呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖
ここに住みたいのはあんたかい?
男が溜息混じりに訊ねる。田舎は余所者に冷たいとは本当らしい。
男は「決まりだから」とくどくど話していた。
家が完成した。縮こまるように低い民家が並ぶ中、美しい海が一望できる…あれは?
薙ぎ払われ半壊した家を前に男たちは笑う。
見つかっちまったね。 https://t.co/3PpHy3nvlt

#呟怖
人生やり直したくならない?
何で生きているの?
その人はいつも厭なことを言う。その度僕は死にたくなる。

殺したいよ。できればなんだけど。

鏡の向こうの君に思う。だけど本当に殺したいのは僕だから。君と僕が厭う僕だから。ただ僕は真っ当に生きたいだけなのに。それすら https://t.co/N6pZrcSKYS

#呟怖
その中は夢のようだった。
祖母の売店の店先にはアイスクリームケースがあり、祖母はそこからアイスをくれた。鍵を開けると冷気を感じ、中には私の好きなアイスがぎっしり詰まっていた。

死後整理をしていると、溶けてタプつくアイスの袋に紛れ底には黒いビニール袋。中には札束と小さな遺骸が https://t.co/V4XRjYqQI7

#呟怖
僕を騙る人がいた。似ているけど、僕より美しく語る人。
僕が要らない僕は喜び僕を差し上げた。

自由を知る。僕は僕じゃなくていい。

けど。僕を返しに来たから殺した。
僕は僕から、逃げられないみたいだ。鏡に写るその人は、似ていないのに僕と同じように笑ってる。 https://t.co/3A14enHHqN

#呟怖
『月が綺麗ですね』
山道を歩いていた。振り向くと熊。
『ねぇあれ見て』
『〇〇ちゃんまたね』
ぱくぱくと口が紡ぐ。目は獣。
『ぎゃー』『誰か助け』
その手は、その腹は紅く。
パーン
…私は思わず引鉄を引いた。
『月が』
事切れた熊。辺りを探すと銃が暴発し倒れた人がいた。
熊はあの時… https://t.co/VBRMX4AVwo

#呟怖
老いも若いも
貧者も富者も
誰もがそこに行き着くだろう
ときに上を
ときに下を見て
「もったいない」
と呟きながら
それでもやはり行き着く先は同じとこ
私はここの添乗員。彼らの苦悩やときに快楽を掬い取り、そっと背中を押すのが仕事
我らは貪る者である https://t.co/su8hXdhrkS

#呟怖
「お前なんか怖くない」
幼い頃そう嘯き殴られた。
「お前なんか怖くない」
そんな父も病で倒れた。
折れそうな腕。だけどその手が、その目が、私の心を締め付ける。…何故?
「お前なんか怖くない」
昇る白煙を見て思う。憎くて仕方なかった。けどもう平気。だからいつでも帰ってくるがいいさ。 https://t.co/Y2CZEs7sTM

#呟怖
水底に澱むもの
きらきらと輝き揺蕩う水面
喜びも悲しみもきらきらと揺蕩うもの
されど水底に届かない
私は私の愚かさ醜さ滑稽さが、澱み、凝り、沸き立つことを恐れている
みな底に澱むもの
そうであってと願うが、あなただけはそうでないと祈るのは罪でしょうか
表層の水すら臭い立つ私が https://t.co/HGNHpobqKd

#呟怖
私には我慢ならない風習がある。
おとないさん
夕刻残り物を置くと朝には綺麗になった皿が返ってくるというものなのだが…皿が獣臭いのだ。
厭で厭で。私はある時皿を飯ごと叩き割って歩いた。
使いの帰り道、誰かに目口を塞がれ担がれた。獣臭い。かすかに聞こえたお経。あれは夫の声だった。 https://t.co/4FLhbZIBrJ

#呟怖
Aちゃんは人気者。可愛く頭もよくて、いつも笑顔。私と全然違う。お家に行くと綺麗なママが甘いケーキをくれた。
でもねお庭の中にある扉を開けようとしたら
「そこは駄目!」
2人とも凄い顔で言うの。
おんなじね。私は押入れに話しかける。
ギィ
鳴き声とぐちゃぐちゃ咀嚼音が返ってきた。 https://t.co/hSNOmPWJIF

