呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖
流れる物に問うてみる
君は何者なりや

私は遠く異国の森より来ました
私はギヤマン七色の光を見て
私は昏い水底から
体はまだ縛られています

ぎょっとしましたが
その瞳は黒く
茶色がかった貴方とは違います

美しさが自慢だった貴方
ほろほろと崩れゆく姿を描きつつ
私は再会を待つのです https://t.co/PYMktbypEe

#呟怖
視界に映るそれは歪んでいた。

チカチカと火花
遅れてきた痛み
燃えるように熱い

見下げる嘲笑
遠巻きに過ぎる無関心
心は冷めて行方不明

鏡の中で渦巻いて

耳をつんざく悲鳴
纏わりつく血と脂の煩わしさ
はじめましてまた後で

全ては鏡の中

僕も一緒になれば
彼らのことがわかると思って https://t.co/46rMNhFBwR

#呟怖
彼は嫌な顔ひとつしません。

鉄の味と血腥さ。それに彼の手首を見て私は気づきました。

彼も私と同じだと。

「でもこんなに不味いなんて」
食べ続けてきた彼の愛を感じ私は笑い、幸せと、そして、眠気が…
微睡む先で、いつもの笑顔を浮かべる彼。せっかちね。

彼は余すことなく食べました。 https://t.co/xkD2zcQpEz

#呟怖
おーい、おーい
…唸るような声を聞いた。
呼ばれている。視界の端に映るのは同じ鉄塔。

見てはならない。

それだけはわかる。

茫然と立ち尽くす男が見ているのはきっと、あの鉄塔に違いない。

おーい、おーい

見なければ大丈夫。見なければ。

おい

堕ちてきた男の瞳には、あの鉄塔が。 https://t.co/hcuaevbzoR

#呟怖
まんまる見事な月を見上げていると、
1つの影に気がついた。
あれは、猿?
エテに月の良さなどわかろうものか。
嘲笑い猿ばかり観ていると
雲が月明かりを遮った。
するとどうだ。
猿が観ているのは私だった。
真っ赤な口を三日月のようにニヤニヤ嗤っていた。

以来鏡には猿の顔しか写らない。 https://t.co/EV6pUl3INm

#呟怖
幼い私は知りませんでした。
初めての葬儀は祖父。
「だから病院なんて」
ピリつく空気に怯えながら食べたソレは奇妙な味がしました。
次は叔母。ふくよかな肉は脂身多め。
憧れのお兄さんの葬儀。悲しかったけどこれでいつも一緒ねと嬉しかった。
死は恐ろしくないの。誰かの一部になれるから… https://t.co/FSokgPYQKR

#呟怖
好い場所を探していたときでした。
それは廃墟です。かつてはさぞ美しかっただろう、廃墟です。
ぼろぼろと崩れるようなガワの内側はすでにがらんどう。

「ぐずぐずと私の中も崩れています」

ふと耳元で声がしました。
…早く埋めて差し上げなければ。
白い肌に包まれた美しい貴方でいる内に。 https://t.co/4Tyy4wdLwo

#呟怖
お前さんには見えるのかい?
あの生っちろい木が

立ち尽くす私に、いつの間にか隣にいた男が囁いた。

お前さんは許された。全ての生き物を好きにするがいい

誰に? 山にさ

私は晴々しい気持ちで獣たちを目につく限り撃ち殺した。

翌朝何でもない木に一糸纏わぬ姿で妻がぶら下がっていた。 https://t.co/LxZCYBlPWZ

#呟怖
親類、医者、そして葬儀関係者
碌でもない人でしたから。賛同者は呆気ないくらい簡単に集まりました。
眠らせて、棺に 閉じ込めて。
「入ってるよ」
直前に薬が切れたのは誰のせい?
何事もなく式は進み、あの人はいなくなりました。
なのに
娘が 近寄ってきて言いました。
「入ってるよ」 https://t.co/5eOJ0GhokM

#呟怖
幼き頃から見る夢があった。
仄暗い場所。白い魚が並走している。美しい夢。
ここで死ぬのだ。
私はそれだけを知っていて。私はちつとも怖くなかった。
だから雪道で気づいた真実は、私を酷く傷つけた。

