呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

水底の姉弟は互いの身体を抱きよせる
それは自ら身を投げた彼女達への罪だ
それは結ばれる事が赦されなかった彼女達への祝福だ

光りも音も温度もない水底で彼女達は互いの身体を抱き締める
手を離せば離れてしまうからと
その体温と鼓動を確かめながら

彼女達は永遠を手に入れる
#呟怖 https://t.co/V8s5iJXbPH

クイズ!この動物は何?

わんわん
「いぬ!」
ぶっぶー!

ひひーん
「うま!」
ざんねん!

にゃーにゃー
「たま?」
ちがうよ!

はがして、たすけて
「…まま?」
はずれー!

いやだ、とける、いたいいたい
「ぱ、ぱ?」
ふせいかい!

不正解の子には罰ゲーム!
自分で正解を確かめてね!

#呟怖

月下に武者は妖を狩る
村を家族を子を護る為
妖を斬った刀は血で染まる
その血を浴びた己が身もまた

満月の夜、武者はまた刀をふる
眼前には弱々しく震える何匹もの妖闇の中、それら全てを斬り伏せる
そうして夜明けと共に見たのは血溜まりに横たわる己が家族

武者は覚る
既に己は人ではないと
#呟怖 https://t.co/OYZFvldeTm

千や万、億の折鶴よりも、たった一羽のそれの方が効果が有ることもある

それが大統領自身によるものならばなおのことだ

突然現れた巨大なそれは、独裁の歴史を示すシンボルとして飾られた
完全な防腐処理を経た後に

#呟怖
#返怖 https://t.co/USsqmIhV90

息子が死んだ
虐めを苦にした自殺だった

遺された遺書、そこには何人かの名前
地元の名士である彼らの親は目の前に札束を積み上げていく
詫びの言葉は無い
「こんなはした金」誰かがそう呟いた

その夜私はとある事務所を訪れた
金次第で何でもするという事務所

あいつらははした金で殺される
#呟怖

彼女は人ではない
森の近くに住んでいる

彼女は人ではない
草やキノコを摘んで暮らしている

彼女は人ではない
失せ物を探す呪いが得意だった

彼女は人ではない
教会を訪れた事はついになかった

彼女は人ではない
神父がそうしきりに叫ぶ

彼女は人ではない
だけどその血は赤かった

#呟怖

祭りの夜姉弟は羊の角を被せられる
父もなく母もなくただ死を待つばかりであった2人はこの日のためだけに生かされた

祭壇の上
見上げる村人たち
掲げられた白刃の前を諌める神はない

皆塩になれ!
そう叫んだ姉弟の身体に刃が差し込まれ
引き摺り出された心臓だけが何時までも脈打っていた
#呟怖 https://t.co/Ctg2YHpLyq

ある日見付けた店
「時間買います」
そう書かれた看板に興味を引かれ店に入る

店主曰く僕の時間を買うという
その時間分の記憶を無くす代わり金を支払うと
僕は毎日自身の時間を売るようになった
それから20年、ある日買取りを拒否された

中年の技術も知識も無い人間の時間に価値はないと
#呟怖

車内にはもう私一人だ
窓から冷たい風が吹き込む

異変に気付いたのは誰だったか
何時までたっても電車が停まらない
何分?何時間?何日?

靄のかかる頭で窓を見る
乗客の誰かが割った窓
皆次々とそこから飛び降りていった

皆きっと抗えなかったのだ
確実に訪れる絶望に
そして偽りの希望に
#呟怖 https://t.co/EuH0FES6Po

「教えてください息子は無事なんですか」
悲痛な母親の声、受話器の先で誘拐犯は優しく囁く
「安心してください、傷一つつけてません。このまま無事に帰すと約束します」
母親から漏れる安堵のため息
「ところで」
愉しそうな声
「今日はエイプリールフールですね」
そうして通話は打ち切られた
#呟怖

僅か5センチ
宙に浮く人
バタつく足と
掻き立てる爪

僅か5センチ
宙に浮く人
くぐもる声と
砕ける奥歯

僅か5センチ
宙に浮く人
伸びた手足が
風に吹かれる

僅か5センチ
宙に浮く人

僅か5センチ
命までの距離

#呟怖 https://t.co/llb26nd2lK

彼女は病んでいました
自らの顔に人面瘡が出来たと信じていたのです
勿論そんなことありません。全て彼女の妄想です

だけど彼女はナイフを自らの顔に当てて…
だけどね先生、私は確かに聞いたんです
剥がされ、地面に張り付いた彼女の顔
その顔がゲラゲラと大きな笑い声を立てていたことを
#呟怖

夢の中
訪れた劇場
深夜のグランギニョル
上げられた舞台
女が一人
手には白刃
振り上げられた光
私の腹に吸い込まれる
傷口に手をのばす女
女の手が潜っていく
冷たいそれが心臓に触れた瞬間
鳴り響くアラーム
飛び起きて息を吐く
「続きはまた今夜」
耳元に響く声
冷たい感触が私の唇を撫でた
#呟怖

買い換えたばかりの車
朝、フロントガラスに小さな子供の手形が付いている
クソガキめ
だが其を拭き取った後も毎日、毎日手形をつけられる

流石にこれは目に余る
相談のため警察に赴き、そして以前の持ち主が死亡轢き逃げで逮捕された
手形の指紋と被害者の其が一致した事が決め手だったという
#呟怖

そのトンネルを通る間は亡くした人に会えるという
話す事も触れる事も出来ない
だがそれでもここを訪れる人は多い
その大半は1時間もせずにここから出てくる
だが希に何時までも出てこない人がいる
何時間、何日、何ヵ月たっても
ここを塞ぐべきだという人も居る
だがその答えは先送りされている
#呟怖 https://t.co/jLxk3gSckV

