呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖
私、文字だけで伝えられる自信がなくて。どんなに書いても足りないの。
だってあなたの仕草や声も恥ずかしそうに掠れる声も面倒そうに見下げる目も全部全部好きなんだものまだまだとても言い足りない私の全部があなたを愛してる。
だから決めたの。

朝扉を開けると、赤黒い箱が置かれていた。 https://t.co/BOUCxovEWd

#呟怖
『覗く』という行為には
背徳感を感じるのに
『除く』という行為には
正義感が付き纏う
どちらも愉悦が伴うことに変わりないから厄介だ。
『除き穴』ぽっかり空いたこの穴に吸い込まれる人を見た。腕を入れればとぷりと入って、戻ってこない。血も痛みもなく安らかだ。
胸が高鳴る。この感情は? https://t.co/Z19Z82QzwE

#呟怖
初めは遠目に白い何かがあると思っただけ。長い布のようだと思ったのはいつからか。風に流れるでもなく棚引く何か。
手足だと思ったものは数を増し、よく見れば何かがぶら下がっているのだとわかった。ぶらぶらと吊り下がっている。
絡まった顔は皆笑顔だった。
その理由もいつかわかるだろう。 https://t.co/71dMAxjK07

#呟怖
『冷光』
蛍の光に熱はない。あんなにも美しく瞬き愛を伝えているのに。
僕の隣りでは穏やかに微笑む君がいる。何ひとつ変わらないように。
「いつまでも愛してる」
蛍の冷光が現実を浮かび上げる。
「⚪︎⚪︎⚪︎」
なんて言ったの?
誤解だって謝ったんだよね。僕こそごめん、埋めたりして。 https://t.co/8uA9s4ISdS

#呟怖
『信じよう、明るい未来』
当時は随分話題になって、いろーんな人が来たそうだよ。繭みたいに籠っていれば未来に行けるんだから、そりゃ気持ちもわからんでもないがね。
-どこから倦み疲れ腐った臭い
曾祖父からここを守っているけど、出てきたってやつは聞かないね。
ほらまた腐ってしまった。 https://t.co/SRUE5azywG

#呟怖
誰だ!
懐中電灯 揺らぐ光 驚き惑う蛾が交差する中その少女はいた。
お嬢ちゃんどうしたの?
何故か致命的なミスを犯したような焦燥感に駆られる。
「あのねー」
舌足らずな声で少女は言った。
「もう遅いの、かたびら様がお待ちです」
首を引っ張られ吊り下がる。
「お友だちが増えました」 https://t.co/BdOPk9TFA7

#呟怖
早く片付けなさい
刃物を研ぐような少女の声が響く。嗚咽と命乞いに蠢く肉塊には目もくれず。
「怖いねぇ、仮にも両親だろうに」
男は軽薄な笑みを浮かべ動かない。
お黙りなさい。血に飢えた畜生風情が私の命に逆らうな
煌めくナイフは躊躇うことなく指を切り裂いた。
「人形姫の仰せのままに」 https://t.co/Hi2J4qPJZC

#呟怖
Yさんは携帯をよく置き忘れる。固定電話はそんなとき便利だ。Yさんは慣れた手つきで自分の番号を押した。

家中気配はなく車を見に行くと震動音。
あっここか
見ると通話中になっていた。
妙なこともあるものだ
首を傾げつつ家に戻り受話器を戻そうとしたとき
「また話そうね」
声がした。

#呟怖
耳を澄ませてみろ
滴り落ちる音が聴こえてこないか

木に吊し上げ
手首からこぼれ落ちる
あいつは最期まで愛を囁き続けた。
染み出すように、あの場所が乾くことはない。揮発して、纏わりつく。じっとりと。
私はそれが嬉しいのです。あいつの愛を感じているのです。もう裏切らないで愛しい人。 https://t.co/WhX5OgOwLh

#呟怖
どこまで許されるのか
俺という存在がどこまで特別か
知りたかっただけ

神事にはうちの大釜が使われる。噴き出す湯の音で行く末を占うのだ。
高い音ほど吉兆とされる。
だから、より若くて元気な娘を入れた。
その音は今まで聞いたどの音よりも高く美しかった。讃える村人。俺の未来は安泰だ。 https://t.co/0vVdpA78n5

