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呟怖.ORGと参加について

物置で見つけた古い望遠鏡

海に向かってそっと覗いてみる

波に良く似た何かが、ぐるぐると回りながら私を覗いてきた

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浅く荒い息遣いが近づいてくる。
その目は虚を睨み何も映しては居ない。

『着座ぁぁああっ‼︎』
安堵の声と共に溢れ出す放流音。
一瞬の静寂後、眼鏡パーカーは口笛を吹き水を流した。

水の吸い込まれる音と共に短い悲鳴が聴こえ、洗面の鏡の渦から少し違う眼鏡パーカーが吐き出されて来た。
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ある機関のトライアルでソレは設置された。

住人たちは、360°どこから観ても同じに見えるソレの感想を、最初の頃は口々に言ってみたりしたが、直ぐに関心が薄れた。

ソレの目的が、矯正余地のない人間を、
在宅のまま適切な方法で処理する事だと気付くのは、住人が随分と減ってからであった。

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バ様が、ヨロヨロと石段を登ってゆく。

あぁ、ちのわくぐりかぁ…。

吸い込まれ、吐き出され、恐ろしい速さでバ様は巡りだす。

巡る度に赤い濃い霧が鳥居に渦巻き、
バ様は やがて見えなくなった。

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替わるがわる
忍び寄り
飛びつき
争う様にゼンマイ式ネジを回す

ギィギィギィギィギィギィギィギィギィギィギィギィギィギィギィギィギィギィギィ

僕は耳を塞いでいる

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いつの前にか、それは始まっていた。

目醒める前に観る風景。

それが、何なのか分からない。
酷く恐ろしい。
だが反面、抗い難い何かを感じずには居られない。

誘なう様に灯りがコチラを覗く。

今朝象が産まれた。

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はっ‼︎‼︎と飛び起きる。

時計を横目で確認しつつ、秒で着替えて車に乗り込んだ。

つい先日、無断欠勤や遅刻についてドヤされたばかりというのに…。

爆走する橋の上で空間がが歪む。

無情にも、またミラクルゲートが開いたようだ。

「ベルター!」

転職について思いを馳せた。

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人が倒れているのかと思った

恐る恐る近づいて行くにつれ
それが無数の蟲である事に気付く

蟲たちも自分に気付いた様子で
かつては人だった頭を運び
ぞわぞわと消えていった

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今日もこの忌々しいクソ竹光(タケミツ)で首を引かれる

ひと思いに、その切先で突いてくれ

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早逝した画家が、
今際の際まで描いていた点描画

当初、木立を背景に太刀を振り上げる様を
描いた作品かと思っていたが、
木立だと思っていたモノが、
画面からはみ出す位の
画家の顔に変わっている事に最近気付いた

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紀元前のツンドラから
太刀をギッチリと握り
切断された両腕が見つかった

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川に鼻まで浸かった対岸で
所在無げにうろつくアキレス腱を
赤錆びた太刀が一閃した

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眠れないという娘と、想像で散歩に出た。
目を瞑ったまま一緒に近所を想像で歩くのだ。

娘は話す。

『お星さまがきれいね〜』
『お池のアヒルさんは寝てるね〜』

なかなか寝そうにない。

『トンネルに今日もまいちゃんがいるね〜』

麻衣が死んだのは、もう20年も前の話だ。

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トンネルの中に、シャッター音が響く。

良いねぇ…。

次は何を撮ろうか。
ひとりでに口笛が出る。

ご機嫌で出口に向かう直ぐ後ろから、さっきの口笛が響いて来た。

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その日つかれて歩いていた

毎日通るトンネル

50mも無い、1分も有れば通り抜けられるトンネル

なかなか抜けられない

足が重い

その出口はずっと同じ距離で目の前にあった

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トンネルのソレが、どうやら他の人には見えないらしい。

ゲームのトラップみたいに上からドスンと落ちてくる。

皆で嗤って馬鹿にしやがって。

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何台もの護送車が、満員の囚人や人間たちを乗せ、トンネルの様な砲弾の中に入って行く。

それらはそれを詰め込み、空荷で戻って行った。

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あそこの婆ちゃんち、
あの婆ちゃんが産まれてから今まで、
家族で死んだヤツいないんだってよー。

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この家に選ばれた私はカクレウオ。
唯一の居住者。
次に選ばれるのは誰?

