呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

闇の中を彷徨うように漂うように、ひとひらの翠の光、掌に舞い降りる。
「明日の夜9時過ぎに蛍になって、ここに戻って来ますので、待っていて下さい。」貴方は、そう言って寂しげな微笑みを浮かべた。あの日から75年、一年に一度必ず貴方は、やって来る。でもね、私も、もう生きてはいないのに。
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「漆喰の壁って落ち着くわ。」寝室をリノベーションして壁紙から漆喰にしてハウスシック持ちの妻は、ご満悦だ。ただ、たまに調湿や家鳴りだと思うのだが低い男のため息の声のような音が、たまにするのだ。それも決まって寝室でテレビなどを観て妻と私がベッドで寛ぎ仲睦まじくしている時が多い。
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「何度言ったら分かるのよ!私の子だったら、もっと賢いはずなのに、お前は本当に出来損ない!」
「ちょっと!プロの美容師なんでしょ?これで如何ですかって、お客を舐めてんじゃないの!」
「お金出したって、この程度の料理じゃ名店の名が泣くわね!」

彼女を見て鏡は心も映し出すと悟った。
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駅まで真っ直ぐ伸びた線路沿いの道を歩くのが好きだ。線路金網の前に植えられた様々な花が季節ごとに咲く。特に骨董屋店先に咲く時計草の花が圧巻で近づくにつれ心が浮き立つ。目の前まで来て愕然とする。ひしゃげた金網に無残に散った花。足元を見ると花束と添えられたメモに私の写真があった。
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一休さんが渡ろうとした橋に立て札で「このはしわたるべからず」とあって端を渡らなきゃ良いんでしょと真ん中を堂々と歩いた話知ってる?彼女は「何それ?」と半ば呆れ顔で聞いている。もう一つ理由があるんだけど、その答えは身を以て知れば良い。赤い欄干から下に落ちてく彼女に微笑み掛けた。
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都会に疲れた。夢破れた。人間関係に嫌気が差した。他人の口に戸は立てられない。なんとでも言えば良い。突然、会社を辞め安アパートの家具や荷物も、そのままに気がついたら、その日最終の夜行列車に飛び乗っていた。流れる車窓の夜景。手に握り締めた乗車券を見ると、もう走っていない列車だ。
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林の道を愛犬と歩いているとカサカサッと茂みの中で音がする。頻りに其方に向かって吠えるので目を凝らすが何も見えない。少し気味悪く思えたが、きっと小動物の類がいるのだろうと思い歩こうと促すが頑として動こうとしない。ふと見上げると幹に縄を張り形を留めぬ何かから滴り落ちる音だった。#呟怖 https://t.co/3GXdrBPLRz

