呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

はじめは一つ
流れ着いた
寂しくて
辛くて
忘れないでと
泣くうちに
苦しみと
嫉みが
渦巻きながら
降り積もり
そうして
今では
ほら

あなたを待っています

#呟怖 #ORG https://t.co/bXQJrTHLy1

音もなく私を呼んだ潮騒が
貴方諸共明日を飲んだ

#呟怖 https://t.co/bXQJrTHLy1

あの子は 此処から

いなくなった

あの子は ここで

なくなった

溶けた(とけた)

解けた(ほどけた)

向こう側

掘ってみても

見えはせぬ

もっと奥の

向こう側

#呟怖 https://t.co/RnzDCG4IYv

手を洗い終え蛇口を締めた時
微かに金属の擦れるような音がした
徐々に近付いて来る金属音に
本能的に恐怖し後ろへ飛び退く
と、同時に巨大な螺子の先端が
タイルから生えた
無言で見つめるしか出来ないでいると
「チッ」と言う舌打ちと共に
螺子は渦を巻き溶けていった

#呟怖 https://t.co/RnzDCG4IYv

皆と同じにできなくて
辛さは声にならなくて
蹴りとばした缶が壁に跳ね返り
手の甲に赤く筋を描く
溜息を付き空を見上げたら
素敵な目と目が合った
煙るような闇の中に
天から降りてきたような
蠱惑的な瞳が
私のこれからの
居場所にきっと…

#呟怖 (#返怖 可) https://t.co/Eh8YgaIucq

「太陽は沈まないんだよ」

彼が言う

彼の言葉はいつも訳が分からない

「連れてってやるよ」

自信たっぷりの彼についていく

はじめての夜の外出

生温い空気が体に纏わりつく

ふたり見上げた空に

堕ちかけた太陽が

渦を巻く

ひゅうと風が鳴り

彼が

足元で爆ぜた
#呟怖 https://t.co/Eh8YgaIucq

せいくらべ
にいさんには
まだたりない

ぼくをみおろして
ふわりあかるく
よるをてらす

たりないならば
さがしておいでと
やさしいこえ

たりないならば
なにをたす?

あなたすこし
くださいな

くびからうえを
くださいな

いつまでも
おいつかなくて
せいくらべ

#呟怖 https://t.co/Eh8YgaHWmS

ここは墓場なんです

様々な信じられていたものが

忘れられて流れつき

あるものは苦悶に溶け

あるものは憧れに焼け

またあるものは

片隅に怯えて隠れる

ただ一つ想うのは

自身を打ち捨て忘れた

祭り上げた者たちの

終わらない終わり

だけなのです

#呟怖 https://t.co/Li8SoYXMaI

美味しいスープ
潮の香りの美味しいスープ
君のスープ
美味しいスープ
潮の香りの
美味しいスープ
とろり朱色の
美味しいスープ

つくりかた おしえ〼

その貼り紙の
赤茶けた文字列から
懐かしい香りがして
唾を飲み込んだ

#呟怖

瞳から
涙の様に
唾液を流し
やがて村中が
どろどろに溶け
見えていた全てを
飲み干してしまった
ひとりぼっちの神様は
悲しくて寂しくて大声で
泣き出してしまったのです
だから神様はすっかり溶けて
右目を残し隠れてしまいました

#呟怖 https://t.co/Li8SoYXMaI

「わかりません」
白い服の人は
溜息を漏らす
長い髪の人が
私の背中を摩り
眉間に皺を寄せた
短髪の人が俯いた
小さく息を吐く
求められる
正解はわからない
が、見えたままを
答えてはいけない
それだけは知っている
彼ら
ワタシ


巻キ
弧を
描く
全て

ガ?
#呟怖 https://t.co/SOiH4TcyYX

あの子の
眼球に
コンパスを刺して
ぐるり、ひと回し
ほら
ふたり
お揃いの世界だね

#呟怖 https://t.co/SOiH4TcyYX

街のシンボルの時計を

溶かす方法がある

秘密、だけどね

街の全ての

私以外の

時間を

ゆるやかに溶かして

混ぜこぜにした

瞬きのあとには

時計の支柱に

私の嫌いなモノ全てが

ぐんにゃりと

ぶら下がり

揺れていたの

知りたい?

