呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

目隠しを外されるまですっかり忘れていた。というより心が壊れないよう自ら記憶を抹消していたんだと思う。
でも一つ思い出したら雪解け水が洪水を起こした。
「約束破ったら子供千人作るって指切りしたもんね? あのときの指、使ったんだよ?」
何に?
幼馴染の周囲に無数に蠢く人形たちに?
#呟怖 https://t.co/kgFEm1aYg3

友人のテスト成績が最近急に良くなった。とある書店に通い出したおかげらしい。
面白半分で訪れてみると、怪しげな宗教に勧誘された。女店主には変なのが憑いてる。友人にテスト中囁いていた霊だ。
テストの回答を教えつつ新興宗教へ勧誘か。とりあえずあれでも友人でね。祓わせてもらうよ。
#呟怖 https://t.co/kgFEm1aYg3

人は驚くと魂を本当に外へ出しちゃうんだ。
本体と繋がっているからすぐに戻るんだけどね。
ただ外へ出た魂はその場所に染みを作るんだ。残留思念として。
撮り方次第ではそれも写真に遺せるよ。ほら見て――わっ!
これで君も遺るね。歴代彼女を記録しててね。普通の写真は物的証拠になるからさ。
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そよかぜさわさわ
黄色い菜の花

とっぷうびゅうびゅう
黄色が飛び立つ

そよかぜさわさわ
実は収穫後

まちのひとざわざわ
その黄色い虫は新種として登録されたが人体へ及ぼす有害さのために速やかに駆除され絶滅した。被害者たちは菜の花や黄色がトラウマ化しその後の人生も苦しみ続けている。
#呟怖 https://t.co/N2fvInWIQP

お稲荷さんは礼儀に厳しい。
願いが叶ったお礼に来ない人には白狐を憑かせ運を取り立てる。
多くの運を吸った白狐は霊格が上がり天狐へ――そして都会へ。
都会では最近は対象者のスマホ経由で直接吸い取る。効率が良すぎて天孤はすぐに空狐へと昇格。
余った運を狐火にして燃やすほど集まるとか。
#呟怖

髪の毛を入れましたね?
3、2、1、ハイ!
出ました!
ウサギに見えますか。でもソレは貴女の『才能』であり『可能性』であり『チャンス』なのです。
ソレを殺したらどうなるか?
貴女はソレを失います。
おや、貴女の毛ではない?
なるほど、彼の――貴女に依存する以外の道を断ちたいと。
#呟怖 https://t.co/q6dCmNpku6

犬が突然吠えなくなった。
全て掘り尽くしたのか。
採掘しか能のない私に意味を与えてくれた『花咲かじいさん』だが、次の目的を誰か与えてほしい。

最後ノ冷凍カプセルガ自律型掘削ロボットニ破壊サレタ
コノ辺リニ生命反応ハモウナイ

ダ誰でもイイノ
子守させテて
物語ハまダたくサンあるノ
#呟怖 https://t.co/q6dCmNpku6

この通りは夕暮れになると俄に活気づく。
あの縁台に座る女の所為だ。
湯上がりの髪を無造作に束ね、白い襦袢に大きめの下駄。時折、胸元を引っ張り熱を逃している。
半ば透けたその女を見に来る輩はだいたい鼻の下が伸びているが、私は別の理由で訪れる。
女の持つ手拭いの柄がいつも違うのだ。
#呟怖 https://t.co/OwMkV2q24q

喉が渇いた。
足の血豆もとうに潰れた。
底冷えする寒さと暗闇の中、歩き続けてようやく見えた光。
嬉しさと不安とを呑み込んで近づき、絶望する。

街灯と生け垣。

どうして、と膝をつく。
屋外?
床の手触りはまだ自分の部屋の床と変わらないまま。
停電して、スマホを探していただけなのに。
#呟怖 https://t.co/kq29qDXqf7

太陽の下端が西の稜線にかかってから漕ぎ始める。
祠から真北へ。
日没の瞬間、その真下に神様がおわす。
供物を沈め、神様を鎮めた後は夜明けまで口を開いてはいけない。

