呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖
私の小箱は不思議な小箱。
物ならなんでもするりと入って、同じ開け方はひとつもない。物を入れるたびにくるくる変わる。
大切なものほど開け方は難しくなるらしい。
気づいたのは指輪を入れたから。不思議同じ物なのに。今ではとても穢らわしい。
箱の中は夫。お義母様にでも送ろうかしら。 https://t.co/7otciJzZAg

#呟怖
部屋に行くたび壁紙が違う友人がいる。家具の配置は変わらず壁紙だけ。
Kとする。Kは言う
爪を差し入れ、剥いでいく。スルスルと剥げるのがたまらない。
真新しい壁紙を恋焦がれるように見て。

さておきKの部屋には変わらない壁紙がある。何があるのか、そこだけは触れないようにしている。

#呟怖
雨雫の落ちる音だと思った。
見渡すも店内におかしな様子はない。
気のせい。マリッジブルーってやつか?
自嘲する。だがまた音が。
気づく。音は彼女の話に紛れ鳴っていた。そう、恐らく彼女が嘘を吐くたびグラスから。
幸せだと語る度量を増すグラスを、煽るように傾けた。
男は溺死した。 https://t.co/UZ0MBH0SO3

#呟怖
女の死は衰弱死とされている。
村人が異臭を訝しみ訪れたとき話し声が確かにしたそうだ。近寄った村人は悲鳴をあげた。男は女の割れた頭に飯を突っ込んでいたのだ。もういいんだと虚な瞳で。
女は先妻の子を虐待し、逆上した男は斧で頭を叩き割った。哀れんだ村人は隠蔽し、二口女と陰で語った。 https://t.co/lxW5eak667

#呟怖
お試し期間あり
詳細は住めばわかるの一点張り。怪しい。だが値段には勝てなかった。
雨粒に紛れ墜ちる頭大の影
突如目の前に立つ人影は笑っている
堪らず持ち主の老婦に話せば、夫が歓迎してると喜んだ。
老婦亡き今、それならと引き継いだのはいい。だが夫婦で来るのは勘弁してほしいものだ。

#呟怖
生臭くて錆臭い。でもどこか甘い蠱惑的な匂いがした。
それをみた時、恐ろしかった。森が死んでしまうと思ったから。でも何てことはない。ヒトが近くに落ちていた。片方が襲ってきたので駆除して埋める。山も喜んでくれるだろう。
あぁでも残念。山も僕も同じ血が流れていると、嬉しかったのに。 https://t.co/hVThQYlhTY

#呟怖
ニキビに悩む私に祖母が教えてくれたおまじない。
鏡の前で目を瞑るの。なりたい自分を思い浮かべて。目を開けた頃には代わっているわ。
おまじないはよく効いた。でもあのとき。目を開けたら既に目を開けていた? ような気がして怖くなりやめてしまった。
祖母は変わらず美しいままだけど。

#呟怖
私の村には秘密がある。
「一見ただの柵だけど」
潜り抜けた犬は皮剥がれ血に塗れ倒れた。
『皮剥ぎ鳥居』
裏切り者は震えながら私を見る。
「痛くないわ指一本だけでいいの」
彼の手を取り導く。
…楽しみ彼はどうするかしら。
引き返すならまた鳥居を潜るのだから。
まぁ…帰すつもりはない。 https://t.co/0iSvoA3rVl

#呟怖
豆腐小僧に父〜てて〜はなし。
されど可哀想なんて言わないで。
今日も売ります自慢の豆腐。父様譲りの型を使い、綺麗な紅葉が浮かんでいます。
なのに言われることはいつも同じ。
戯けて見せても。
寒さに震え頑張っても。
小僧の誇りは誰も認めず、買われた豆腐もカビが生えると捨てられる。 https://t.co/Or5lpdc9Lq

#呟怖
気づけば夕暮れ。
木が、追いかけるように覆い被さるように、長い長い影を伸ばしていた。

一本の枝が揺れていた。

風もないのに、一本の枝が揺れている。踊るように。それが届きそうで怖くて逃げた。
後に聞いた話だが、かつて首を吊った人がいたそうだ。きっとあの枝に捕まったのだろう。 https://t.co/scTclXCccf

