呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる136文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

参加メンバーはこちら

呟怖.ORGと参加について

こよいこそ
さくらよくるえ
くるいざけ
はてなくふぶき
うきよをおおえ
#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1295853291625095168 

夕間暮れの路地裏の煤けた塀に、小夜は真っ赤な口紅で憑かれたように文字を描く。文字はうねりのたくり蠢くと、ひと連なりの数式に変わり出す。誰も解けない終わらない数式。子供なんてただの呪い。早く大人になるの。小夜の唇に薄く引かれた緋。噛み破った傷を隠す為の。僕は、少しだけ泣いた。
#呟怖

「穴がついてりゃ一応は女さ」
そんな下衆な言葉が口癖の高科智樹が、女の穴に落ちた。
穴と言っても肉体の穴ではなく、心の穴。
穴の中には別の女がいた。
その女は身体の至る所に突然〈穴〉が空く。

そこに吸い込まれては別の〈穴〉から吐き出され、高科は女の穴の中で〈穴〉を無限循環する。
#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1294206225953861632 

私事で恐縮ですが #呟怖 に参加させていただいてから本日で一周年ということで、思わず一周年記念作品を書いてしまいました。
いつもいいねやRTや感想ありがとうございます! 二年目も引き続き136文字の怪談創作に命燃やしますのでよろしくお願い致します https://twitter.com/dancewithsky/status/1295348412510949380 

『君がこの一年間SNSにおいてアカウント名〈空と踊る男〉でハッシュタグ #呟怖 を用いて投稿してきた暗号文だが、精度と隠匿性は概ね問題ない。だが些か無駄が多いし、無意味な自画自賛の呟きも徒に注目の危険度を増すだけだ。まさか君は創作などという下らぬ自己顕示欲に目覚めた訳ではあるまいね?』

隠れたって無駄だよ君のアドレナリンが分泌される音まで聴こえる
#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1295236210344882179 

あなた高科智樹さんですよね絶対そうですよねだって血の味が同じ
#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1295236210344882179 

今日の #呟怖 の投稿数、怪談が「語られること」に飢えている。 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1295236210344882179 

「人間や動物の霊はよく聞くが、微生物や細菌の霊の話ってないよな」
「日本には付喪神とかあるけどね。古びた道具に宿る霊」
「そこまで行くとアニミズムだな。万物に霊が宿るという概念」
「量子論のレベルで考えれば、あるいは」
「あ」
「来た」
「たまにはそれっぽく出てみるか」
「了解」
#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1294956255530770434 

吊り橋の上で俺は一歩踏み出した。それに合わせて橋全体が、景色そのものがゆれる。夏の山奥の澄んだ空気までゆれているみたいだ。
ゆれる視線の先には小夜。吊り縄の際に掴まりながら撓んでゆれている。

小夜、下を見るな!

小夜は笑い、下を見た。
そして落ちた。

吊り橋効果なんて大嘘だ。
#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1294959792864153600 

エアコンのリモコンをなくした。暑すぎて。
探す気が起きない。暑すぎて。
ドアーズの「ハートに火をつけて」を窓ガラスが震えるほどの大音量で鳴らした。暑すぎて。

Come on baby, light my fire
Try to set the night on fire

火をつけた。夜に。
夜そのものに。
そして自分に。

暑すぎて。
#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1294953389806116865 

「随分やつれた顔してるね」
昇降口で出くわした竹田が思案げに俺の顔を覗き込んだ。
もう構わないでくれ。
俺には、小夜が。
竹田は突然左手で宙に×を描くと、右手を俺の額に当て
「邪解忌散!」
と叫んだ。
「あ……」
「夏の魔物さ」
竹田は微笑んだ。

背後の下駄箱の陰で、小夜も微笑んだ。
#呟怖

「戦争は終わりそうにないね」
夏の夕焼け空を見上げながら、唐突に竹田が言った。
「戦争って、どこの?」
俺は首を傾げた。
「踏みしめた大地から、覆い被さる空から、際限なく拡張し連続する現実。目を逸らすほどに露呈してゆく。ほら」
竹田が指差した先に飛行機。

あれは。
ただの飛行機。
#呟怖

「聞いて。烏賊が好きすぎる人の話」
妻が食卓に烏賊刺しを置くと言った。
「え?」
「堪えきれずに烏賊が名産の港町に移住するの! 烏賊! 毎日烏賊! でもある日気づくの!
これは烏賊じゃないって!」

大泣きしながら語った妻は翌朝、失踪した。
烏賊刺しを象形文字の如く折り曲げて。
#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1294226154220474368 

ドゥッドゥビドゥ。頭の中で休みの国の「悪魔巣取金愚」が流れている。今日も俺は児嶋由奈をストーキングする。由奈はもちろん俺のことを知らない。対して俺は今や彼女の全てを知っている。好意も興味も一切抱いていないのに。吐き気すら覚えるのに。狂ってしまった時間の中で、俺は歩き続ける。
#呟怖

ネットで「女子高の生徒用トイレの盗撮映像」と称するポルノ動画を見ていて、俺は首を傾げた。異様に黒目がちな女がカメラを凝視しながら人指し指で首を掻き切る仕草を繰り返している。うちの学校には生徒にも職員にもこんな女はいない。そもそもこの動画は誰にも、あれ、俺なんで鋏なんか持って
#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1293576136216023040 

「もう生きることに疲れたの」
崖の淵に立った君が哀しげに呟く。
知っている。何度も過去に戻ってはあらゆる手を尽くして君の死を回避しようとしてきた。564通りのパターンを経て、僕は今ここにいる。
やっとその未来を受け入れる覚悟が出来たよ。
君の背中を押す。

