呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる136文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖 のお題に関するアンケートにご協力お願いします。今のところ候補は三つほど考えております。
#空踊怪談賞 https://t.co/xaI4JHH1q5

開催はまだ先の予定ですが、次回の #空踊怪談賞 の「文章のみのお題」について、どういうものが望ましいかご意見をお聞かせ下さい。
#呟怖

「ラズル・ダズレンという19世紀英国の詩人を知ってるかい?」
帰り道。竹田が唐突に言った。
「知らないけど」
「一貫して空の青さへの説明不能な恐怖を綴った詩人でね。似てるだろ」
「何に?」
「君が中学の時ひそかに書いてた詩に」

竹田の澄ました顔の向こうに広がる、青い、青すぎる空。
#呟怖

バンド「青空恐怖症」の初代ボーカルはライヴ中に突然自殺して、二代目は発狂して何を聞かれても「クリリンのことかー!!」しか言わなくなって、三代目は国会議事堂にガソリン撒いて逮捕されて、で……君が四代目と。君なら大丈夫かなあ。でも額に眼のタトゥーねえ。えっタトゥーじゃないの!?
#呟怖

「ミルウォーキーで、君が捨てた傘を見たよ」
スティーヴが言った。
「あの哀しい形。まさに君の傘だった」
ピーターは首を傾げた。
「僕はミルウォーキーへ行ったことはないよ」 
「いや、君は確かに捨てたのさ。あの傘と、君と、僕を」

スティーヴは笑うと、車の行き交う道路へ飛び出した。
#呟怖 https://t.co/sQLQuo6QLp

葬式でもないのに至る所に鯨幕が張られている本家の大広間に、私たち一族が集結している。伯父も叔父も伯母も叔母も従兄弟も。その前に鎮座しているのは曾祖母。一族の長。
「皆、よくお聞き」
曾祖母が宣う。
「滅びの時が来たよ」

家中の全ての鯨幕がはためき、私たちは無言のまま叫びだす。
#呟怖

幼児4人を惨殺し逮捕された17歳の少年と精神科医が面談した。
精神科医は聞いた。
「君が最も怖いものは何かな」
少年は嗤った。
「あんた、本当は他人に興味ないんだろ」
「鋭いね」
「あんたが怖いものは?」
「君かな」
「嘘つけ」
「私が怖いのは……」

翌日、少年は自らの両目を抉った。
#呟怖 https://t.co/vqfQcGrrOz

皆さん!
よくぞこのセミナー「Ultimate Soul」の最終日まで辿り着きましたね!
では!
これを!
初日にお見せした時、ほぼ全員が「笑顔」に見えるとお答えになった!
でも!
究極の魂を獲得した今の皆さんには!
これが何に見えますか!

そう!
そう!

どうか!
そのまま!

社会に戻れ。  
#呟怖 https://t.co/UmKcwGlODc

少女の時分、私は菓子を食べながら本を読んでいる時が何よりも幸せだった。
家は裕福ではなかったから、どちらにも稀にしかありつけなかったけど。

今、大人になり、本も菓子も好きなだけ買える。

でも。
字も。
頁も。
色も。
味も。

ただ、冷たい風となって、私の身体をすり抜けてゆく。 
#呟怖

あのバス会社、バスを間引き運転していやがる。老人はバス停の陰に隠れ監視を始めた。定時刻のかなり前にバスが来た。乗っているのは子供たちばかり。あれは、鉄ちゃん秀ちゃん拓くん彦やん、みんな、おーい、待ってくれえ「遊ぼうよ」

電話口で胸が詰まり、バス会社には結局何も言えなかった。
#呟怖

智樹君も、宏君も、由奈ちゃんも、クラスの仲間が次々と、瞬く間に登っていた。校舎近くの給水塔の頂上に。でも変だ、皆が立てる広さなどないのに。一体何を見ているの。嫌だ、僕は……

その場から逃げた。

25年後。

「先生、小夜ちゃんが、給水塔の頂上に!」

登る。今度こそ。終わらせる。
#呟怖

丘に立ち、澄み渡る星空を見上げていた。
星々の放つ厳かにしてどこか無邪気な光が、眼下の町にも降り注いでいる。
吐き出す息が白い。膚を刺す冷たい夜気の心地好さ。

やがて〈擬態星〉が地上へと落下し始めた。

独楽のように旋回しながら、この町にも。

家々が燃えている。遂に、始まる。
#呟怖

校舎の裏山の枯れ木を色とりどりの折り紙で覆いだしたのは小夜だった。クラスの皆もやがて小夜の彩りの鮮烈さに息を呑んだ。虹を基調とした精緻な色相は放射状のグラデーションを形成し、五感全てを混淆させるような蠱惑的な輝きを放ち始めた。その法悦の渦の中へ、僕ら、今、ひとつになって。
#呟怖

近々退院できるさ、なんて貴方は気休めを仰るけど、ふふ、私、判っています。

生涯この脳病院で過ごすって。

そうそう、ここのお庭の、鬼の角みたいな形の紫の花はご覧になって? 
その花越しにこの部屋を、左眼だけで見上げてみて下さいな。

貴方のお嫌いな、あの壁を這う女が見えるから。
#呟怖

「……標本箱の骸は、赤く濡れていた」
友人の語り終えた怪談に、心底慄いた。
「血も凍るね、君の話は」
「君の話の方が怖いよ。先刻から震えが止まらない」
「僕も……」

