呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

帰り道。
闇に浮かぶ様に大輪の白いバラが咲いていた。
ん?と良く見てみようと近づいて気付く。

違う。薔薇じゃない‼︎

私の身体は両の巨大なカマに捕らえられ、私の血肉で紅く染まっていく擬態のソレを見つめ続けた。

#呟怖 https://t.co/fTBA9cupmr

ある日私は薔薇に覆われた。
私の背中、胸、もも、口の中にも小さな薔薇が咲き乱れる。
やがてそれは固いシコリになり、はぜ、鼻が崩れ落ちた。
血膿に塗(まみ)れ、髪は抜け落ち、私はもう長くない事を知る。

彼岸で待つ、愛おしいあの方の元へ。

あの方から贈られた薔薇の花。

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地底湖の底、光も届かない洞穴の奥から兄の声がする。
その声のする方へ、小さな灯りを頼りに漆黒の中を奥へと進む。
灯りの中に浮かび上がった、その薔薇のような何かから兄の声が発せられていた。

『お兄ちゃん…』

突き抜ける痛みと共に、胸の奥で何かが萌芽した。
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それは、何処にも行けず揺れ続けるブランコの様に、脳裏に繰り返し再生された。

周囲の色が消し飛ぶ位の光が閃くと、不思議な笑みを浮かべた少年が浮かび上がる。恐らく、自分が視聴覚を失う前に見た場面なのだろう。

誰かが手の平に、何度もアレは木の妖精だと書いて教えてくれる。
ずっと。
#呟怖 https://t.co/wGUZWTrNxM

それは、何処にも行けず揺れ続けるブランコの様に、脳裏に繰り返し再生された。

周囲の色が消し飛ぶ位の光が閃くと、不思議な笑みを浮かべた少年が浮かび上がる。恐らく、自分が視聴覚を失う前に見た場面なのだろう。

誰かが手の平に、何度もアレは木の妖精だと書いて教えてくれる。
ずっと。
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何イチャついてるのよ…と心の中で舌打ちした。
向かい合わせで、ブランコを立ち漕ぎする男女がいる。
女は真顔で、男は溢れそうな涎たっぷりの口でニヤニヤしてる。
よく見ると2人の顔はゼロ距離と言うよりも干渉していた。

なに?新たなストーカー?
うわっキモっw
視えないって幸せね〜w

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ブランコってね、その昔、中国では鞦韆(しゅうせん)って呼ばれててて、性具だったって知ってる?
と艶かしい声で聞いてくる。
仰向けの身体の上をブランコが行き来する度に、俺の身体はざぶりと裂かれて、開いて行く。
聞いてる?
スカートの奥の二枚貝が俺に笑いかける。
良い眺めだ……。
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夜中、暑さで目が覚めた。
ブウゥ…ンと唸り声を上げて扇風機が熱風を吹き付けてくる。
クソの役にもたたねぇ…と視線を移すと、開いた窓の外をブランコがズシンズシンと通り過ぎて行った。
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盛夏の昼下がり、ブランコで2人の子供が靴飛ばしをしている。
両の靴を飛ばし終えても、グングンと漕ぎ続け、ブランコが一回転しそうな勢いだ。
『せーーのっ‼︎』の声の後、ブランコから飛び降り2人はパッと消えた。
刹那、俺の背中にドサリっと何かが縋りついてきた。
『つ〜かま〜えた〜』
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お屋敷沿いにある垣根を曲がると、もうすぐ我が家。
今日は疲れた…。公園を突っ切ろうかとトボトボと歩く。
深夜の公園から子供の嬌声が聴こえる。
3台のブランコが、誰もいない公園で数を数えるのに合わせて揺れている。
ん?3台⁈
真ん中ののブランコは、ネクタイを締めスーツを着ていた。
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時計が10になったら、お母ちゃんは帰ってくる。
それまで散歩に出る事にした。
今はお空組になった猫のみぃちゃんと遊んだ、公園前の公衆電話が鳴っている。
『みぃちゃんからだ‼︎』私は走り出して電話に出た。
ゆぅちゃんもお空においでよとみぃちゃんは言う。