#呟怖
私の母は厳しく、何か失点があるとそれを書いて吊らされたものだ。初めは大きく傾いだ木も、負けじと大きくなっていった。
でもこれは流石に重かったか。
揺れる母を支える枝がミシミシと音を立てている。
あなたに落ち度はなかったのに。
私はいま別の枝にロープをかけている。 https://t.co/25rz0ts8Di

#呟怖
初めは静かに。だが日常を侵す耳鳴りは強くなり、眩暈もするようになった。原因は不明。朦朧とする意識の中、気づけば深夜の病院の廊下にいた。
「高橋さん 高橋さん」
声に導かれその部屋の前に立つ。するとずるりと何かが出て入っていった。

目覚めると耳鳴りはなく。右脚と左目もなかった。 https://t.co/WvyxSRXXRi

#呟怖
真っ直ぐな電柱の脇にまるで首を傾げるように背の曲がった椅子があった。
まだある
その椅子はいつ見てもそこにある。背はより曲がり電柱から覗き込むように…
ぐしゃ
飛び降り自殺だったそうだ。

椅子はいまもそこにある。キシキシと軋む音がしたならば、その先で誰かがきっと死んだのだ。 https://t.co/9Jql0rX0kR

#呟怖
吹雪の中迷い込んだ山小屋。
助かった
暖炉に火を灯すと爆ぜる音に紛れ、吹雪の音が耳に絶えず滑り込む。
よくも
あいつの声。慌てて薪を追加した。
愛してる
火を見ていると温かい思い出が蘇る。ごめんな。私は次々薪を焚べた。
翌朝全焼した山小屋に男が1人。近くに惨殺された男女があった。 https://t.co/h982NyIjiV

#呟怖

地下街で、てちてち歩く鳩がいた。
「どうして飛ばないの?」
こんな狭い場所では飛べないの。本当はもっと高く自由に飛べるのに。
「かわいそう。出してあげよ」
鳩は娘の手を懸命にすり抜ける。外では生きられないと知っているから。
自由なんて
私の呟きは、纏わりつく娘の声にかき消され。 https://t.co/1lCIuGk34Z

#呟怖
郊外に家を買おう。このプロジェクトが成功すれば出世間違いなしだ。君をきっと幸せにするから。
帰ると子どもたちが待っていて、パパお帰りって言うんだ。
子どもも結婚して2人きり。他愛無い会話で笑おう。そして最期、君は僕を抱いて…
「おやすみなさい」
凍りついた男の目をそっと閉じた。 https://t.co/NSfw1EgmWb

#呟怖
あそこは何があったろう?
見上げて想うことがある。看板は変わる目まぐるしく。まるで街は生きているようだ。
ふと道路の反対側に同じく佇む人に気づいた。同じだろうかと嬉しくなる。
だが彼は一転目を輝かせ走り出してしまった。
皆には何が見えるのか。あぁまた俺だけ取り残されてしまった。 https://t.co/sYV3DPXh3d

#呟怖
「〇〇が死んじゃったの」
久しぶりの電話。佐江子のペットのことらしくやむなく慰めに訪ねた。
佐江子は相変わらず。
悲しんでいるかと思いきや楽しそうに話す。好きな人のこと。
「それでね、振り向いてほしくておま死ないをしたの」
箱には腐りかけた死骸。
「でもねこれじゃ足りないみたい」 https://t.co/EyJlTmzNEQ

#呟怖
コンビニバイトをしていた時の話。
夜はモニターに幕をする決まりだった。
サボり防止か?
気に入らず剥がそうとした時、凄い力で引き戻された。
青い顔をした先輩は言う。
時折変なモノが映るんだ。黒い何か。蠢くように。そうそれだけ、なんだ。
先輩はいなくなった。幕を燃やした次の日に。 https://t.co/wpQfFDfT49

#呟怖
カチカチカチカチカチカチカチ
その音は普段意識されることはない。
だがじっと耳を澄ませば聴こえてくる。
最初は生の実感を。
…いつしか死の秒読みを感じ安堵する。
もはや病は安寧を齎さない。
だから人は心待つ。あの音を。
ゴーンゴーンゴーン
嗚呼、やっと私は赦された。 https://t.co/JwttIJcAjR

