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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

人は観客席に座らせると勝手に自分が「見る側」だと錯覚する。
幕を閉めれば開けるまで待つし、暗闇で包めば大人しくなる。
緞帳の様にデザインした金属製の高速振動刃が観客席の最前列から最後列まで一瞬にして頭を刈り取る。
劇場型ギロチン――Coming Soon!

そんな映像が上映前に流れた。
#呟怖 https://t.co/LCey4e7UBB

昔住んでたとこは元老人ホームだったせいかよく「朝食はまだですか?」って声に起こされた。
寝坊防止には良かったが、可哀想だからと毎朝あげるようになったお線香代がバカにならん。
それで引っ越した。
引っ越し先でダンボールの中に見つけた幾つもの現金入り茶封筒、もらっても平気と思う?
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うちの地域じゃ人魚は食べると不老不死とかじゃなくてね、むしろ座敷童に近いよ。
浜辺近くに人魚小屋を建てて、捕まえてきた人魚を囲うんだ。所有してるだけで幸せだよ。
毎日新鮮な海水を浴びさせて、餌も欲しがるだけ与える。特に肉が好きでさ、年に一度は人を捧げるんだ。感謝の気持ちだよ。
#呟怖 https://t.co/sd2TU5wdNX

鬼と戦うあの漫画の流行以降、刀の玩具で遊ぶ子供が増えた。
だが花見に刀はやめさせた方がいい。危ないから。周囲ではなくその子自身が。
特に上野公園は戦地がゆえ、舞い散る桜吹雪が血飛沫に見えるほど夥しい数の霊が居る。
刀を振る者に憑くは銃創まみれの侍たち。「仲間」を自決へと誘う。
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君、自分は生き霊飛ばしてないって本気で思ってんの?
おめでたいね。
君が誰かを見るときは君自身の価値観を通して見ているわけ 。
羨望、見下し、好奇、見惚れ、同情、憧れ、憐れみ、懸想に喜怒哀楽。キリがない。
ほら、あの人にも君の「目」が貼りついている。タグみたいに想いダダ漏れで。
#呟怖 https://t.co/h76OjZqkM8

俺知らなかったんだけどさ、今どきの鏡ってスマホ接続できんのな。天気とかSNSとか表示できて。
で、顔をキャラクター化するオマケ機能試してみたんよ。ヒゲもちゃんと剃れてさ。
モードは「勇気」を選んだかな?
たまたまよ?
本当に獣になった気分でさ……気づいたら部長を噛み殺してて……。
#呟怖 https://t.co/h76OjZqkM8

ここの夜桜を見上げていると時々声をかけられる。
最初にうっかり返事して以来ずっと。
俺には見えないのだが霊で混雑してるらしい。
なんでもここの夜桜はお盆の迎え火の如くよく見えるのだとか。
理由を尋ねたら、死体が埋まってるからだよと回答された。
もしかして俺に声をかけたのも……。
#呟怖 https://t.co/UzE9KW8rpY

廃屋で見つけた大きな半球状の鉄板がとても気に入った。
持ち帰り錆を落としそれでサイドカーを自作した。
試運転の日、独りで乗ったはずなのに、横に誰かの気配を感じる。
生きている人とは思えないそいつはしきりに呟いていた。
「いざ進めや回天お国のため」
おい待てハンドルが動かねぇ。
#呟怖 https://t.co/y9y5RtT9Fn

禁忌とは人の欲望の裏返しである。僕は常々そう思っている。

僕を歯牙にもかけぬ美しい姉様と可愛い妹。
欲望を満たすため二人を剥製にした。
そしてようやく実現した僕の理想。
間近で見る二人は筆舌し難いまでに――ああっ!
尊い!
いま僕は禁忌を侵している!
百合の間に挟まるという禁忌を!
#呟怖 https://t.co/y9y5RtT9Fn

はぁい。
元気に苦しんでる?
この悪夢を共有したい人、決まった?
うん。そしたらあなたの悪夢は薄まるよ。
ちなみに呼んだ人が別の新しい人を呼んだら、あなたはまたもう一人呼べるようになるの。
何人もに呼ばれたら?
悪夢が濃くなるだけ。今のあなたみたいに――あら、また呼ばれたみたいね。
#呟怖 https://t.co/KDh7dSbWOn

