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呟怖.ORGと参加について

息を切らし走る者の後を、ぞるぞると闇が追う。

小径から参道へ走り込むと、まばゆい光に包まれた。

『助かった…』

荒い呼吸に合わせて飛び出しそうになる心臓をなだめつつ、歩調を緩めたその時、足元に伸びる影を踏み、短い叫びと共にその者は居なくなった。

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酔い覚ましにそぞろ歩いて居ると、参道であの方に会った。

『皆この月は出雲に行けるだろ?
私も何処か行きたくなってねぇ』

続けてフフフ…っと笑う。
輝きが増してバリ眩しい…。

師走が終わると、またあの地獄がやって来る。

来年はこの方とカップ麺が食べたいなぁ…とぼんやり思った。

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交番に突如ニコニコとその子は現れた。
何を聞いてもニコニコと、いつの間にか居なくなる。

その日も相変わらずニコニコさんだったが、酷く顔が腫れている。加えて何か嫌な臭いもする。

君はどこの子?どこから来たの?と質問すると、外の掲示板を指差した。

翌日、その子は川で見つかった。

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虚ろな目で仕事をしていた巡査は、時刻を確認すると喜々として外へ出てきた。

青白く輝く掲示板へ張り付く様に顔を近づけると、長い髪をくゆらせた女が水中を泳ぐように上方から降りてきた。

2人はガラスを隔て愛おしそうに互いを撫であうと、ふいに女は消え、巡査もまた仕事へ戻った。

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助けてくれ‼︎
そう言って男は自首してきた
 
男が行く先々の掲示板、青白い明りの中、指名手配の自分をジッと睨み浮かぶ女の顔が目撃された
 
それは直ぐにネットで拡散され、各地で山狩りが行われた挙げ句半殺しの目に合い、命からがら出頭したらしい

表の掲示板では女が嗤っていた
 
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部屋から見えるこの景色が大好きだった。

晴れた日には、対岸のずっとずっと遠くまで見える。
そんな日は、私はどこまでも遠くに行ける気がした。

これからもずっと、この窓からこの景色を見よう。

見える景色は今までよりも少し高い位置だけど、もう足が着いた。

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誰そ彼時の海岸に立ち、茜から藍色に染まりつつある空を眺める。

対岸の山の端がうっすらと光り始め、

  そろそろ月の出か。

と海岸を後にする頃合いを意識した。

果たして山の端から登り始めたのは、黄金に優しく光る、大きなハゲ頭だった。

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静かに凪いだ海。

堤防に明かりが灯ると小魚たちが明かりの下に集まってくる。
そんな様を屈んで眺める人影がある。

暫く眺めていると、すぐ鼻の先で白波がたった。

突然の異変に慌てたように立ちあがろうとした人影と、大きく膨らんだ海水がザアァァ…と捉えるのは同時だった。

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箱メガネをそっと磯へ浸けると、小魚や蟹が忙しなく動くのが見える。

可愛い。

その小さな口へ、一心不乱に何かを運ぶ様に暫し時を忘れた。

小さくなったあなたの欠片。
そっと優しく拾う。

磯で水面を覗く女が見える。
何かを拾う仕草の後、女はズブブブ…と磯の中へめり込んで消えた。

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観光客で賑わう、うららかな海辺
潮風が髪に心地良い
 
あぁこのまま時が止まれば良いのに
ふと、そうひとりごちると
 
「本当に?」と耳元で声がした
 
驚いて振り返ると、皆が真顔で自分を見ている
更に驚いて顔を前へ戻すと、観光客は皆消えていた
 
その日以来海には行っていない

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地蔵が降ってきた。

濡れ縁でボンヤリと柿を食べていたら、竹林の向こうに幾つかの火球が落ちていく。

食べかけの柿を放り投げ竹林の方へ行くと、ブスブスと煙を上げた真っ赤な地蔵が6体、整然と並んでいた。

『他言無用だ』

地蔵たちに頭に直接語りかけられたが、黙ってられるか?

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晩秋の黄昏時。

西に大きな三日月が佇む坂道を、1人歩いていた時の事。

地蔵たちの前を通り過ぎた辺りで、後ろから名前を呼ばれた気がした。

咄嗟に振り向くと、一斉に地蔵たちが此方を見て、目があった途端に声高に嗤い始めた。

つられて、私もゲラゲラと笑った。

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新月の夜、並ぶ地蔵の間を決まった順番ですり抜けると、願いを叶えてくれると言われる六地蔵が有る

女は伝承に倣った

アパートの住人は、複数の硬く重い物が床に落ちる音を聴いて目が覚めた
ゴトンドスンという音の他に、何かを引き摺る様な音もする
その夜以来、アパートの住人が消えた
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母達が十九夜講をしている間、私達はお堂の周りで かくれんぼをしていた。
皆が次々と見つかって行く中、一番年下のキョーコだけが見つからない。皆で探し回ると、地蔵の口元からキョーコのスカートの切れ端が飛び出しているのを見つけた。
その日以来その地蔵の頭は河原の石が乗せ換えられた。
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幼子は泣きながら一心に逃げた
父からの折檻が辛くて、ただひたすらに

六地蔵の影に隠れ、どうぞ見つかりません様にと願った

父の怒号が近づく

ブルブルと地蔵の影で震えるその子の前を父は通り過ぎてゆく

その日を境にその子は姿を消した

代わりに地蔵の身体に小さな瘤ができた

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私の町には、お化け地蔵と呼ばれる六地蔵が居る。
見る時々で地蔵の数が違うのだ。
そう言う私も、以前目撃した事が有る。

その日地蔵は消えていた。
消えた跡がどうなっているのか興味本位で近づいてみると、果たして地蔵はそこに居た。

周りの景色を透過した状態で。

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自転車が下り坂の途中で急に失速した。

ぬ?

