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「此度の沙汰では、君だけが特異点だった」
小夜が神妙に呟いた。
「一体……お前たちの目的は何だ? 動物を殺された復讐か?」
俺は訊ねた。全てがあまりにも漠然としている。
「君は本当に、何も判っていないんだね」
小夜が溜め息をつく。

「君の為なんだよ、動物たちが犠牲になったのは」
#呟怖

君を描きたいんだ。
美術部の高科智樹君に突然そう言われた。
地味で影の薄い私を?
戸惑いつつも承諾した。

翌日、高科君は高校の屋上から飛び降りて死んだ。

翌々日、私宛に小包が届いた。

屋上の縁で目を閉じる。
全てが手遅れだった。
完璧な周到さで。
でも。なぜ?

先に涙が落ちた。
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「空と踊る男の #呟怖 〈竹田と俺〉シリーズ」をトゥギャりました。 https://t.co/JlFzRHFHP3

4階東側の階段の前には三橋が立っていた。
だが様子が変だ。
三橋……なぜお前がそんなに落ち着いている?
「いい子にしてたんだね」
振り向くと小夜がいた。妖艶な笑みを浮かべ、三橋に右手を差し出す。
三橋は恭しく跪くと、小夜の手の甲に接吻した。

「よく懐いた。お陰で竹田の首が取れた」
#呟怖

走る、走る、旧校舎の廊下を、「後ろに来てるよ……速い!」と曽根、一体あいつは何なんだ、なぜ俺たちを襲う? 予言部、予言部の部室は……「だから逃げた方がいいと言ったのに」どこからともなく響く半笑いの声、小夜……「助けてあげようか?」そして気がつくと、最上階4階の東側の階段に、
#呟怖

一昨日、TVで映画を見ていたら、原作がウロボーロ・スワンだった。

昨日、読み終えた海外ミステリの訳者あとがきに『本作はウロボ・ロスタムの影響を受けており』と書かれていた。

今日、日本のマンガを読んでいたら、主人公の名前が虚襤褸朱雀だった。

空に。
虹が。
いや。
蛇が。

尾を。
#呟怖

文化祭前夜、1組、パンッ、吹き荒れる、2組、パンッ、殺戮の暴風雨、3組、パンッ、皆がまるで風船のように、4組5組、パパパンッ、次々に破裂していく、一体これは、6組、「おい、お前らのクラスの奴だろ、何とかしろ!」曽根が半泣きで叫んだ途端、パンッ、そうだ、旧校舎へ逃げよう、八堂先生、
#呟怖

お題「人間には二種類いる」選評
小泉毬藻さん
( @hacca0505 )
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「空と踊る男の #呟怖 〈竹田と俺〉シリーズ」をトゥギャりました。 https://t.co/JlFzRHFHP3

(旧校舎の最上階4階の東側の階段は、深夜2時22分22秒から数秒間だけ、さらに上の階へと伸びる)

〈学校の六不思議〉だ。くだらない。
だが俺は足を向けた。
あの夜の小夜の唇の感触を思い出しながら。

「感傷に浸っていたのかい?」
背後から声がした。

……お前が小夜を殺したのか?
竹田。
#呟怖

ぬぼぞわああずぼのわああぼざぬわああにぼざわああ竹田ぼぬじわああなばぜわああぞぶのわああびじねわああ俺がにべぜわああじのぼわああばぬぞわああざびなわああ間違っていたじにぶわああぜべのわああべずぬわああばぜねわああ早くにぶざわああぜなばわああぶねじわああねずぼわああ助けてくれ
#呟怖

幼い頃、スラム街の部屋の窓から、俺にだけ、果てなく続く黄色いレンガ道が見えた。 
いつかあの道を行く。そう思えば何も怖くなかった。

成長した俺は殺し屋になった。何も怖くなかった。

絞首台へと歩む時、足元にレンガ道が見えた。
でも違う。あの道じゃない。

赤く、白く、黒く、暗い。
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足音が止まった。
そいつには顔がなかった。
なのに、そいつの左頬に傷痕があるのが判った。
どういうことだ?
一瞬が引き延ばされたような奇妙な時間感覚。

どさっ。

足元に竹田の生首が転がる。
「うわああああ」
曽根が叫び声を上げ、我に返った俺たちは一目散に廊下を走って逃げ出した。 
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「人間には二種類いるね。邪解忌散が効く者と、効かない者」
昼休みに入るなり、竹田が言った。
「邪解忌散って何だ?」
俺は眉根を寄せた。
「忘れたの? ほら、夏の」

夏。
昇降口。

「でも、効かない者は、そもそも人間じゃないかもしれない」
……人間じゃないなら、何をしてもいいのか?
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カツーン。カツーン。
廊下から足音が聞こえた。
「あ、来たよ」
そう言って廊下へ出た曽根の後を追う。
妙だ。校舎がやけに暗い。
それになぜ足音がこんなに響く?
カツーン。カツーン。
「牛頭」
呼び掛けた曽根が、ヒッ、と声を洩らす。