「……娘のね、帽子なんだ」
そう言うと高橋は自分が被っていたリボン付きの中折れ帽を俺の頭へと被せた。
俺は急いで戸塚に連絡を取り、会いに行く。

「青山でも石井でも……高橋でも俺でもない、ウチのクラスの誰かに十年前に殺された娘のね、帽子なんだ」
俺は帽子を戸塚の頭へと被せた。
#呟怖 https://t.co/nfnCjbBm8a

祖父の家には敷地の北東の端と南西の端とにあるモノが設置されている。
一見して堆肥箱にしか見えないそれを祖父は「鬼寄せ」と呼んでいた。
鬼門と裏鬼門とに鬼を寄せる呪を仕掛けると、その二つに挟まれた客間に眠る者は凄まじい形相で死ぬ。
ああ、もちろんここは練習用。本番は余所でだよ。
#呟怖 https://t.co/yLCT9GuPuB

「魔女」は町中の独身男をカエルへと変えた。正確には魂をカエル型バリケードへ封じた。
本体は皆、病院で昏睡中でな、女がどれかのカエルにキスすると対応した本体が目覚める。ただし女とその男は必ず結ばれる。
自分の愛息子を当てた母親が居たんだがな、結ばれちまった息子は結局自殺したよ。
#呟怖 https://t.co/Pol78d9l8l

老婆、中年男、中年男、少女。
私たちは歪な家族。
そのうちの一人、太った方の中年男が机を叩いた。
「私、もう嫌だ。お洒落だって楽しめないし」
私のお姉ちゃん。
「そうだな。じゃあ狩りに行くか」
私たちは闇に紛れて街へ出る。
独りで歩いている女性を見つけて、お姉ちゃんは憑き移った。
#呟怖 https://t.co/WFdpjKpKiV

こないだ駅前の空中歩道でとんでもねぇのを見たよ。
立ち話してたおばさんの片方が犬を連れててな。白いモコモコした奴。それに鳩が集るんだ。なのに誰も気にしねぇの。
しかもさ。寄ってく鳩の数とそこに残る質量が合わなくて。
犬の形の鳩の塊が犬の声で鳴いたとこで逃げたから後は知らねぇ。
#呟怖 https://t.co/siLnuEHTGk

「最近のカラオケはスマホから操作できるんだって」
「へー、やってみよっと」
軽い気持ちでデンモクアプリを落として起動する――ちょ、ちょっと待って!
何これ?
私のスマホ画面とデンモク画面とが入れ替わった?
隣の部屋から歓喜の声。
「おいこの女、カメラロールに自撮りエロ画像あるぞ!」
#呟怖 https://t.co/ObUmojQ0vy

母親らしいことをされた記憶は何一つない。
「父親をプレゼントする」とか言いつつ毎日男を取っ替え引っ替え遊び歩いてただけの女。
そんであのクリスマスだ。
俺の前に八人のサンタを並べて、好きなのを選べって。
一番優しそうな人を選んだら「誰?」と言った母親と曜日毎の男たちは皆死んだ。
#呟怖 https://t.co/p9OKuJpJen

富士の樹海には「集落」と呼ばれる場所がある。
その周辺の自殺者の死体がいつの間にか集められているのだ。鞄とか靴とか遺書などは各々が死んだ場所に残したままで。
「集落」には木の枝で作られた囲いが幾つもあり、死体はそれらの周りに配置される。
「集落」の死体に触ると自殺するらしい。
#呟怖 https://t.co/KPvud0Qjbt

「ノブはこの村、出て行かないの?」
「今どきパソコンがあればこんな田舎でも仕事できんだよ」
「そんなんだからずっと独身なんだよ」
ユキさんは笑う。俺がガキだったあの頃と変わらない笑顔で、アイスクリームケースの中で――アンタのせいだよ。
俺は今日も雪女印のアイスを買って帰る。
#呟怖 https://t.co/UjdCwE2eMY

気になる景色ってない?
行ったこともない知らない場所の写真とか見て変に「懐かしい」って思っちゃうやつ。
でもそこに実際に行くのはオススメしない。
私の場合は絵だった。ヨーロッパのどこかの。
探して行ったんだ。現地に。
そしてわかったの。
これ、私が絞首刑になったときの眺めだって。
#呟怖 https://t.co/0vmzZ4RKZf

