呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

夢で見る女には何時も顔がない
それを女にそれを突き立てる寸前
「探して」
何時もそこで目を覚ます

フラフラと街を彷徨う
女は何処に
見つけた路地裏
あの後ろ姿は
「あの…」
と私は女に声をかける

真っ赤に染まる女の身体
突き立てたナイフ
動かない女の口から
「ハズレ」
そう声が聞こえる
#呟怖 https://t.co/IoZEPTLEd3

こんな話がある
信濃国の神事には境内の池で獲られた蛙が使われる
この蛙、神事の朝に宮司が取りに行くのだが必ず岩の上に大きな一匹の蛙が座っているそうだ

神事の前の晩には必ずケロケロと哀しげな蛙達の鳴き声が響き渡る
社では名残を惜しむその時を決して邪魔してはならぬと厳命されている
#呟怖

嵐の夜
ふと外を見ると赤いコートが目に付いた
何人もの子供を連れたお姉さんは僕に微笑み手を伸ばす
窓枠に手を伸ばそうとして躊躇する

お姉さんは拗ねた表情で闇の中へ消えて行く

翌朝、テレビのニュース
野原の真ん中で沢山の子供の死体が発見された
その中に赤いコートは見付からなかった
#呟怖

部屋に入った瞬間に感じる気配
「居ますね」
私の言葉に喜ぶ依頼人
「始めます」
集中と共に口から漏れる白いモヤ
それは老人の形に姿を変え
依頼主がその指をセンサーに押し付ける
「助かりました。指紋認証が解けなくて」
そう笑う依頼主に一応問いかける
「供養もしますか?別料金ですが」と
#呟怖

「貴方の指が欲しいの」
「どうぞお嬢様」
少女は奪う事しか知らなかった
少年は与える事しか教わらなかった
「貴方の目を」
「どうぞお嬢様」
二人は幼くそして純粋だった
「貴方の心臓を」
「どうぞお嬢様」
少女の手には小さな心臓
動きを止めたそれを
「こんなのいらない」
地面に投げつける
#呟怖

「綺麗に咲いたのよ」
嬉しそうな彼女の声
伸ばした指先には沢山の小さな花弁
「ああ」
と僕はその指先をなぞる
ゴツゴツと乾いた触感

その病は人を木に変える
指先から少しずつ肉体を犯しながら

「来年も一緒に見ようね」
明るいその声に
「ああ」
やっとの思いで声を絞り出す

#呟怖

祖母の部屋には年中風鈴が飾ってあった
ちりちり鳴る音を祖母は何時も嬉しそうに聞いていた

ある夜大きく何度も鳴り響く風鈴の音
部屋を覗くと倒れている祖母の姿
発見が早く幸いにも一命を取り留めた

その風鈴は今仏壇に飾られている
ふうっと息を吹きかけてもあの夜の様に鳴り響く事は無い
#呟怖

「ゴホッ」
咳と同時に飛び出した小さな白い塊
かちりと音を立て、テーブルの上に落ちたそれを見て
(歯が抜けた?)
慌てて口の中を探るも特に異変はない

ホッと息を吐き、落ちたそれを拾い上げようとした瞬間感じた違和感
右手の小指の先がぐにゃり真横に折れ曲がっている

#呟怖

こんな話がある
山城国の河の中洲に鳳の像がある
この鳳、よく見ると羽に一つ穴が空いている
謂れはこうだ
河近くに住む猟師が夜中鳥の羽ばたく音を聞いた
悪戯に音の方へ火縄を撃つと「カン」と鉄の音がする
翌朝中洲に転がる鳳の像
羽を抜かれ戻れなくなったのだ
人々はそう語り合ったという
#呟怖