故障か?と止めようとすると頭上から『いいから漕ぎなさい』の声。
驚いて見上げると、荷台に地蔵が立っている。

逆らうのも怖いし、必死で走らせると丁字路で不意に軽くなった。

振り向くと地蔵達が笑顔で見送ってくれている。

なんなの?

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ふいに子供の頃に流行った怪談が聴ける電話番号を思い出し、確か『お歯黒兄さん泣くなよ』の語呂合わせだったな…と早速掛けてみた。

果たして1コールも鳴らずに出たのは、十数年前に亡くなった母だった。
「あんた…相変わらず何やってんのよ」と呆れた声で言う。

すまんな、母ちゃんw

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やっとの思いで買った車を手放す羽目になった話

ある日愛車を走らせていると、電話BOXで女性が電話を掛けているところへ、対向車が凄まじい音を立てて突っ込んだ

慌てて車を止め外へ飛び出したが、そこにはただ暗闇が広がっていた

その日以来女が車に乗りこんでいる

まんまと女にハメられた

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昔、電話会社に勤めていたおじさんから、『貯金箱にどうだ?』と型落ちの公衆電話を貰った事がある。
少しデカいけど、面白いし有難くいただいた。

最近、おじさんが亡くなってから夜中にソレが鳴るようになった。

いや、もう良いって。おじさん……。

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体育座りの女が台の上に乗っている

男は女の腕を耳に当て、その顔に指をぬぷぬぷと突き刺すと、女は嬉しそうに舌を出し喘ぎ声を上げた

『もしもし?あ、俺』
『うん、ずっと声が聴きたかった』
電話で話すように2人は話し始める

唖然とする俺の周りを、何事もなく他の人達は通り過ぎてゆく

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BOXから見上げる窓に明かりが灯る
耳元にコール音が聴こえ始め、天にも昇る様な気持ちになる

『もしもし誰だかわかる?』

留守電にメッセージを入れ、あの人の写真にキスをした
写真と唇の間に細かく糸が引く

また知らない奴から電話が来た
帰宅すると掛かってくる
部屋に帰るのが恐ろしい

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『あ、先輩っスか?俺っス。さーせん、寝坊しまして』

約束の時間過ぎに起き、しかもスマホは充電が今にもキレそうだった。
慌てて公衆電話から電話を掛け、ひたすら謝った。

先輩の怒号が聴こえるのと同時に、受話器からは炎が噴き出て来て、耳と髪を焦がした。

感情が実体化する電話が有る
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未使用のテレカが落ちている
昔のアイドルが一日署長で敬礼して居る
目線を上げると公衆電話まで有った

俺はテレカへ敬礼すると、自分の携帯に電話をかけてみる

ポケットで電話が鳴っている

3コール目で誰かが出た

『だ、誰だお前‼︎』

『お前だよ』

空いてる方の耳から返事が返ってきた

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公衆電話が鳴っている。

マトリックスかよwと、とりあえず出てみると電話口の向こうから自分の声が聴こえてきた。

『このまま5分話そう?』
『いや、話す事ないし』と答えるのと、
空から鉄片が降ってきて、さっきまで自分が居た場所に突き刺さったのは、ほぼ同時だった。

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青空にうろこ雲がフワフワと浮かんでいる山間の道を、ロードバイクが颯爽と走ってゆく。

ペダルを漕ぐ足にグッと力を込めて、カーブミラーを通過しようとした刹那、ひと回り程ある腕がロード乗りを鷲掴みにすると、そのまま鏡の中へ引き摺り込んだ。

山には入っていけない日がある。

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友人と2人、真夜中に車を飛ばしていると、サイドミラーにふと違和感を感じ後方を確認した。

何者かが俺たちの車を追ってくる。

もうダメかと諦めかけたその時、道路脇のカーブミラーを越えた瞬間、ソイツは跡形もなく消えた。

一体なんだったんだ…

『何だと思う?』耳元で声がした。

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ねぇ、なんか海の匂いがしない?

隣でナンパした女が言う

左手には国有の杉林と綺麗に刈り込まれた生垣が道沿いを延びている
道路脇に立つカーブミラーに近づくにつれ、磯の香りが強くなり、終いには潮騒まで聴こえてきた

ミラーは港までの一本道を映し、他には何も映そうとしなかった

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高校生くらいの男女数人が楽しそうに前を歩いている。

甘酸っぺぇなぁ…と思いながら少し後を歩いていると、その集団は、ふい〜っとカーブミラーに吸い込まれて行った。

なぬ⁉︎

唖然としながら鏡を覗くと、奥から凄いスピードで車が飛び出してきて、爆音と共に親指を轢いて走り去った。

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ん?

違和感を覚えた私は、足を止め、道向かいのカーブミラーを覗き込んでみた

そもそも何だってこんな真っ直ぐな道端に立ってるんだ?

凝視すると、遠くにフワフワ、フワフワと動くモノが映り込んでいる

あ、道路に出て来た…

と認識したのと間髪置かず、それは直ぐ後ろに立っていた

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