呟怖.ORG | 呟怖

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暗闇に梅の香がほのかに漂うなか、何枚もの重い扉が開く音がする。

最後の1枚が左右に開くと、
辺りは、生臭く熱い呼気に包まれた。

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私はこの家に呪縛されてしまった
あなたへの執着のせいね

ここにね人がひっそり来るの

今日も誰かの名前と共に願い事が書かれた

私の願いは ひとつも叶わなかったなぁ

だから私の身体に書かれた願いを叶えているの
それでね、ひとつ叶えてあげる度に受肉してるのよ

もう直ぐあなたに逢える
#呟怖 https://t.co/j3hnSfqw2R

うちの猫が人語を話すようになった。
いわゆるアノ「ゴハン」の類ではない。
 
猫は、首輪にカメラを取付けた日の散歩から帰って来て、それから話すようになった。

カメラには、県道沿いの廃墟とニヤけ顔の薄汚いオヤジの姿が映っており、オヤジは猫に覆い重なるように姿を消していった。

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その廃墟はエッシャーの滝を彷彿させた。
 
相違点は、巡るのは水では無く人間だった。
 
腰を屈めた姿勢でソレは滑るように鉄骨や瓦礫の上を進み、階を移動し、不意に落下すると最上階へ戻るを繰り返し、
光と闇から出でて、闇と光へと帰って行った。
 
私は幾千日もの間それを眺めている。

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俺が定期的に予防接種する羽目になった話聞く?

以前行った廃墟に汚いオヤジが棲みついててさ。
『FBI‼︎』ってオヤジにライトを当てたら、オヤジが叫びならバキバキと身体を海老反らせて、口から泡吹き出した。
ビビって逃げ出したけど、アレ、破傷風だったのかも。
それから身体が腐るんだ。
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件の島は行政難で売りに出され、海外の事業家に買われた。

その日、早朝から工事車輌と沢山の作業員が島へ運ばれて行き、賑やかな作業音が島から聞こえて来た。

だが、ふと気付くと音は聞こえて来なくなり、その後何ヶ月も腐肉と油の臭いが汐風に乗って漂ってきた。

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旅行者なのか。

小さな漁船が白波を上げ、猛スピードで航行して行くその後方から、島が悠々と跡を追っている。

あと少しで港に着くかという瞬間、漁船は島の陰に消えた。

漁船がすっかり消えると、島は、ふるふる、ふるふると震えながら沖へと戻って行く。

この季節の恒例行事である。

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展望台の双眼鏡で瀬戸内を眺めていると、海から島が出てきた
身体を震わす様に、ブルルルと柔らかく揺れる

『おい、島が出てきたぞ』と隣の友人に声を掛けると、交代で友人が双眼鏡を覗いた。

『あの島…買うわ〜』覗き終わった友人は、ぼんやりと呟く。

友人は今、双眼鏡の中の島に居る。
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その1対のひとがたは幾重もの絹を纏って立っていた

子供の頃に行った、農家の一角のキャンプ場
産まれたての子牛や農機具、何もかもが珍しく私は好奇心の塊になっていた
牛舎で牛に草をあげ、更に奥の建物へ入ると、ザワザワと草を喰む音の中、その人形はボロボロと白い芋虫を産み続けていた
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寒天等を溶かし、錦玉羹(キンギョクカン)とカリントウで磯を表現してみた。
我ながら良い出来なのでインスタにもupしてみた所、予想以上にバズっている。

沢山のコメントの中、何人かが「波の奥に女の子を感じる」と書いてくれてるけど、本当にそういうのが分かるヤツっているのな。

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病の父を持つ娘が、お百度してた時の話や
参る毎に小石をひとつ積む
朝早うから何日も踏んでおった

そこには、幾百ものお稲荷さんがおってなぁ、中には悪いんもおって折角積んだ小石を隠しよる
神さんが怒ってな、悪戯せんよう揚げでも咥えてろ‼︎ってされたんが、あのお稲荷さんなんやって
#呟怖 https://t.co/FPto491vSW

氷始めた雪で、横っ腹がガードレールに当たるのも構わずヒール&トゥで駆け抜ける

ヤバいヤバい‼︎

通過したはなから道が森に呑み込まれて行く。

一体どこで間違ったんだ。
いや、アレで良かった筈だ。

逡巡する思考と、ライトに浮かぶデジャヴのカーブが、もうずっと……続いている。

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つづら折りの道をYは軽快に下って行く。着いて行くのがやっとだ

幾つかの目のカーブの先、滑落する単車と、首を支点にガードレール上を滑るYの姿が目に飛び込んできた

慌てて駆け寄りひざまずく私の肩に、ジャケット越しでも判る冷たい手が置かれる

そばには枯れた花束が風に揺れていた

#呟怖 https://t.co/CGzw2Q2wR3

まとまった休みが取れると、喧騒から離れ1人窯に籠る。

1,000℃を超える焔を見ていると、畏れとは別の歓喜の様な物が湧き出てくる。

窯の中には、焔にまかれ、形づけられ生まれ出る物と、灰になり消えて行くモノが内包されている。

崖から撒くと、それは雪の様に積もった。

#呟怖 https://t.co/CGzw2Q2wR3

春から秋までは茶色の中で生きている。

もうすぐ雪が降る。
白く輝く美しい季節。

あの子の肌も白く綺麗だった。
何よりもあの子の血は群青で、つぅ…とその身体を伝った。

あの子を奪ったアイツらが憎い。

『赤』を教えてくれよ。

この茶色に染まった景色も、じきに雪が白く覆い隠す。

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湿った落ち葉とヒヤリとしたカビの匂いが鼻腔をくすぐる。
嫌いだった匂いが今は心地いい。

フッと気付くと玄関先で倒れていた。

視界が赤い。

家の影から、激しく鼓動する心臓の音と、短くそっと吐き出される温かな息遣いが聴こえる。

突然の激しい渇きに
視界は更に赤く染まって行った。

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演習でコンタクトレンズタイプの暗視スコープを使った時の話聞く?