目覚めてからというもの、世界は色褪せてしまった。なぜあの時満足して死ななかったの? https://t.co/uB8FTk5bzb

#呟怖
「にいちゃん早く帰りたい」
小さな犬は涙声。オムライスや遊園地、キャッチボール。楽しい思い出を語ります。
「もう少しだよ」
青年熊は落ち着いた声。うんうんと相槌ばかりでその目は他所を向いています。
犬の声はか細くなっていきました。

もう少しだよ
パパが僕だけを見てくれるまで。 https://t.co/NAzOHs96YN

#呟怖
薄暗がりの道、祖母は言う。
「昔は人を化かす狐がいてね」

またあのお婆さん来てる。
ぶつぶつ呟いて気味が悪いのよね。
ほら息子夫婦を一度に亡くしたじゃない。ショックで

「今日はカレーにしようね。お前も好きだったから。
手を繋いで離さないでおくれ」

今もいるよ。
ここで待ってる。 https://t.co/1Ju4olYr04

#呟怖
私が死んだのは
次々に語られるのは死に様。
バイクで前の彼が身を屈めたと思った瞬間に木が
軽快な口調に、巫山戯た遊びだと腹が立つ。そうだ、妻が急患なんだ。
立ちあがろうとした
ごろり
目の前に逆さになった体がある。あれは俺の体?
さ、次はあなたの番です。
俺は、俺は…俺が死んだのは https://t.co/hIOSyzkwFV

#呟怖
震える声で男は言った。
「ただの小遣い稼ぎだったんだ。
なのにあいつが勝手に!」
まずは体。売れなくなれば目、内臓。売れるところ全て。
積み重なる札束が怖くなった。
「大丈夫御仏はあなたを救います」
笑顔で男が帰ると坊主は素早く札束を数えほくそ笑む。
その日寺は燃え、死体が2つ。 https://t.co/WhYDBAIb14

#呟怖
デパートで警備員をしていたときの話。深夜巡廻していると話し声が聞こえるときがある。女の楽しそうな笑い声。
「可哀想きっとあれじゃ」
決して近寄らないこと。かつて教えてもらったことだ。
マネキンと目が合ったらお終いさ。
先輩はある日青褪めた顔で言ったきり。もう会うことはなかった。 https://t.co/gr4xIrnuN7

#呟怖
『何故あなたは死なないの』
彼女たちは同じ口で、同じことを言う。死に様は違うのに。
私と同じその目で、耳で、肌で。何を感じたのか。
…私は今日も送り出す。
『幸せになってね』
私を縛る忌まわしき傷を、憎み続けたいから。誰か、こんなものがなければあなたは幸せだったと言って。 https://t.co/8EDSGtRmc0

#呟怖
あんなに好きだったのに
気づくとほつれていた。ほつれを繕う器用さなんて私にはなくて、ただほつれが目立たぬように切り取った。
だからほら
えー君の瞳は茶が可愛くて
えいち君の手は大きく
わい君は耳がセクシーで
私、こんなに沢山の貴方に囲まれている。だから幸せ。もっと、集めなきゃ。 https://t.co/YDwlsWAoMw

#呟怖
…あれは廃校だろうか。

時折夢に決まった場所が現れる。そしてスピーカーから割れたような音で言うのだ。
「本日…高橋…お亡くなり…」
聞こえるのは知った名前。もう確認するのもやめてしまった。
彼らは校舎の窓からじっとこちらを見ている。最近嗤う顔が増えたのは、私の番が近いからか。 https://t.co/yOzeXcFV7x

#呟怖
まだ緑色のサンタクロース。子どもの笑顔を夢見て眠る。
花咲き誇るも賛辞は虚しく、蟲の陵辱に耐え忍びます。
身をつけ膨らみ赤くなったサンタクロース。真実を知る。

科学は生命をつくるまでに発達しました。完成された人間子どもの時間はありません。

ポロリと種が落ちる。そこまでが人気。 https://t.co/X8XVeptM4G

#呟怖
「わかっているわ」
何もかも先回りしていく。
そんな女だった。

今日だって深夜の山道を何も言わず進む。そろそろかと首に手をかけた。
「わかっているわ」
ガクンと後ろに折れ下がる変色した顔。既に事切れていた。

逃げられない。
見上げると吊り下がる縄。
「わかっているわ」と声がした。 https://t.co/PtINDJpiTT

#呟怖
ギシギシと軋む音に目覚めると息子が誰かと話していた。
障子に映る影
首にロープのかかった、男だ。声はなく、口だけが動いている。
「優ちゃん、誰とお話ししているの」
息子は振り向きもせず会話を続ける。
「優ちゃん!」
強く肩を掴むと
「パパみたいに僕も吊るすの?」
と言った。
あーあ https://t.co/b7NHPfHOIm

