呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

凍てつくような雪の朝、工事現場横の歩道を歩いていると何処かから視線を感じる。車道を見ても車は走っていない。反対側も防護フェンスだけで何も無い。ふと目を落とすと幹から生えた男の子の首が万札を咥え「そこの貴女、地獄の沙汰も金次第だよ。」と呟いている。関係無いわ私、浮遊霊だから。
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暮れ泥む空を見上げ嘆息する。
やっと時空の扉を見つけたのに
あの街頭の上じゃ届かないし
もう閉じ掛けている。
いつになれば自分は元の世界に
戻れるのだろう?
尋ねてもレムリアなんて誰も
知らないと言う。
もうすぐ2022年って何なんだ?
令和って?東京って?
聞いた事もない都市の名前だ。
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夜って、こういう所あまり来るもんじゃないよね。特に、ここって廃神社で誰も管理してないみたいで荒れ放題だし。
友達に聞いたんだけど深夜ここに肝試しに来たらさぁ、鳥居の前まで来た時、お社の方から「通りゃんせ」が聴こえてきたんだって、そうそう!ほら、今、聴こえてるのと同じ感じ…。
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「ねぇパパ、あれ見て!」
『カラスさんだね。何してるんだろうね?』
子供と散歩中、側溝の蓋を啄む烏を見つけた。
「うん!カラスさんもいるけど、となりの真っ黒い目だけの人が、こっちを、ずっと睨んでるの。」
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月蝕とは太陽を背にした地球が月の影になり、ちょうど重なり合い月が隠れて見えなくなる現象なんだ。赤黒く見え昔の人間は、さぞかし怖かっただろうな。いよいよ月が影に隠れ闇が満ちる。さぁ!黒猫よ!烏よ!ついて参れ!我ら闇の種族が生前悪事を働き穢れた魂を掻き集め地獄へ連れ行く時間だ。
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日本のルルドの泉と呼ばれてるの。友人に案内され見ると石から渾々と水が湧き出し、この水を患部に塗ったり飲んだりすると立ち所に治ると言う。噂を聞いて連日訪れる人が絶えない。ついにはボトリングして奇跡の水として売りつける輩まで出てきた。但し邪な心で使うと効能は消えてしまうという。
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最初は蝶だったの、でも鳥に啄ままれてしまったから次は鳥に生まれたの、卵を守ったけど蛇に丸呑みにされたから次は蛇に生まれたの、ある日、人間に捕まって生きたまま酒瓶に漬けられたの、だから今度こそはと人間に生まれたかったのに何故か猫に生まれ変わってたの。でもね今とっても幸せなの。
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第一印象からあなたの、その目が嫌いだった。恨めしそうにも物憂げにも見える眼差しが嫌だった。私が何度理由を訊いても沈黙は金と言わんばかりに、あなたは黙ったまま見つめるばかり。まるで、そう思っている事さえも見透かしているような、あなたの視線が何処までも付き纏い今も私を見てる。
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「ねぇねぇ、こっちに来て。」手を引かれ、その友人宅の庭の外れにある古井戸の前まで来る。今は使われていないのか井戸の表面には金網が張られている。
中を見るよう促されるまま覗き込むと暗い井戸の底、何かが蠢いていて目を凝らすと大蛇だ。最近この町で行方不明者が多い謎が解けた。#呟怖 https://t.co/q6lxRXM3OK

この子の七つのお祝いに
御札を納めに参りました。
どうぞ、お納め下さいまし。

深々と頭を下げ、そのご婦人は寺を後に去っていく。永遠に時を止めた愛娘の為に命日になると訪れるのだと住職が静かに語る。草履がある。今年も、あのご婦人が参られた。
彼女も、また二度と歳を取ることはない。
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この路線は地中一番深い所を走っているのを知っているせいか時々とても息苦しくなる。換気はされているから心持ち次第なのだが、ある日ホームで電車を待っているとフラフラと黄色い線より外側を歩く女性が声をあげる間もなく足を踏み外して線路に落ち直後に電車が入線し
何故かそのまま発車した。#呟怖 https://t.co/oypRYMz7eX

