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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖
毎日八時間の睡眠と一日三度の食事を摂り、平日月曜から金曜まで決まった時間に電車に乗って出勤し、決まった時間に帰宅する。適度な運動やヨガ、森林浴は心のシャワー。大きな喜びも失望も無い。
狂っている?いいや、私は間違いなく幸福だ。 https://t.co/PFBqDK6uNO

#呟怖
夢の中でたびたび列車に乗る。一車両しかない単線の列車だ。暗い山道を抜け、陰気な岩トンネルを前に停まる。私は毎回そこで降り、トンネルの向こうに消える列車を送る。
ある年町を大火が襲い、車両数は格段に増えた。車内は俯き呻く焦げた人影で満員で、トンネル前でも停まらなかった。 https://t.co/FvNrIikvxg

#呟怖
冬の内に弟がいなくなった。寒い夏を過ごし、蓄えも少ない年だった。弟より小さな童も姿を消した。口減らしされたのだとは誰も言わなかった。春を迎え融雪の中から小さな雪塊が見つかり、掌にのる大きさのそれからは、冬の内にいなくなった童達の小さな恨みの声が聴こえるのだった。 https://t.co/rlHDOKnkGq

#呟怖
壁の奥には広間があり、昔は見世物小屋がテントを張っていた。何故かたまたま逃げ出した猛獣が団員の大半を喰い散らかし、そのまま煉瓦の壁で封鎖されたのだという。
世は流れ幾度か戦火に見舞われもしたが、壁は確りと閉じている。しかし壁を写真に収めた者は以降行方知れずになるのだそうだ。 https://t.co/0sJoGPMdp6

#呟怖
安価で土地を買った。広く、土壌も良いという。さて何を育てようかと下見に行くと、土地の入り口に死神が立っていた。聞けばこの土地は肥料を埋めねばならぬという。しかも契約すれば肥料は死神が持ってきてくれるという。翌日早速用意された爺さんを刻み、良い実りを祈りながら埋めた。 https://t.co/9YK41m3EXE

#呟怖
飲んだくれの父親が町の外れで見つかった。全身を細かな何かで射抜かれていた。うつ伏せていた顔は無惨は表情を浮かべていて、道々はベトリと血が塗りたくられていた。
姉が空を仰ぎ涙する。神が罰して下さった、あのゴミを。僕も空を仰ぐ。重々しい雲が空を覆う。再びあの雨が降りそうだ。 https://t.co/A7j6d73KMH

#呟怖
胸元の違和感に目を覚まして視線を向けた。鈍く光る猫が座っている。安アパートでは猫など飼えぬ。どこかから入り込んできたのだろう。胸中でシッシッと追い払うが猫は身じろぎもせずに私を見ている。諦念に目を閉じた。どうせ誰からも見つからず白骨になる身なのだ、猫に喰われるも良いだろう。 https://t.co/988B28lyIa

#呟怖
薄い氷の上に立つ足を仰ぐ。雪が降り出した頃に私を突き落とした女の足だ。やがて冬を迎えて厚い氷に閉ざされたが、私は春を待っていた。掴み引きこむ足を待っていた。 https://t.co/wxAz5vTE3U

#雨・僕・嘘で文を作ると性癖がばれる
#呟怖
雨が降りそうだね、雨宿りしよう。僕が小走りに先導すると少女はついてきた。やがて降り出した雨の中、僕の足が水をはねる。少女もついてきている、水をはねず滑るように。異変に気付いた僕を見上げて笑う。以来、少女は常に僕の後ろにいる。嘘じゃない。

#呟怖
きみの灯火は素晴らしいね、とても力強い。生命力でみなぎっているのが分かるよ。でもそっちのきみの灯火はダメだな、生きる事に疲れ切ってしまったのだね。分かるよ。でも不公平だね。平等じゃない。そうだ、きみのを食べさせてみよう。大丈夫うまくいくさ。さあ息を吸って。ああ、残念失敗だ。 https://t.co/VJlyaEWGkC

#呟怖
昔、父さんが祖母を家の裏の沼に沈めるのを見た事がある。祖母は痴呆からの失踪扱いになり、やがて沼には見事な蓮が咲いた。幾年かして今度は母が沈められた。沼に蓮が咲いた。沼は観光地となり、毎年蕾を増やしていった。昨年父が沼に入っていった。後年、父の眼孔からは葉先が伸びていた。 https://t.co/GwtptY3frk

#呟怖
ああ!月が出てしまった!
男は喚き、町を走り回る。髪を掻きむしり、手や顔を血で汚しながら。幼な子達が窓から覗く。指差し笑っている。月が暴くぞ!そら、影の無いのは誰だ!男は喚き、幼な子達が声を揃える。おまえだ!おまえも仲間だ!そこのおまえも!笑いながらこちらを指差している。 https://t.co/Qi9Lj7lLuX

#呟怖
夢を見た。女が牌を並べていた。汚れた頭の後ろから覗きこみながらそれは何かと問うと、女はしゃがれ声で笑う。アンタが目を覚ます時、中身をどちらにするか考えてるのさ。見れば牌には二つの顔が描かれていた。一つは私、一つは知らぬ顔。どういう事かと問う。女が振り向く。眼前が白んだ。 https://t.co/KaZ9EzxQV7

#呟怖
ふた月め。壁の向こうから音が聞こえるようになりました。少女は壁に耳をあてて音に聞き入ります。不思議なのは、この家には少女と祖母しか住んでいないという事。音を鳴らす人などいないのです。
トントントントン、何の音?
あれは隣に生きたまま埋葬された人の声さ。祖母が教えてくれました。

#呟怖
ひと夜の夢を重ねたあなた。契りを忘れず、あなたの再訪を待ちましょう。あなたのためにあつらえた断頭台。落とした首は大切に飾り愛でましょう。あなたが夢を忘れても、幾度でも耳をこすりましょう。私はここに。あなたと契った部屋の下に。そうしてここに。あなたの広い背の上に。

#呟怖
夏の間だけ現れる不思議な塔。町外れの田んぼの中にそびえるそれを目指して行けども、距離は縮まらない。
町の歴史に曰く、その辺りには昔藩主の城があったという。
ある夏の夜、友人からの着信。ついに塔の入り口まで来たぞ。中に入ってみるわ。電話は途切れ、以来彼は行方不明のままだ。 https://t.co/kYFZvzTiWX

#呟怖
薄暗いバスが、錆びた人気のない町の裏に停まる。終始俯き黙したままだった乗客は降車した後も俯いたまま落陽を目指し、重たげに足を運んだ。
落陽の方角には死者の国があるのだと知ったのは老いてからだったなと、離れた位置を歩く者の影を見つめながら足を進めた。 https://t.co/DP8GX3ca4N

#呟怖
骨董屋が外国で仕入れたらしい。「でもどこで仕入れたんだか覚えてねえんだ」ヘラヘラ笑いながら吊り紐を振る。ガゴガゴと音を鳴らすそれは小さな人の生首のようでもあるが、時折ゴソリと怨み事を落とすらしい。「こいつがゴソリと言う時に必ずお客が死ぬんだよ」骨董屋は笑う。ガゴガゴゴソリ。 https://t.co/Jau559AUW8

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