あの日を最後にずっと待ってる。

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この家に選ばれた私はカクレウオ。
唯一の居住者。
次に選ばれるのは誰?

あの日を最後にずっと待ってる。

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数日前、近所の家が全焼し地方紙に記事が載った。

散歩がてら跡を見に行ってみると、煙臭い匂いが立ち込める中、家は元通りの姿で建っている。

そしてその傍らには、手脚を縮こませた黒焦げの塊が転がっていた。

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夕暮れ。
電柱2本前を、背中を丸めトボトボ歩くサラリーマンが見える。
男が角を曲がると、突き当たりに有る家の庭から『ただいま』と男の声と、玄関引き戸の音がした。

(おつかれさん…)

しかし歩を進めるうちに、違和感に気付いた。

正面に見える家は、厚みが500mmの精巧な壁画だった。

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改札を抜けた所でその人を見かけた。

その佇まいに強く惹かれ携帯を弄るフリをしながら少し後ろを歩く。

画面にはその人の足元が映る。
その軽く滑らかに動く足取りを眺める。

やがて家へと入って行く様子を撮っていると、画面を遮る様に樹が、メリメリと肉を分け入る様に枝が、伸びて来た。

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今日の最終訪問先は、ネグレクトのsの家。
sの母親はまた腹が大きく膨らんで居る。

内心反吐が出る思いだ。

もう少し身の回りの事に気を配って欲しいという事をやんわりと伝えて家を後にする。

振り返り2階を見上げる。

ブラインドの様に集まった無数の小さな目が、キラキラと瞬いた。
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『一旦帰ってから行くね‼︎』

クラス替えを機に私たち3人は仲良くなり、互いの家を行き来する様になっても、マコト君は嫌がった。
でも今日は初のマコト君ち‼︎
描いてもらった地図を頼りに角を曲がる。

目前で鬱蒼と生い茂った木々が、マコト君とFをざあぁぁぁ…と家ごと呑み込んで行った。
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角のアパートから丼の回収を頼まれたのを聞いて、先輩が『頑張れよ』と肩を叩いて来た。

何なんだよ…。

件のアパートへ着き2階へと上がる。
1番奥のドア前に丼が出ている。
手前の部屋の前を通る時に、ふと窓を見ると女が覗いていた。
次の部屋の窓にも同じ女。
奥まで同じ女が覗いて来た。
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突然の刺す様な痛みで目が覚めた。

左の眉尻が熱い。

薄闇の中、辺りには皮膚が焼ける臭いがしている。
咄嗟に眉尻を触れた手の甲に、更に水滴が落ちて来た。

しゅうしゅうと皮膚が溶ける中、天井板を外した四角い穴から、大家の息子が悔しそうに舌打ちをして顔をニヤつかせていた。

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住み込みで管理人のバイトを始めて早々に、住人から上の階を何とかしてくれ。とクレームがあった。

そもそも空室だし何とかと言われても…と部屋を確認しに行くと、ネームプレートに
「w 20 赤」と落書きがされてある。

苛つきながらソレを消し、泣き叫ぶ赤ん坊の声を聴きながら自室へ戻った。
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家々の窓に温かな灯りが点り、子供と母親の歌が聴こえてくる。

この街で心機一転、誰も待つことのない部屋へと戻った。

1Kの何もない部屋。
少しずつ家具も買い揃えよう。

スイッチを入れると、蛍光灯の明滅する灯りの中、背後のほんの少し高い位置から

『おかえり』

と声が聞こえた。

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カンカンカンカンと鉄階段を登り、倒れ込む様に玄関の扉を開ける。
家族を起こさない様、そっと廊下の電気を点け、顔を上げると目の前には闇が広がっていた。

果てのない闇の奥から嫌な臭いの風が吹いてくる。

背後でドーーン‼︎と音を立てて扉が閉まった。

壁の向こう側で娘が泣いている。
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