また仕事で遅くなってしまった。カミさん、さぞかし、お冠だろうなぁ。
玄関の鍵を開け上がり、そっとリビングのドアを開けると、そこには物言わなくなった妻が首から血を流し床に横たわっている。顔色を見るからに救急車より110番だと解る。「見たな!」声の主は天井近くの棚にいた愛猫のクロ。
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丑三つ時の墓場に妖怪達がゾロゾロと集まる。この綿飴美味しいね。そうだろ、さっき集めたばかりの人魂で作った綿飴だからな。新鮮な搾りたてのブラッディマリーもあるよ。
寄ってらっしゃい見てらっしゃい!
さぁ、さぁ始まるよ!人間がやるのとはひと味も二味も違うよ!
紙芝居の始まりだぁ!
#呟怖 https://t.co/2ZA44Hg9Hx

打ち寄せては返す波の音が耳に響く。
濡れた砂に足を取られながら波打ち際
を歩いているとガラス瓶が転がっている。
手に取ると中には丸めて筒状になった
紙が入っている。跳ね上げ式の金具を
開け逆さにして取り出し広げて見ると
文字が書いてあった。口と兄という字が
交互に一面ビッシリと…。#呟怖 https://t.co/IqvlBwQZOc

全く!人間界が希代の疫病とやらで妖怪も出歩かなくなったから百鬼夜行も中止とな!何百年経ったか忘れちまったが妖怪になって、こんな事は初めてじゃ!これでは夜行中どこぞの人間の家に邪魔して茶も啜れんわい。されば再び、おいで頂くしかあるまいアマビエ殿か?ワシは、ぬらりひょんと申す。
#呟怖 https://t.co/fL63KUttQv

男「くっ!早くここから下せ!」
女「やっと捕まえたわ。毎日ガラス繊維を食べた甲斐があったわ。」
翌日ある家の床に両手首を切断され失血死した首の無い男の遺体が発見され天井から垂れ下がった糸を鑑識が分析するとグラスファイバーだった。首は結局見つからず遺体の側には大きな蜘蛛がいた。
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深夜の静寂の中、救急車のサイレンが、けたゝましく鳴り響き遠ざかって行く。
人影は殆ど無く自然と歩が早まる。
133年前ホワイトチャペルの殺人鬼が現れたあの霧の夜に似ている。当時、私は女で狙われ命辛々逃げ助かったのだ。あの男も転生したと聞いた。必ず今生で正体を掴み捕まえてやる。
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「おやっさん、ロケットランチャーは無いのかよ?」
『おいおい、随分と物騒な物を使うなぁ。』
「相手は一人なんだが、どうしても屋敷ごと奴を葬らないと気が済まないんだ。」
『穏やかじゃねぇなぁ、よかったら話してみろよ。』
「夜な夜な枕元に立ち眠りを邪魔する地縛霊め吹っ飛ばてやる!」
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「なぁ、この辺りだったんじゃね?」
『ううん多分その桜の木の前辺りだったわ。』今度、小学校時代の同窓会を催す事になり当時埋めたタイムカプセルを掘り出して開けてみようと学級委員だった2人で掘っていた。
「あっ!出てきた」
カプセルの蓋を開けるとメモに訃報と書かれ日付は同窓会日時。
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薄暮と言って人と景色が溶け合って車からは、とても見え辛くなる時間帯だから帰り道路を渡る前は必ず左右を見て車が来ていないか確認して渡るんだよ。「うん、ばぁちゃん分かったよ。あっでも半透明になった人が腕を掴んで道路の真ん中に連れて行こうとするんだけど、それはどうしたらいいの?」
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会社からの帰り道、後ろから足速に追い抜きざま男が、こちらをジィっと見て通り過ぎて行く。きっと知人か何かと見間違えたのだろうと思う事にして婚約者の家へ着き靴を脱ぎ玄関を上がろうと横目に靴箱の上、写真立てがあり映ったそれには先程見た男の顔があった。聞けば亡くなった前夫だと言う。
#呟怖 https://t.co/1cNbaBp1Fq