#呟怖
私たちは同じく生まれ、同じく苦難を共にしてきました。昇る白煙と死者の声は腑を駆け巡り等しく私たちを傷つけた。だから声をかけあって耐え忍んで参りました。2人だから耐えられた。
それがいまではどうでしょう。
私はいま、いつ生き絶えやしないかと、隣りから昇る白煙を眺めています。 https://t.co/3Dw44D1Dyc

#呟怖
空 プールの水 賑やかな校庭
世界は煌めいていた。私の命さえ。
通勤電車 同僚 黙らない電話
世界はくすんでしまった。
だからこれは救済である。望まれるままそれを与え、彼は喜び、皆も心震わせたでないか。
もはや私の命が消えたとて、パンダの誕生にかき消える。こんな悲しみなど誰が https://t.co/xWunnnt3ps

#呟怖
とある旅館に泊まったときのこと。
主人と意気投合し飲むことに。酒も景色もよく、よい心持ちだったのだが。

知り合いに似ているらしい。
〇〇と私を呼ぶ。懐かしむように。
急に目を見開くと何度も謝罪を繰り返す。譫言のように。

私に似た誰かはどうなったか。恐ろしくて訊けずじまいだ。

#呟怖
譲り受けた古い家をリフォームしたときの話。
収納が異様に多い家だった。かといって物が多いわけでなく、開けると中はがらんどうでがっかりした。
変な壁があった。水場でもないのに、沢山のタオル掛けがある。邪魔だったから外した。
それからだ。
物音や引き攣るような声がするになった。

#呟怖
それは匂いなのか、肌触りなのか、はたまた味なのか
私は此処を知っている。
頭を過ぎるものはなく、されどはらはら、涙が溢れ止まらない。
これまで懸命に生きてきた。脇目もふらず生きてきた。でも何故かいま幼き頃に別れた兄弟を思い出します。
腑から溢れる血潮。でも怖くない。
ただいま https://t.co/6Vb0PTipVs

#呟怖
画家は語る。
別れた妻を忘れたくなかった。
瞳を閉じた美しい肖像画は話題を呼んだ。賞賛、批判、憶測に紛れ奇妙な噂も。
曰く、瞳が開くのだという。
曰く、不吉を語るのだという。
呪われた肖像画を誰もが恐れた。それは当然モデルにも及ぶ。
画家は騙る。
そんなつもりはなかったのだけど。 https://t.co/bmJ4NaW2u6

#呟怖
椿の花は美しいまま堕ちていく。
艶々と煌めく黒髪
ほとりと未練など残すことなく。
張りのあるきめ細かな肌
ただ美しいまま。
曇りなく前を見据える眼
振り返り見れば、私はどれほどのものを失っただろう。
あなたを信じる心
私には何が残されているのだろう。
もう美しく死ぬには遅すぎる。 https://t.co/pINYm3U26n

#呟怖
村には聖域がある。一見ただの茅野原。だがここは兆しであるという。
あなたが生まれた時はね
母は言った。
祝祭の日のことよ。野原が一面の花に変わったの。広がる朱白朱。禍々しく美しく。
そんな時、母は決まって恍惚して私を観る。
ねぇお前、お前はどんな人になるの? https://t.co/bm8bUZIkwY

#呟怖
『るーじゅ』という女がいた。
自らの色を使い分け男を誑かす悪女。口さがない人は彼女を陰で罵った。しかし彼女らは互いの目に羨望の影を見る。
『るーじゅ』の最期は土左衛門。独り醜く。その唇に色はなく生まれたままの色。もう誰も彼女のことは語らない。唇に引く口紅だけが残された。 https://t.co/Oqums6FSnw

#呟怖
砂でできたお城
天まで届くブランコ
そこには何でもあった。
「そんなものはない」と祖父は言う。
真っ赤な夕焼けに伸びる影
買い物袋片手に呼びかける優しい声
「そんなものはない」と祖父は言う。
確かにあった。あったんだよ。
祖父の言葉は優しさだったと、気づけた頃には祖父もない。 https://t.co/4rK3cicPjp

