呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

事故がありました
車が子供を撥ねたそんな事故

子供の体は宙へ舞い
そして頭から地面へと
「ギャア」という母親の声
ぐしゃりと響く鈍い音

割れた子供の頭から溢れたのは透明と黄色の二色の液体

「ギャア ギャア」母親の声は気付けば鳴き声のように
溢れ出たそれは排水溝へと流れて行きました
#呟怖

その酒一升飲んではならぬ
淡い香りと見惚れる色味

その酒一升飲んではならぬ
惚ける味に水のごとき飲み口

その酒一升飲んではならぬ
その酩酊は天上にも似て

その酒一升飲んではならぬ
飲めば続くぞ宿酔が
一生覚めぬ宿酔が

#呟怖

レイトショー終わり
お店のシャッターは締まり
通路にはぼく一人

#このお題で呟怖をください
#呟怖 https://t.co/3UoxUKuSfC

信号待ち、スマホを弄っていると後ろからクラクションを鳴らされた

しまった青になっていたか

慌ててアクセルを踏み、そして直ぐに急ブレーキをかける
目の前の信号はまだ赤のまま

ふうと息をつき、ルームミラーを覗くと後ろの車の運転手がニタニタと嫌な顔で笑っているのが見えた
#呟怖

ピアノの音色と共にスクリーンに映し出された画面が移り変わっていく

「これは?」と問うと「その人が最後に見た景色よ」と彼女は答える

パラパラと写っていく画面
雲一つ無い青空が映し出された時彼女は僕の耳元に唇を近付け
「これは貴方のよ」そう囁いた
#呟怖 https://t.co/RwO9HeREML

母から預かってくれないかと箱を渡された
決して蓋は開けるなと強く念押しされて

その日の夜
箱から音がする事に気づいた
耳を当てると引っ掻くような音が聞こえる
―何だ?
箱は耳につけたまま母に電話をかける
呼び出し音、そして
「■■?」
両方の耳から同時に僕の名を呼ぶ母の声が聞こえた
#呟怖 https://t.co/HymV8s3rhw

背が伸びるという薬を手に入れた
半信半疑ながらも1錠、2錠と放り込んでいく
暫くすると関節に僅かな痛み
これは成長痛に違いない
最初は喜んでいたが痛みはどんどんと強くなりとても耐えられない激痛へと変わって行く
やがて全身の関節から断裂音が聞こえた
赤い血と共に白い骨を飛び出させて
#呟怖

ここに立って何れくらいたっただろう
お腹も減らない、眠くもならない、疲れもしない、暑くもない、寒くもない、身体は痛まない

驚く事も楽しい、嬉しいと思う事も無くなった

だけど何故だろう
花を持って訪れるあの人の顔を見る度に心がふと重くなる
その答えが知りたくて僕はまだここに居る
#呟怖

家に帰ると男の死体が横たわっていた
手元にある包丁を見ると空き巣か強盗らしい
驚きはした
確かに驚きはしたが問題はそこじゃない

男の傍らで飼い猫がにゃあと自慢げに鳴く
その口元は血で真っ赤に染まっていた

#呟怖

「もし」
友人と歩いていると頭上から声がした
見ると木の上に1人の女が居る
「降りれないのです。助けてください」
大変だ
その場に友人を残し急いで梯子を取り戻るも友人も女の姿も無い
何処に行った?と目を凝らして気付いた
友人は枝にぶら下がっている
首に巻き付いた蔦を支えとして
#呟怖

「もし」
友人と歩いていると頭上から声がした
見上げると木の上に1人の女が居る
「降りれないのです。助けてください」
友人をその場に残し、慌てて梯子を取って戻るも友人も女の姿も無い
おかしいと目を凝らした瞬間気付いた
友人が木の上にぶら下がっている
首は蔦が巻き付けられた状態で
#呟怖

仕方がなかったと思いますよ
食料も無い、何時助けが来るかもわからない
極寒の中助かる方法はそれしかない
だけどね一つだけ教えて欲しいんです
どうして貴方は男ではなく女、子供ばかりを■■たんです

その問への答えをきっと私は忘れない
「折角なら柔らかい方が良いと思った」

#呟怖 https://t.co/iOiVRHeL6e

沈んだ船の中
揺れる蝋燭の灯り
横たわる男とそれを胸に抱く女

掠れた声で男はワインを望む
悩んだ挙げ句女は自らの血をグラスに注ぐ

なにも知らずそれを飲む男
全てを知ってそれを飲ませる女

ぜいぜいと荒い呼吸音が響く中
ふっと蝋燭の火がたち消え
そして暗闇と静寂だけが世界を包む
#呟怖 https://t.co/uGA1rQUPoM

寝ぼけ眼で階段を上る
足を滑らせ前へと転げ落ちる
2階の廊下で痛みを堪える
見下ろすと段の途中にスリッパがひとつ
どうやらあれにつまずいたらしい
舌打ちを一つして階段を下る
#呟怖 https://t.co/mGZcbHFb6T

お電話ありがとうございます株式会社■■です
申し訳ございません担当の○○は先日退職致しました。後任の□□は3日前から行方不明です。引き継ぎの△△は資料室にこもったままでございます。
ご用件はなんでしょうか

えっ?内定を辞退したい?
あはは、あはは、あはははは

この人殺し

#呟怖

夢を見た
病院のベッド
繋がれた幾つもの管
指一つ動かせず声を出すことも出来ない

汗だくで目を覚ます
ああ、ひどい夢だった
もうこんな時間か、起きなければ

気合いをいれるため両手でパチリと頬を叩く

…?

