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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

車のエンジンをかけアクセルを踏んだ途端、途轍もない音が耳を劈いた。故障か?まさか。車検を終えたばかりだぞ。ボンネットを開けて確認するが異常は見られない。車の下を覗き込んで、思わず悲鳴を上げた。そこには女がいた。首があらぬ方向に曲がり、腹から腸が零れ、血走った眼で睨む女が。 #呟怖

男性が失踪した。自宅には争った跡があり、床や壁、天井に至るまで血塗れ。血液のDNAが男性と一致したことから男性は死亡していると看做された。が、遺体は発見されず容疑者も特定されなかった。10年後、新米刑事が現場の写真を見、意外なことを口にする。「呪い返しされたのか。間抜けだなぁ」 #呟怖

夜の雑木林にザクッ、ザクッという音が小さく響く。湧き立つ土の香。汗と共に零れる呟き。「嘘つき」ザクッ。「嘘つき」ザクッ。「嘘つき嘘つき嘘つき。約束を破るイケナイ子」深い穴に落とされる身体。力無く横たわるそれに土を被せる。「これであなたは私だけのもの。イケナイ子でも愛してる」 #呟怖

気がつくと仄暗い天井を見上げていた。ベッドに横たわり拘束されている。周囲を見回しても見覚えの無い家具や家電ばかり。ここは何処だ。「私の家よ」ベッドの傍らに女が座っている。「もしかして」幼馴染の名を呼ぶと「そうよ」と笑う。「昔、約束したよね。『ずっと一緒』って。憶えてる?」 #呟怖

バスロータリーへ続く階段の隅に小さなボストンバッグ型の鞄が置かれている。忘れ物か、はたまた不審物か……。誰もが横目で見ながら通り過ぎていると、突然もぞり動き「んぎゃあ!」と声が聞こえた。それは赤ん坊の鳴き声に似ていた。複数の通行人が急いで開き、覗き込む。中身は空っぽだった。 #呟怖

数年前の事故で廃墟となった研究所に這入り込んだ若者達。ひとりが「なんだこれ⁉︎」と驚愕の声を上げる。指差す先には巨大な繭のような物体が幾つも浮いていた。裂いて見ると美しい少女が眠っている。見蕩れていたら、少女の眼が開いた。そして繭を裂いた男に飛び掛かり、喉を喰い千切った。 #呟怖 https://t.co/swEJX1pobA

真紅のハイヒールを眼にした途端、女の身体に衝撃が走った。所謂、一目惚れだ。店員曰く一点もののビンテージらしい。女は迷わず購入した。不思議なことに、ハイヒールは足にぴったりとフィットした。まるで誂えたように。1ヶ月と17日後、女は事故で死んだ。ハイヒールを履いた足だけを残して。 #呟怖

『本の虫』と呼ばれる少女は、読書が好きというわけではないらしい。「毎日読まないと死ぬ呪いにかかっているの」その言を聞いた誰もが笑った。彼女は頭の中も物語的だね、と。ある日、少女は高熱を出した。両親は「熱が上がる」と言って一切の書物を取り上げた。翌朝、少女は息を引き取った。 #呟怖

世界の資産ランクで毎回上位に君臨する富豪が老衰で死亡した。遺された財産は遺言通りに分配され、問題なく終わる筈だった。が、誰も知らないレンタル倉庫で事態が変わる。倉庫に保管されていた何百もの油画。モデルとなった女性はみな過去70年間に失踪し、今も行方不明となっている人達だった。 #呟怖

とある科学者が真の『ヒトをダメにするクッション』を完成させた。が、それを見た者は失笑したり「パクリだ」と批難した。「これまでのとは違いますよ。さあ、座って」一番憤慨していた人が坐り、身体を預ける。数秒後、ガクガクと痙攣し口から泡を噴き「アヒャヒャヒャ」と不気味に笑い出した。 #呟怖

先日買った春物の洋服でお洒落をし、友人とランチへ。かなりお気に入りで、友人の趣味とも合っているから、一言ぐらいは褒められると期待していたのに……。一目見た瞬間、友人は顔を顰めて嘔吐く真似をした。「その服、全部古着屋で揃えたでしょ」「なんで分かったの」「ついてるもん、色々」 #呟怖

上の住人が五月蝿い。朝も夜も夜中もドスドス足音がする。昼間は違うのかと思えば、そうではない。寧ろ昼の方が五月蝿い。子供と大人の騒ぎ声までする。苦情を言いに訪ねたら居留守を使われた。もう我慢ならん!管理人に相談したら困惑顔で「そんな馬鹿な」と言われた。「あそこは空室ですよ」 #呟怖

「凄い、生きてる」無名のままこの世を去った画家の展覧会で、友人がある絵を指差す。それは自画像だった。どの辺が生きているのかは疎か、上手さも分からない。「生き生きしてるってこと?」「違うよ」と言い、近寄ったかと思えば頬の部分を引っ掻いた。キャンバスから血が垂れる。「ほらね」 #呟怖

継母の誕生日に花を贈ることにした。彼女との関係は決して良好だとは言い難いけれど、成人になるまで世話をしてくれた恩があるので。数日後、継母の訃報が入る。なんでも、私が贈った花でアナフィラキシーショックを起こし、亡くなったらしい。「アレルギーがあったなんて知らなかった。全然」 #呟怖

「怖い話して」幼い頃から面識のある女性のリクエストに、私は喜んで応えることにした。「お前さんの両親が居ただろう」「ええ、居たわ。血塗れで死んだの」「二人を殺したのは私だ」「なんだそんなこと」腹に衝撃。見下ろすと刃物が深く刺さっている。ぐりっ。「知らないことを期待してたのに」 #呟怖

