呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖
この光景はどこかで見た事がある
そう気が付いた時、ポン、と肩を叩かれた
「今覚醒したの?遅かったな」
友人がへらへらと笑った
そう、この光景…ずっと昔、俺は…こいつだった
「また明日な〜」
友人の手にはナイフがある

繰り返される、逃れられない運命…

明日、俺はあいつに殺される

#呟怖
アパートの壁には、血の手形のような染みがある
なんでも俺の部屋がいわゆる霊道らしく、同じ霊が毎晩通るらしい
ある晩、寝苦しくて目を開けると、目の前を血だらけの人影が通り過ぎ、壁に手をついた
染みの正体はこれだったのだ
次の瞬間、人影は俺がいつも使っている鍋に盛大に血反吐を吐いた

#呟怖
「赤い目の女を殺して!
お願い!赤い目の女が私を殺しに来るの!
あの女を殺して!!」

さっきから泣き喚いている女の目が、真っ赤に染まっている

#呟怖
枯山水は、明鏡止水で観ると真に水を湛えて見えるという

私は庭園の前で座禅を組むと、没我に入り、三昧の境地に至った

目を開けると、そこは池であった
石組は川となり、滝となり音を立てて流れていた

亡者の血が河となり池となり、腐臭と怨嗟と妄念渦巻く、そこは血の池の地獄であった

#呟怖
最後の神が死んだ
「祈りを捧げよ。我は死すとも汝らを守る」
それが最後の言葉だった
民は栄え、自らの力で繁栄出来ると奢った
時が過ぎ祈りは廃れ、作物は実らなくなった
人々は神を罵った
大飢饉となり、人々は死に絶えた
呪われた地とは、つまりこのような場所であった

#呟怖
人の背後に花が見えると、君は言ったね

花が開いている程その人は幸福だ
僕の花は枯れかかっている
どうか私の為に悲しまないで、と…

病と闘う君に僕は何も出来なくて、君を失って、僕は君をほんの少しでも幸福に出来たのかって、ずっと自分を責めて…

そんな時、君は僕の夢に出てきたんだ https://twitter.com/str_reo8/status/1051780272151130112 

#呟怖
修羅に堕ちた

俺が死ぬ前に恋人に群がる人外の者を屠りながら、俺は幸せであった

…恋人の背負う業がいくら何でも大き過ぎる事に気付いた時、彼女は俺の背後に立っていた

(お前も、修羅…)

俺の最後の言葉は、首を折られ器官に血が溢れ、口には出すことは出来なかった

#呟怖
教室で、突然1人の男子が女子の前に行き
「お前死ぬんじゃ」
と言った
数日後、その女子は不慮の事故死を遂げた

それから暫くして、授業中にその男子が
「みんな死ぬんじゃ!みんな死ぬんじゃ!!」
と喚き出し、教室から連れていかれた

俺達は、もうすぐ修学旅行でみんなで飛行機に乗る……

#呟怖
SNSは異様な社会現象を巻き起こした

自ら命を絶つ所を動画で実況する者が続出したのだ

解析の結果、私はモバイルから脳波を自死に導く電磁波が出ているのを検出した

(この結果を公表しなくては)

頭でそう思いながら、私は実況アプリを立ち上げ、ドアノブにロープをくくりつけていた

#呟怖
デビュー前から、ずっと君の事を見ていた

僕の持つ資産全てを使って推してきたし、それは僕に余命宣告が下されてからも同じだった

君は液晶画面の中の人になったけど、僕はとても幸せだよ

視界が霞む
もうすぐこの命も尽きるのだろう

僕は幸せだよ
これでやっと、やっと君に取り憑きに行ける https://twitter.com/mamemaki_00125/status/1050238263653330944 

#呟怖
「この村に、よそ者は入れちゃいけないんだ!帰れ!」
口々に叫ぶ子供達に私は一瞥をくれた
「ボク、そういうのをね、差別主義者っていうのよ」
「でも父ちゃんが、アヤカシは絶対村に入れるな、って」

