呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

「ティテヴィラス?」
「違う」
「ティティウィラス?」
「違う」
「ティティラヴィス?」
「違う、もういい帰る」

「ティティヴィラス、あっ言えた」
#呟怖 https://t.co/BxTylOa5wW

猫の行列が歩いている
一匹が振り返り私にニャアと鳴く

猫の行列に付いていく
段々距離が近くなる

猫の行列止まらない
目線が地面に近付いて

猫の行列に紛れ込む
私の喉がごろごろと鳴る

猫の行列進んでく
知り合い見つけたニャアと鳴く

#呟怖 https://t.co/kMV46mfBSQ

「大将、全マシで」
震える声、店内に走る沈黙
「ああ」
ぶっきらぼうな大将の返事
だがその手は既に調理の準備を始めている

数分後、大将の手元には湯気を立てる器
「死ぬなよ」
大将がそう小さく呟く

それを一口啜った瞬間
パキパキと音を立て店が、大将が、世界全てが極彩色に染まっていく
#呟怖 https://t.co/92c2yGDqn3

1年ぶりに栓を開ける
ふわりと満ちるお酒の香り

グラスに注ぎ一口味見
この甘酸っぱさがたまらない

古い方が渋みがあって好きという人もいる
だが私は断然若い方が良い、この甘味、酸味は若さの特権だ

今年も美味しく出来てありがとう
琥珀色の液体の中カプカプと浮かぶ若者に微笑みを送る
#呟怖

SNSで口喧嘩
終了直前相手から届いた「炎上させてやる」というDM
望むところだと床につく

深夜スマホの着信音
開くと何十もの画像付きDM

画像は夜の街を進み、見覚えのある家、我が家を写し出す

送られてくるURL
ライブ放送の配信サイト

玄関に液体が撒かれ
そして窓の外に光が満ちる

#呟怖

7月1日
8月10日
11月29日

この日の夜には必ずグラス一杯の水が供えられる

流れる時の中で人は移ろい、街も移ろう
しかし変われぬ者も確かに居る

翌朝干からびたグラスを片付ける時、その苦しみに想いを馳せる

グラスの水が無くならなくなるその日まで、この建物の役目は終わらない
#呟怖 https://t.co/lrrd1jyqFC

大正時代に建てられた、我が県でもっとも古い商業ビル

#このお題で呟怖をください
#呟怖 https://t.co/WE8efuX57X

峠を走る

飲み終わったコーヒー缶を窓から投げ捨てる

ラジオから響くファンファーレ

「おめでとうございます。貴方はこの峠で空き缶を捨てた1万人目のお客様です。記念品をどうぞ」

車内に空き缶が降り注ぐ

埋まる視界が最後にとらえたのは真っ白なガードレールと青い空

#呟怖

「とうふぅー、豆腐はいらんかねぇ」
「豆腐売りたぁ珍しい、どうだい景気は」
「いやーさっぱりですわ。値段も味も昔のままなんですがねぇ」
「そりゃ残念なこって、どれ1つ買ってやろう。いくらだい?」
「旦那、有り難うございます!12文でございます!」
「そりゃあ、誰も買えないわ」

#呟怖 https://t.co/rGxa5Kzdip

こんな話がある

筑前国の浜辺には洞穴がある
300メートル程にもなるこの穴はある男が1人で掘り出したという
この洞穴の最奥にはその男が彫ったという石像が置かれている
だがこの像、人、否、どの生物とも似つかぬ姿をしている

その石像は何なのか
男に尋ねても怯えるだけで答えなかったそうだ
#呟怖

こんな話がある

越後国には鬼が出たという
年に一度海から現れ子供や女を拐かす代わりに僅かな品物を置いていく

ある日噂を聞いた1人の武者が鬼に刃を向けた
鬼と武者は相討ちとなりどうと倒れたという

村人は嘆き小さな塚を遺したという
鬼の冥福を祈る塚を
#呟怖

民家の地下から見付かったカタコンベ
その調査結果を下記に記す

年代:1600年頃と推定
埋葬者の数:257体
埋葬者の推定年齢:13~16歳と推定
埋葬者の性別:全て男性
埋葬者の状態:ミイラ化しており状態は非常に良い

備考:数体のDNAシークエンスを実施
結果は全ての遺体で完全に一致した
#呟怖

①手前から3つ目の扉
②△のマークのある扉
③赤色の扉
④右から2つ目の扉
⑤部屋の写真を撮影し戻る

渡された説明書、間違いは無かった
だが最後の扉を潜った先に何も無い
入ってきた扉さえも

「失敗か」
ふうと白衣の男が息を吐く
「実験を続ける、マニュアルを右から3つ目に改訂しろ」
#呟怖 https://t.co/mFcf8TbhPz

こんな話がある

遠江国には魚も住まぬ湖があるという
汚れているわけではなくむしろ透き通る程に美しいが生き物の気配が何も無いという

ある日村の童達数人が帰ってこないと騒ぎになった
もしやと湖に走ると水面に浮く童達の着物
船を出しくまなく探したが童達の骨1つ見付からなかったそうだ
#呟怖

こんな話がある

甲斐国に夫婦が居た
妻は長く美しい髪で夫はそれをよく愛でていた

ある日土砂崩れに夫が巻き込まれた
見付からぬ夫に妻が頭をかきむしると落ちた髪がある方向へ飛んでいく
もしや、妻は髪を引きちぎり空へ撒くとある場所に集まった
妻は髪を無くしたが夫婦の仲は変わらなかった
#呟怖

