呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる136文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#空踊怪談賞
最優秀作を固定ツイートに掲げる期間「30日間」はあくまで最低保証で、反響が大きければもっと長い期間も検討しております!
「お題は使いたいけど、固定ツイートに掲げられるのは辞退したい」という方はリプライしていただければ対応致します。
#呟怖

#このお題で呟怖をください
#呟怖

お題「まだ、あの場所に、いる」

本お題で最も面白かった呟怖作品1作を
#空踊怪談賞 受賞作として引用RTし、僕の固定ツイートに30日間掲げさせていただきます。フォロー外の方も対象。期限は9月末日24時まで。投稿お待ちしてます!
( #呟怖 ハッシュタグ必須)

柱の古い傷を撫でる。かつて妹と競った身長の跡。いつか妹は私を追い越し、丈比べも終わった。今は妹もいない。愛しい人々は皆、この家からもこの世からも去り、私一人が残された。ふと、柱の根元辺りに新しい小さな傷を見つける。涙が滲む。ああ、まだいたんだね。家が優しく鳴る。昔みたいに。
#呟怖

わが高校の文化祭で、演劇部は伝統のオリジナル芝居『呟きと囁き』を上演した。

終盤、舞台の上手に突如、脚本に登場しない首吊り台が現れる。
主演の児嶋由奈が輪に首を入れる。
皆がただそれを見ている。
邪な気配が講堂に満ちる。
駄目だ! 僕は幕の上から叫ぶ。

僕の声は誰にも届かない。
#呟怖 https://t.co/6fwSde5hsA

あなた今、指先で「よや」と掌に字を書いて呑み込みましたね。
どんな悪事も隠してくれるという、この闇咲坂を夜に登る際のまじない。
いたんですね、実際にやる人が。私以外にも。

私の悪事ですか?
これから行うんです。

……由奈、仇は討った。
ここが闇咲坂か。

ただの坂だ。自首するよ。
#呟怖

〈結局いちばん怖いのは人間〉
怪奇幻想を追求する作家の私にとってこれほど唾棄すべき言葉はない。こんな戯言を吐く人間に限って、本当の恐怖とは何なのかを真摯に考察したことなど決してないのだ。

「あなた」

五人目の妻の呼ぶ声がした。
四人の前妻は全員自殺している。

理由は知らない。
#呟怖 https://t.co/0WkjBCN5mn

怒号。悲鳴。爆発音。閃光。焦げた匂い。煤を孕んだ風。
深夜、白魑市に到着したあなたの五感に、混沌が一気にのし掛かる。
割られた窓。燃え盛る車。転がった死体。赤く染まる空。
圧倒的な暴力の気配。
身体の内奥が性的な雷撃で震える。あなたはこの時を待っていた。

あなたは分裂を始める。
#呟怖 https://t.co/2nWVxQX66W

誰とでも寝ればいい。恋人が浮気しても、何も感じなかった。
恋人は何やら釈明していたが、口の動きばかり気になった。
窺い知れない生存上の理由で開閉と伸縮を繰り返す深海の生き物のようで。

そのうち他人の口を見るのが怖くなった。

今、僕は腸詰工場で働いている。ここでは誰も喋らない。
#呟怖

愛猫の寝顔を眺めていると、突然その造形に違和感を覚えた。
猫ってこんな姿だったっけ?
ふと、会社の同僚、児嶋由奈の話を思い出した。

(彼氏とエッチしてたら、急に相手が蛸にしか思えなくなって。いや、姿形は人間なんだよ。でも蛸なの……)

にゅるっ。
ぬめる脚が私の腕に巻きついた。
#呟怖

夕方。蜻蛉が宙に弧を描く畦道に、小夜さんは微笑んで立っている。
小夜さんは「ショウフ」なのだと皆は言うが、僕にはよく判らない。
小夜さんが蜻蛉を捕まえた。
髪留めを抜き、木切れに突き刺す。