ある夕暮れ、二人連れの旅行者がカヌーで湖へと入った。
一人は行方不明。もう一人は岸まで戻れたが翌朝まで無言だった。
#呟怖 https://t.co/CFe5EU5JM3

自転車進入禁止な遊歩道の真ん中に自転車マークがある理由を僕は知っている。
その日は犬がやたらと進むのを嫌がったから僕は立ち止まってスマホをいじってた。
親子連れに追い越されるのを横目で見た直後、空から降りてきた光に親子連れがさらわれた。
地面には親子連れのマークだけが残った。
#呟怖 https://t.co/ES1zkHF2mh

麻雀の役満手「国士無双」誕生の裏には寂しい物語がある。
ある他人を信じられない男がその性格が故に一人で苦しんで生き、死に、辞世の句を詠んだが、その句が素晴らしいと大層評価された。
一、九(苦/句)、字(辞)牌を集めて酷死無葬の役ができ、やがて縁起を担いで国士無双の字が宛てられた。
#呟怖 https://t.co/0MoHWPh1rf

@O8g31QtzkF3eTFT もう一人の死神「ああ、こんなところに刈り残しがあったとは! 早く死んでいただいて、我々の仕事を手伝ってもらわねば!」
#呟怖 #返怖

太陽が沈む瞬間に世界が一瞬だけ緑色に染まるグリーンフラッシュ同様に明け方も世界が蒼く染まることは案外知られていない。
蒼天薄明の街で蒼い衣の少女に出逢ったら、それは座敷童だと伝えられる。
「良がったら家さ来ぉ?」
そう問えば幸せが訪れるらしいが今の世では犯罪者扱いされかねん。
#呟怖 https://t.co/LaUcJOyi8k

展望台へと続くその見晴らしの良い階段は、人の流れがいつも淀まない。
実際に上ってみると背中を押されでもしているかのように疲れることなく上れるのだ。
ある日、誰かが階段の途中で立ち止まった。
次々とそこへ溜まる人々。
後日、その人たち全員が血栓症で亡くなったとニュースで知った。
#呟怖 https://t.co/lOJKg6ROzb

猫が寿命を迎えた。
私より長く夫と暮らし、娘が姉のように慕っていた猫。
泣き止まぬ娘のために夫が何やらオブジェを持ってきた。
直線的な多面体のその『夢見の塔』は角度によっては何故か円が見える。
それを抱いて寝た娘が笑顔で起きてきた。
夢の中、うるたーるって街で猫に会えたらしい。
#呟怖 https://t.co/gBwRmUUE4I

吊り橋効果目当てであの廃墟へ連れて行ったんです。ラブホだって言って。
でもあそこに着いたとき俺、「へぇ、こんなとこあるんだ」って思わず言っちゃったんですよね。
そこで「あれ?」ってなって。
俺が連れてきたんだよねって?
そしたら舌打ちが聞こえて、助手席の女の子消えてたんですよ。
#呟怖 https://t.co/KNmOi0Ibge

前に飛行機でとんでもないのを見た。
窓の外、エンジンにしがみついていた。
パイロットっぽい服装で、飛んできた鳥を叩き落としてエンジンを守っていた。
と思いきや自身がエンジンに吸い込まれそうになったりもする。
着陸までずっと祈り続けて、とても疲れた。

もう飛行機には乗りたくない。
#呟怖 https://t.co/SU3KbeO2O5

私のらくがきが話し始めた。
といっても声は出さずフキダシがヒュッと現れてその中に文字が出るだけ。
誰と話してるのかは分からないけど恋バナっぽい。
彼氏居ない歴=年齢の私はついカッとなってらくがきを破って捨てたら、私の想い人が話しかけてきた。
彼のらくがきと仲が良かったみたい。
#呟怖 https://t.co/aKfcgwbVLx

誰もが仮想空間に分身を持ち、就学や就職、結婚までもが仮想空間内で完結可能なインフラが整えられると、分身なしの生身での活動ができなくなる者が相次いだ。
やがて本体より優れた分身に虚しさを覚えての自殺が増えた。
己が分身に向き合い死ぬドッペルゲンガー症候群は人類を緩やかに蝕んだ。
#呟怖 https://t.co/BYcIW337Wf