こんな話がある

出雲国には酒の実が成る木がある
その酒は極上であるというが、日に一粒のみと固く定められている

ある日、見知らぬ男がふらりと現れその実を一つ、二つと止める間も無く平らげてしまった
酩酊し倒れた男の口から伸びる1本の若木
村人は新たな木が成った事を大いに喜んだという
#呟怖

こんな話がある

武蔵国に名医がいた
あらゆる怪我も病もたちどころに治すという
ある日、治療を終え外に出た患者に突然雷が落ちた
中心で黒焦げになった身体は人でなく獣のそれである

人々が屋敷に振り向くと大きな狐が逃げ去る姿が見えた
屋敷の地下には無数の肉片が散らばっていたそうだ
#呟怖

こんな話がある

備前では雨童という妖が居る
大雨を起こすが見た目は人の童と区別がつかない

叡道8年大雨が降り続いていた
これは雨童の仕業に違いない
そう考えた地主は領地中の童を集める、そしてある1人を斬り棄てると雨が止んだという

その際共に斬られた74人の童は手厚く葬られたという
#呟怖

こんな話がある

肥後国の古寺に人語を話す猫が居た
その猫は酒を好み、酔うと怪談や怪異譚を好んで語った事から人々はこぞって酒を差し出したという

ある日和尚がこう尋ねた
「お前は何処でそんな話を聞いたんだい?」
すると猫はにぃっと笑い
「聞いたのではない見たのだ」
そう答えたそうだ
#呟怖

こんな話がある

信州の山村には猿岩と呼ばれる巨石がある
村を襲った猿を封じたという岩だ

ある日一人の旅人がその岩につと触れると猿のような雄叫びをあげ人々を襲い始めた
村人は深い穴を掘り、旅人を底へ誘い込むと上から岩で封をした

こうして出来た猿岩はこの村だけでも十を超えるという
#呟怖

こんな話がある

羽後国の沖には都があるという
その都は年中暖かく黄金、酒、食い物で溢れているそうだ
冬が近づく前に人々は己の子供を小舟に乗せ奉公の為にその都に送り出す

送り出された子供達は幸せだと親達は信じている
便りも小舟も腕の一つでさえも浜に帰る事が無いからだと
#呟怖
#呟怖耳袋

こんな話がある

肥前国に夫婦がいた
この夫婦どうにも子が出来ない
ある日、旅の僧が現れこう言った
「床下に蛇がおる。殺すな、追い出せ」
夫が床下を見るとそこに五尺あまりの蛇
夫はその蛇を打ち殺してしまった

それから暫く夫婦に子が成った
産まれた子は全身が鱗で覆われていたという
#呟怖

笑い声が聞こえる

列車に駆け込んだ瞬間
学生がケラケラと笑う

仕事でミスをしたその時
同僚がクスクスと笑う

汗だくで入った喫茶店の中
客達がゲラゲラと笑う

もう笑われるのは嫌だ
毛布を被り部屋へ閉じ籠る
だけど笑い声が止むことは無い

ケラケラ
ケラケラ
ケラケラと

#呟怖 https://t.co/gpuHhKG6ad

「呪いなんて無いんですよ」
画商はそう笑う
「私はただ物語をつけただけ
この絵を手にした者は必ず事故や病気、破産、自殺、不幸になるってね
そうすれば物好きな人が買ってくれるでしょう?」
-だけどね
すうっと画商は息をつく
「持ち主が変わる度、必ず一つ増えるんです
この絵の物語がね」
#呟怖 https://t.co/miOJ1tlMV3

財務の上司は子煩悩な人で、いつも子供の事をそれは嬉しそうに話していた

やがて僕は総務に異動になり、その上司とも疎遠であったがある日ふと気付く
上司の子女手当が申請されていない

「ああ、あいつは良いんだ」
総務の部長がそう告げる
「あいつの子供は10年前に亡くなってるから」と
#呟怖

10…
生まれたときから目の前に数字が見えた

9…
それは1秒毎に減っていく

8…
きっとこれは寿命だ

7…
数字は30も前に尽きる

6…
何故こんなにも早く

5…
だから私は全てを手にかけた

4…
先ずは母

3…
次に父

2…
友人

1…
最後に最愛のあの人

0…0…0…

何故終わりが訪れない

#呟怖

兄様
父様と母様から逃げ出した日
お腹が減ったと泣く私に兄様はお肉を渡してくれました

兄様
兄様は時折ふらりと出掛けると
お肉と共に反物や飾りを持ち帰ってくれましたね

兄様
刀に貫かれ動かない兄様
食えと渡された兄様の身体はあのお肉と同じ味がしました
私達はもう咎人だったのですね
#呟怖

兄様
父様と母様が消えた日を覚えてますか
お腹が減ったと泣く私に兄様はお肉を渡してくれました

兄様
兄様は何時も食べ物を探してくれました
あのお肉、とても美味しゅうございました

兄様
傷だらけでもう動かない兄様
兄様の身体はあのお肉と同じ味がします
私達は既に咎人だったのですね
#呟怖

「悪いのはあっしの右手です」
何人もの女を絞め殺した男
「手が勝手にやったんだ。あっしは悪くねぇ」
そう喚く男に
「ならばその手を切り落とせ」
領主は冷たく言い放つ

執行の日、処刑人の斧が振り下ろされる
切り落とされた右腕がふわりと男の頚に絡み付き
鈍い音と共にその骨をへし折った
#呟怖 https://t.co/Z7fzC5qHOV

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