夜中に小腹が空いてコンビニへと向かったら荒い息使いがつけてきた。
マジ?
故郷の治安いつの間に悪くなったの?
半泣きで走り出すとその息も一緒に……違う。この音は。
「チロ?」
わん、と暗闇に響く。
まだ学生だった頃、夜中にいつも散歩に出かけたよね。
私はしゃがんで闇を抱きしめた。
#呟怖 https://t.co/QoJj4ZAoqf

夕暮れが近づくと皆は言う。オバケ鉄塔が動く前に早く帰ろうと。
「血と骨の色よね」と君が言ったあの日から僕らはここをオバケ鉄塔と呼び続けた。認知は怪異に力を与える。今じゃここは――「視て!来たよ!」
連なる光の列が何本も架線へと降りる。あの一つ一つが魂の――ここは銀河鉄道の中継駅。
#呟怖 https://t.co/E47wgN7VKV

年々嵩みゆく医療費に悩んだ国は「人徳割」制度を導入した。患者の人生の賞罰をもって医療費の個人負担額を変動させる制度だ。
医師が診療報酬を決定すると、白診断士と黒診断士が患者のマイナンバーから賞と罰をそれぞれ検索して負担額を算出する。
「割」とは名ばかりで実際には増額者ばかり。
#呟怖 https://t.co/omK3Iv2q71

社員個々のことを考え共倒れするよりも会社としての利益をまず第一に考える――そういうトップは少なくない。
でもそんなトップの個人資産はいかがです?
それこそ一番の削り所じゃないですか?
合理的な判断なら人よりもAIの方が得意です。そこで開発した我が社のAI経営者。実は私もAIなんです。
#呟怖 https://t.co/omK3Iv2q71

良さげな隠れ家レストランを見つけたと友人に連れて行かれたのは、山の中にぽつんとあった一軒家。見た感じレストランっぽさはゼロ。
友人が勝手に玄関ドアを開くとそこには金文字でメッセージが。
『どなたもどうかお入りください。決してご遠慮はありません』
「ね」
友人は笑みを浮かべた。
#呟怖 https://t.co/RtsQZBTXq2

@matatabinbin48 パニック状態の機内を動画として記録している者たちが何人も居た。しかし、その動画のどこにも「下は海だ!飛び降りろ!」という声は記録されていなかった。
代わりに、合唱のような声で「おいで、おいで」という声が。

#呟怖 #返怖

幼い頃よく母に連れられ、ここへ来た。
赤レンガで作られたそのトンネルは父の最期の仕事。
トンネルの中ほどに他のより少し白っぽいレンガが一つだけある。それは父の遺灰を混ぜたレンガだと母は言う。
私は友達に自慢した。
それから数日後、母がトンネルで女を殺した。女は父の愛人だった。
#呟怖 https://t.co/f7UGsnBOoO

碁盤の目のような祇媼町の小路を決められた順番に曲がると、冥界ポストに辿り着く。
そこへ出した手紙は亡くなった者まで届くという。
実際、私も体験した。亡き妻へ手紙を送った夜、夢枕に妻が。
他愛もない日常会話のあと別れ際に妻は早口で「決して会いたいと書いたらダメ」と囁いて消えた。
#呟怖 https://t.co/0WfjTcUY7o

目覚めたら明らかに自分の部屋ではない。
まさか昨晩酔っ払って――いや昨日は外出してないし飲んでもない。
周囲を見渡すが本当に何もない。しかも広い。
仕方なく歩き始める。
向こうから誰か歩いてくる。フラついて何かを担いで――違う。カブリモノ?
シュモクザメみたいな……違う違う。鏡だ。
#呟怖 https://t.co/YyWoNIxojb

ある日、村に先生がやってきた。
先生は各家に音階を授け、広場で演奏した。先生の弾くオルガンの旋律に合わせ、音階の村人は首を垂れる。同じ音階を連打されたら土下座の様になる。
先生に逆らった者は枯れ木のように乾く。
打ちひしがれる人々は夜のうちに村を出た。
翌日、村は洪水に没した。
#呟怖 https://t.co/2RwXjRKMik

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