呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

参加メンバーはこちら

呟怖.ORGと参加について

#呟怖
クラスで写生会をした。バス遠足の行程のひとつだった。モデルは担任が務め、椅子に座る先生を皆俯いたまま画用紙に写す。
目が覚めると僕は病院のベッドの上。遠足の現地に向かう途中、バスが山道から落ちたのだという。唯一助かったのは僕だけだと、医者や看護士たちが俯いたまま告げた。 https://t.co/EJjEog7FNI

#呟怖
眼前にあるのは確かに祖父の家のはずだ。しかし祖父の遺体を運び出すために訪れた建屋は薄暗い靄で覆われ、数多の鴉が屋根に集りガアガアと鳴いている。庭先の木で祖父がぶら下がっていた。遺体が運び出された後も祖父はぶら下がる。その足元には黄泉路の開き方をまとめた帳面が落ちていた。 https://t.co/CQr0cZ5fWK

#呟怖
お前の魂は特別甘いのだろうね。そう言って船乗りは低く嗤った。ランタンが心許なげに水面を青く照らし、その中にひらめく無数の羽虫の影が映る。私の身体は既に数多の羽虫で覆われ、細い管を刺されて吸飲されている。かろうじて薄く開く空にある月を、羽虫が散らす鱗粉が包み喰らって消した。 https://t.co/bOZRL4eOGd

#呟怖
下校時間、校門を出ると知らないおばさんが立っていた。なんとなく近寄ると、おばさんは小さな巾着を僕にくれた。中の種はアクノシュシだよ。バレないように食べさせなさい。
その夜父さんの肴に一粒混ぜた。夜中、母さんの叫びが聞こえ、ついで父さんが包丁を持って僕の部屋にやってきた。 https://t.co/AiMRKVPhZq

#呟怖
幼い頃、父を酒を飲み出したらすぐに裏山の秘密基地に逃げていた。殴られ犯されるよりも寒さの方がマシだった。恋人が父を殺し、秘密基地に埋めてくれたが、今度は恋人から殴られるようになった。裏山の秘密基地に逃げる。骨となった父を殴り、スッキリして戻る。次は恋人をここに埋めよう。 https://t.co/sJRObXa46h

#呟怖
ナビ音声は「この先へ進め」と繰り返すばかり。だが停めた車の目と鼻の先には崩落した路面と、崩落と共に呑まれた幾台もの車から昇る黒々とした煙があるだけだ。見れば高速から見渡せる風景の全てが焔で覆われている。救助は来ないだろう。「この先へ全力で進め」ナビ音声は笑っている。 https://t.co/Scd6TnEyLT

#呟怖
村の子どもは十を迎えると山の岩場に清水を汲みに行かねばならない。そこには山神がいるのだという。お向かいの子は清水を入れた碗を持ち帰り、土間に置いた後忽然と消えた。私が岩場に向かうと、下半身を白蛇に呑まれた状態のその子がいた。恍惚とした顔を横目に、私は清水を汲み家路についた。

#呟怖
母の遺品を整理していると古い写真が出てきた。水辺で撮られたものだ。母と連れだって歩く若い男は誰だろうと言うと、姉が顔を引き攣らせ声を震わせる。母に横恋慕し、叶わず、入水自殺した男だという。男は母の手を引いて水の中に歩を進めている。写真の中の母が絶望を浮かべこちらを見ていた。 https://t.co/yqkHFOnj2d

#呟怖
息子の住む離れに灯が点る。今日も村の若衆が集い、一晩中騒ぐのだ。坊主が経文を読み数珠を鳴らす。しかし離れから聞こえる喧騒は止まない。終いに伸びてきた蔓が坊主の首に絡み吊し上げてしまう。仰げば吊られたままの骸が幾つも果実のように滴っている。息子達は騒ぎ立て続けるのだ、怨恨を。 https://t.co/6MFOBnyXGJ