対象者へ各々に配布されるんだ。

コレ暗がりでも見えるのは勿論なんだけど、稀に幽霊ってヤツも見える。

要改善だよなw

で、何度目かの演習で着けてみたら視界が赤いんだ。

管理IDを見たらソレ、不精なFのレンズだった。

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おや、どうした。こんな所で1人で泣いて。
じゃあ婆ちゃんの布団においで。

この世にはな、月が生まれる井戸があるんだよ。
そこには世の中の色んな思いが集まって来て、それがやがて月になって空へと昇るんだ。

泣かせた子の名前をそっと口にしてごらん?

その子は、暫く夜が暗くなるよ。

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…ぃてて。

酷い頭痛で目が覚めた。

身体が動かない。

唯一動かせる目を巡らせ、自分の置かれた状況を把握しようとしたその時、眩い光と共に何かを点眼された。

熱い‼︎

両眼からジュウジュウと音を立てる私の周りを、沢山の子供の笑い声が取り囲み、やがて離れて行った。

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フォロワーの野湯(のゆ)好きの奴に、穴場を教えてやった。

奴は秘湯に着くなりバババっと着ていた物を脱ぎ、助走を着けて風呂へと飛び込む。

本当に好きなんだなw

奴が入ると同時に、凄まじい悲鳴と煙が辺りに立ち込め、ドロドロと秘湯の中へと溶け落ちて行く。

湯が白く輝いていた。
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アレが願った事を完遂させてやったのにだよ?
その後も、このクソ狭ぇ壷の中に閉じ込められててよ〜。

ほとほと、ウンザリしてたんだよ。

そんな時にだ、こうして好奇心旺盛なあんたが開けてくれたお陰でよ〜、ようやく、外に出てこれたってもんだw

ありがとよ。

って、聞こえねぇか。

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明け方降った雪が、昼間の陽気で まだらに残っている。

浅めの穴を掘り、剃刀の刃を放射状に埋め、その場を後にした。

夜半過ぎに様子を見にいくと、パンツをドス黒く濡らし、荒い息の男が倒れている。

傍には、たっぷりの液体をたたえた穴が、雪の中で静かに白い月の光を映し出していた。

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家を飛び出した僕は、ヘドロ池のほとりで途方に暮れていた。

頭上には鱗雲を透かした満月。

手持ち無沙汰に石を投げ入れると、とぷん…とヘドロが割れ、ガスと共に色とりどりの泥が湧いてくる。

暫くすると、底から白い何かが浮かんで来ようとするのが見え、僕は慌てて家に駆け戻った。

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お玉の中で、ザラメが とろり と湧き出す。

カルメ焼き。
あの子に良く作ってあげたっけ。

老いらくの恋と、俺は諦めきれなかった。

仕上げに、重曹とあの子の欠片を振り掛ける。

きつね色に膨らむソレと同時に、細く細く長い悲鳴が、耳の奥で聴こえた。

#呟怖 https://t.co/dRkuGy78tM

@higes_tewasura そっとベッドから抜け出した夫が帰って来た。

驚かそうと、「おかえりなさい』と声をかける。

青く光る非常灯に照らされた夫は、部屋を出ていく時には着ていた薄手の白いガーゼのガウンも脱ぎ、酷く上気している様子で身体からは湯気が立ち、左右対称にもう一対身体が付いていた。

#呟怖

物好きな事で、PTAの研修旅行で塹壕跡に来ている。

みんな、まぁ思い思い好き勝手に話していて騒々しい。
思わず耳を塞ぎたくなる。

互いの話なぞ全く聞く耳持たないと来た。

S君のお母さんなんか、顔をめり込ませて話しかけられてるのに、自分の感想を声高に話してる。

あ〜やだやだ。

#呟怖 https://t.co/p0NuAdmkcO

気付くと四方を壁に囲まれた、狭く薄暗い部屋に居た。
見上げると遥か上方に扉らしき物。

ココは何処だ?

目の前のハシゴを登る。

暫く登り、実は登ったままの姿勢でハシゴを下っていることに気付いた途端、私はそのまま落下した。

強かに背中を打ちつけ、意識が遠のいて行った。

#呟怖 https://t.co/p0NuAdmkcO

鉄の塊が悲鳴を上げて潰れる音と同時に、鼻の奥で熱い焦げた様な臭いがする。

上下左右も分からない程に転げ回った後、訪れた静寂に目を開けると天神様の御前に居ることに気付く。

耳を塞ぎたくなる程の静寂と、眩しく温かな光が私を覆いつくし、私の意識は一点に集中し拡散して行った。

#呟怖 https://t.co/IjKIcWbgqP

某が酔いもそぞろに歩いて居ると
辻で異形の者に出くわした。

日を確認すると今宵は霜月、辰の日である。

急いで傍らのお堂に身を隠し、夜明けまでの辛抱と必死で戸を押さえた。

やがてお堂の隙間から光が差し、難を逃れたかと戸を開けた某が最後に観たのは、煌々と灯りの点る参道だった。
#呟怖 https://t.co/IjKIcWbgqP

某が酔いもそぞろに歩いて居ると
辻で異形の者に出くわした。

日を確認すると今宵は神無月、辰の日である。

急いで傍らのお堂に身を隠し、夜明けまでの辛抱と必死で戸を押さえた。

やがてお堂の隙間から光が差し、難を逃れたかと戸を開けた某が最後に観たのは、煌々と灯りの点る参道だった。
#呟怖 https://t.co/IjKIcWbgqP

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