明日いよいよ四百回目の新月の夜だ。
この大鎌を次の代に継ぎ、俺は卒業、晴れて自由の身だ。現世で魂を見定め漸く連れて行こうとすると悪魔に横取りされたり虫唾の走る天使が魂を体に戻して蘇らせたりしやがる。そんな煩わしさから解放されるのだ。新人は妙な姿だ。黒い翼に手には林檎を持つ。
#呟怖 https://t.co/bdW6fzR8iA

物心ついた時から気になり始めた首の痣。鏡に映して指で、それをなぞってみる。皮膚表面が隆起してる訳でもなく薄っすらと肌色よりも濃くなったシミのような物が不規則に首を一周している。
ある朝、夢に魘され目が覚める。自分が処刑され晒し首になった夢だ。それが久遠の記憶だと知る由もない。#呟怖 https://t.co/XYiI0Rkm9K

ここからの景色は嫌いじゃない。
4枚のガラスサッシには竹林が見え
空には飛行機が飛ぶ。
冬の夕暮れには西日が差し込み暖く心地良い。
ただ、それ以外の部屋に移動できなくなった。夫に絞殺されコンクリートで壁に塗り込まれて、こうやってシミになって出る度に、また上から塗り込められる。
#呟怖 https://t.co/WcYSpDQfl3

あと3日で、この世が終わる。
今日は何をしようか?そうだ!今までお世話になった友達に感謝と、ご挨拶をしよう。
あと2日になった。
今まで挨拶だけで、お付き合いの無かった、ご近所さんに、ご挨拶をしよう。

とうとう最後の日になった。
愛した人に感謝と、ご挨拶をしよう。
来世も宜しくと。#呟怖 https://t.co/iA9fBsR7F3

月光に照らされ雲の白と海の青が、
やがて入れ替わりに太陽の眩しい光が差し出すと薄い光の膜が青い地球を包むように輝く。宇宙船で遠ざかる地球に息を飲んだ。こんなに美しい星に我々は暮らしていたのに…。
火星暮らしも、もう5年、今日も赤褐色の地を死後行き場を失った半透明の同胞が彷徨う。#呟怖 https://t.co/cmK2E8vvHz

悴んだ手に息を吐き掛ける。
夕暮れ空を見上げると大きな木の枝に一枚だけ葉が風に大きく揺れ今にも落ちそうだ。ふとオー・ヘンリーを思い出した。次の瞬間はらりと、しがみついていた葉が足元に落ちる。拾い上げる時、何かが腰に触れた。振り向くと首から縄を垂らした女が此方を見つめている。
#呟怖 https://t.co/lpKaU8rVve

「おい、帰ったぞ。」
家には誰も居ないのか?
応答が無い。
玄関を上がり廊下から応接間を通ってダイニングに行くと暗い中、ポツンと独りで椅子に腰掛けている。
「ただいま。どうした?明かりも点けないで。」
すると妻は俯いていた顔を、こちらに向けニヤリと笑い言った。

『どちら様?』
#呟怖 https://t.co/Sh6ee3IIsh

「戦争が、日本でも昔あったんだよ。」
祖母から聞かされた話は知覧と言う町から特攻隊と言って所謂、戦闘機で敵の母艦に捨て身で体当たりして攻撃する部隊で、その隊員が出撃する前日馴染みの食堂の女将さんに明日夜9時過ぎに蛍になって戻って来ると言い翌日その時間に一匹の蛍が現れたそうだ。
#呟怖

よっこらしょっと、この所、随分と
仕事が増えたと思わないか?
仕方ないだろ!疫病が流行るなんて
閻魔様でも分かるめぇ。
汲み上げても汲み上げてもキリが無いよ。
しかし仕事が増えた所で俺ら鬼には何の得もないんだろ?
つべこべ言わず、さぁさぁ仕事だ!
魂達の汲み上げ作業も楽じゃないな。#呟怖 https://t.co/QjA3p2jmmm

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