#呟怖
祖父の家の障子紙はボロボロで、隙間風に吹かれてゆらゆら揺れる。娘はそれを外から見る度に指差し、お札が外れる、怖いと言って泣くのだ。宥めながら私はため息を吐く。祖父の家を取り壊そうとした業者がまた事故を起こし死者を出した。早くしないと札を外し中から出てきてしまうかもしれない。 https://t.co/JHVMxPXkKR

#呟怖
人の死を夢に見る事が出来る。身内、赤の他人、級友、恩師。対象は様々でコントロールは出来ない。
恋人の夢を見た。買ったばかりの車の助手席に知らない女性を乗せていた。私が幾度手紙を書いても会う時間すらくれないのに。悔しさに、運転中の彼の背を押した。
朝を迎え私は恋人の死を知った。 https://t.co/kj5OKxJ4Sr

#呟怖
ばあちゃんが死んだら蝶々になって顔見に来るわね。そう言って穏やかに笑んでいた祖母が床下で見つかった。ほぼ白骨化していたが怨嗟が染みた表情だった。その日から夢に現に蝶が姿を見せるようになり、終いには視界を覆うほどの数となった。どれが祖母か分からない。祖母は常に私を見ている。 https://t.co/XTAphfTFAM

#呟怖
遺品整理の最中母の日記を見つけ、好奇が勝り紙を繰った。そこには私を腹に宿した時の事、陣痛を迎え出産した時の事、私の成育していく様について事細かに記されていた。だが微笑ましく紙を繰るうちに私は気付いた。母の死の後私が日記を開き、その後不幸にも車に撥ねられる事も記されている事。

#呟怖
叔父は幼い頃山神の贄に選ばれた。賑々しい祭りで送り出され、最奥の小さな祠に棄て置かれた。その夜巨きな鳥が現れ、小さな叔父の腹を割き腑を喰い散らした。叔父はそれから七晩喰われ続け、八日目の朝村に戻された。村はそれから豊作に恵まれてきたが、昨日私の部屋の前に白矢が刺さっていた。

#呟怖
伴侶を亡くして一日目、窓を小石つぶてが数度叩いた。覗いて見れば庭に伴侶が立ちこちらを見ている。窓を開けようとしたところ、母の声で目が覚めた。
二日目、伴侶は窓をノックした。二階の部屋だ、足場もない。窓に寄ろうとした時、母の声で目が覚めた。
三日目、眠る前に母をくびり殺した。

#呟怖
友人は手揉みのバイトをしている。
「でも、すごく気持ち悪い手の人がいたの」
詳しく聞くに、その手には明らかに刃物で切りつけた線が幾本もあったらしい。手相の吉兆をわざと作っていたのだ。本来の運を故意に書き換え、運気を変えるのだ。
「フランケンってあんなだと思う。ツギハギなの」 https://t.co/QqvaUyy7IV

#呟怖
お隣さんはビルの中にあるハイテクな場所に、お向かいさんは海に。さし向かいさんはお孫さんと同じ場所にいったらしいのよ。アタシも懐かしいお山とは言わないまでも、家族皆同じとこが良かったのよねぇ。
ある日謎の失火から全焼した家から数体の焼死体と、家の下深くから遺骨が見つかった。 https://t.co/f4UJBTGcuw

#呟怖
家の玄関に貼られた紙に数字が書かれていた。何かの切り抜き文字のようだった。剥がし丸めて捨てた。
翌日、部屋の窓にべたりと血文字で数字が書かれていた。警察はしばらく巡回してくれると言う。
翌日、部屋の中で警官が死んでいた。体はひしゃげ、数字を形作っていた。
庭に穴を掘り埋めた。 https://t.co/oGV4t2PjXr

#呟怖
去年、友達の家の蔵にある種芋を数えろと命じ、級友を閉じ込めた。体はデカく声が小さく、いつもヘラヘラ笑うやつだ。その夜から数日騒ぎになり、俺たちも知らぬ存ぜぬを通す事にした。そしてそのまま忘れていたが、不意に思い出して蔵を開けた。そいつは自分の体に生えた芽を数えて笑っていた。 https://t.co/JDkz8rHIyw