#呟怖
私はすべてが恐ろしかった。
たとえば障子の向こう。薄い紙の膜の先で、ナニカがこちらを覗いているやもしれぬ。
ある日私は勇気を出して裂いてみた。
つぷりと爪が膜を裂き押し拡げる。その先はただの枯れ野原。
私は恐れるのを辞めた。
裂けば皆同じ。それは私にとって救いであり絶望だった。 https://t.co/k9k3nGjs6W

#呟怖
「冷え切った水は当たった瞬間に凍りつくんです。吹き荒ぶ風に乗って」
ソレは“樹”氷と呼ぶには奇妙な形。
「贖罪なんです。美しい氷に包まれたとき、すべて赦される」
まるで両手を広げたようなソレが連なる悍ましいはずの光景も、そう、確かに美しい。
憎しみはない。もう、樹氷なのだから。 https://t.co/rTWc6gh3Nv

#呟怖
おーい おーい
村では幽霊船が現れる。霞んで見えるほど遠く。
見えるはずもないのに、聞こえるはずもないのに。船から手を振り呼びかけているのがわかる。
おーい おーい
あの人じゃ。逸る私を母は止めた。
「もううちらだけで生きてるんじゃき」
母は黙って海の向こうを見ていた。 https://t.co/NNkWd5diY5

#呟怖
それは気づいたらいた。
海面から半身だけ出し、ヌラリとした体表に毛はなく鼻なく口はなく。目だけがこちらを見つめる。
「村田、堪忍してくれ」
だのに震え出す同乗者。
こいつのせいか

唯一帰還した男は海坊主の仕業と船乗りを辞めた。しかしなぜか庭で溺死しているのが見つかったそうだ。 https://t.co/qhMaaa1cFH

#呟怖
カンカンカン
この音を聴くと胸が震える。
追い詰め、逃げ場を無くし…切った首から迸る血潮の赤と、青褪め喪われていく白のコントラスト。
惨劇など馬鹿らしい。あれこそ人の、混じり気のない美しい原色だ。
カツカツカツ

皆さんもそう思うでしょう?

「これより、被告〇〇の絞首刑を始める」 https://t.co/OsxAUlTSDd

#呟怖 #返怖
疑ってなんかないさ。
お札よりも油がよく効いたから。
悪かったって言ってるだろ。
だから毎晩耳元で語るのはやめて。
わかったよ、わかってる。
俺もそっちに行くから、もう寝かせてくれ。

「幽霊なんて居ないさ、気のせいだろ」 https://t.co/pi74ew7Liy

#呟怖
1日5本しかこないバス停から見えるのは、森の中の観覧車。
「夜中に動いて、てっぺんにきた人を食べちゃうんだぜ」
嘘みたいな話って、嘘だと思うから楽しいのだ。
昼は飲んだくれ、夜に礼服を来て出かける親父。乗り捨てられた高級車。幸せそうに森に消える人。
見慣れた光景。これが僕の町。 https://t.co/GwPmWbeMtH

#呟怖
実家の整理をしていると幼い頃大好きだった本を見つけた。
懐かしい
母も友人も最期まで理解してくれなかった、私の大好きな黒い絵本。
なのに
期待して開けばこんなものかと空虚が広がる。
またか
私は本を焼き捨てた。処理にはもう慣れている。
私は諦めない。運命の出会いが私を待っている。 https://t.co/Vx4Qes91Wu

#呟怖
この花が咲くところは
-私の体が眠る場所
この花が枯れるのは
-私があの人に忘れられたから
耳の穴眼窩肛門あらゆる穴から這入りこみ根を張る花です。その度耐え難い激痛に苛まれるが私はそれが堪らず嬉しい。あなたが今も私を想う証左ですから。
ご覧になって。今年も綺麗に咲いたでしょう? https://t.co/7OiBVoiJPQ

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