辺りが茜色に染まる。
黄昏が忍び寄る。
森の樹々が騒めき出す。

道行く先は、此の世と常世の境い目。
この先歩むべきか否かを道祖神に問ふ。

貴方とならば何処までも
手に手を取り合って死出の道。

夢だうつつだと吐かすその前に
綺麗に咲いた花のまま
時空の茅の輪を潜り永遠に留めん。#呟怖 https://t.co/jpAHxgrMuV

ううん、別に後悔とかはしてないわ。ただね、あなたを見てると湧き上がるものがあって、とうとう昂る感情を抑えきれなくて二度と物言わぬ存在にしてしまった。自分の手は汚したくなかったけど、お蔭で気持ちがスッキリしたわ。でも後片付け苦手なのよね。次のゴミの日に出せるよう準備しなきゃ。
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確かマヨネーズの買い置きが食品庫にあるはず…。あった!手にして、その違和感に直ぐ気づく。我が家で食品の買い物に行くのは私だけだがカロリーを抑えた製品を買う事は、まず無い。では一体誰が?家の中に設置の見守りカメラの録画を見返すと留守中、部屋の中を歩く見知らぬ男が映っていた。
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息を潜め隠れて待つ。街に奇妙な噂が流れたのは、ちょうど、ひと月前の事。とある裏路地に現れる猫。一見、白に斑の模様で斑に見えた其れは全て目玉で目が合ってしまった者は相次ぎ謎の死を遂げているそうだ。どうしても確かめたい。先月、超高齢で忽然と行方を眩ました愛猫と瓜二つなその猫を。
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小鳥の声で目覚める。こんな朝は眩しい程の日差しと蒼く澄んだ空が…。と言いたい所だが昨日の暑い晴天とは打って変わり、どんよりして肌寒い。憂鬱な曇天を一瞥し牛乳入り紅茶を啜る。呟こうとスマホ画面を見ると10人引用されたら負けの文が目に止まる。アイコンは白黒メリハリのあるあの人だ。
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今、目が覚めた。
ああ、よく寝た。
辺りを見回す。
あれ?ここは何処?
少しずつ記憶を手繰る。
彼とドライブデートして
海を眺めて砂浜でキスをして
優しい彼は特製ドリンクを
持って来てくれて
それを飲む私の顔を素敵な
笑顔で覗き込む彼。
それから少しずつ目の前が
ボヤけて、それから…。
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この町は水が美味いから造られる酒も豆腐も美味い。当方も昔は豆腐屋を営んでましてね、この広い三和土の土間は、その名残なんですわ。玄関先に立つ家人に町の事を訊ねると町名の由来の酒が湧き出す井戸の話など色々教えてくれた。話す家主の体に隠れる様に豆腐を持った子供が此方を覗いていた。
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「あの水飲み場は地元では有名で誰も利用しないんですが今回も他所から来た知らない人が使って水を飲んでしまったようなんです。気の毒に。」そう話してくれたのだが結局、その原因を教えては、くれなかったので今から出世争いしてる同僚を騙して此処の水を飲ませようと思うんだけど、どう思う?
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「この先の桟橋に次の新月の夜2時頃いらっしゃいな。」行きつけのバーで隣に居合わせた見ず知らずの女性と話が弾み酔いに任せ何か不思議な話などないか訊ね教えて貰った通り来て、その時を迎えようとしている正に今、漆黒の巨大船が目の前に現れ、あの女性と同じ服の髑髏が甲板から手招いている。#呟怖 https://t.co/ynCWOEYLeV

「無い⁉︎何故だ‼︎」半狂乱になり庭の一角をスコップで掘りながら警察官に向かって叫ぶ男。「確かに此処に妻を埋めたんです!」結局、何も出ず警察官は半ば呆れ帰って行った。後日、男が庭の穴で倒れ亡くなっていた。その顔は何かに怯え目をカッと見開き恐怖の形相だった。未だ妻行方知れず。
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@PPeUgGewEAloGvA @panda_bancho @matatabinbin48 「これ蝋燭の煙じゃないだろ。」訝しげに輪を囲んでいた全員が煙の立つ闇を見つめると徐々に、それは人の形になり、皆が驚いて一斉にその姿の正体を叫ぶが誰一人として同じ人物では無かった。
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西の空が薄桃色と黄金色が溶けながら輝き夜の帳と鬩ぎ合う頃、そっと君が現れる。公園の遊具の側に屈む君。交差点の信号機のボタンを見つめる君。学校の屋上に立つ君。遮断機の無い踏切に佇む君。スーパーの駐車場の隅のひしゃげたフェンスの側にも、どこでも花と飲み物が置かれた所に現れる君。
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文献によると弄ばれて人としての扱いも受けず非業の死を遂げた淫婦の霊が集まって出来た妖怪だって。「ふ〜ん。」俺が言った事に気のない返事の妻。今は、ぞんざいな扱いを受けるのは俺らの方なんだけどなぁ。バランスを崩し寝そべったままソファーから落ちた俺を見てケラケラ笑う妻、まるで…。
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この木を見ていると家系図のようだ。枝分かれし脈々と受け継がれ呪われし忌まわしき一族。闇を纏い人を襲い生き血を吸う。訝しむ近隣に住む者達に「太陽光過敏症」と説き伏せてはいるが血に飢えし、この体。生命の樹よ、犠牲者が辿る夜見の国への道標として今宵も見届けよ。その骸、根元に眠る。#呟怖 https://t.co/XCjKGjXca4