#呟怖
「鎌鼬って知ってるかい?」
あなたは虚な目をして騙る。
「突然切り裂かれたように」
誰も何も聞いてないのに。
ちらちら忙しない視線の先。何があるのか知っているのよ。
「でも大丈夫、血は出ないから」
視線が合えば逸らしてしまうあなた。手首には鎌鼬の傷がある。
「鎌鼬はもういないの」 https://t.co/sYH7IEDpzr

#呟怖
男は煙草をやめられない
吸った煙が脳を蕩かし
吐いた煙に過去を見るから
郷愁 恋慕 後悔
纏わりついたかと思えば
さっと溶け消える煙に
男はまた、煙草に火を点ける
「体に悪いから吸わないで」
吐いた煙に甘い言葉が溶け出でる
男は煙草をやめられない https://t.co/0k5tCsPNKB

#呟怖
『美しいもので満ちた庭』
招待状にはそれだけが記されていた。
美しい薔薇のアーチ。私の胸は誇らしさと期待で膨らんでいた。
咲いていたのは美しい花、猫、鼻、鳥、白馬、手脚、そして瞳。
なのにどうして!
子ども、老人もそこにいて。
「お前は顔だけでいいね」
以来私は咲き続けている。 https://t.co/l7vfDubb7w

#呟怖
初めて彼を見たとき、思わず震えた。あれほど沢山の悪霊に憑かれているのを初めて見たから。
案の定体の弱い彼はよく保健室に来る。見よう見真似で作ったお札を顔に貼ると、不思議そうに首を傾げる彼。お札から垣間見える瞳が私を捉える。
見ないで。
「やっぱり先生は可愛いらしい人だなぁ」 https://t.co/9TQ05VXKWA

#呟怖
ちょっと背が高すぎない?
「そうかな、格好いいじゃないか」
もう胸ばかり見て仕様のない人
「違う誤解だよ」
僕らはこっそり話をする。

大好きな彼女は「またね」と言って目覚めることはなかった。コロリ落ちた首は新しい体を求めていてそれ以来僕は彷徨い続けている。
愛しい温もりを手に。 https://t.co/bAKFWaXcLa

#呟怖
幼い頃の記憶がある。
暗いところを彷徨っていた。受話器と小さな麦わら帽子。覚えているのはそれだけ。
一時は諦めたのよ
母は言う。
だから、どんな形でも嬉しいの
悲しそうに笑っていた。
その意味を知ったのは再び電話ボックスに入ったとき。
目が、嬉しそうに見下ろしていた。
やっと来た https://t.co/YfgnjLBUGg

#呟怖
あら詩織ちゃんのお母さん。こんなところで奇遇ねぇ。
えぇ、最後の片付けを。
なぇ聞いた? 田中さんのお婆ちゃん。私亡届当日にきっちり亡くなって。さすがよね〜。あなたも立派だったわ。私泣いちゃった。
詩織も満足していたと思います。
あら? あらいやだ私用事が。
…詩織、まだいたの? https://t.co/iprjN66edn

#呟怖
「お切りいたします」
ランタン灯の陰、西洋外套を深く被った男は言いました。左右の袖からは鋭い鋏だけが見えます。
ばさりと落ちる髪髪髪。白髪の混じるそれを見て私は恐怖し安堵する。
「お疲れ様でした」
かみきりは若さも未練も、私を構成するものを奪う。
街は求め彷徨う人に溢れている。 https://t.co/nuvAwsIMzc

#呟怖
やすりをかけるとね、汚れたものが削られて、きれーいな層が現れるんです。
触るとすべすべして。あれが好きで。
だから綺麗にしてあげたくてやすりをかけたのに、悲鳴をあげるばかりでなくなっちゃった。
芯から汚れちまっていたのでしょう。男はそう言って笑った。
お気の毒に。

#呟怖
指図ばかりで自ら動かない母の骨は脆く、火葬後はほとんど粉になっていた。どさくさに紛れて摘んだそれをトイレに流した帰り道、喪服の集団が佇んでいた。皆側溝を見ている。白いものがぽちゃりと音を立てて落ちると皆が笑みを浮かべる。骨壷の中でカラカラと母が声を上げる。
もう無駄なのに。 https://t.co/WwjSq6HMO2

