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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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「うわ。お前、何持ってきてんだよ」「何って、当たり前のものだけど」同僚の言に眉を潜め、鞄の中身を検める。営業に必要な書類。タブレットPC。筆記用具。スマホ。顧客と会う前に身なりを整える為の小道具一式。それだけだ。「いやいや、恋人の生首入ってるじゃん」は?何言ってるんだこいつ。 #呟怖

上階の住人が五月蝿い。苦情を言う程でもない音だが非常に気になる――と友人に愚痴ったら「実際に聞きたい」と言われた。不思議に思いつつ了承する。素早くトトト。一拍置いてト、ト、ト。再びトトト。突然どこかへ電話をかける友人。暫くして警察が到着。上階を調べると白骨遺体が発見された。 #呟怖

公園のトイレで迷子を発見した。どうやら母親に置いていかれたらしい。家の場所を尋ねようとした時、子供が「あ」と指をさした。「おかあさん!」そこには女性がひとり。良かった。子供を抱えて「ここですよ」と声をかけたら叫ばれた。「有り得ない!だってちゃんと細かくバラバラにしたもの!」 #呟怖

医者になって初めて取れた、まともな休日。男が6歳の息子に起こされた時間は正午だった。にも拘らず家の中が静かだ。「ママは?」「寝てる」本当に?可笑しいと思い、妻の寝室へ向かう。確かに彼女は寝ていた。腹を開き、臓物を晒した姿で。「すごいでしょ、パパの真似だよ」男は外科医である。 #呟怖

天災は忘れた頃にやって来る。日々の生活に追われる生者が自らを優先し、死者への弔いと敬いの心を忘れ、記憶から呼び起こすことさえしなくなった頃にやってくる。忘れ去られるのが淋しくて。哀しくて。愛しい人達との再会を望んで。喩え叶わなくても、仲間となった生者を優しく受け入れる。 #呟怖

出会い系アプリには危険がいっぱい。希望通りの相手は存在しない。存在したとして、高収入でも欠陥がある。喩えば性格破綻者。シリアルキラー。密輸組織のメンバー。人身売買、臓器密売のブローカー。性癖倒錯者にオークションを行うバイヤー。其奴らに捕まったら最後。地獄だ。私が保証する。 #呟怖

「他人の心が読めるようになった!」と大喜びしていた男の元気が日に日に萎えていく。人付き合いを止め、塞ぎ込み、終には引き篭もりとなった。メッセージで理由を尋ねたら「こわい」と返答が。「みんな俺を『ウザい』『死ね』と思ってる」「殺害を企ててる奴もいる」「1人じゃない」「何人も」 #呟怖

息子が室内で遊んでいる時、ふざけて投げたおもちゃが母の鏡台に当たってしまった。砕けた鏡を見て、髪を掻き毟りながら狂乱する母。「これが割れたら不幸になるのよ!」ですって?それより孫の心配をしてよ!
翌朝、母は布団の中で冷たくなっていた。その顔は恐怖と苦悶で酷く歪んでいた。 #呟怖

さっちゃんは私の親友です。内緒話が好きで、笑顔が可愛くて、みんなに愛されている子。私は時々、無性に羨ましかった。さっちゃんになりたくて堪らない。だから夏休み最後の日曜日、ひと気のない公園で彼女を殺し、胸を割いて抉り出した心臓を食べました。そして私はさっちゃんになったのです。 #呟怖 https://t.co/rqO6aWuyT7

恋人が消えた日から虫に悩まされている。ゴキブリ、クモ、ゲジ。エトセトラ。益虫は我慢するが害虫は嫌だ。殺虫剤、毒餌。色々試すが効果は薄い。視界の端に黒い影。「いい加減にしろ!」手近の新聞で叩く。刹那、ボフンと煙が上がった。晴れた先に虫の死骸はなく。潰れた恋人が転がっていた。 #呟怖

ある日を境に生物が半透明で見えるようになった。人間も動物も草木も全部。実体を持っているのは自分だけ。どうなっているんだ。みんな死んだのか?「逆ですよ」微苦笑する黒服の男女。彼らは全く透けていない。「死んだのはあなたです」「さぁ、大人しくして頂戴。一緒に地獄へ行きましょうね」 #呟怖

父の遺品を整理していたら8ミリフィルムが何本も出てきた。そういえば映画撮影が趣味だったと伯母から聞いている。映写機も残っていたので休憩がてら観てみた。若い男が女を拷問している。締め殺してなお、辱める。ラストは死体を解体するシーン。映写機が止まる。「あの男、親父にそっくりだ」 #呟怖

冷凍車から「カン」「カン」と音が鳴る。運転手に指摘しても「そんなもん聞こえない」と否定するばかり。不審に思った通行人が警察へ通報。荷台から母娘の遺体が発見された。不思議なことに2人は死後1ヶ月以上が経過しており、中には梱包された荷物の他、何もなかった。無論、生きている人間も。 #呟怖

今年のハロウィンはピエロの仮装に決めた。が、深刻な問題がある。“ピエロ恐怖症”なのだ。克服するために衣装を着て、姿見の前に立ち、失神する。繰り返すこと3ヶ月。やっと正面から向き合えるようになった。残りあと2ヶ月。小道具のナイフで急所を刺し、確実に仕留める練習もしなくちゃ。 #呟怖

天井から無数の豆電球が吊り下げられている。サイズは様々。色もカラフルだ。祭りか、星の輝きみたい。すごく幻想的だ。「それは命さ」老人が笑う。「自然に消えれば寿命。儂が消せば病死。割れば――」と言って、杖で叩き割る。降り注ぐ大量の電球の粉を浴びながら、意識が遠退く。「理不尽な死」 #呟怖

