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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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「よく『双子ネタ』で『片割れの代わりにホニャララをする』みたいなのあるけど、そういうのマジでやったの?」彼氏の問いに、私は笑顔で「やったよ」と頷く。「先月死んだのが本当に弟で、昨夜貴方と寝たのが本当に私なのか……見分けがつく?」そう言ったら彼氏は、顔を真っ青にして震えた。 #呟怖

最近、きっかり深夜2時に非通知で電話がかかってくる。応答しても無言か、何やらぶつぶつ言っているだけだ。一昨日、「いい加減にしろ!」と怒鳴ってやった。が、昨日もかかってきたので無視をした。今朝、留守電の通知がきた。再生。すぐ後悔した。「殺してやる!」もう夜中の電話には出ない。 #呟怖

かけっこで転んだ。一拍置いた後、あちこちから悲鳴が上がる。どうしたの?上体を起こして見回すと、先生も友達も青い顔で私を見ていた。誰かが指差して「足!足!」と叫ぶ。指先が示す方へ眼をやる。そこには足が転がっていた。切断面からは骨ではなく金属が生え、シリコンの肉が晒されている。 #呟怖

人気ミステリ作家が突然、引退を表明した。「推理小説を書ける気がしないんです」具体的には如何いう理由で?記者の問いに、作家は深刻な表情で「ネタがないんです」と答える。「動機はともかく、殺害方法は思い付く限り実践し尽くしました。遺骸を観察するのにも飽きちゃって。もう限界です」 #呟怖

「誰かに監視されてる」顔を真っ青にして訴える姉を、両親も俺も「気のせいだ」と返して笑った。彼女は常に被害妄想が激しかった。大方、街中の防犯カメラに怯えてるんだろう。そう思っていた。が、姉の主張は正しかった。スマホに盗聴アプリが仕込まれ、インカメラは常時オンになっていた。 #呟怖

ロングヘアの女性が複数人、失踪する事件が発生。彼女らはSNSで同じハッシュタグを使い、同じ人物と接触していた。容疑者はすぐに浮上。物的証拠もあがり、起訴された。が、刑務所へは収監されなかった。失踪者の毛髪を編んで作った縄で首を吊ったので。尚、女性は一人も発見されていない。 #呟怖

「あなたの人生本キャンペーン」という企画を知り、応募してみた。数ヶ月後、当選したらしく一冊の本が届く。それは俺と同姓同名のキャラクターが登場するミステリ小説だった。他の人物も馴染み深い名前だ。読み進めるうちに身体が震え、遂に止まる。死んだからだ。物語の『俺』も、現実の俺も。 #呟怖

「これまでの検死解剖で一番インパクトのあった案件はなんですか?グロ系以外で」インタビュアーの質問に、監察医は宙へ眼をやり「そうだなぁ」と顎を撫でる。「ホラー映画が流行った頃、中空臓器に毛髪や指、眼球なんかが肉詰め料理よろしくぎゅうぎゅうに詰まった遺体がよく運ばれて来たね」 #呟怖

新築の戸建住宅に入居した夫婦から苦情が入った。「ラップ音が酷い」「夜な夜な、女の声がする」「赤ん坊の泣き声が聞こえる」一体どういうことだ!と訊かれても分からない。関係者全員に聞き取りをした結果。建築会社の1人が妻子の殺害を告白した。そして自供通り、床下から遺体が見つかった。 #呟怖

むかしむかし。ある山の奥に、お爺さんとお婆さんが暮らしていました。二人は貧しく身寄りのない娘を引き取っては、まるで我が子のように大切に育てました。そして健康的に美しく成長した娘達は「家を出たい」と言い出します。しかし如何してか、誰も山から降りてくることはありませんでした。 #呟怖

「父さん!母さんいたよ!」そう言って長男は車道に飛び出し、トラックに撥ねられた。「あ、お母さんだ!おかあさーん!」と叫び、長女は崖から海に飛び込んだ。三男は、向かいのホームに母親を見たらしい。特急列車に轢かれた。恐ろしい話だ。あいつは去年、ちゃんと俺が殺して埋めたのに。 #呟怖

小学校時代の友人から小包が届いた。中身は缶詰の詰め合わせ。添えられたカードによると友人自ら制作したらしい。電話で「パッケージが無地なんだけど、食べられるよね?」と訊いたら「勿論。開けてからのお楽しみ」と返され「ところで私達を虐めてた子達、白骨体で見つかったって」と続いた。 #呟怖

大量殺人の罪に問われている。私は病める人々を救う医者なのに。酷い冤罪だ。「でも貴方、自分の患者に投薬したでしょう」当然だ。必要な処置だからな。「だからって、心臓を止める毒物を投与しちゃあ駄目でしょう」何故だ?皆、苦しんでいたんだぞ。私はそれを終わらせてやったに過ぎない。 #呟怖

母の胎で死んだら物言わぬ人形に転生した。金の髪と青い瞳を持つ愛らしい女の子は、来る日も来る日も客を眺める。ある日、ひとりの少女と眼が合った。「私を買って」望み通り、少女の親は人形を購入した。硬い殻に包まれた魂は考える。母の腹を蹴り私を殺した姉を、どう痛めつけようかしら、と。 #呟怖

夜。マンションのエレベーターで不気味な男に遭遇した。野球帽を目深に被っているので顔はよく確認できない。が、見憶えのある人だ。何処で見たのだろう。最近、引っ越してきた人いたっけ?などと考えながら帰宅し、テレビをつける。ハッとした。さっきの男、近所で起こった強盗殺人の犯人だ。 #呟怖