砂漠だ。荒涼とした風景だ。先程まで酸素マスク、血中酸素濃度計、心電図、点滴のチューブやらで繋がれ、けたたましい警告音、薄れゆく意識の中、心臓マッサージとペーストを塗ったパドルと呼ばれる電極面を胸部2箇所に当てられ電気ショック療法が交互にされ、その後、時間を医師が家族に告げた。#呟怖 https://t.co/JMh78ZfU2u

甘く豊潤な香りが辺りを包む。
それは白く輝き絹の珠のよう。
だんだんと縁がほんのり桃色に色づき始める。蕾一つ一つに生命が宿り生まれ出づる時を待つ。やがて翼を持ち"光をもたらす者"と言う意味の天使の下に仕える者達。後に神に叛き闇を統べると知り恐ろしく思い蠢く其れの茎ごと手折った。
#呟怖 https://t.co/FMEP4rVx4F

あの子が大好きだったのよね。そう言って愛娘の月命日になると、メロンシロップと炭酸水をグラスに注ぎバニラアイスと缶詰のさくらんぼを乗せ妻が作るメロンソーダを毎月、黙って見つめていたが、意を決して話し掛けた。
「なぁ、お前だって同じ日に産院から一緒に天国へ逝ったんじゃないのか?」#呟怖 https://t.co/jkjCW8uTDW

助けて!
必死に伸ばした手を振り払い
次第に力無く手を差し出したまま
愛しい人が落ちて行く。
顔も声も忘れてあげる。
顔を撫で優しく抱き締めてくれる
大好きだった手だけは、ずっと忘れない。

多額の保険金を私に掛けているの知ってたの。彼女がいる事も。

今日この崖に連れて来た事も。

#呟怖 https://t.co/8D5QyS84Um

兎に角少しでも早く電車に乗りたかった。取引先との商談が押してしまい次のアポの時間がギリギリになりそうだ。電車が入線し慌てて乗る。シートに身を委ね深呼吸する。走り出した電車の車内を見回すと誰も居ない。急に放送が流れる。生憎、本日は誤乗車一名様あり止む無く発車。南無妙法蓮華経。
#呟怖 https://t.co/1afZkez8kN

駅チカを急足で歩く。足元に落ちていたメモの為に。このご時世だから触れるのも憚れるが何故か衝動に駆られ手にし書かれた文字に目を落とす。
令和4年4月4日午後4時44分第4北ロッカーNo.444。あと数分で、その時を迎える。先客がいて空いたその扉に手を伸ばした瞬間、中に吸い込まれ姿を消した。
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この国では象は神同然です!と現地のコーディネーターは胸を張って言う。観光立国の旗の下、土産物屋、歓楽街、歴史的建造物など一通りを案内され森外れのカフェで、お茶をしながら聞いていて一抹の不安を覚える。その神を舐めてはいないかと。自然破壊し生息の地を穢してはいまいか?ほら後ろ!
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「おはよう!」
はたから見ると私は変な人かもね。
通勤途中、通り掛かる古着屋の軒先に半身のトルソーに着せられた古着。顔に当たる所には花束が差してある物に挨拶してるんだから。でも本当の事を皆んなは知らない。そのトルソーの右袖裾を掴んで今にも泣き出しそうな女の子に挨拶してる事を。
#呟怖 https://t.co/pwA3SRazPJ

この指輪って誰の?もしかして元カノが別れ際に突っ返した物だったりして?彼女は俺の顔を上目遣いに悪戯な笑みを浮かべ訊ねる。苦笑いしながら否定するも正直、見覚えが無かった。後日、彼女の胸元にチェーンにぶら下がった例の指輪があった。ギョッとする俺に彼女が聴いた事のない声で嗤った。
#呟怖 https://t.co/ekyPDmFhGW

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