昔から文字通り危険が臭いでわかった
それが起きる約30分前から感じる異臭
それが強ければ強い程大きな事故が起こる

ふと鼻を突く匂いに気付く
今迄経験した程の強い匂い
今すぐ此処から逃げなければ
「下ろしてくれ!」
だが願いは届かない

ここは高度1万メートル
悲劇の前の30分
#呟怖

ボン
運行中の飛行機に鈍い音が響く
「墜ちるぞ!」
誰かが叫ぶ
パニックになる機内
誰かの声
「下は海だ!飛び降りろ!」
乗務員の静止を無視し、こじ開けられた非常口から乗客たちが次々と飛び降りていく

やがて飛行機はよろよろと空港へ到着する
機内に残った乗客だけは皆無傷で救助された
#呟怖

画面を付ける度にボヤけた誰かの顔が画面に浮かぶ
はじめは小さなノイズのようだった
電源を入れ直す度に少しずつはっきりと
この顔を鮮明に映してはならない
直感がそう囁く

さて、どうするか
迷った私は右クリックを押し
「1900×600」
解像度の設定を変更する
#呟怖 https://t.co/eb3AqvkK0X

森の声は様々な事を伝えてくれる
チチチと鳴く鳥の声は雨になると
ごうごうと鳴く獣の声は嵐になると
ギチギチと鳴く虫の声は晴れになると

じゃあその声が消えた時は?
鳥も獣も虫すら息を潜めたその瞬間
その訪れに人だけが気付けない
呑気な笑い声が悲鳴に変わるその瞬間
人も森の声となる
#呟怖

夜空を見上げる
月明かりが私を照らす

少し前に起きた動乱も既に落ち着いた
防ぐことも逃げる事も出来ない
今は静寂の中で終わりを待つだけ

夜空を見上げる
眼前を埋める巨大な満月
手を伸ばせば届きそうな

私はただ待っている
世界が終わるその時を
あれが墜ちるその時を
#呟怖

満月の公園で一人影が踊ってる
右へふらふら
左へふわふわ
街灯を浴びて伸び縮み

影が従う者は無く
陰と分ける物は無い
影は大きく手を広げ
陰の中へと溶けていく

朝日が差した公園に
一人男が横たわる
霜が付いたその身体
炎の中で骨となり
その影が地面に落ちぬ事
終ぞ誰も気付かなかった
#呟怖

こんな話がある
摂津国の原では空を見上げてはならぬという
ある日の事だ
旅の僧がふと空を見ると黒い点一つある
だんだんと大きくなる点、それは頭を下に落下する男
−ぶつかる
腰を抜かした僧に当たる直前で男は止まり
「はははははは」
大きな笑い声と共に再び空へ消えた
そう伝わる
#呟怖

始まりは医療従事者
次は高齢者、政治達
流行り病のワクチン
それを接種して丁度3年
順番に倒れていく人々

それを予言した者が居た
8割もの人々が死に絶えた世界で彼等は生き延びた
だが待っていたのは電気も水道もネットもあらゆる文明が滅びた世界
生き延びた誰かが呟く
「打つべきだった」
#呟怖

友人からの連絡
「ネコを拾ったんだ」
家に行くと部屋の隅にダンボール
「開けるなよ怖がるから」 

数日後、再び彼から
「仔ネコが産まれた」
家に行くと部屋中に転がる沢山の小さなダンボール
「開けるなよ。絶対」
「これは?」
そう聞く私に
「コレハ ネコ デス」
抑揚のない声で答える
#呟怖 https://t.co/nfSL9pdDhF