#呟怖
「あいつが消えないんだ」
気晴らしになればと誘った喫茶店。窶れた顔でYは言った。
『白』はあいつを思い出す。
Yは憎々しげにソーダスプーンを何度も何度も突き立てる。あの日みたいに。
やめろよ
一言が今日も言えない。動きを止めたYがぎょろりと僕を捉えた。
「なんだよその目」
スプーンが https://t.co/Gugn4fmsUX

#呟怖
姿を消した娘の、生きた痕跡を辿るように、私は家中の品品をためつすがめつ眺めていました。すると写真がありました。身に覚えの…そういえば、あるとき消印のない奇妙な荷物が届いた。それは確かに写真のものに違いない。
わからないのは何故…隣の奥さんが写った写真がここにあるのか、だ。 https://t.co/5AxlTLwQnS

#呟怖
新月の夜のことでした。
歌うような声がしたので横を見遣ると、ぼうっと浮き上がるように花がある。枯れかけた醜い花です。それが語る。芽吹き咲き誇る美しい話を。誇らしそうなのが疎ましく、花を毟り食べました。それからです。声がいたします。私のこれまでとこれからを語る嗄れた声が。 https://t.co/AhOmfv3bdx

#呟怖
⚪︎月×日
やっとめが出た
⚪︎月▷日
ニョキニョキのびるよ
×月⚪︎日
やったツボミが出たよ
×月×日
開いた。中を見ようとしたらママはダメって言いました。パパはのまれた。
◁月⭐︎日
ちる前にママは花の首を折りました。「球根は大きくなるの」と言っていました。
€月¥にち
新しいパパ https://t.co/BsaxA3Mylh

#呟怖
『嗅ぐ』
それは空中に漂う因子を体内に取り込む能動的な行為である。
気取られることのないように。息を止めて。私は私の中をあなたで満たす。
病めるときも健やかなるときも。私はすべて識っている。
最期なのに…鼻水と嗚咽が邪魔をする。
さようなら。あなたは白煙となって昇っていった。 https://t.co/GIVKWu6wVW

#呟怖
廃墟となったこの街で、
人は死を繰り返している。

誰もいない電車の車窓を眺めていると、細切れになった人と目が合うことがある。
遠くのビルではまた人が溢れ落ちる。

…ガタ、ン ガタン
電車が動き出す。

聞こえてくるのは叫び声。泡を吐きながら近寄る男。
私はこの先を知っている。 https://t.co/yxcmsOvjQj

#呟怖
抹香の煙と共に漂う声声声。
これは死者の声である。
「ママ怖い」
この村では死体は死後語りだす。その感謝の声を、怨嗟の声を妨げてはならない。子をなだめ、張った腹をさすりながら2人の声に耳すます。
罵り合う声
「男なんてどうしようもないわね」
母が呟く。今日は父と夫の葬式の日。 https://t.co/BVAC2Xe5lG

#呟怖
廃校となり久しいにも拘らず、その桜は毎年美しく咲き誇る。
ぎしり
身を預けたフェンスが軋む。
一緒に見たかったな
小林君渡辺さんそれから…
黒焦げになった校舎を見ながら思う。だからあの時素直にお花見していればよかったのに。
灰は桜のよい栄養。であればこの花弁一枚すらも愛おしい。 https://t.co/EmroB1EO22

#呟怖
『運命』という言葉が嫌いだ。
俺は操り人形じゃない。努力も選択もあのときの想いも、全てが否定された気になるから。
今ここに立つのも運命なんかじゃない。
さようなら見下ろす世界に潜む蛆虫共。
…あ
やっぱり運命なんて糞ったれだ。堕ちた先で目が合って、まだ生きたいと思ってしまった。 https://t.co/WzoGj9ToXe

#呟怖
『運命』という言葉が好き。
まるで歯車が合うように。天使が囁いているように。世界が元々そうだったと安心するから。
朝起きた時、私は今日がその日だとわかってた。いつものようにご飯を食べて家を出る。通学路、見上げればそこにはほら。私は運命の人と結ばれた。もう離さないわ。 https://t.co/WzoGj9ToXe

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