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どうやら風呂で寝てたようだ。

溜まった湯に視線を落とすと、あの日の駐車場をバックに、直ぐ鼻の先にアイツが居た。

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スーツケースをゴロゴロと車に向かう。

足下の水溜まりには、反転した世界が映り込んでいる。

私以外。

代わりに懇願する様に母が、こちらに向かって何か叫んでいる。

……ここはどこだ?

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いさむちゃん‼︎
妻の手を振り払って駆け出す息子に声をかける
昨夜からの雨で、湿度が目に見えそうな位の空気をモノともせず、息子は楽しそうに小さな水たまりに飛び込んだ

いさむっ‼︎‼︎

息子は水たまりに消えた
後には、天井の蛍光灯を冷たく映す小さな水たまりがあるだけだった
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いつもその人はそっと耳を近づけて、確かめるように私の鼓動を聴いてくる。

可愛い声だね。あなたは言う。

しばらく聴いた後、愛おしそうに撫でて帰って行く。

この冷たく閉ざされた中の私。

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いさむちゃん‼︎
妻の手を振り払って駆け出す息子に声をかける。
昨夜からの雨で、湿度が目に見えそうな位の空気をモノともせず、息子は楽しそうに小さな水たまりに飛び込んだ。

いさむっ‼︎‼︎

息子は水たまりに消えた。
後には、天井の蛍光灯を冷たく映す小さな水たまりがあるだけだった
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ソレに気づいたのはお盆前のある夜の事だった。
トイレに入ってスマホを弄っていると、ドア前でスリッパで足踏みする音がする。
家族の誰かだろうと『ちょっと…もうすぐ出るからあっち行ってて』と声を掛けるも返事はない。
その音は、送り盆を終えると同時に聞こえなくなった。
#呟怖 #実話

山で猿の様なモノに懐かれた。
自分そっくりの声で話せるコイツが気に入って、自分の名前に因んで、サトリと名付けて家に連れて帰った。

学校にも連れて行った。

3日位は楽しそうにしてたサトリは、だんだん元気が無くなってきて、とうとう今日は家から出たくないと言い始めた。

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秋分の日に、そこに立ち入った者は行方不明になると噂される廃屋が有った。
毎年余りにも行方不明者が出るので、とうとう取り壊しされる事になった。

工事が進み、更地にする作業を進めていると、地面の下の大きな石室から、石室一杯の人骨が見つかった。

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『あの踊り場の鏡、マジビビったわww』
『オレも‼︎あそこだけ異質だったよな⁉︎』と、そこからの帰り道、車の中で盛り上がるアイツら。

そんな鏡あったか?とオレが聞くと、一斉にオレを見るその目。

朽ちた車に乗ったオレごとザッ…っと覆い隠すと、あとには何も無くなった。
 
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近づく程に、それの表面は蛆のような人体で細かくざわつき、蠢いているのが見えてくる。

それの中は赤く、とても温かく湿っていた。

身体は細かく震えている。

肉体が溶けるほどに、意識が流れ込んできた。

鉤で裂かれる悦びと痛みに、ああぁぁ…いま再びと願う。

もう一度。

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最近夢を見る。
起きた途端に、どんな夢だったか忘れてしまうが、ただ、酷く恐ろしい。という事だけは分かっている。

そしてある日、ロケハンで、とある廃校を訪れた時、全てを思い出した。

3階の窓から自分がぶら下がっていた。

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んふ。
また、あたしの中に沢山入ってきた。
ゆっくり溶かしてあげる。

さっきから、なんとかしようと頑張っちゃってるけど、無駄無駄。

それ、み~んな幻影なの。
その階段も、その窓も、み~んな。

んふふ。おいし♡
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ヘッドホンを着けて、練習曲を何度も弾いている。
静かな部屋に、白と黒のキーが上下するカタカタと言う音と、時折爪の当たる音が響く。

この曲の1番のポイントに差し掛かった辺りで、突然背後から何者かにのし掛かられ、ヘッドホンに男の『フゥゥゥ』っという溜息が大音量で流れた。

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反田さんの事は、先週の #呟怖 のお題でYouTubeを検索した時に初めて聴いた。

聴きながら、何故200年も前の曲、大変失礼な話だけど何度も演奏されて使い古された曲たちなのに、こんなにも心動かされるのだろう。と思った。

気負わず聴ける機会が増えると良いなと思った。 https://t.co/VZMj7L50gi

固く閉じた唇をこじ開けて、ドリルは乱暴に削っていく。

恐ろしい音と共に、目の前を星がチカチカと輝く。

ははは。ピアノみたいだな。と笑って、更に指で乱暴に弾かれた。

これから続く日々に、意識は想像の深い井戸へと逃げ出した。

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一心不乱に音を刻んだ。

時にはそっと優しく時には激しく‼︎
小気味良く指は沈み、滴が額を伝っていく。

背後の息を呑む気配に「懐かしくて、つい弾いちゃってる」と肩越しに答える。

『ダメっ‼︎』の声に我に返ると、私は全身腐敗色の汁でぬらぬらと濡れそぼっていた。
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駅の構内にあるピアノは「女性」らしい。
男性が弾くと良い響きの音を奏でてくれるのに、女性だとイマイチらしいw
その噂を検証する為に、私は男装をしてピアノを弾いてみた。