#呟怖
「待って、クマさんが」
盲目の少女の持ち物はそれだけ。

「お母様がくれたの。
外は危険がいっぱいなのよ。怖い牙の狼に。一つ目のお化け。それから…」
「怖い人攫いも忘れてはいけませんよ」

潰してもすぐ出てくるのだから。
願わくば残酷な真実が私たちを照らしませんように。せめて今晩は https://t.co/Au6ccnzUD8

#呟怖
『忘れ者、お預かりしております』
無愛想な男の代わりに、そこには丁寧な文言でそう書かれています。
遊び仲間のけんちゃんも、いつかの恋人の聡子もそこにはいてあなたを待っているでしょう。
でもお気をつけて。忘れなければならない人はいつまでもあなたを待っている。いつまでもいつまでも https://t.co/nY70KVPijT

#呟怖
違う、ここじゃない
あれはどこだったのか。美しい鰭を揺蕩わせ泳ぐ美しいサカナを、僕は探し続けている。生白く、紅いサカナ。
僕がそれを思い出したのは、海に浮かぶ彼女を見たとき。崖の下長い髪と流れる血がゆらゆらと。本当に綺麗だった。これでいつでもまた会える。
母は入水自殺だった。 https://t.co/rlqJ1h6qz0

#呟怖
彼女の魅力を僕は知っている。
だから自信無さげにいつも俯いている彼女に、教えてあげたんだ。
君の脚はすらりと長くて
瞳の色も綺麗でしょ
ほら、心臓もどくりどくりと健気に脈打っている
見て 見て 見て
「お願い、もう死なせて」
満足して眠ったみたい。寝顔もなんて綺麗なんだろう。 https://t.co/6Q2ivo1lT4

#呟怖
あっ…田んぼの中に腕が見えた。

名人と呼ばれた祖父から教わった秘密。
田おこしには髪と骨粉
育苗には脳漿
御礼肥には鮮血を
車窓から流れる田園風景は過ぎ去りし過去を思い出させる。祖父のつくったお米は肉とよく合った。

育て方は人それぞれだが、肉を使うなんて勿体無い話だと、思った。 https://t.co/fsDNifpnxo

#呟怖
デパァトメントは夢のよう。
「夏の思ひ出標本セット」。恐ろしげな注射針に赤青のくすり瓶。実演販売が人気です。
あんなに太い針痛くはないのかしら?
お優しいお坊ちゃん。苦しくなんてありません。永遠になるのです。
安らかな顔は美しく、お母様もお父様も見惚れ笑みを浮かべておりました。 https://t.co/VkljN9FLHL

#呟怖
初めて彼女の家に行った時、窓際にきらきら輝く瓶があった。
「楽しいことは瓶に詰めるの」
そんな彼女が愛おしく思えた。

床下に大量の瓶を見つけた。
はぁ
深夜妻が瓶を手に佇んでいた。何を言うでもなく独り。
俺しか食べないジャム。
隣に配るお手製のピクルス。
見覚えのある瓶だ。 https://t.co/ZOyKDqIVPV

#呟怖
何故人は死んでしまうの?
祖母は幼い私に言いました。
ティティヴィラスのせいさ。神様が世界を綴り人を造られたとき、悪魔が悪戯をしたのさ。美しく、賢く、永遠に生きるはずだったのに。
私は悪魔を憎みました。でも今なら祖母の穏やかな顔の意味がわかる。
ありがとう幸せな人生でした。 https://t.co/aUYqL0SmJK

#呟怖
かつて文通相手がおりました。
私には悩みがありました。隣から毎度違う男との睦事の声がする。そして最後には必ず…
ある日現れたのが2つ隣の男です。私たちは聞いたことを手紙にしました。正気を確かめるように。でも何故か食い違うのです。
自分の声を聞いた
その手紙が最期となりました。 https://t.co/YVDHBqhejL

#呟怖
ママがいなくなったとき、やるじゃんって思った。新天地で幸せに…って思ってた。
「あれがお母様です」
先には化け猫の列。異形、だけど自由で楽しそう。あぁ、なのに。目についたのは隅の猫。普通で、恨めしそうにみんなを見てる。
「あなたも」
にぃと笑う男の瞳孔は針のようだった。
私は https://t.co/n4Oa2r90le

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