今宵、闇咲坂の真上のこの四阿で、顔の思い出せない誰かを待つ私たち二人が語る怪談は、際限なく恐ろしさを増してゆく。
#呟怖

「コップの中の氷が融け始める瞬間が描けるかい?」
先生の難題に応えんと、身を削り絵の修行を重ねた。

そして10年。

妻が自作の料理の写真をブログに載せ始めた。
弟子の目に宿る私への嘲り。

さらに10 年。

妻と弟子の解けた指先と溶けた指紋。
インスタ映え満点。

コップは、罅割れて
#呟怖

独創的な怪談を毎日SNSに上げていたアカウントがある日突然、語尾に必ず
「ぉ っ パ イ ン」
と付けるようになり、それから急速に馬鹿になっていった。別人がなりすましているのでは、と相互フォロワーたちは噂した。でも皆、気づいてない。全ては壮大な怪談の一部だってことぉ っ パ イ ン
#呟怖

実存と非実存の狭間できしめんは常に揺らいでいる。というより、きしめん自体がその狭間の概念としての顕現なのだ。そう、あたかもシュレディンガーの猫の如く。我々がきしめんを抱きしめんとする時、きしめんもまた我々を

「何言ってるの、大丈夫? ほうとう食べる?」

……うるさい殺すぞ。
#呟怖 https://t.co/Iwdm21qqi6

旧い手動式の蓄音機を教授が回すと、研究室にくぐもった〈声〉が響き渡った。
「戦前に邪教とされたある宗教団体の口唱を録音した貴重な盤でね。彼らの崇める神とこの世のあらゆる命への讃歌だそうだ」

しかし私には、拷問される人々の折り重なり繰り返される苦悶の呻きにしか聴こえなかった。
#呟怖

友人の墓に参ると、先に手を合わせている女がいた。
白い人だな。そう思った。

女は生前の友人と交際していたという。
なぜ突然自殺したのか、まるで判らなくて。
女は唇を噛んだ。
白い人だな。 また思った。

今、屋上から飛び降りる間際にも、思い返していたのは女のあの白さだった。
#呟怖

「それは理論上の田中だろ」

雑踏の中からそんな言葉が聴こえ、つい考えた。 
〈理論上の田中〉が存在するなら〈実践上の田中〉もいる訳か。では〈想像上の田中〉はどうだ。〈便宜上の田中〉は? 〈G線上の田中〉なら何だか楽しそうだ。

「佐藤さん、署までご同行を」

私は、捜査線上の……
#呟怖

あなたは、小動物を虐め殺すのが好きだ。

惨殺の興奮が頂点に達すると、あなたの背中にある卍型の傷が疼く。いつどこで誰につけられたか判らない古傷。

そして目に浮かぶのは薄暮れの雑木林の風景。
その景色が甦るたび、あなたは徐々に私に近づく。
いずれ、なる。

〈雑木林の首斬り魔〉に。
#呟怖

「ここどこ?」
「……ここはツイッターですよ」
「どこ?」
「……SNSのツイッターです」
「あんた誰?」
「私は……ただの愚痴アカウントです」
「誰?」
「愚痴アカウント……」
「ねえ、この文字見て」 
「…………」
「俺、あんたの怖い話が読みたい」

そして皆、怪談だけを呟き始めた。
#呟怖

子供の頃、俺は作家になりたかった。

長じてから執筆を試みたが、すぐに才能がないと気づき諦めた。

中年を迎え、軽い気持ちで始めたSNSの136文字以内の創作文芸が存外に好評で、俺は有頂天になった。
俺は書き続けて……

俺の内側にあったものは全て溢れ、流れ落ちた。

あなたたちの中に。
#呟怖

迷宮を抜け、男は、銀の仮面の女の前に立った。
断ち切られた時間を超え、無限反復の罠を破って、今、僕は君に辿り着いた。これだけが二人の真実だ。さあ、その仮面を脱いで。
女は無言でチェス盤を指差す。
男の顔が歪む。
なぜだ? 何の意味が?

チェックメイト。

女の声。銀の顎を伝う涙。
#呟怖

第5回呟怖王にして麗しき声の朗読表現者、とく茶さん
( @tokucha_ladio )に僕の呟怖を読んでいただきました!!!
もう母の声、特に「落ちましたね」の妖しさがたまりません!! 思わず無限リピートしたくなります!!
ぜひ… https://t.co/fCbk6ZBNti

鯨幕のように白黒に塗り分けられた狐の面を被った継母が、本家の大広間の隅から僕に問う。
「りなま、にむりせ、らゆなわ」
〈黒面〉か〈白面〉か、選べと迫っている。僕は沈黙する。
「りなま、ほきとや、ゆあを」
継母は瞬く間に僕の眼前に移動する。

首が傾き、白黒の狐の目が僕を凝視する。
#呟怖

懸命の捜索も虚しく、遂に息子は見つからなかった。
私たち夫婦は燃え尽き、全てを忘れて旅へ出た。

綺麗。
初夏、陽光煌めく海辺で、妻が呟いた。
数年ぶりの穏やかな表情。
私は妻に優しく囁いた。 

君が、あの子を殺したんだね。

風が笑い、波が泣き、叺を背負った誰かが叫んだ。
#呟怖
#返怖 https://t.co/0dQeEsyVCr

わざと列に遅れて皆から見えなくなった所で、私は高科智樹の手を振り払った。遠足で男女で手を繋ぐとか意味が判らない。
「由奈ちゃん、開けてよ」
「は?」
「開いてよ、僕の封を」

そして私は開いた。
高科の内側には綺麗なものが沢山詰まっていた。

あの日以来ずっと、それに憑かれている。
#呟怖 https://t.co/uzxUqbpODb

(仕事の調子はどうだい?)
順調だよ。
(「砂漠のライヴ映像の監視」か。飽きないのかい?)
飽きないな。毎日が発見さ。
(どんな発見が?)
この前、女が映った。
(女? 人間の?)
ああ。目に孤独が滲んでいてね。心打たれたよ。恋したかもしれない。
(嬉しいよ。君が正気を保っていて)
#呟怖

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