお帰りを言うのはあなたではないの」

次の瞬間、釣竿と共に俺は海に投げ出された

#呟怖
少年が泣いている
女が1人、その前に立った

「みんな僕がくさいって、いなくなれっていうんだ」
「いなくなりたい?やり返したい?」
「僕…弱いから」
「力なら貸してあげる」
女の目が光った
「ボクも、蚤を撒いてみない?」

その後少年を虐める者はいなくなった
否…全て怪死したのである

#呟怖
海の中は別世界だ

紺碧の視界
鮮やかな珊瑚礁
舞い踊る魚達…

聖人も為政者も夢に見た理想郷がここにある

(なぜ海は美しいか分かる?)

セイレーンの歌の様な声が響く

(醜い者を惹き付ける為なの)

珊瑚がガバッと割れ、男は中に引き込まれた

一瞬の後…そこには再び美の理想郷だけがあった

#呟怖
「会えて良かったよ。ずっと、謝りたかったからさ」

バーのカウンターで男は女に話しかける

「お前の事、みんなで『蚤撒き女』って、からかったろ?傷、つけたよな?」

「いいよ、昔の話だし」

女は微笑むと立ち上がった

(いい女になったよな)

見送る男の首から、赤い蟲がぴょんと跳ねた

http://ow.ly/5KmB30kDWLG  #一行怪談創作部 #呟怖
棺桶の中の祖母は、長い闘病生活から解放され、穏やかな表情をしている……筈だった。

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