母親になることを切望した女性が生後1ヶ月にも満たない我が子を窒息死させた。彼女を知る人達は驚愕した。子供好きで、「何がなんでも母親になりたい」と若い頃から言っていたのに。腐りつつある遺骸を渡すよう説得する警察官へ、彼女は食ってかかる。「やっと良い子になったの!触らないで!」 #呟怖

兄が逮捕された。容疑は殺人。しかも何人も殺した罪だという。そんなの嘘だ。私を含め家族は誰も信じていない。家宅捜索をしていた警察官が何冊もの卒業アルバムを発見した。兄のものではない。私のでも家族のでもない。被害者のものだ。開けてみると被害者以外が全員、黒く塗り潰されていた。 #呟怖

遠くからドーンと低い音が響いてくる。雷かと思ったが、違うらしい。笛や小太鼓の音が混じっている。祭囃子だ。それは背後から少しずつ近付いている。「夏祭りがあるんだね」友人に話を振る。「祭り?」友人は怪訝な顔で「無いよ。今年も中止」と言った。え?じゃあ真後ろに迫るのは一体なんだ? #呟怖

失明した。原因が分からない。事故に遭ったわけではない。事件にも巻き込まれていない。見え難くなったな、とは思っていたけれど。「この目薬ですが」と医者の声。「あなたが買いました?」そうです。「本当に?」……あぁ、いや、別れた恋人が買いました。頼んだのです。薬局に行く暇がなくて。 #呟怖

鏡で髪型を整えていたら耳から赤い糸が出ていることに気が付いた。そういえば耳朶から出た白い糸を引っ張ると失明するって都市伝説があったな。懐かしく思いながら赤を摘む。その感触に悲鳴を上げ、指を離した。糸屑じゃない!赤は勝手に出てくる。それらは血に染まったミミズのような虫だった。 #呟怖

「ルアーを投げてリールで巻き取るタイプの釣りって苦手なんだよね」「なんで?釣れないから?」「それもあるけど、岩とか水草に引っ掛かって巻き取れなくなるじゃん。あれが嫌」「あー、分かるー。偶に死体が引っ掛かったり、腕とか脚とか人骨を釣り上げちゃったりするのも面倒だよね。色々と」 #呟怖

5回建てのビルの入口で、少女が大人達に囲まれている。飛び降り自殺をした少女の同級生だという彼女は、泣きながら想いを語る。「自殺するなんて信じられません。凄くいい子でした。私は彼女を忘れません」ありがとう。私も忘れないよ。私を突き落とした瞬間の貴女の表情と、掌の温度と感触を。 #呟怖

帰省した友人に変わった土産を頼んだらら『おなごのびんづめ』なる物を買ってきた。ラベルには商品名とQRコードのみ。おなご?いなごの印字ミスか?コードを読み取ってホームページを開く。女の子のアニメキャラが笑顔で原材料を紹介している。『本商品は無添加!処女の子宮を使用しています♡』 #呟怖

とある場所に“呪われたピアノ”がある。そのピアノを弾いていると次第に意識が朦朧となり、軈て故人が傍に現れる。そして一曲弾き終わると同時に演奏者は魂を抜かれ、あの世へ連れて行かれるのだ。「へえ。興味深いね。その話、誰から聞いたんだい?ピアノを弾いた人は全員、死んでしまうのに」 #呟怖

地縛霊は人工的に作れる、と先生は言う。「動物霊も都市伝説的怪異も、正しい手順を踏めば簡単に生み出せるんだ。地縛霊も難しくはない。しっかりと縛り付けた上で濃厚な負の感情を抱かせて死なすか、死んだことに気付かせなければ良い」なるほど。「ところでキミ、自分が死んでる自覚ある?」 #呟怖

友人の咳が日に日に酷くなっている。ウイルス性の流行病を疑い、検査した。結果は陰性。ありとあらゆる検査を行ったが、身体は至って健康。咳だけが異常だ。軈て痰が絡むような咳に変わる。そして1ヶ月が経とうとした日、友人は死に物狂いで何かを吐いた。それは血と肉が絡んだ髪の塊だった。 #呟怖

みんなが空を見上げて指差している。自分も同じように空を見て、指し示す方へ眼を凝らした。何かが浮いている。謎の飛行物体か?望遠レンズ等で見ていた人達が「ぎゃあ!」と叫んだ。そのうちの1人が双眼鏡を放り出したので、拾って正体を確かめる。それは風船に括り付けられた男の頭部だった。 #呟怖

坂道を歩いて下る途中、歌声が聞こえてきた。その声は次第に近付いてくる。背後からベルの音。なるほど、自転車に乗っている人が機嫌良く歌っているのか。道を譲れば猛スピードで追い抜かれる。運転手と眼が合った。私と運転手の両眼は互いの姿が見えなくなるまで、ずっと合わさったままだった。 #呟怖

風呂から上がった息子が「今の防災無線、やばかったね」と言う。防災無線?「え、聞いてなかった?」「ねえ、さっきの放送やばくない?超怖い!」勉強していた娘も慌てて部屋から出てきた。その顔は真っ青だ。一体なんなんだ、さっきから。「いろんな人の声で流れてたじゃん。『助けて!』って」 #呟怖

「この住所までお願いします」指定された場所は自殺スポット。運転しながら思い留まるよう、慎重に会話を進める。「死にたく無いです」目的地に到着した時、震える声でその人は言った。「けど、不意打ちで突き落とされたらどうしようもないです」「え?」振り向くと後部座席には誰も居なかった。 #呟怖

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