揺らぐ。
ゆらゆらゆら〜り。

#呟怖 https://t.co/3lqz3mnl48

朝スマホを見ると #呟怖 のタグで文字が打ち込まれて居た。

ヲドゴのぃジハのごか
あラぁだイやうぶッく
どるゴぉがいワザわな

#嫌っス https://t.co/m94wctKPZD

宵の口。
娘を1人乗せた。

『乙姫神社まで』鈴のような声で行き先を告げる。
大柄の椿の振袖に、フィンガーウェーブの髪。さしずめ竹久夢二の美人画だ。

神社の橋の袂で、ここで良いと降りた。

橋の贄になって80年。久しぶりに両親に逢えた。と笑って消えた。

え⁉︎

#呟怖
#お代… https://t.co/m94wctKPZD

私、お化け屋敷は驚かせるから嫌い。
キラキラと変わって、少し不思議なミラーハウスが好きなの。
だから、迷わず今日も入る。
色んな角度から映る私。
色んな所から笑いかけてくる。

でもこのお部屋は違う。
繰り返し映る物の中に私が1人しか居ない。
ずっと奥に映る、私に似た何か。

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私は橋の袂に居た。
その年の何度目かの満月の日、決まった時間に橋に立つと、彼岸に渡ってしまった方に逢えると言う。
人影が向こう側に立つのが見える。
溢れる涙を堪えながら私は禁忌を犯す。
こんなに長い橋だっけ?
あの人の元へ橋を渡りながら違和感を覚える。
あの人が嗤っている。
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気付くと門限の時間を過ぎてしまっていた。
近道の竹藪の中へ走り込んだ。
サラサラと笹の葉の擦れる音を聞きながら、私は夢中で駆ける。
薮の密度が低いのか、地面の一ヶ所が明るく照らされている。
満月かな?と走りながら仰ぎ見ると、両眼を光らせた髑髏が枝の上から見下ろしていた。

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誰かの視線を感じ、自宅へ向かう歩調が早くなる。
誰かが後ろにいる。
私は駆け出した。
耳元でゼロゼロと臭い息を吐く音がする。
捕まる…と観念したタイミングで車が通り、その途端に何者かの気配が消えた。
帰宅して背中を見ると、シャツにはベットリと手形が付き、背中は火傷をしていた。
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紛糾する会議中、恐ろしい程の腹痛にU子は脂汗をかいていた。
会議が終了すると挨拶もそこそこに、トイレへと駆け込んだ。

…………….………

さよなら、私のお気にのスカート。

この日、あるトイレが開かずの雪隠になった事も、1日彼女が行方不明になった事も、誰も気付く者は居なかった。
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瞼を閉じると大好きなあの人の姿が見える。
瞼の裏のあの人を確認したら、マチエール作り。
パレットナイフで良く捏ねたら、キャンバスに盛っていくの。
今は変わり果てた姿のあなた。
以前のあなたを再現するように、たっぷりとね。
テレピンと絵の具、むせ返るようなあなたのにおいに包まれて
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『あれ〜雪凄くなってきた』
Kはいわゆる山ガールだ
迂闊にも軽装で来てしまった事を悔やみつつ、山小屋へ避難した
そこには先客が居た
自分と同じ理由で山小屋へ避難してきたと言う
結局雪は止まず、小屋で朝を迎えた
部屋の隅で寝ている先客を起こそうと肩に触れたが、グズリ…と掌が沈んだ
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僕、知ってたんだ
泣いてたら お姉ちゃんが来てくれるって

