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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

友達との初詣から帰宅した娘が、夕食の席で奇妙なことを言った。「隣の村の神社、すごく綺麗ね」私と夫は困惑する。何故なら隣村に神社はないからだ。「本当に隣の村?」「ほんとだよ。写真撮ったもん」見てこれ、とスマホに画像を表示した瞬間、娘は倒れた。そして亡くなった。心不全だった。 #呟怖

「運試しに『あみだくじ』はいかが?」
「『おみくじ』じゃなくて?」
「普通じゃつまんないじゃん」
悪戯っぽく笑った製作者が、あみだくじを取り出す。「『お年玉100万円』『金塊1キロ』も入れといたよ」の言葉にヤル気を出し、じっくり吟味して選んだ。結果は〔拷問体験ツアー100日〕だった。 #呟怖

元旦の某神社で不可解な事件が発生。参拝した大人の大半が泡を吹いて死に、一部の大人と大勢の子供が奇声を上げながら踊ったり暴れたりしたのである。無事なのは幼児ばかり。神の祟りかと思われたが、原因は至極単純。お神酒には毒物が、甘酒には幻覚作用のある薬物が混入されていただけだった。 #呟怖

「おつ〜」の言葉と同時に、冷たい衝撃が走る。振り向けば満面の笑みを浮かべた悪魔が一人。冷えたノンアルビールの缶を、私の頬に押し付けていた。「今年は愉しかったね」「そうですね」悪魔が善人を洗脳し、私は彼らの血を啜る。実に愉快だった。「来年もよろしく」無論。もっと派手に殺ろう。 #呟怖

人間がベルトコンベアで運ばれていく。どんどこどんどこ。性別関係なく襤褸布を纏った彼らは、みんな歳若い。よく見れば赤ん坊もいる。ある子はUFOキャッチャーの景品のように釣り上げられ、大半の子は運ばれた先に堕とされる。肉が焼ける臭いで嫌でも察した。世界に捨てられた自分の末路を。 #呟怖

先輩が仕事用の資料を抱えている。運ぶのを手伝おうと声を掛けようとしたら、一枚の紙が落ちた。「先輩、落としましたよ」拾い上げ、何気なく見遣る。そこには大量の人名が記されている。「何ですか?これ」年賀状のリスト?「お恥ずかしい」と先輩は眼を伏せ「大掃除リストです」と続けた。 #呟怖

帰宅中、街灯の少ない神社の前で老人に声を掛けられた。「夢を売ってくれんか」「夢、ですか」「そうだ。寝る時に見る、あの夢だ」これで頼む、と渡された封筒の中には帯が巻かれた一万円札の束がひとつ。喜んで封筒を受け取った。翌日の朝、老人に夢を売った記憶以外、全てが喪失していた。 #呟怖

走行中、危険な割り込み運転をした高級車にクラクションを鳴らした。直後、後悔する。「あおり運転されるかも」しかし心配は無用だった。交差点で別れたので。胸を撫で下ろし帰宅する。自宅前に見知らぬ車が……さっきの高級車だ。運転席が開いて男が降りる。その手にはバールが握られている。 #呟怖

大掃除を兼ねたクローゼットの整理中、上段から物が落ちてきた。何かと思えば気味の悪い人形。それは昔の職場で貰った外国土産だ。しまったまま忘れていた。いい機会だ。可燃ゴミの袋へ入れて処分しよう。
3日後。出勤の為にドアを開ける。と、何かに当たった。見下ろすと例の人形と眼が合った。 #呟怖

18■■年12月25日。某国でサンタクロースが惨殺された。犯人は10歳に満たない少年。動機は至ってシンプル。「欲しい物をくれないから」彼は殺人罪で起訴され有罪となる。が、刑務所は免れ、サンタの役目を引き継がされた。あれから200年以上。彼は今日も子供が願ったプレゼントを届けている。 #呟怖

「サンタさんの洋服は、なんで赤いの?」という子供の問いに、思わず口籠もってしまった。なんで?考えたことがない。狼狽える私の隣で友人が「ちょっと考えたら簡単に分かるよ」と微笑む。マジか。「サンタさんの服が赤い理由はね、よい子の鮮血をいーーーーっぱい吸い込んだからだよ」マジか。 #呟怖

「おれ、かくれんぼって苦手なんだよなぁ」躑躅の植え込みに隠れながら、友達が小声でぼやく。「なんで?楽しくない?」「うーん、そうじゃなくて」難しい顔で言い淀む友達。「引かないで欲しいんだけど」「うん」「かくれんぼすると、人数が増えるんだ。お前のうしろにも居るよ。5人ぐらい」 #呟怖

「きみの手、温かそうだなぁ」私の手を見下ろす幼馴染。その羨ましげな視線に苦笑する。「何言ってんの。私が冷え性なの知ってるでしょ」そう言って彼と手を繋ぐ。冷たっ!まるで氷のような体温に手を引っ込めようとした。が、強く握られる。「なんでこんな冷たいの?」「死んだからね、今朝」 #呟怖

住宅街で男性が殺される事件が発生した。犯人は逃亡中。子供達の安全のため、登下校時は親が送迎することになった。「……ごめんね、仕事があるのに」小3の息子が頭を下げる。親なんだから当然よ。「でも、一緒に過ごせる時間が増えて嬉しい。頑張っておじさんを油断させた甲斐があったな」 #呟怖

路地裏に大きな白い袋が放置されている。誰だよ、こんなとこにゴミを捨てた奴。苛々しながら回収する。と、側面に何かが記されていることに気が付く。『さんたのふくろ』……もしかして、プレゼントが入ってるのか?期待を胸に口を開く。中には鋭い歯が並んでいた。伸びた舌に身体を絡め取られ―― #呟怖