餃子を食べながら「豚肉料理の中で『餃子』が一番好き」と感想を漏らしたら、店主が「うちの餃子が豚肉を使ってるなんて誰が言ったんです」と返してきた。「え、違うんですか?」「違うよ」「じゃあ合い挽き……?」合い挽き肉の味じゃないけどなぁ。首を傾げると店主は「知らぬが仏」と嗤った。 #呟怖

いかがわしい店が多く並ぶ駅裏で幼稚園児ぐらいの子供が独り、ぽつんと立っている。迷子かと思い声を掛けたら、身の丈ほどの刃物を振り上げてきた。思わず眼を瞑る。「こら!」怒声に眼を開けると、母親らしき女性が子供の腕を掴んでいた。小さな手に刃物はない。「この魂を狩るのは来月よ!」 #呟怖

孤独死した老人の家の清掃依頼を受けた業者は、余りのゴミ屋敷っぷりに絶句した。中も外もゴミで溢れた惨状に「死体が出るかも」なんて冗談が飛び出す始末。しかし、冗談では済まなかった。厳重に鍵のかかった一室を抉じ開けると大量の衣装ケースが整然と並んでいた。中身は人間の格部位だった。 #呟怖

最近『人生ガチャ』が密かなブームらしい。1回100円というお手軽さと、出てくる内容の命中率から『百発百中のおみくじ』扱いだ。現に俺は「明日、タンスの角に小指をぶつける」「スマホの画面が割れる」「次回宝くじで4等当選」が見事に当たったし、友人は文字通り「バスジャックで爆死」した。 #呟怖

「数人の男女が空き地で盛大な焚き火をしている」との通報を受け警察と消防が出動すると、確かに大きな火を囲んだ若者が居た。どんど焼きかキャンプファイヤーのつもりか?何にしても違法である。若者は逮捕され火は消火された。燃え殻からは大量の藁人形と動物の骨、一体の焼死体が発見された。 #呟怖

「13日の金曜日だからお祝いしよう!」と笑って、博士は私の腹を13回刺した。毎度のことだ。博士は13日の金曜日を迎える度、私に刃を13回突き刺す。そして頸を切り落とし、身体を13分割して食べるのだ。頭部のみとなった私は無表情で食事風景を眺める。博士、13に呪われてるな、と憐れみながら。 #呟怖

ストーカーされていた。警察官の口から告げられた事実に、女はぞっとする。尾行には気付いていた。部屋で盗聴器や監視カメラも見つけた。だからストーカーの被害者であると重々自覚している。元カレだと予想していたのに……まさか犯人は実妹で、『観察日記』を書き、心中を企てていたなんて。 #呟怖

半年ほど前、久々の飲み会で記憶をなくすまで酔った。あの日以来、少しずつ体調が崩れている。元々遅れがちな生理が止まり、吐気などの症状が現れる始末。これでは仕事にならない。有給を使ってかかりつけ医を受診すると、医者は不気味ともいえる満面の笑みで診断を下した。「妊娠3ヶ月です」 #呟怖

怖い話をしたり映像を観たりすると、霊が集まるって言うじゃないですか。つまり、この文末についているハッシュタグをクリックしてツイートを読めば読むほど霊が集合するのです。今、変な感じしませんでした?背後に1体這い寄りましたよ。あ、怖がらないで下さい。恐怖心にも反応しますから。 #呟怖

成人式に来られない友人を想い、ウサギのぬいぐるみを持って出席した。年齢にそぐわない代物だけれど、キーホルダー程の大きさだから問題ない。昔馴染み見せたら「懐かしい」と切なげに笑う。折角なので記念の自撮り写真を一枚。ウサギに重なる形で友人が写った。その顔は実に怨めしげだった。 #呟怖

箱詰めのミカンを検分したら、やたら柔らかいものを発見した。傷んでいるのかと思った。が、見た目には全く問題がない。どういうことだか分からないので、試しに皮を剥いてみる。中を確認し、すぐ窓から外へ投げ捨てた。ごみ箱には入れられない。全部の房にぎっしりと虫が詰まったミカンなんて。 #呟怖

恋人と私は七草粥が好きではない。こってり濃い味に慣れきった舌では満足できないのだ。が、今年は『七草リゾット』のレシピを入手した。チーズ入りで美味しそうな一皿。しかし夫の顔色は優れない。「味見したけどイケるよ」「調理法の問題じゃない。……去年、毒を盛られたのがトラウマなんだ」 #呟怖

戦闘機の飛行訓練中、未確認物体を目視。レーダーにも映らないそれは戦闘機より小さい。が、物凄い速度で数メートル先を進んでいる。敵国の新兵器か?司令官の指示を受け、慎重に距離を詰める。正体を知ったパイロットは我が眼を疑った。なんと小型ジェットエンジンを搭載した老人だったのだ。 #呟怖

「ぼっとん便所って怖くね?」「怖いな。うっかり足を嵌めちまう可能性を考えると一層恐ろしい」「そもそも水洗式じゃないのがヤベェ」いや、そういう意味じゃなくて……と、話を振った男が首を振る。「使用中に眼が合うじゃん。下に居る奴と。あれが怖いんだよ。腕を伸ばしてくるのもキモいし」 #呟怖

「マジな話。開腹あるいは開胸手術後まもなく、医者に『念の為、検査しますね〜』と言われてレントゲンか何か撮った後、なんやかんやで再手術になったら医療ミスを疑った方がいい。何故かって?喩えば術前と術後でガーゼの枚数が合わなくて『患者の体内に残しちゃった』ってことが間々あるから」 #呟怖

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