だから、お姉ちゃんが来たのが見えたら、気付いてもらえるように大きな声で泣いたの

お姉ちゃん、僕の目の前の穴に落ちた

僕、掘ったお砂を全部戻したんだ

お姉ちゃんは僕のもの

僕は透明な存在だから見つからないんだよ

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その樹の下には、身長が3mは有る女が立つらしいんだよ。まぁ単に首が長いだけってヤツだけど。
生きてる時はどちらかと言えば首は短い奴だったんだけどな。俺が吊るしたから知ってる。アイツ、俺が近くを通る時だけ顔を上げてジットリと見やがる。何見てんだよクソが。死んでも不細工だなw
#呟怖 https://t.co/3db93B5Hmk

カウンターに座った人達は、皆、一心不乱に丼から立ち上る湯気に顔を熱らせ、中身を啜り上げて居た。

ゾボゾボと、喉へ流し込むのは、長い長い髪の毛。
スープには白い脂が沢山浮かんでいる。
『……あぁ…うめぇ』
口を突いて出る。

取材NG、SNSへのup NGの人気店の話。
#呟怖 https://t.co/LlQeptqo2c

どこから入ったのか、蝶が家に紛れ込んだ。その鳩程の大きさの蝶は、凄まじい羽音をバタバタと立て、子供の腕ほどある腹をヒクつかせている。羽ばたきをする度に、落ちる鱗粉が私の肌に落ちた。刹那、そこは赤く腫れ、みるみるうちに爆ぜて鮮血が噴き出した。
さながら紅蓮のように。
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分厚いアクリルガラスの向こう側、魚に混ざり、1人の女が髪を たゆたわせながら、此方に近づいてくる。
周りで起こる朗笑、嬌声。
クスクス、ゲラゲラ、一斉に笑い始めた。

何がおかしい?なにがおかしい‼︎

私の恐怖とは相反するように、笑い声は耳をつん裂く程に大きく高くなっていった。
#呟怖 https://t.co/FHo1pmis8J

季節外れの雪が降っている。

もういっそ楽にしてくれと懇願する程に、あの男は私を痛めつけ、味わい、頭を此処へ埋めると、その上から苗を植樹した。
やっと安寧の闇に抱かれる事が出来ると思っていた私の意識は、その苗に固定されてしまった。

憎い

私の慟哭を、今日もあそこから聴いている
#呟怖 https://t.co/sa89yFDtNh

男は走った。
木立ちをすり抜ける時に、身体を小枝や夏草の葉が小さく傷を刻む。
男は夜な夜な、近所の納屋や車に忍び込み、気に入った物を盗み、危機が迫ると、夏草の生い茂る林へ駆け込むと横になって身を隠し、日が昇ると用意していた服を着て家に帰った。
#呟怖
#全裸の開放感 https://t.co/3db93B5Hmk

『一体何だって言うの、畜生……』
私は疲れ切っていた。
何度もその木立ちから出ようと試みても、この樹の前に辿り着く。
その樹の後ろ手にある薮の隙間からは、私の家の裏庭が見える。
その隙間を目指して駆け出すが、気付くとコイツの前だ。
手を伸ばせば届きそうなのに。

#呟怖 https://t.co/3db93B5Hmk

娘が行方不明との連絡が入ったので、慌てて帰宅をすると、見知らぬ男が妻に肉を焼かせて居た。娘の事を知りたければ肉を食えと言う。ひと口食べて全てを悟った私は、男を滅茶苦茶に殴り倒した。
可愛い娘。可愛い。涎が溢れ、舌が躍る。枯渇して居た私は、たぎり始めていた。
#呟怖 https://t.co/Im8DNomDax

その地の者は、畏れ近づく事の無い不知森(しらず森)に少女は居た。悲しみに打ちひしがれ、森のずっと奥の、大きな樹の幹にすがりつき泣いて居た。幹に耳を当てると、コポコポと小さな水音が聴こえてくる。その音を聴きながら少女はさめざめと泣いた。
少女はやがて、その樹の小さな瘤になった
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