人型のジンジャークッキーが「僕を食べて」とお願いしてくる。アイシングが可愛いクッキーさん、願いを叶えてあげよう。摘んでバリバリ食べた。一時間後、猛烈な腹痛に襲われる。内側から焼かれるようだ。悶え倒れた自分の腹に穴が開く。そこからジンジャークッキーが顔を出す。「ごちそうさま」 #呟怖

道路を挟んだ向こう側にあるマンションの住人が毎日、家を覗いてくる。窓辺に立って、じーっとこちらを見るのだ。不快なので警察に通報した。出動した警官が戸惑った様子で報告に来る。「住人は亡くなってました」まさか、自殺ですか?「死因は分かりません。が……死後、一年は経っています」 #呟怖

段ボール箱が或る男性刑事に届けられた。中には切断された何十本もの中指。手紙には一言「次はあなた」とだけ記されている。中指の身元を調べると全員、刑を免れた犯罪者だった。司法への復讐か。警戒を高めつつ捜査を開始した一週間後、男性刑事が殺される。彼も長年、性犯罪を犯していたのだ。 #呟怖

『絶対に当たるサイコパス診断』に答えてみた5人の男性。4人は何かしら『◯◯サイコパス』とされたが、1人は全く認定されない。何度やっても結果は同じだ。「なんでお前だけサイコパスじゃないんだよ」「当たり前だよ」男が綺麗に微笑む。「自分が思ったことと反対の回答を選んでるんだから」 #呟怖

『流行りの洋服、アクセサリーなどを身に付けるだけの簡単なモデル業(※初心者OK)』の求人を発見したので申し込んだ。自分の容姿には自身があったが、案の定、即採用。面接後に振る舞われた紅茶を飲みながら今後の話を聞く。いつの間にか意識が暗転。気付けば物言わぬマネキンになっていた。 #呟怖

人口増加と切っても切れない関係にあるのが環境問題と食糧難である。耕作地は住宅や駐車場に変わり、健康志向の高まりで酪農は廃れた。資源確保、動物虐待の声で凡ゆる動物を食すのを止めた。代替食物では足りない。食糧難が益々進んだ人間は探求した末、新しい食物を見つけ出した。ヒトである。 #呟怖

どうしても誰かを羨むことが止められない。幼稚園、小学校、中学、高校、大学。社会人になっても他人を羨み、妬んだ。そんな僕を救ってくれるアプリ『copipe』。何でもコピーアンドペーストをして、自分のモノに出来るらしい。僕は今最も羨ましい男をコピペした。誰も僕を認識しなくなった。 #呟怖

元恋人からLINEが届いた。『妊娠しました』彼女と再会したのは3ヶ月前。会社近くの駅で偶然会い、居酒屋で食事をした。その時「今度結婚するの」と報告してくれたので、その男との子供だろう。祝福の言葉を返して9ヶ月弱。『見て』の後に送られた画像にぞっとする。俺の赤ん坊の頃にそっくりだ。 #呟怖

SNSを中心に或る楽曲が話題となっている。噂によると聴いた者は皆、不幸になるらしい。古式ゆかしき呪い方だ。どれ、聴いてみよう。……何も起きないじゃないか。落胆しながらベッドへ入り、眠る。翌朝、家に家族の惨殺遺体が転がっていた。血で染まった己の手を見下ろす。「全く憶えてない」 #呟怖

朝。ベランダで洗濯物を干していると、柵の外で白い糸が揺れていた。上階から垂れているらしい。興味本位で引っ張ってみる。意外と長いな。切れたと同時にドスンと重い音が響いた。
夕方。洗濯物を片付けていたら警察が来た。上の住人が亡くなったらしい。「何か知りませんか?」いいえ、何も。 #呟怖

連日、頭痛を訴えていた同僚が遂に休んだ。まあ、あの人は働き過ぎで有給もたんまり溜まっているから、それを消化するのに丁度いいんじゃないか?と上司と笑い合う。翌日には普通に出勤した同僚へ「大丈夫?」と体調を伺えば、キュイン……ジジジという機械音の後、にっこりと綺麗に微笑まれた。 #呟怖

自分のスーツの胸ポケットへ話し掛ける男がいる。内容を盗み聞く限り大切なものが入っているらしい。甘い台詞ばかり囁くから間違いない。まるで恋人がポケットに収まるほど縮んだ漫画の主人公みたいだ。揶揄ったら「見て」と中を示される。言われるまま覗いたら白いものが見えた。「恋人の舌骨」 #呟怖

冬って乾燥するから困るよねー、と独身仲間へ話を振ったら「確かに」と頷いた後「だけど結露とか出来るじゃん。あれがまた嫌だよね」と続いた。めっちゃ分かる。「今朝なんかカーテン開けたら結露だらけの窓に『コロス』って書かれててさ、ほんと参っちゃうよ」ごめん、それは全く分からない。 #呟怖

腹痛で緊急搬送された男性患者に、エコー等の必要な検査を依頼するよう看護師に指示を出す。暫くして看護師が「大変です先生!」と慌てて駆け寄ってきた。「どうした」「これ見てください」渡されたタブレットに映し出されるのは検査結果の画像。ぞっとした。腹部に成人男性と思しき顔が見える。 #呟怖

整骨院の一人息子は幼い時から骨格標本を「おかあさん」と呼ぶ。その整骨院の院長の妻は、息子を出産する前に亡くなった。骨格標本は息子の一歳の誕生日に病院へやって来た。彼女の大腿骨や肋骨には生前、妻が負った骨折場所と同じところに痕がある。院長は夜な夜な骨格標本を連れて私室に入る。 #呟怖

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