#呟怖 https://t.co/SOiH4TcyYX

「なぁ。おい」

哀願する声

「頼む…頼むから…」

振り下ろされる刃

ごろり

落ちた首は再び戻る

「頼む…よ」

また刃が光り

飛沫が散る

黄昏時の庭に

父の声が溶ける

久遠の時

自らを切り落とし続ける

滑稽な姿

無言で踵を返す

明日の黄昏時が

待ち遠しい
#呟怖 https://t.co/GoLg593hP8

桜の木の下には死体が埋まっているのではなく、死体をつくるものが埋まっているのです。
枯れないために、桜が選んだ贄を。
人が、捧げたのです。

#呟怖 https://t.co/GoLg593hP8

生家の北側の壁は
何度施工しても
崩れ落ちたのだそうだ
村の占い師が中の竹木舞下地に
ある細工をする様に指示し
その指示に従うと
壁は無事に仕上がったのだと
幼い頃に聞かされてた
その壁が
祖父の葬儀の翌朝には
すっかり中塗りが見えて
こう、なってたんだ

#呟怖 https://t.co/GoLg593hP8

桜の木の下で
降り積もる花びらの中
無数の白い手に
絡まれて動きの取れない手首に
しっかりと握られた刃が
所在なく微かに影に揺れていた
助けて欲しそうに
それは瞬いたけど
先日それが
僕を葬ろうとしたのを
思い出したのでやめておいた
そんな春の終わりの夕暮れ

#呟怖 https://t.co/GoLg593hP8

此処から出たいのです。

代わってくれませんか?

空間を幾ら叩いても

殆どの人には伝わらなくて

随分と長いこと困っていたんです。

でも

あなた

違和感を覚えたでしょう?

わかりますよ、勿論です。

だから、ね?

ね?

#呟怖

私の大腿骨には
一振りの銀色が沈んでいる
いつでも
何処にいても
私を護ってくれる
母さんが
私を宿した日に
私にくれた
大事な御守り
私が二分される前に
父さんが
母さんの心臓に
刺した御守り

#呟怖 https://t.co/GoLg593hP8

ここね、行き止まりなんですよ。
ずっと昔に使われなくなったんです。
もちろん電気なんか通ってない。
使われて無いんだから。 
出口はね、コンクリートで隙間なく塞がれてるんだ。
光なんか、何処からもね。
入らないはず、なんですよ。

#呟怖 https://t.co/Od6XwaMVHu

いただきます

ごちそうさま

おかわりを、くださいな

#呟怖 https://t.co/Od6XwaMVHu

「天井一面にお経が書いてあるなんて珍しいなぁ」

隣の彼女に話しかけるが返事が無い

見れば彼女の顔の下半分が無かった

視線を再び天井へ向ける

飛散した私と彼女の飛沫で

所々文字が潰れて見え難くて

ちょっと困った

#呟怖 https://t.co/Od6XwaMVHu

「…君がいると、世界が鮮やかになるね」

彼女は薄く笑い

僕は覚悟を決めた

空気に

君が色濃く爆ぜ

霧散し

肺一杯に

煙と錆が満ちる

さよならは言わない

全てが君の種になり

今度は僕が

此処になるのだから

#呟怖 https://t.co/Od6XwaMVHu

「悍ましい」と父が吐き捨てた
「生きているわ」と母が笑った
「醜いのね」と姉が呟いて
「柔らかい」と兄が言った
村の皆は言葉を失った
悍ましく生きていて
醜くて柔らかい
人の言葉を奪うものとして
私は生きて行かねばならない
誰かが殺してくれるまでは

#呟怖

「こんなところに穴なんぞ開けるからだ」

老爺は苦々しく吐き捨てた

山が鳴り

またひとつ

災厄が産声をあげた

#呟怖 https://t.co/Od6XwaMVHu

ちゃんと出口は見えている

沢山の車が通り過ぎていくのだから

此処は通れる筈なのに

歩を進める毎に

身体が重くなる

また一台の車が

僕を跳ね飛ばして過ぎ去った

入り口に戻る

目的も意味も

存在も忘れたが

もう一度出口を目指した

#呟怖 https://t.co/Od6XwaMVHu

最後の時はもっと静かなものなのだと

信じて、いたの、に

叫び声が

止まらな、い。

#呟怖 https://t.co/Od6XwaMVHu

幸せな誰かが
此処を通るたびに
わたしは
歯を食いしばり
噛みちぎった歯肉から
滴る私のかけらごと
塊の熱を
ぐびりと
臓腑の奥深くまで
呑み込むのです
沢山の幸せを
集めれば
私もいつか
歩き出せると
信じて
いるのです

#呟怖 https://t.co/Od6XwaMVHu

「ハンドルが…⁉︎」
運転席の彼が焦った声で叫ぶ
窓硝子が白く曇った
車内が凍るように冷たくなる
くぐもった低い音が耳朶を舐めるように響き
ごくり、と唾液を飲み込むと同時に
視界が白く染まる
空の運転席
慌ててハンドルを握る私の隣には
もう誰もいなかった

#呟怖 https://t.co/Od6XwaMVHu

夜のある時間にカメラを向けた時だけ現れる家です。
いつ現れるかですか?
まぁ、気分次第ですね。
わたしの。

#呟怖 https://t.co/570EWKOplx

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