なんだ、私の正体わかってたのか

まあいいや、出会った誰も生かしておくつもりもないから

#呟怖
古い映画館に映像が流れる

目を輝かせる子供達
社会派を気取る男達
人目を忍び口づけするカップル…

いずれも客席の様子だ
支配人が入院する前の奥さんと映画を見る映像で、フィルムは切れた

全ての上映が終わったのだ

支配人は映写機から手を離し虚空へと消えた
映写機は、もう何も映さない

#呟怖
父は長い旅に出たと聞かされていた

家の付近に、決まって此方を見ている浮浪者がいた
母は俺を絶対に浮浪者に近づけなかった

成長するにつけ、ああ、そういう事なんだな、と分かるようになっていた

俺が二十歳になった日、父が旅から帰ってきた
滅茶苦茶立派な人だった

…あの浮浪者、誰だ? https://twitter.com/tsubukowa/status/1049157887237312512 

#呟怖
侍は生まれた我が子の顔を見て仰天した
かつて斬った仇と同じ痣があったのだ

成長するにつれ仇に似てくる息子に祟りを感じた侍は、遂に我が子を手に掛け、その場で狂死した

侍の内儀は、表面上はこの悲劇を嘆きながら、夫の仇と通じていた事実が明るみに出ない事に、内心胸をなでおろしていた

#呟怖
「耳を塞いでもまだ聞こえるもの、私はそれを大事にしてるの」

「今は何が聞こえてる?」

「そうね。あの女の恨み節、かしら」

「……お前のためにやったんだぞ」

「そうよ。あなたが口にする、
空っぽの愛の言葉より何倍もステキ。
耳を塞いでも聞こえるもの。
私はそれが大好きなの」 https://twitter.com/str_reo8/status/1048573709240295424 

#呟怖
高速を家族ドライブしていたら渋滞に捕まった
見ると、バスをパトカーが取り囲むようにして道路を塞いでいる
何事か、車を降りて確認しようとしたら、急に娘が泣き出してそれどころではなくなった

バスジャック事件だった

車を降りていたら、俺は銃撃されていたかもしれないと警察から聞いた

#呟怖
お化けにゃ学校も 試験もなんにもないんじゃなかったのか…

私の愚痴に、先生は感情のない声で告げる

「クラスメート全員を苛め返すんでしょう?
憑、夢、声、殺、呪
5教科全部90点以上は必要だわ
試験にパスできなければその場で強制除霊
死ぬ気で努力なさい」

…生きてる時よりツライ……

#呟怖
死んだ兄の部屋。
主人を失ったピアノの前に座り、鍵盤に触れる

違和感があった

調律が変えてある

(流石だな、兄貴)

兄はわかっていたのだ

俺が最初にピアノに触れる事
この曲を弾くこと
だから変調したのだ

呪詛を込めて

俺は演奏を続けながら、自分の臓腑が腐っていくのを感じていた

#呟怖
友人達と廃墟の探索に行った
2階に行くと空気が違う

「右に行くな右に行くな」

1人の友人がぶつぶつ呟く

「左に行くんだよ早くうぅ!」

異様な友人を左の扉から引き剥がした

バン!

音と共に扉の磨りガラスに女の手が見えた

逃げようとすると、右の扉から血まみれの男が向かってきていた

#呟怖
「…ヴラド卿?」

騎士団長に、ヴラドは凄絶な笑みで答えた

「天が我に味方せぬなら、悪魔に魂を売るのみよ」

血を失った妃が人形の様に崩れ落ちる

「オスマンの捕虜を全て串刺にして晒せ」

ヴラドは悪魔の言葉で命を下した

串刺公ヴラド

歴史に残る残虐な領主が、ここに誕生したのだった https://twitter.com/iijima73/status/1046080076436189184 

#返怖 #呟怖
(そうだよ。僕は何も実行しない。殺意を込めるだけだ)