そいつは片手に生首をぶら下げていた。

竹田の首を。
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「あれ、ペイントはもう終わったけど?」
背後で曽根の声がした。
「そ、そうか」
俺は動転したまま答えた。さっきのは……目の錯覚か?
「これ、何を塗っていたの」
目の前の板壁を見て、曽根は首を傾げた。
「曽根、6組の牛頭って……」 
「ああ、もうすぐここへ来るよ。狩りの獲物を持って」
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「鏡が割れた? 大丈夫、不幸が7年続くなんて迷信さ。すぐ帰ってくるからね、ニコール」
夫のエディはそう言って出張に出かけ、失踪した。

7年後。エディが発見されたと警察から連絡が来た。
私は会いに行った。

「見るな……鏡は、君なんだよ」

散らばった欠片に、夫と私の顔が映っている。
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気がつくと小夜は消えていた。脳裡には様々な疑問が渦巻いていたが、俺は考えるのをやめ、お化け屋敷のペイント作業に没頭した。

月岡芳年の無惨絵をモチーフにした壁の絵は、毒々しい彩色と相俟ってそれなりに迫力がある。竹田の発案らしい。

ふと、絵の中の血塗れの女が動いたように見えた。
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「人間には四十九種類いる」と言って友人が語り始めた人間の〈種類〉が、もう全然判らなくて、「鰭をじゃぶぐる」とか「口裂ねぢぇひむ」とか「髷がげぞがざしい」とか、次第に背筋がぞわぞわしてきて、やめろ、人間は俺かお前の二種類だけだ! と叫んで刺したので、人間は一種類だけになった。
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「人間には二種類いる。〈声〉を持つ者と、持たざる者だ」

故障したエレベーター内に二人きりで閉じ込められた時、あの男はそう言いました。
そして私を犯したのです。
ええ、法律で罪には問えません。指一本触れていないのだから。
でも、あの〈声〉が。
淫らで邪な声が。

今は、私の中にも。
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#このお題で呟怖をください

お題「人間には二種類いる」

空踊怪談賞ではありませんが、特に面白かった作品には350字ぐらいで選評書きたいと思います!
引用RTでお願いします。 #呟怖 タグ必須。誹謗中傷及び二次創作はご遠慮ください。

文化祭前夜。
今夜だけは泊まり込みが許される。
竹田たちは狩りへ出かけた。
俺は参加する気になれず、黙々とペンキ塗りを続けた。

ふと背後に気配を感じ、振り返る。
「……小夜」
生きていたのか。
「君は逃げた方がいい」
抑揚を欠いた声で小夜は続けた。
「まず牛頭が来る」

……まず? 
#呟怖

「現実世界と内面世界との間に軋轢や齟齬が生じた時、君がその軋轢や齟齬を修復しようとすればするほど、逆説的にそれらはより深まり拡大してゆく」
バスの中で竹田が言った。
「何が言いたいんだ?」
俺は首を傾げた。
「ただ全てを受け入れることさ」

窓の外には霧。
乗客は他に誰もいない。
#呟怖

「死にたくなったら、野菜でどこかの片親を殴りなさい」
孤児院の先生はそう言っていた。
ねえだろそんな状況、頭おかしいわ、と思っていたが。

今、私の目の前に、どこかの片親がいる。
今、私の手に、大根がある。
今、私は死にたい。

あなたならどうした?

私は殴った。
そして理解した。
#呟怖

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「ペイント班の調子はどう?」
教室へ戻ると、竹田が俺に聞いた。
「あ、ああ」俺は上の空で答えた。
「なぁ竹田、例の〈予言ノート〉って……」
「あれね。三橋の予言が外れまくるので、僕が回収して燃やしたよ」
ではあのノートは一体。 
そして一行だけ書かれていた言葉。

〈森の王が来る〉
#呟怖

「来ましたね」
予言部の部室の扉を叩くと、出てきたのは八堂先生だった。
「……なぜ先生が?」
「私は名誉顧問ですから。まだ現役ですが」
名誉?
現役? 
よく判らないまま、俺は聞いた。
「6組の牛頭っていますか?」
八堂先生は無言のまま、俺に1冊のノートを渡した。

〈予言ノート〉だ。
#呟怖

6組へ行ってみたが誰もいない。今はどこも文化祭の準備で忙しい。
〈予言部〉の部室があると曽根が言っていた旧校舎へ足を向けた。

未だに取り壊されないのが不思議な、ぼろくて軋む廊下を進む。
牛頭。そいつには、顔がないのではないか……

なぜか突然そんな考えが浮かび、俺は身震いした。
#呟怖

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