美術室に入った瞬間、僕らは悲鳴を上げた。教室の片隅に女子制服を着た人形が吊るされていたのだ。まるで首吊り死体みたいに。「趣味悪ッ」「誰だよこれ作ったのー!」笑いながら近付いて見上げてみる。忽ち笑みは消え、喉が引き攣った。首を吊っていたのは女子生徒であり、僕らの同級生だった。 #呟怖

とある公園を通り抜けようとした時、赤ん坊の泣き声がした。周囲を見回しても私しか居ない。それどころか、傍らに植えられたツツジの群れの中から聞こえる。恐る恐る覗き見て、後悔した。なぜ忘れていたのだろう。ここは昔、我が子を埋めた場所だ。赤子の濁った眼が私を見上げる。「マ”マ”ァ”」 #呟怖

遊歩道を歩いている男の耳に女の歌声が届いた。その声は低くもなく高くもない。耳に心地よい響きだ。一体誰が歌っているのだろう?誘われるように歩いて行くと、椿の木に行き遭った。そのうちの一つの花に顔を寄せる。二つの瞳と目が合う。刹那、男が倒れた。彼の身体には首から上が消えていた。 #呟怖

「あなたのイチオシ小説を教えて下さい!」と言われたので、祖父のデビュー作の名を挙げた。「これはジャンルで言うと……ミステリですか?」「ミステリであり、ホラーでもあります。作中で一人の女性の遺体が発見されるんですが、その死に方や現場が、亡くなった祖母の状況にそっくりなんです」 #呟怖

廃寺一歩手前のような寺院を若者達が荒らす動画が炎上している。そのニュースを視ながら「愉しそうねぇ」と笑う祖母。「何言ってるの、罰当たりだよ」「あぁ、この子達じゃなくて」この方々よ、と指先がテレビ画面の黒い部分を指す。「『久々に祟り甲斐のある人の子だ』って、とても嬉しそう」 #呟怖

新進気鋭の芸術家が〈究極の作品〉を発表した。それは色とりどりの花に囲まれた3人の女性が四肢を互いの身体に絡ませたり、手を胸に突き入れたり、頭部を抱えて微笑んでいる像だ。美しくも悍ましい作品を前に、記者が「素材に拘ったそうですね」と問う。芸術家は頷く。「全て本物を使いました」 #呟怖

夢を見た。両手の指から肩まで、厚さ1センチほどの輪切りにされる夢だ。リアルすぎる痛みに、夢の中で泣き叫んだ。やめてやめてやめて痛い痛い痛い!!「はっ」と眼が醒める。目尻から涙が零れる。知らない天井を見上げ、知らないベッドに寝ている。両腕を確認する。何も無かった。肩から先が。 #呟怖

全面ガラス張りのエレベーターで上昇中、隣の恋人が扉の方を向いて震えているのに気がついた。おかしい、こういうのに乗ったら必ず景色を愉しむのに。体調が悪いのか訊くと「違う」と首を振る。「じゃあなんで、外に背中を向けているの?」「ガラスに沢山の人が張り付いてて怖い、見られない」 #呟怖

「あの人は僕が嫌いなんだ」少年が淡々と語る。「けれど、僕はあの人が好きです。どんなに嫌われていても嫌いになれない。あの人が僕のモノにならないのは分かっていました。もう他人のモノだから。でも諦めきれなくて……あの人を永遠のモノにして埋めました。場所?言いません。僕のモノです」 #呟怖

地上50メートルほどの高さがあるビルの屋上の縁に男が立っている。警察や消防の説得も虚しく、男は飛び降りた。「もう死にたいんだ!」と言い遺して。酷たらしい遺体に皆が眼を逸らした。が、聞こえた呻き声に耳を疑い、視線を戻す。肉塊が蠢き、眼球が動いている。「あァ、まタ死ねナがッた」 #呟怖

学童クラブからの帰宅中、娘が「お母さん!」と叫んだ。この子は実子ではない。姉の子だ。姉は去年死んだ。娘が走り出す。追いかける私。角を曲がり、足を止めた。娘が消えた。真横を見、ぎくりとする。コンクリート塀に女がいた。ただの黴だと理解している。けど、口は自然と動く。「姉さん」 #呟怖 https://t.co/awmyKlbKBb

毎年、花粉症に悩まされる友人が、今年も眼を痒そうにしている。大変だね、と声を掛けたら「そうでもないよ」と笑顔を見せた。「薬も貰ったし、手術も受けたから」手術?疑問に答えるように、友人は両眼に指を突き入れて眼球を取り出す。そしてペットボトルの水で洗った後、再び眼窩に戻した。 #呟怖

日本各地で無差別殺傷事件が発生した。犯人達はその場で現行犯逮捕された。が、全員、黙秘し続けている。捜査が進むにつれ無差別ではないことが判明。被害者も加害者も、ある“バーチャルゲーム”のプレイヤーだったのだ。加害者の一人が口を開く。「リアルとバーチャルに境界線はないから――」 #呟怖

急に、ヒトの声が聞こえなくなった。親や友人、その他、誰の声も認識できない。どんなに注意深く聞いてもノイズ音か、意味不明な音に変換される。街角で頭を抱えていた時、言葉が耳に入った。
「こんにちは」
反射的に、声の方へ振り向く。そこには異形の生物がいた。「あぁ、お仲間ですね」 #呟怖

「家には『屍体が埋まってる桃の木』があるよ」
それが幼い頃の、幼馴染の自慢だった。聞いた者は皆「嘘吐き」呼ばわりした。けど、私は信じた。「大人になったら証明してよ」
30年後、自慢の『屍体が埋まってる桃の木』の根本から遺体が見つかる。白骨したものから新鮮なものまで、数十体も。 #呟怖

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