磔の刑や。
あんたの股ぐらにある蜻蛉もな、悪さしたらこうなるで。

空、髪留め、唇、赤く。
#呟怖

口の中で炭酸がシュワシュワ弾けるキャンディの青い包装紙を眺めていたら、ふと、子供の頃に行った市民プールを思い出した。

あの日、自分は何かから逃げていた気がする。
潜ったプールの底は静かで青暗くて。
そこで白い手が。
シュワシュワと。

ああもう駄目だ。
もう駄目だ。

夏が終わる。
#呟怖

「あれは?」
小夜が校庭にいる生徒の一人を指差し訊いた。
「曽根だろ」
「あれは?」
「あ」
「あれは?」
「あ」
「じゃあ、あれは?」
「三橋だな」
小夜は溜め息をついた。
「竹田君の心理詐術は強力だね」
「何それ」
「ここが男子校だなんて大嘘だよ。君には女子生徒が認識できないだけ」
#呟怖

18歳の誕生日に姉は、敬虔な牧師で信徒にも慕われていた父にガソリンをかけて焼き殺した。
「教会で父に何度も犯されていた」という手紙を残し、姉は姿を消した。

教会の廃墟に足を踏み入れる。13年ぶりだ。
ふいに、焦げた匂いが漂った。
涙が滲む。

背負うべき十字架に、やっと向き合える。
#呟怖

森の中で、娘は熊に出会った。
熊は舐め回すように娘を見ると、踵を返した。

猟師の男が現れ、舐め回すように娘を見ると、聞いた。
熊はどっちだい。隠しても無駄だよ。大人はいろんな訊き方を知ってるんだよ嬢ちゃん。

娘は何と答えたか?

考えて。生死が懸かっている。

娘ではなく、君の。
#呟怖

SNSに創作を上げている承認欲求が強く八方美人で優柔不断そうなアカウントと相互フォローになり、礼儀正しく創作を褒め続ける。相手が気を許したら少しずつ理詰めの批判を織り交ぜ、徐々に語気を強め「否定→掌を返して平謝り」を繰り返し、精神的に追いつめ支配する。手軽に出来る邪悪な遊び。
#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1303696767033069568 

戦時中、細菌兵器の開発や人体実験を行う部隊に参加していたという噂がある邦画界の巨匠、高科智樹監督は、決して自らの体験を語らなかった。
また、高科監督は絶対に右掌を他人に見せなかった。
謎の死を遂げた監督の遺体の右掌には、極彩色の死斑が現れていた。

遺体はなぜか早々に焼かれた。
#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1304768172503965696 

(まだあの湖にいるんだ)
もちろん、それは妄想だ。ボーヒーズ家の息子はとっくに死んでいる。病院でも言われた。「惨劇の記憶が君の心を苦しめ惑わせているんだよ、アリス」
判っている。
だが、判ることと感じることは違う。

あの日と変わらぬ湖面に、身を浸す。

いなければ。私が。
底に。
#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1304436956302958593 

「去年お会いしましたね」
マリエンバート・ホテルのロビーで、男は小卓にタロットを並べた女に声を掛けた。
女は無言で大アルカナを1枚捲った。
正位置の〈運命の輪〉。男は思う。
カードは逆位置の〈世界〉。
「このホテルは初めてですの」
女が呟いた。

ずれている。
が、断絶してはいない。
#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1304187802100228096 

山小屋の中でケイトの首を絞め終えると、ティムは溜め息をつき、小屋の外に声を掛けた。
「もう幕だろ」
扉を開け、豚のマスク姿の誰かが入ってくる。
「これが俺たちの手向けってやつか」
ティムは力なく笑う。
「だが何の意味がある? 手向けるべき相手など最初から」

斧が振り下ろされる。
#呟怖

『ボルティモアでは駄目だった。アセンズなど話にならない。ポートランドでさえもだ』
『どこなら叶うの』
『違う』
『そもそも君はどこにいるの』
『違うんだ』

このシーンの直後に殺人鬼に惨殺される男二人のこの会話が意味不明すぎて、未だに繰り返し観てしまう。とある古いホラー映画の話。
#呟怖

中学生の癖に趣味が「拉致と拷問」って、全くうちの学校のヤンキー、高科智樹は恐ろしい。でも、もっと恐ろしいのはヨウコさんだ。一見腐女子っぽいのに、ほら、今だってガシャポンみたいな球を高科にぶつけて笑い狂っている。高科の全身が燃え上がる。どういう原理だ。桜吹雪の中で、炎が綺麗。
#呟怖