#呟怖
酷い雨が降った日の帰り道、リカちゃんは信号無視の車に轢かれ即死した。路面の白線のあちら側に潰れた上半身、こちら側にヒクつく下半身。目撃した衝撃で私の片目は視力を失い、代わりに「あちら側」のリカちゃんの目が映すものを映すようになった。白線のあちら側を彷徨う亡者の群れを。 https://t.co/Z01btkiD5s

#呟怖
祝と呪は背合わせなのだと師は言った。ゆえに我らは安易に言の葉を編んではならぬのだよ、と。師がレテの河に消えた後、私は薬師と恋をした。薬師が国の命で戦地に赴く段となり、私は閨で彼に必ずの再会を願った。
戦が終わり幾十年。彼は未だ毎朝私の夢に戻って来る。レテの河を渡れぬままに。 https://t.co/gYORyu1m2Q

#呟怖
私が十を迎えた日の朝、目を覚ました時には母はいなくなっていた。父や叔父らが襖に向かって泣いていたのを見て、母は襖の向こうに取られたのだと理解し、血が紅梅のように染みついた襖を張り替えた。それから長い月日が流れ娘が十を迎える日となり今度は私が襖の奥に、死にたくない何故私がなぜ

#呟怖
私が十を迎えた日、母は泣き喚きながら襖の向こうに引き摺られ消えた。私の家は代々一人の女だけが襖の張り替えと見張りの番を務める。新しい当番の女が十を迎えると、その日の内に旧番は喰われ死ぬのだという。お前さえ生まれなければ。母の最期の恨み言を繰り返しながら、私は襖を張り替える。

#呟怖
襖は閉ざされ、開かれた事は無かった。
代々一人だけ襖の張り替えを担う女児が生まれ、新しく生まれた女児が十を迎える日に旧代が変死するを繰り返してきた。
当代として選ばれた妻は娘が十の誕生日を迎えた昨日、僅かに開いた襖の向こうに吸い込まれ消えた。娘は粛々と襖を張り替えていた。

#呟怖
中学生の頃、大好きな漫画がありましてね。ゴシック耽美で天使と悪魔が対立し合いながら惹かれ合う、そんな内容でした。その漫画があまりにも好きで、自分も前世は天使だったんじゃないか、なんて妄想に捉われましてね。
ある日家に帰ると、隠してあった日記帳が机の上に出されてましてね。 https://t.co/65PdryeQpe

#呟怖
最初に請けたのはバスを事故らせるという依頼だった。揚々と乗り込んでみたが乗客は居眠りしている男だけだった。発車予定より数分早く停留所を過ぎ、乗り遅れた少女が走り追いかけてくる。運転手は船を漕いでいる。ひどい話だ。ガードレールに運転手を突っ込ませ、親切にバスを停めてやった。 https://t.co/OuNKFJa9yq

#呟怖
その店で出される酒の代価は金ではなく、客の内にある記憶であるという。グラスを干せばえも言われぬ多幸感を得られるゆえに、もっとくれと酔い潰れた者が後をたたない。しまいには悦楽とは何かすら分からなくなる、それでも求めずにはおれないんです。マスターは嘲笑しながらシェイカーを振る。 https://t.co/W6AT8VNX5W

#呟怖
母は蝶よ花よと育てられ、父は母の家に出入りしていた庭師だった。育ちの違う父に一方的に惹かれた母は父に猛攻を仕掛け、ついには捕らえて座敷牢に放りこんだ。自由を奪われ混濁した父はついに母と結ばれ私が生まれたのだという。
そうして十四を迎えた私にも、最近気になる殿方が出来ました。 https://t.co/g5oJIEGpJG

#呟怖
住宅街の公園の脇にはなぜかカーブミラーがついている。なぜか夜はそれを覗いてはいけないとされている。ある夜酒を飲んだ帰り道、連れがふざけて覗きこみ、その場で全身をクネらせたまま倒れこんだ。連れが何を見たのかは知らないが、それから僕はその道を使うのをやめた。 https://t.co/j5PWNx2erf

#呟怖
#一行怪談
おや、あなたもそれが食べ物に見える人でしたか。 https://t.co/LY5svaQe5h

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。