飢えに包まれた世界を救うため神は地上に天使を遣わした

人々は羽の生えたそれを捕らえ、殺し、そしてその全てを食らい付くしてしまった

久方ぶりに腹を満たした人々は僅かの間至福の眠りにつく

明日の飢えに再び怯えながら

#呟怖

「それが一番美しいのはどんな時だと思う?」
男が私の爪に色を塗る
「それはね。それが役割を全うしている時さ」
私はその光景をぼうっと眺めている
「爪だけでは駄目。指だけでも駄目なんだ」
男は私の手の甲を優しく撫でる
「大丈夫、麻酔はちゃんとかけるから」
私の手の価値は500万だそうだ
#呟怖 https://t.co/eBn9j5BzRF

天気予報をつける
昨日から降り始めた雨は暫く止まないらしい
ふうと漏れるため息

あの旅行で見付けたあの本、何気なしに唱えた一文のせいで雨の続く日が嫌いになった

待っていたとばかりに
カタカタと音を立てるクローゼット
普段は無い階段の先の扉

うるさい
私はそっちに行くつもりは無い

#呟怖 https://t.co/NhNbhzGO9r

この本は彼そのものだ

いつ何処で生まれ育ち、誰と過ごし、何に悲しみ、何を喜び、そして絶望に沈んだかその全てが記されている

私はその物語の登場人物だ
彼の前に現れ恋人となりそうして彼の物語を終わらせた

この本は彼が彩り、彼で装丁されている
だからこの本は彼そのものなのだ
#呟怖 https://t.co/NhNbhzGO9r

見知らぬ男に拉致された
そいつは「復讐だ」と嗜虐に満ちた笑みを浮かべる

爪を剥がされ
骨を砕かれ
眼を抉られ

苦痛の中「思い出したか?俺は××だ」と告げる声
…覚えがない
「○○は?△△は?」男が次々と名前をあげる
…分からない
「あの…□□よね?」
不安そうな声
…誰だよそれ
#呟怖

僕の家には2つのルールがある
1つ、家に居る間は鍵をかけること
2つ、毎日17時の電話には必ず出ること

昔、ゲームに夢中になり電話に気付かなかった事がある
コールが切れた瞬間

ガチャガチャガチャガチャ
物凄い音を立てドアノブが引かれ始める
その日以来電話を取り忘れた事は1度もない
#呟怖

マスカレードパーティーのおしらせ

日にち:次のまん月
じかん:月がお山のてっぺんにきたころ
ばしょ:ここ
さんかしかく:この仮面をつけれるひと
ちゅうい:人げんさんはごえんりょください

満月の翌日、公園の真ん中で見つけた小さなチラシその傍らには葉っぱで作られた仮面が一つ

#呟怖 https://t.co/Q84BCz9SsF

その島では風葬の習慣が残っている
誰かが亡くなるとその遺体を遺族が山の岩に運び、香を炊く
その翌日、その遺体は骨一つを遺しそれ以外は完全に消えるという
遺族はその骨を持ち帰り奉るのだと

その島では遺体が運ばれた夜は決して外に出てはならないとされている
その理由は誰も語らない
#呟怖 https://t.co/N2ejAjKb7J

人類にとって最大の幸運はその日記を見つけた事

ルール1.この日記に書かれたことは全て現実となる
ルール2.一度書かれた事は何があっても変えることは出来ない

人類にとっての最大の不幸はその日記を見付けたのが6歳の子供だった事

今から丁度100年後、そこに書かれた言葉
「みんなほろぶ」
#呟怖 https://t.co/WaJOm7EKKD

彼女が死んでもう三年が経つ
きっかけは山道でのドライブ、そこで起こった些細な争い
怒った彼女は車を飛び出しそして帰らぬ人となった

彼女が降りたその場所で彼女の写真を広げる
駅前で配られていた尋ね人のチラシ
僕が知らない彼女の笑顔

あの日一目惚れした彼女の事を僕は決して忘れない
#呟怖

「もしもし」
夜、友人からの電話
「お前、彼奴からAV借りただろ。それ見ない方がいいぜ」
-どうして?
「彼奴の持ってるビデオの女優な。皆死んでるだよ。そればっか集めてるんだって」
こで通話は終わった

薄暗い室内、モニターの向こうで微笑むの女
何故だかその瞳の奥に陰が見えた気がした
#呟怖

始めの異変は若い夫婦
いくら望めども子に恵まれない

次の異変は妊婦たち
宿った命は悉く流れ

次なる悲劇は乳児の親に
横たわる身体に力は無くて

乳児が死んだ
幼児が死んだ
6つまでの子供は皆死に絶えた

「神よ」
慟哭に混じる親達の祈り

だがその言葉が届くことは決してない

#呟怖

そのアパートの住民はコホコホと奇妙な咳をしていた
風邪だろうそんな考えは肺で見つかった黴によって否定される

後に分かった事
一つ、そのアパートのダクトは全ての部屋と繋がっていた
二つ、XX号室に人の形をした巨大な黴が横たわっていた

そしてそれが分かった時、もう既に手遅れであった
#呟怖

深夜、消防にかかった一つの通報
「じこ、じこ」と短く告げ直ぐに切られたという
位置情報を元に救急が駆け付けると崖の下にひしゃげた一台の車
搭乗者は全員既に事切れていた

後に通報は男の電話からかけられた事が分かった
だがと隊員は首を捻る
その事故では全員即死だったはずなのだと
#呟怖

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