呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖
雨の中、公衆電話ボックスに幼女がいた。お母さんから電話が来るのだという。だが深夜の二時過ぎだ、幼児がいていい時間ではない。とにかく警察に電話をしようと受話器を手にした瞬間、ガラス扉にべたりと赤い手形がついた。
お母さん、知らない人とお話すると怒るの。
幼女がベソをかいている。 https://t.co/WIqSLjzPHP

#呟怖
男は「社会の歯車になるのはごめんだ」などと叫びながらオフィスの窓から身を躍らせた。ひしゃげた骸は通りがかった車に轢かれ微塵になった。彼を英雄視する者らが次々と続き、やがてビルは閉鎖した。
だが未だに彼らは幾度となくオフィスだった場所から飛び降りる。ぐるぐる廻る玩具のように。 https://t.co/rNGjv1jK82

#呟怖
庭先に息子がいる。庭木を見上げ、瞬きもせず。
首を吊った妻を見つけたのは数日間の出張から帰宅した時だった。夏の強い陽射しの下、首は千切れそうに伸びていた。息子はその影の下で妻の姿を見上げていた。
息子を抱えて家に入れる。
春のうららかな陽射しの下、伸びた影だけが揺れていた。 https://t.co/DIcbPtj47e

#呟怖
君は僕の希望だ。色の無い世界の中、君だけが鮮やかな色で僕を包む。君だけが僕の全てだ。枯れた世界の中、鮮やかに僕を彩る。
僕のものにしたい、僕の手の中に。あらゆる王が世界を手にと望んだように。君を手に入れて初めて僕は僕でいられるようになるんだ。
拒む君の細い首を手折り、接吻を。 https://t.co/l1me7jzb8l

#呟怖
廃屋の古井戸の蓋が開いてたんだってさ。そこに子供がスコンと落ちた。慌てた爺が覗いたら井戸の底は目と鼻の先、でも子供はいない。試しに底の土を掘ってみた。すると中から古い骨が出てきたんだと。で、その日から夕方過ぎになると井戸の底から亡者共の呻きが聞こえるようになったんだとさ。 https://t.co/UJQMEpKGsH

#呟怖
夢路にてお訪ね致します。
朔日夜鳴き屋が河辺にて見つけし骸、鴉が突き襤褸の如く成り果てた愛し稚児。貴方の酔狂たる胤。貴方が斬り伏せし吾が胎より零れし姿。憐れ愛しと泣き伏せるも懐く腕すら持たぬ此身なれば、其の腕で抱き吾が許にお連れ下さいます様、お頼みを。吾身がおちるその前に。 https://t.co/U0PKFhs9Qx

#呟怖
元カノが現れ、膨らんだ腹を撫でながら笑う。あなたの子供よ。そう言うとバケツに顔を突っ込み嘔吐し始めた。赤茶けた水と共に吐き出されるのは微塵に砕けた幼児の肉片。
呆然と見ていると、妻が息子がいなくなったと喚きながら走り寄ってくる。
嘔吐を終え、女はへこんだ腹を抱え狂笑していた。 https://t.co/tHKKOyhShd

#呟怖
裏の沼地に隠した友達。夕立のように降る蜩の声の下、汗ばむ手で押さえつけて沈めた。
夏休みの半分が過ぎて、友達の頭から骨が覗き出し、僕らは歓声の後に無心でスケッチをした。夏休みが明けた後も通い、友達が骨と化していくのを観察した。
そうして一年目。スケッチ帳は十冊を越えている。 https://t.co/sQ1ev0GSR9

#呟怖
私の部屋に入り込んできた女が言う。
「君死んでるよ。気づいてないの?」
私はロフトからぶら下がりながら舌を出す。気づいてるよ、ばーか。ギィギィ鳴らしながら返すと、女はため息と共に近付いてきて、私の横に並びぶら下がった。しばらく蠢いた後に舌を出し、私もだよとギィギィ笑った。 https://t.co/fEnAjoc5E7

#呟怖
夏休みの朝、アナログテレビをつけると映るはずのない映像が浮かぶらしい。するとじゅわじゅわ鳴いていた蝉共がひたりと止んで、代わりに画面の中から黒焦げた小さな手が無数にじゅわじゅわ出てきて攫われるんだそうだ。画面の時間は6:66。ありえない表記だって?まあ、まずは試してみろよ。 https://t.co/jZol4SsZtV