#呟怖
それは蝋燭が消える最期の瞬き。
どうせ最期は皆同じ。絶望していた私にとって、それは正しく希望でした。
だから私は首筋からゆっくり刃物を弾くのです。
私を見ていた視線が彼方に移り。ぽつりぽつりと奏でます。
最期に何を語るでしょうか。
君にとっては独り言でも私にとっては文学でした。 https://t.co/nQsIabqOEj

#呟怖
「ゴ覧下サイ。今我ラノ希望ヲ載セテ、高ク高ク打チ上ガリマシタ」
ねぇなんで父様はあそこにいないの?
小鼠はそう訊ねます。母さん鼠は言いました。
あれは墓石、それよりご覧星々を。一つ一つが父様やそのまた父様たち。綺麗な空で見守っているのさ。
前しか向けない猿がどう滅びゆくかを。 https://t.co/jVuWrMhUYf

#呟怖
この想いなんと申せば良いでしょう。

赤い怒りにピンクの劣情。青の冷静に緑の安寧。では私のこの感情は?
頭が沸騰しそうなほど憎い一方で、貴方への想いに涙し貴方を壊す手順を考え そしていま、物言わぬ貴方に感じ入るこの感情を。
色は重なり黒になる。なら黒こそ、愛をかたるに相応しい。 https://t.co/R8YlqeOqcQ

#呟怖
指先が腐れ落ち、ぐしゅぐちゅと肉塊から白い虫が溢れた。
両親が失踪。だが両親の友人らに助けられ、なんとか生きてきた。やっと掴んだ幸せだった。それが何故。何故俺ばかりが?

答えは目の前にあった。
私を睨む息子の目には私と同じ狂気。

困った。指先は隠せても死臭漂う吐息は隠さない。 https://t.co/0aqt7LEsaW

#呟怖
霧の中を歩いていると、いつの間にやらしとどに濡れていることはないか。細かい水の粒が纏わり染み込んでいる。
…最愛の妻を亡くしたとき、私は火葬場に1人いた。燃え盛る妻。排気口から漂う煙はタンパク質や糞尿が燃える臭いに紛れじっとりと脂が混ざっていた。離さない。妻もそう望んでいる。 https://t.co/QDJLB0q7Cy

#呟怖
みんなの所に帰りたい
家路は向こうに見えるのに、何度くぐっても気づけばここに戻ってしまう。お母さん。早く迎えに来てよ。
ケンちゃんを名乗る人が来た。嘘つき。足の遅いケンちゃんは鬼に喰われてしまった。次はだれが遊んでくれる? 僕はずっと鳥居を見ている。 https://t.co/64116GzFEo

#呟怖
そこには人がいた。顔は見えないが楽しげに話している。
「少しお邪魔してもよろしいでしょうか?」
ぴたりと静寂、返答は無し。やむなくどかり座り込む。疲れた。
自然耳に入ってくる。
よく育っている
50年ぶり
どう食べようか
扉からにも気配。窓は見れない。夜明けが待ち遠しく、恐ろしい。 https://t.co/NOq9i5G8eI

#呟怖
「いっそ生まれて来なければよかった」
最愛の妻を亡くし口から溢れた言葉。物音に振り返り見れば誰にも似ぬ子。
その子は俯きトントンと床を蹴っています。…それは私の癖でした。
私は何度も謝り、共に生きることを誓うのでした。
「手放してなんかあげないから」
その子は独り呟きました。 https://t.co/qZsoggr15F

#呟怖
その日は雪が光を反射してキラキラキラと綺麗だけれど。そう見通しの悪い夜でした。あっと気づいた時には。大きく開いた目で睨む人がいた。
ブレーキに気づいたのは後のこと。滑りずるずるずると。
私は頭を伏せて感じ入っていました。体に走る衝撃とあの表情。にやにやにや止まりません。 https://t.co/Tx6HgZwPG3

#呟怖
香りたつ紅茶に甘い菓子、鈴音のような笑い声。僕は姉様に仲間に入れてと乞うたけど、姉様達は嘲るばかり。
請い縋る僕に姉様は条件を出しました。
僕は何でもやりました。その手を紅に染めようと。
しかし姉様は言うのです。
あなたに資格はありません。ほら、お迎えが来てしまった。 https://t.co/VgrmsVX0rP

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