素晴らしい音色だった。
自分で弾きながら感涙する程に。

だがその日を境にピアノは鳴らなくなった。
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私は駅の構内に居る。
愛おしむ様に弾いてくれる人、ノリで猫の曲を鳴らす人、
懐かしそうな視線で通り過ぎて行く人。
そんな人たちとの触れ合いが今の私の歓び。
この間は嫌なことが有ったから暫く黙ってやったけど、また良い音だして応えてる。

だって、最後の恋に落ちたから~♡

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私の人生は常にピアノと共に有った。
私の喜び、私の苦悩。
言葉に出来ない事も、いつも代弁してくれた。

私のピアノ。
私への賞賛。

何処に在ろうとも、未来永劫、私の物。

所有者も然り。

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万緑の山道を、真っ赤なオープンカーで走り抜けて行く。そろそろメロディロードに差し掛かる頃だ。
助手席の恋人と微笑みを交わして、突っ込んでいく。

と、いつものロードノイズではなくピアノの音が聞こえ始めた。

その音は、ずっとどこまでも、峠から車が消えるまで追いかけ続けた。

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週一でピアノの演奏が聴けるという、噂のBARに来てみた。
演目は演者の気まぐれ。

ただ、この店にはピアノは置いていない。
代わりに、店の中央に置かれた写真から見事な演奏が聴こえてくる。

この写真についての詳細はナイショなんです。と、悪戯っぽい顔でオーナーは笑った。
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ドーーーン‼︎と凄い音を立てて、グランドピアノが降ってきた。

「な、なに…?」

突然の事に唖然としている私をよそに、ひとしきり、ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番を演奏すると、また何処かへ飛び去って行った。

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今日はいつもと感じが違う。

88の鍵盤の上を、指は踊る様に弾み、滑り、トリルを刻む。

それは、天界から聴こえる小鳥のさえずりの様。

トリルは止まらない。

天使の歌声に合わせて、鍵盤は削れ、爪は剥がれ落ち、骨が露出した。

それでも尚、指はさえずり続けた。

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白銀に並ぶ膨らんだ黒鍵。
何故か君たちはイ短調で哭くんだよね。
目を閉じると聴こえるあの音と情景。

今は白鍵になった君たちを、夏草が覆い隠す。

僕のピアノの森から聴こえる、名も知らぬ君たちのメロディ。

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ミスタッチをすると、手首を赤鉛筆で思いっきり叩かれた。

音楽が何よりも大好きな先生。

先生?

もう逢えないけど、これからはずっと一緒だね。

先生。せんせい。

先生の耳。先生の目。
先生の脳みそ。
そして、先生の指。

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覚えの無い写真が学習机の奥から見つかった。
必死に思い出そうと写真を眺めたが、全く心当たりがない。
その夜、その橋を何か恐ろしい物が渡ってくる夢を見た。
次の日、気味が悪いので、お寺に奉納しようかと探したが写真は無くなっていた。
それからだ。机の中から音がする様になったのは。
#呟怖 https://t.co/ucjsvTKFZb

ツナくんから聞いた話。
自慢のバイクで流してると、橋の袂に可愛い子がうずくまってたらしい。

送ってこうか?って近づいたらさ、『また騙されたな‼︎ガハハハハハ』と地鳴りの様な声で髪の毛を鷲掴みにするからさ、卍蹴りして退けたけど、好みだからと直ぐに声掛けちゃダメだねと笑った。
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『やだ‼︎行きたくない。離して‼︎』とグズる小さな手を握り潰す勢いで、その大きな手は掴んで引き摺って行く。

此岸に辿り着いた途端、彼岸の灯りと共に、小さな手だけを残して闇に呑まれた。

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辛い事があった時は、あたしはこの橋に来て、暫く時間を過ごす。

夜中、ある時間を過ぎると川面から暗い目をしたハゲたおっさんが飛び出して来て、どっこいしょと欄干の上に立つと、思案げに ぬらぬら光る川面を見下ろして、また落ちて行く。

明け方まで見られる風景。

#呟怖 https://t.co/ucjsvTswL3

直ぐ後ろから、足元がガラガラと崩れ落ちる音がする。
橋げたの隙間から覗いてくる、どす黒く浮腫んだニヤニヤ顔がうぜぇ。
時が経てば経つほど、更にハッキリと見えてきやがる。

同族嫌悪ってヤツか…と苦笑が漏れる。

歩いても歩いても、向こうの灯りはずっと先に有った。

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