#呟怖
幻灯機が来た。年寄達が物珍しさに会館に集い、白黒画面に見入りだした。画面にいたのは笑う年寄達で、ふらふら畦道を行く様が映される。画面の中の年寄達は笑いながら村外れの墓所に向かい、画面のこちらに手招きしながら土饅頭に沈む。
翌日年寄達の死体が見つかり、そのまま土に埋められた。 https://t.co/SuzxiLrcIr

#呟怖
旅に出ていた兄から荷物が着いた。大きな鞄だった。持ち手のタグに「あけるな」とある。
酒に酔った友が勢いで鞄を開き、中から小さな骨を拾って笑いながら投げてきた。
非常識だと怒る間もなく、友は笑いながら鞄の中に潜りこむ。覗いてみたが友の姿はなく、代わりに小さな骨が転がっていた。 https://t.co/uiTAiOTIgn

#呟怖
キャンプの集合当日、バイトで山に向かうのが遅くなり、Bくんは急ぎバイクを走らせた。山は見る間に暗くなり、やがて霧まで出始めたという。そのまま霧の中を走ると、路面を列をなし行進する軍人の足が見えた。
通ります、と謝りながら走り抜けたんだけどなあ。やつれた顔でBくんは力なく笑う。 https://t.co/GjTsPfZ2tO

#呟怖
深夜、テレビに画質の粗い映像が映るんだ。どこかのスタジアムらしい。中央では骸骨がカラカラと走り逃げ惑う人間を追い回す。やがて捕まった人間の刹那の顔が画面一杯に映り込み消える。次に画面がつくと、そいつは観客席に項垂れ座っているんだ。おまえん家でも映るだろ。どっちを応援する?

10年近く前にメンタルをやらかし、近年まで創作活動が出来ずにいました。昨今ようやくリハビリを始めています。#呟怖 #怪談 タグを使わせていただいたりしてます。お気に召されましたらお気軽に朗読配信なり返怖なりしていただけましたらニヤニヤします。

エブリスタ→ https://t.co/WNvh1mZPuQ

#呟怖
兄を殴る時の父の顔には能面がはりついていた。見ぬふりをする時の母の顔はお多福に似ていた。僕は部屋の隅で棒のように立っている。兄が殴られ壁にぶつかってひしゃげた時も、棒のように立っていた。やがて兄も僕の隣で棒になり、泣き喚く母を殴る父の能面を眺めるようになってしまった。 https://t.co/AnibLRyzRT

#呟怖
初めて人を殺した後、手の指に虚ろな顔の影が重なるようになった。数を重ねる度に指に重なる顔が増える。片手の数を埋めた辺りから楽しくなり積極的に殺すようになった。今は両手指に重なる顔が大合唱しながら新たな仲間の首を絞め、頭を潰し、腹を裂く。これほど楽しい事はない。 https://t.co/YDKaphGuTd

#呟怖
幼い頃目の前で母を嬲り殺された。父は相手を滅多打ちに殺したが、その報復に村の若衆が揃って姉を輪姦して棄てた。それを聞いた父は獄中で憤死して、村は歓喜に沸いていた。長じた僕は電脳を用いて「厄病の出処はあの村だ」と吹聴し、村は正義の下に虐殺された。
人面獣心?さて、誰がだろうか https://t.co/qJUUQpkZU2

#呟怖
C子はどんくさい性格で先生からも疎まれていた。ある夏の日男子が散らかした講堂の掃除を押し付けられ、広い面積を泣きながら一人で掃除している中、熱中症で倒れてそのまま死んだ。
騒ぎにならずにいる理由?
どんくさいC子は自分が死んだ事に気がつかず、今も泣きながら掃除しているからだ。 https://t.co/dVXHt6kh4D

#呟怖
そのフロアの店員は毎日全てのマネキンのポーズをセットし直し、気味悪げにフロアの一画から目を逸らす。
夜になるとマネキンはポーズを変え、皆一斉に同じ場所を指差しているのだという。そうしてある日、示された場所にある窓から投身自殺が出た。
マネキン達は今は違う場所を指している。 https://t.co/rQ0HEGIrQu