どうして痛みが走らない

#呟怖

目覚めた男女
付けられた首輪
扉一つの部屋
開かない扉
中央に首無し死体
台の上にナイフとノコギリ
動くタイマー
縮む首輪
首輪の内側に鍵
微笑んだ男
自らの首に突き刺す
泣く女
落とされる首
落とされた首輪
だが外れない
動くタイマー
0を告げた瞬間
首輪が外れ扉が開く
後に響くは狂乱の声
#呟怖

彼女は高嶺の花
とても釣り合う相手じゃない
でも僕は彼女の特別になりたかった

電車を待つ彼女
ホームに車両が滑り込む
その瞬間彼女の前へ走り込む

響く悲鳴
飛び散る鮮血
千切れる手足
最後に見えたのは僕の血を頭から浴びへたりこむ彼女

これで僕は彼女の中へ入る事が出来る
きっと永遠に
#呟怖 https://t.co/Im4QBF4N6c

ある国の王が悪魔と取引した
年に100人の命を捧げる
代わりに民を不死にして欲しいと

国民は恐れる100人に選ばれる事を
国民は喜ぶ100人に選ばれなかった事を
そうして長い時が経ち
国民は望む100人に選ばれる事を
国民は嘆く100人に選ばれなかった事を
老いた身体を抱えながら未だ死は訪れない
#呟怖

コツコツと螺旋を上る
コツコツと上から足音が聞こえる

グルグルと螺旋を上る
逆さまにぶら下がった僕と出会う

「降りているのかい?」
僕は僕に問う

「上っているのさ」
僕は僕に答える

コツコツと螺旋を上る
コツコツと下から足音が聞こえる

頭上には闇が広がる
足元にもまた

#呟怖 https://t.co/5AWmnBbb07

急患ですと運ばれて来た患者
レントゲンを撮ってみると身体中ビッチリと何かが詰まっている

恐る恐るメスを入れると傷口からぞろぞろと溢れる大豆、大豆、大豆

「身体は食べた物で作られてるっていうよな」
生唾を飲む音と共に、同僚のその一言が手術室に響き渡る

#呟怖

東北のある旅館、そこに泊まると時折老婆が夢枕に立つらしい
その助言に従えば大きな幸が訪れるという

ワクワクしながら床につくとなんと本当に老婆が現れた
彼女はボソボソと幾つか言葉を発し襖に手を掛ける

「待って!」
私はそう叫びながら目を覚ましまた一言叫んだ
「方言がきつすぎる!」
#呟怖

廃校になった母校
数十年ぶりに足を踏み入れる

残された椅子に腰かけると「遅刻だぞ」と声
懐かしいクラスメイトの皆が笑っている

話したい事は沢山ある
だけど私は歯を食い縛り
「また会おうな」
そう言って教室を出た

あの日私は風邪を引いて家にいた
だから私一人だけここに残された
#呟怖

じい様が山に入ると頭の上から「おうい、おうい」と声がする
見上げてみるとそこには人の顔をした猿がおったんじゃ
そいつはじい様が持っていた餅を奪うと
「餅があるなら人はいらぬ」
そう言って森の奥へ帰ったそうな
それからその森に入るときは必ず餅を持って入るのが決まりになったんじゃと
#呟怖 https://t.co/fNABYFNaQd

大きな爆発音と共に目を覚ました
汗だくの身体、激しく揺れる機内、隣の席の紙コップが倒れる

窓の外を見るとエンジンが火を吹いている
席が大きく傾き世界から重力が消える

もう駄目だ、きっと助からない
覚悟を決め強く目を閉じる

そうして僕はまた大きな爆発音と共に目を覚ました

#呟怖

うちの職場は奇跡の老人ホームと呼ばれているらしい
開業してから今に至るまで誰一人死者を出していないからだ

だが私がこのホームに入居する事は決して無いだろう
私の仕事、一列に並んだ培養瓶に栄養剤を注入する

我が国では脳が機能さえしてれば生きていると定義されるそうだ
#呟怖

その呪いをかけるには目は要らない
どうせ何も見えていないから
その呪いをかけるには耳は要らない
どうせ聞いても理解しないから
その呪いをかけるには頭を鈍らす
自分の意思と思わせるために

残った口で呪詛をはく
そこで呪いが完成する

誰を呪うかって?
決まってるその人自身さ

#呟怖

「いじめられていた」
「侮辱された」

人が人を殺める理由

「浮気された」
「騙された」

それは余りにも唐突で

「生活音がうるさかった」
「幸せそうだった」

余りにも救いがなく

「目の前を通り過ぎた」
「俺を見て笑った気がした」

そして余りにも理不尽だ

「余りにも春だったので」
#呟怖

「いじめられていた」
「侮辱が許せなかった」

人が人を殺める理由

「浮気された」
「騙された」

それは余りにも唐突で

「目の前を通り過ぎた」
「俺を見て笑った」

そしてあまりにも理不尽だ

「あまりにも春だった」

#呟怖

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