「あー失敗だ」
目の前の悪魔がケタケタと笑う
「ホントは対価に魂貰うルールなんだよ」
ニヤニヤと悪魔は笑顔を見せる
「まあ良いさ、痛み分けって奴だ」

車で事故を起こした瞬間こいつは現れた
全身に走る激痛、迫る炎
必死に願った言葉
「死にたくない」

せめて、「救え」と願うべきだった
#呟怖

三人の童に囲まれている

一人は目を潰され
一人は耳を塞がれ
一人は口を縫い合わされ

目の童が言葉を叫ぶ
口の童が文字を記す
耳の童が言えと迫る

「縺上′縺阪≧繧?j」

肺の奥底から言葉を絞り出した瞬間、童たちは一様ににぃっと笑い
どろりとその場に崩れ落ち腐臭を放つ

#呟怖 https://t.co/40Z1vYErAW

業務担当者の任命は以下の条件にて行う

1.同性である事
2.同性愛思考が無い事
3.恋人の存在若しくは妻帯者が望ましい

業務中は業務上やむを得ない場合を除きその水槽に近寄ってはならず
また会話等のコミュニケーション行為はその一切を禁じる

■■株式会社
安全衛生マニュアルP.46より抜粋
#呟怖

学生時代のノート
ここに描いた女の子が私を救ってくれた
いじめっ子への復讐

殴る
蹴る
刺す
焼く
汚す

ノートに描く事であのイジメを耐える事が出来た
ページを捲る
徐々に立体感を増す落書き
最後のページは腹を裂かれ吊されるいじめっ子
時折ゆっくりまばたきをする

-ははっまだ生きてる
#呟怖 https://t.co/xkCnPo7kJW

亡者の列を眺め溜息を付く
八つ当たり禁止令が出てあたしの出番はすっかり減った
「元気ないわねぇ」
牛頭ちゃんの声、手には悲鳴をあげる亡者の姿
「そんな馬頭ちゃんに朗報よ。次来る亡者熊本出身だって」
「いよっしゃぁぁぁぁ」
思わず出た地声と共に金棒を掴む

あたし今最高に輝いてるっ

#呟怖 https://t.co/LDYRzyTQBB

一匹だけの出目金が語る
「仲間をよこせ」
「くれてやったはずだ」僕の言葉に
「貴様のでは駄目だ」不満げな顔
「あれがいい、貴様とよく一緒にいる女、あれをよこせ」
唾を飲む。何処でバレたのだ
「使え」
右手にいつの間にか握られたスプーン
貴様の望んだのだと金魚が笑う
「欲しい」

#呟怖 https://t.co/NEfepUNWKC

夢を見た
大きな湖、沢山の小魚と泳ぐ夢

ひやりと下腹部に感じた冷たさに飛び起きる
しまった。
漏らすなんて何十年ぶりだろう

びしょびしょに濡れたパジャマや布団を片付ける
シーツに手を伸ばした時ふと見えた動くもの
ベットの端で小魚がピチピチと跳ね回っている
#呟怖

#このお題で呟怖をください
#呟怖

山の中に打ち捨てられた、幾重も並ぶ八角のトンネル https://t.co/N3kDpcumi7

子供が一人井戸を覗き込んでいる
「何を見てるんだい?」
尋ねると
「地獄」
と答える
「どれ」
と中を覗くも真っ暗で何も見えない
「何もないよ」
振り返ろうとした瞬間背中を押され、大きな水の音
見上げれば子供がケタケタと笑っている
「地獄、地獄」
ひやり
水の下で何かが足に触れる
#呟怖 https://t.co/mn8UQvcsys

噂になっていたダイエット薬を手に入れた
一粒飲むだけで好きなだけ食べる事が出来る
それを飲んだ翌日から食料が手放せなくなった
少しでも空腹を感じると胃が猛烈に痛む
何かおかしい
トイレの前で喉に指をつっこむ
げぇと吐いたその塊の中に
「ギィ」
大きな芋虫が腹が減ったと騒いでいる
#呟怖

「この子だあれ?」
娘が家族写真を指差す
そこには着物を着た小さな子供
「その子はうちの守り神なの」
母の言葉をそのまま娘に伝える
「だから怖がらなくていいのよ」と
そう説明するしかない
私にも誰にも分からないのだ
ニタニタと嫌な笑いを浮かべる子供は撮るたびに別人に変わるのだから
#呟怖 https://t.co/B9UMKvMYRF

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