#呟怖
郷里の友人が結婚したという。里帰りついでに祝いを持ち訪ねると、彼は嫁は妊娠中なのだと笑った。
案内された部屋には古い日本人形が置かれていた。人形の腹は膨れていて、友人は喜色満面に妻を呼ぶ。
ぎ、ぎ、ぎい
軋む音と共に人形の顔がこちらを向き、細工のされた口蓋がかぱりと笑った。 https://t.co/q55Ljbz7Ld

#呟怖
町が子育てに優しい環境と土地建物の安さをウリにしている理由を聞いた。盆の入りと終わりの二度、あちらから帰ってきた者を甦らせるのだそうだ。器は他所の地から移り住んできた家の子供。それでようやく住環境の恩恵に与れるのだ。
忌まわしい儀式の祭場は、公園の遊具の下にあるらしい。 https://t.co/F7MNwDERYW

#呟怖
部屋を片付けている時、古い写真を一枚見つけた。撮った記憶もない知らない景色。誰が撮ったものかも分からない。調べてみると、これから向かう本家のある村近い場所だった。なるほどと笑って鞄にしまう。
私は山神に選ばれ、四肢を潰され谷に放り込まれるのだ。
さあ行こう。山神が待っている。 https://t.co/LieeuxO8UN

#呟怖
仲の良い若い夫婦だった。ある日妻が村外れで死体となり見つかった。傍には人のものらしい肉塊も転がっていた。
青年は悲嘆に暮れて狂人となり、妻の収まる土饅頭を掘り返して木の枝を滅多打ちにした。
女が旅役者と懇ろになり、それを知った青年がとうに心を病んでいた事は知られていない。 https://t.co/9uDI1qeUSk

#呟怖
実験をしよう。都市伝説はいかにして生じるかという内容だ。
先輩は車道につま先を向けて子供用の靴を置いた。半年後にはその場が心霊スポットと呼ばれるようになり、幾人かの行方不明者も出始めた。
ところで、あの靴はひき逃げで死んだ僕の妹のものでね。
先輩は意味あり気に笑みを浮かべる。 https://t.co/ShM4S29xtR

#呟怖
ステイホームが続いて、ろくに練習にも行けない。そんなあなたにおすすめなのがこの物件。祓っても祓っても消えない霊は怨みの濃さのゆえか反物質化しつつあります。霊なら殴っても蹴っても罪に問われません! さあ、思う存分練習台にしましょう! ローン組みのご相談もお気軽に! https://t.co/ymL9tyzWfv

#呟怖
彼氏がヤリ捨てした前カノは、当てつけに部屋の前で首を切って死んだらしい。彼氏は気にしない性格だからその後も部屋に住んでるけど、泊まりに行くたびに郵便受けがガチャガチャ鳴って、血だらけの胎児が投函される。彼氏は見るなって言うだけ。でもその子、今はドアを這い回るようになってる。 https://t.co/qjx4o0Zw3o

#呟怖
里を囲む山は、伸びる針葉樹が昼でも暗鬱とした陰を落とす。
外界との交りの薄い里は近親交配を繰り返しながら細々と続いてきたが、ある時住み着いた旅客を外れに住まわせ墓守とした。
死臭を纏う墓守は厭われたが、その死後、里では墓守に似た嬰児が死臭を纏い生まれるようになったという。

#呟怖
私は墓守の家に生まれた。
躯の膝を折り曲げて穴に入れ、土饅頭を盛り、沈んだ土を均しておく。ふき下ろしの冷たい風に晒される粗末な家屋で、丘の下の里を呪いながら齢を重ねた。
父母の躯は如何しても膝を曲げず、直体のまま山中に遺棄された。そうして怨の鬼となり、亡者と共に降りていく。

#呟怖
封鎖された橋の向こうにはかつて鬼が住むとされた廃村がある。真偽は定かではないが、伸びる草木に侵された家屋が遠目に見える。今も橋の傍に屍を置けば翌日には骨皮だけが残されるという噂があり、中には虫や動物の死骸を置く者もいる。
私は老いた母をその場に縛りつけ、一人で家路に着いた。

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