これが唯一の正解だった。
#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1293331222232408064 

八ツ半頃、新右衛門が異骸橋の中途に差し掛かると、ふいに風が止んだ。
だが眼下の川原の葦はそよいでいる。
空が翳り、黒雲が湧いた。
と、新右衛門の耳朶に、ぱう、ぱうぱう、と奇体な啼き声。
妖か、と刀を抜きざま、峻烈な光が眼を灼き、新右衛門は倒れた。

以来、新右衛門はぱうになった。
#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1292718190183686144 

幼い頃〈ゾン〉という空想の友達がいた。
ゾンは異様に頭が大きく筋肉隆々で、現実の友達を次々と傷つけた。
手を焼いた僕はゾンに手術を施した。
頭蓋骨を削り大腿骨を折り筋肉を切除し、無害な大きさに変えた。
友達なのに。

今、日課の筋トレをしながら鏡を見ると、ゾンによく似た男がいる。
#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1292898720971755520 

雨の日、私は欲情する。
肌から染み込む湿気が細胞を刺激し本能と子宮を挑発する。交わりたい。でも同じく雨に喜悦する心と身体を有する相手でなければ駄目。

それが、あなただった。

やまない雨の中、重なり絡まり溶け合って、私たちは本来の姿を露にする。人とは違う濡れたイキモノになる。
#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1292679089166327808 

南米某国でヨゼフ元大尉と密会した。
握手すると、私の全身に電流めいた衝撃が走った。
彼が掌を開くと黒い円形の石があった。
「これは?」
「この地の古代文明が生んだ秘石だ。この魔力で再び我がドイツ帝国を」
拳銃で彼を撃った。

元ナチの戯言はともかく、急にその石が欲しくなったのだ。
#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1292676081481166849 

「水面に落ちた一滴の水が〈雫〉から〈水面〉に変わるのは、どの時点なのかな」
高校の裏山にある沼の畔で、竹田がふと呟いた。
「捉え方の問題だろ。物質の状態は同じだ」
俺は答えた。
竹田は突然俺の額に手を当て汗を拭うと、水面に雫を振った。

沼が渦を巻き始めた。

「本当に同じかい?」
#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1292308627139596289 

「美しいもの、貴いもの、大切な関係。全てはいつか罅割れ、朽ちてしまうね」
恋人が呟いた。
いいえ。あなたはいつまでも色褪せない。私の愛しい、美しい恋人。
「君には見たいものしか視えていないんだよ」
儚げに微笑む彼の頬に。
厭だ。
恋人は夜空を指差す。

ああ。
月の表面にも。
罅が。
#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1291999310561738756 

某山中を走る車道の、見通しがかなり悪いカーブで〈トモキ〉という名前の男性がバイクで死亡する事故が二件続けて起きた。
偶然なのだが、最初の〈トモキ〉の父親がガードレールに赤いペンキで書いた。

『トモキ、もう死ぬな』

だが角度のせいで、車上からはこう見える。

『トモキ、もう死』
#呟怖 https://twitter.com/da21t0rama3/status/1291664557715230723 

私の本名は高科智樹で、児嶋由奈という女性が登場する未発表の小説を書いている。

最近知り合ったある女性作家の本名は高科由奈だった。旧姓は児嶋。彼女の夫の名は智樹。

SNSで高科智樹と児嶋由奈が頻繁に登場する怪談を書くアカウントがあった。
「空と踊る男」。

私の小説の題名と同じ名。
#呟怖 https://twitter.com/da21t0rama3/status/1291664557715230723 

#8月になったのでフォロワーさんに自己紹介しようぜ
かつては気鋭の映画クラスタとして(ごく一部に)その名を轟かせましたが、今は映画はほとんど観ません。
ハッシュタグ #呟怖 で136文字以内の怪談をほぼ毎日投稿しています。
http://tsubukowa.org/dancewithsky/ 
自分がいちばん面白いと信じて書いています!

だがそれは考えないでおこう。今夜は久々にこの店でゆっくり過ごす。

「おお、智樹君か」
「本当に立派になって」
……立派? それは無職の私への嫌味か?
「うるせえ殺すぞ!」
母親が子供に叫んだ。
子供は母親の眼に箸を突き刺した。
私は厨房に飛び込み包丁を握った。

思い知らせてやる。
#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1291414248283758592 

今夜も気になって窓から眺めていると、夫が背中に両手を回してきた。
「今日は気分じゃないの」
私が呟くと夫は無言で身体を離した。
突然、脳裡に異様な光景が浮かんだ。
あれと同じような黒いビニール袋を頭から被った夫が、私の上で激しく腰を振っている。

振り向くと、黒い頭が立っていた。
#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1291385888581156864 

「実話怪談の蒐集に行き詰まったあの人は完全な創作を実話と称して発表し始めた。珍しいことではない。だがあの人は自分で自分に語ったのだ。偽りながら信じて。騙りと語りに引き裂かれ自他の境目を見失ったあの人は、今は恋愛という怪異を捏造して」

ここまで読み返して、なぜか不安になった。
#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1291432384525524992 

私の真下に住む児嶋さん家の由奈ちゃんは、よくアパートの階段に腰掛けて自作曲を口ずさんでいる。
今日はこんな唄だった。

闇に穴
消えていくんや
水金地火木
どないしてんかい
目ぇどこ行ったん

由奈ちゃん、それ何て唄?
「〈太陽系の滅び〉」

将来が楽しみな子だ。ずっと見守っているよ。
#呟怖

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる136文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。