ある侍が父親の冤罪を晴らすため殿様へ直訴した。
侍の願いは叶ったが殿様へ意見したとして切腹。
介錯された庭の古椿の落ちた花から、許嫁への想いを詠んだ歌が聞こえたという。

恋し君の胸に抱かれて古椿

そんな伝説の古椿から落ちた花は今でも拾われる。
恋ではなく失職を呪う触媒として。
#呟怖

「月冴ゆ」について聞かれたら「月蝕の逆」と答えることにしている。
実際、月冴ゆは眩しい。どんな月齢であろうとも、どんな天気であろうとも。
月冴ゆの夜に出歩くときは特別な紋様の雑面が必要だ。
これがないと、お山さんの頂上を目指して行方知れずになる。
あっても歩かん方がいいがね。
#呟怖

「昔とある実験が行われた。対象者が恐怖するモノに『お前なんか恐くない!』と言わせ続ける実験だ。彼らは恐怖を乗り越えられたと思うかい?」
「失敬。『お前なんか恐くない』以外の言葉は君に電流を流すんだったね」
「結果はゼロ。恐怖が悪化して発狂か信奉かのどちらか。君はどちらかな?」
#呟怖 https://t.co/TJ7SLD5FLz

姉さんの命日には必ずこの川を訪れる。
まだ寒く春の遠いあの日、姉さんはここで自殺した。
僕らが駆けつけたときにはもう姉さんは冷たくなっていて、ただ姉さんの手首から流れる赤だけが、水面に映る枯れ木を満開に染めていた。

川に花束を浮かべると、その周りに真っ赤な花筏が今日も見えた。
#呟怖 https://t.co/LJgUzzpRk6

「あぁ北海道さん?」
「いや、出身なんて誰も聞いとらんじゃないかな」
「あまりにもしたっけしたっけ言うから北海道さんって呼んでただけさ」
また同じケースか。
今回の容疑者たちも誰もが自分たちの犯した殺人については本当に記憶がないようだ。
しかし実在するのか? この最重要参考人は。
#呟怖 https://t.co/I1PkuNI0iS

最近、チューリップの花の中に指を突っ込む若いもんが増えて困っとる。
何でも好きな人を想いながら指を入れて出して、叶う場合は赤い糸が見えるとかいう占いがあるんだとよ?
分からんもんかね。指先を齧られているだけだと。蚊と同じ血が固まらない成分の蜜にまみれているだけだと。
#呟怖 https://t.co/3ZJvtNVXYB

病弱だった幼馴染が天に召される前日、僕に言った。
「ずっと一緒にいてよ」と。
僕は「いいよ」と答えて手を握った。いつもと違って強く握り返され、手の甲に爪の痕がついた。
その傷は膿み、唇みたいなかさぶたになった。
夜中に幼馴染の声が聞けるから、僕はずっとその傷を残し続けている。
#呟怖 https://t.co/zDsDzI94Ll

これは良い階段ですね!
まず空を連想させる空色がいい!
一気に三階まで続く勢いも良きです!
角度と一段分の高さとが振り返らずには降りにくい仕様!
段と段の間の抜け感や手すりのなさも最高!
しかも斜面に建てられ上った先は五階分の高さとか!
やはり!
三ヶ月に二人は飛び下りますか!
#呟怖 https://t.co/iD0rfgaTmy

『弱竹(なよたけ)の赤子』という昔話がある。
とある夫婦が竹林で拾った赤子は美しい娘へと成長した。
五人の貴族から求婚されたが、吝嗇な夫婦はその全てから結納を受け取った。怒った貴族たちは娘を五つに引き裂き、月の下に晒したという。
『竹取の翁』より数世紀前の話である。
#呟怖 https://t.co/2BXZIP0ja9

道端に細長い骨が落ちていたら、その両端が欠けていたら、近寄らぬ方がいい。
髄を吸った骨を転がして相手の家の没落を願う古い呪詛だから。
かの有名な童謡も元はと言えばこの呪詛に注意せよという垂訓の歌でね。
親切?
いや、この呪詛を知る者の骨を使わねばならないだけ。
ということで。
#呟怖 https://t.co/hNJFJWjUhA

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