私の想いに呼応し、胸に抱いた市松人形がゆっくりと動き出し、私の手を離れて友人に向かう

「本当に俺達ってよく似てるよな」

笑顔の友人の背後から、フランス人形が飛び掛かってきた

#呟怖
廃屋の中から少女が微笑む

(貴方を取り殺したかった。でもそれは叶わない想い
私は貴方を愛してしまった
だから私は…)

目の前が明るくなった
ライトを付けたトラックが突っ込んでくる

(あの子にお願いしたの)

気を失う運転手の上で、白い顔の女が哄笑していた

(コレデズットイッショネ)

#呟怖
教室でこっくりさんをしていると、A子が
「こっくりさん、あんた誰?」
と質問した
答えは

「B美」

自殺したクラスメートだった
「いつ迄いる気だ!消えろ!」
A子の罵声に、こっくりさんは

「いいえ いいえ いいえ…」

やがて反応しなくなった
その後、クラスで起きていた怪異は無くなった https://twitter.com/manjusaka0622/status/1042254530606292992 

#呟怖
私は人形を作り上げた

君の服で
君の髪で
君の皮膚で
君の臓腑で……

私は人形師
仮初めの物に魂を込める者だ

この鳥籠が最後の贈り物だ

これから私は君の元に向かう

私を君と同じにする事は、別の人形師に頼んである

これで永遠に一緒だね

君は美しい
美しいものは、永遠に美しいのだ… https://twitter.com/magma_maniac/status/1044047530739228672 

#呟怖
花は刹那的に咲き誇るから美しいと誰かが言ったね
私はそうは思わない

美しいものは永遠に美しいのだ

君の命は失われた
君は自然に帰りたいといった

私は君の望む通りにした

もう、これからは私の自由にしてもいいよね

君は永遠に私の物だ

鋭利なメスを持ち、私は彼女の体に近づいた https://twitter.com/magma_maniac/status/1044049753154105344 

#呟怖
「亡くなった方の服で人形を作成する事を生業にしています
先日のお客様はセーラー服と髪の毛をお持ちでした

一目で強制的に手に入れた物と分かりましたよ

私は人形を作成しました
既に現世に無い魂が宿る様に

その後ですか?

経緯は分かりませんが先日人形だけが私の元に帰って参りました」

#呟怖
リポーター「心霊スポットから中継です。多くの自殺者の霊が目撃され…」
霊「ちーす」
リポ「出たー!」
霊「だるいっすわー」
リポ「…何でそんなにやる気無いの?本番中だよ?」
P[何してんだ生放送で!死にてえのか!」
リポ「あ、あ…」
その後、自殺者の霊がまた増えたという

#呟怖
辛い時は鏡に向かって話しかけていた

ある日、鏡の中のあいつは笑って言った

「そんなに辛いなら僕と変わってよ
こっちの世界は楽しいよ
君の世界の反転なんだから」

そうなのか…

私は鏡に手を伸ばした

「何してるの?」

はっと振り返ると母さんが立っていた

右手と左手が逆になっていた https://twitter.com/iijima73/status/1039502697785831424 

#呟怖
「詩人が詞を愛する様に私を愛して」
と語った彼女が逝った

私が紡いだ詞は奇跡を起こし、彼女は蘇った

だが、彼女は元の彼女ではなかった
それは行ってはならない行為だったのだ

今宵、私は残された右手に銀のナイフを持ち、旅に出る

詩人が自らの詞を刻んだ石の下に眠る為の旅に出る様に

#呟怖
隣の部屋に人が住んでいる気配がない

ドアノブを捻ってみると、開いた

中にいた爺さんがニコニコして、俺に料理を振る舞ってくれた

気付いたら俺は病院で胃を洗浄されていた

孤独死した老人の部屋にいた所を発見されたそうだ

死体以外何も無い部屋で、俺は腐敗した何かを食べていたらしい

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