呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

参加メンバーはこちら

呟怖.ORGと参加について

仕事終わり。コンビニで、おにぎりを買おうとしていた。
お気に入りの鮭は、奥に数個だけ。取ろうと思い、手を伸ばした。
ふと何かが手に当たる。「すみません」という声と共に、それはすっと奥に入っていった。

店員が奥から品出しをしていたんだろう、と思ったが、1番奥は冷蔵庫の壁だった。
#呟怖

彼の様子がおかしい。
この頃、携帯電話を肌身離さず持ち歩いて、なんだかそわそわしているようだ。

彼が風呂に立った時、脱衣所の服に埋めてあった携帯を手に取り、画面を付けた。

不気味な女の顔が、ロック画面からこちらを見ていた。

私は、携帯の画面を消すと、元の位置にそっと戻した。

#呟怖 https://twitter.com/uyxt38keros3aim/status/1050310977265135616 

ママ、今日はクラスの子たちといっしょに、鬼ごっこして遊んだよ。そうた君が僕ばっかり狙ってきて、僕、何度も捕まっちゃった。

ママ、今日の給食はポトフが出たよ。僕、ブロッコリー嫌いだから、残したら先生に叱られちゃったよ。

……ママ、今日はどうしてそんなに冷たいの?

#呟怖 #呟コラhttps://twitter.com/mamemaki_00125/status/1050014722966179841 

最近疲れが取れない、と知人に話すと、鹿茸という漢方を勧められた。鹿の生えはじめの角らしい。
早速買って食べてみた。明日が楽しみと思いつつ、ベッドに横になった。

朝起きると、体が軽い。どこまででも走れそうな感覚だ。
起き上がり鏡を見ると、そこには顔以外が鹿になった生物がいた。

#呟怖

携帯のラジオアプリで速報を聞いていた。
「Y県T市で殺人事件がありました。被害者はK田Y子さん…」

私と同姓同名。私はM県K市だけど。
すると、電波が狂ったか、ラジオが何度も被害者の名前を繰り返す。そして、最後にこう言った。

「M県K市で殺人事件がありました。被害者はK田Y子さん…」

#呟怖

私は、長期休暇を利用して、クルージングを予約した。

そして当日。出港式も終わり、もはや陸地は遥か彼方。
突如、ズドンというけたたましい音と、大きな揺れ。館内アナウンスが響く。

「この船は謎の生物に衝突いたしました」

アナウンスはこう続ける。

「それでは皆様、良きコウカイを」
#呟怖 https://twitter.com/tsubukowa/status/1049157887237312512 

ある駅構内、いつも奥から2番目が閉じたトイレがある。

ある日、全ての個室が空いていた。何気なく奥から2番目に入った。
外からノック音がする。ノックを返したが、徐々に激しくなる。怖くなりそれが止んでから出た。戸を閉めようと踵を返すと、最奥の個室で便座の上に座る老婆と目が合った。
#呟怖

ミニトマトを収穫していたら、頭の部分がほんの少し癒着したものがあった。私は、それを両手で持つと力を入れてベリリ、と剥がした。

剥がした跡には、白い歯と赤い舌が2対。
「ドウシテ…ドウシテ…」
「ナンデ…ナンデ…」

口々に話すトマトを、私は自分の口に放り込んで嚙み潰し嚥下した。

#呟怖

駅に置き去りにされた、誰のものとも知れぬ浅葱色の傘を拾って、それをさしながら私は帰路についた。

見慣れた道。だが今日は人が多い。傘に隠れて顔は見えないが、一様に列をなして歩いてゆく。
そろそろ私の家が見えてきた。そこで私の足は止まる。

列の目指す場所は、駅から、私の家まで。

#呟怖

君は昔から仮面ライダーが好きだったね。
一緒にライダーキックの練習をしたり、私の父のバイクに跨ったりしたよね。

一週間前、君はバイクで事故に遭って、亡くなってしまったね。

私とのツーリングが果たせなかったから、部屋まで来たんだね。
君の最期は私の足で、終わらせよう。

#呟怖 #呟コラhttps://twitter.com/rikuzendo/status/1047443670138466306 

悪口が聞こえなくなる種を買った。二つで300円。悪口を食べる植物らしい。
耳に入れると、確かに聞こえなくなった。

しかし、種は徐々に成長し、他の音も聞こえなくなっていく。

聞くと、大きくなれば全ての音を食べると言う。取ってくれと懇願すると、店主は言った。

「300万円」

#呟怖 #呟コラhttps://twitter.com/nonokue_no_e/status/1047358072010596352 

みんなが私を除け者にする。
みんなが私の悪口ばかり言う。
みんなが私を指差して嗤う。

聞きたくない。
聴きたくない。

草葉の陰からひっそりと世の中を見ていたい、と思っていた。
すると、塞いでいた耳から草が生えてきた。

草葉になった耳からは、もう嫌なものは聞こえない。

#呟怖 #呟コラhttps://twitter.com/nonokue_no_e/status/1047358072010596352 

「もう終わりだね」

そう呟いた、君の心が離れていくのが怖くて。君の白い首に手を伸ばした。
どれ程の時間そうしていただろう。君の体は、すっかり冷たくなっていた。

君はこれから先、僕とずっと一緒に居てくれる。僕の背後には、昏い顔をした君が。

いつだって、どこだって、君と一緒だ。

#呟怖

珍しく帰宅途中にカーラジオを付けた。
「飲んだくれの夫を殺したいです」
「旦那のお酒に少しずつ毒を混ぜるのです」
物騒な話だ、と思ってラジオを切った。

帰宅すると、いつも不機嫌な妻が嬉しそうに話しかけてくる。
出されたのは、いつもの無機質な缶ビールでなく、グラスビールだった。

#呟怖

家の猫が死んだ。トラックに轢かれ即死だった。とても可愛がっていたので、本当にショックだった。

ある日、一人で部屋にいると、奥の部屋からチリン、と鈴の音がした。死んだ猫につけていた鈴の音だ。
奥の部屋は、アイツの定位置だった座布団がある。

まだアイツはあそこにいるのだろうな。

#呟怖

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。