小劇団〈呟きと囁き〉の団員たちは、開演直前の舞台裏で戦々恐々としていた。
まさか、またあんな……

第1場。看板女優が台詞を叫ぶ。

『傷ついた心For Sale!』

その瞬間、客席から次々と観客が舞台に登り、平泳ぎの動作を始めた。

舞台でも客席でも、全員が泳ぎ回っていた。水もないのに。
#呟怖

真昼。庭の物干し竿で風にはためく白いシーツの端を細い指先が掴んで引いて、現れたのは異様に整った顔立ちの若い男。
「こんにちは奥さん」
男が喋ると、口が頬まで裂けた。それはとても自然に見えた。
「SNSいつも読んでます。旦那さん、殺しておきましたから」

夫デスノートは突然成就した。
#呟怖

ホワイトがブルーとブラックに一枚の写真を見せた。

「これは」
とブラック。
「ボスだな」
とブルー。
「戦前の映画『暗い雪空の下で』のフィルムだ」
とホワイト。
「なぜボスが映画に」
「そもそもボスの顔を実際に見たことあるか」
「……いや」

〈白と青と黒が交わる、暗い雪空の下で。〉
#呟怖 https://twitter.com/kwaidanbattle/status/1302564067068977153 

「何だか疲れちゃったな。三橋は暴走ばかりしてるし」
竹田が溜め息をついた。
それは自業自得だろ、と俺は内心思った。
「ねえ、僕と二人で旅へ出ないか」
「旅ってどこに?」
「たとえば、あの小夜とかいう女狐の隠し場所」
俺は竹田の目を見た。
竹田も見返した。

「冗談だよ」
「どうだか」
#呟怖

夜の森を奥へと進む。葉擦れの音。落葉を踏む響き。虫と鳥の鳴き声。土と苔の匂い。樹と草の青臭さ。咲いた花の香り。爪先に伝わる腐葉土の粘り。指先で探る枝と幹の堅さ。膚を撫でる微風。闇の無数の形。瞼に浮かぶバットを振り上げる兄。その歪んだ顔。まだ痛む。痛い。森の闇の中で。兄さん。
#呟怖

高速での運転は眠くなる。
「何か話してくれ」
助手席の部下、児嶋由奈に声をかけた。
「薬が効いてきましたね」
え?
一瞬、意識が飛んだ。この異様な眠気は……
「リモートワークばかりで退屈してたんです」
「何を……児嶋……」
「大丈夫ですよ。課長のシートベルトだけ外しておきますから」
#呟怖

(SNS民は本当に猫の動画が好きだから)

今、携帯を弄る私の頭蓋で蠢く何か。それが極まり窮まって際まで来ている。そんな予感が前触れもなく膚を刺した。

(猫なら何でも喜ぶ)

忘却の海に沈めた核心。欠落の残像。

(ほら、これも)

そして心の防波堤は決壊した。
あれは。

猫ではない。
#呟怖

「あんた、何でうちと寝たん?」
義姉の小夜が言った。
「そっちが誘ってきたんだろ」
「うちは由奈に逃げられたあんたが可哀想や思うて優しくしただけやで。あんたが強引に押し倒したんや」
「何を……」
突然、小夜の両の目尻を青黒い液体が伝った。

「小夜!」
「由奈な、もう生きてへんで」
#呟怖

「でも僕、引き出しは沢山ありますよ?」
文芸サークルの合評会で、高科智樹は憮然として私に言った。
「その引き出しがどれも陳腐なら無駄だよね」
「そういう意味じゃないけど……」

帰りの夜道、ふと振り向くと高科がいた。
胸の引き出しを開け刃物を取り出す。

なるほど。全く陳腐な男だ。
#呟怖 https://twitter.com/moon04cat/status/1301475649337487360 

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