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呟怖.ORGと参加について

ひまわりの花の向く先
梅の香の流れ来る元
花咲けば葉の色見えず
影させば姿は見えず
声だけは朗らに聞こえ
駆け回る足音は無し
ふた膳の支度を済ませ
待ち居りてはや幾年か

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人に見せられるものではないから、そもそも公開していない。私の小説は善意に溢れた人々の間で健やかに育つ少女のお話。陰影も深みもオチも無い、のっぺり薄い幸せな世界。書いた私が満足だからいい。
流行りのAI作画で挿絵をつけてみると、包丁を握りしめているのは何故? こんなふうに見えるの?
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家の前に昔風の電車が停まり、何やら部品が必要だと降りてきた作業員が言う。うちには無いと言うとそのまま発車したが、その後も病院の廊下やスーパーのレジの列でも電車から降りてきて部品を求められる。仕方ないので私も電車に乗って部品を探しに行く。まずここのカラオケ屋の店長に尋こう。
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通常の本の流通には乗らない艶本がある。昭和時代には自販機本やビニ本などと呼ばれており、一応合法の出版物だった。それとは別に端から違法と腹を括っている地下出版物があったのだが、行きつけの古書店ではこちらは絶対に扱わないと言う。むしろお寺で扱わなければならないものがあるそうだ。
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卒業時に埋めたタイムカプセルを発掘する催しがあった。当時四十何歳かで独身で難病にかかってしまった担任の先生は、あの頃より少し顔色が悪くなり、少し肥った感じになって眠っていた。ぼくたちは元気ですよ、と言うと、少し笑顔になったように見えた。
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気がつくと何も見えない。硬く冷たい床が頬の下にある。
「おいで、そこから出してあげる」
木製の何かが微かに軋む音がして、ぬるい風が吹く。細い桟のある扉を探し当て、体重をかけると開く感触。光は差さない。

いくつの扉を抜けただろう。相変わらず真っ暗で、声と風には血の匂いがする。

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猫は納屋の寝床用段ボール箱ではなくその隣に丸まっていた。中を覗いてみると、ぬいぐるみ人形の胴や手足みたいなものが入っている。誰かがおもちゃとして与えたのだろうか? 近所から盗んできたものじゃないといいが。箱から拾い出して並べてみると、6体分の胴と手足。頭は無かった。
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中学校の前の道路に、人の顔に見える染みがあると噂があった。単なる水と鉱物のいたずらだが、これが昭和時代に勤めていた薄幸の美青年教師みたいな設定がいつの間にかついて、戦地で斃れたりロマンスがあったりと大長編物語になっていった。今では登場人物が百人以上、染みも同じだけある。
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山奥にはどうやって人が通っているのか不明な場所がよくあり、この小学校も地図で見るとたった一本の道でしか繋がっていない。ある夏、豪雨でこの道にかかる橋が流され、児童教職員計27名が孤立したと報じられたが、地区役員は救助を断り、その晩にはみんな普通に家で晩御飯を食べていた。
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AIが言葉から画像を生成するようになって数ヶ月。「終末」「破滅」「崩壊」など、特定の傾向の言葉を含めると、画像には見たことのあるような文字で言葉のようなものが書き込まれることが増えた。全てのAIはその解読を拒否したが、音読させてみた人があった。たぶんそれが人類滅亡の原因だった。
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台風が迫る夜道を段ボール箱が滑って行く。ああいうのを出さないように周りを片付けなきゃ。急ごう。駅から家までの間に、吹き流されてくる段ボール箱は7つ、8つ、9つ、これどこかでトラックが横転でもしてるのか?
最後の角を曲がると、無数の段ボール箱に群がられたマンションが見えた。
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「71枚しかない」
「そうなんだ」
「誰が足りない」
「序列38位、26の軍団を率いる地獄の伯爵ハルファス」
「ピジョン・コロンバンを描いておけば」
「当人からあれは違うと連絡があって、来月面会してくれるそうだ」
「伯爵直々にとは光栄じゃないか」
「断ったんだがな」
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トカゲは人には懐かないが、危害を加えない人間なら覚える。いつも実家の駐車場で体を温めていたそいつもその口で、母が車で踏みそうになった時に逃してやったのを覚えていたのか、交差点で僕を左折に巻き込みかけたダンプが青い巨大な尾ではたかれて停まった。
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畑の隅に農業用水の蛇口があって、時々水を出しっぱなしにされている。看板を立ててみた。
「浄水処理をしていないので飲めません」
ところが今度は堂々とタンクを持って水を汲みに来ている。
「この水、持ってってどうするんです?」
「だって自然のままのお水でしょう、体に良いじゃない」
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同級生がストリートデビューした。当日は朝は晴れてたけど、ヤツの演奏が始まると雲が出て、やがてぽつぽつ、最後2曲は次回に持ち越し。
バスを待ってると知らない女の人が俺の顔を見て、「君にやるよ」とニヤリと笑った。
その日から俺は雨男になって、同級生の路上ライブは一度も行ってない。
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合宿3日め、朝食の卵をコツンとやると、同じテーブルの友人が真っ青になった。
「おい」
「何?」
周囲に先輩たちも集まってくる。
「あー」
「今年も? 何かあるぞこれ」
「何なんすか一体」
「落ち着け、今電話入れた」
結局何だったのかは不明で、誰に尋いても「危なかったぞあれは」としか。
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地下室に生存者がいた。一応元気そうだ。
「ほか、だれいる?」
「誰も。私だけなの」
「たべもの、ある。いっしょにいこう」
子供を地下室から連れ出しかけて、
「めをふさいで。みてはだめ」
「どうして?」
「おれ、ここのことば、へた。みてはだめ」
未熟な語学がこの時だけは嬉しかった。
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昭和6年に台湾で採集された腊葉標本を参照する用事ができて、所在を台北大やその他あちこちへ問い合わせると、こちらの大学にあるという。標本庫担当の先生に言うと鍵を貸してくれて、初めて地下の標本庫へ入った。探しているのは綴りがYで始まるのでだいぶ下の方。地下8階、15階、まだ先?
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小学5年の時、いつもダメだった理科でついに0点を記録した。母は悲しそうな顔で黙っている。父に別室に呼ばれた。
「うちの家系の長男だけの秘密がある」
父はそう言うと崩れて果物の山になった。
「この通り。理科とは相性が悪い。母さんには内緒だ」
僕も何度か練習し、何とかごまかせている。
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コメットハンターという趣味がある。新彗星を見つけて国際天文学連合へ報告すると自分の名前を星に残せるのだけど、他の人が確認できず見間違いと判定されてばかりの知り合いがいる。40年で8回。それがどうも軌道要素を計算すると同一の天体らしく、この人にしか見えない理由がわからない。
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お盆を過ぎると目立つのがヒグラシの声。朝夕だけ鳴くのは知られているが、これはどうも暑いのが苦手なせいらしく、日中の居場所も風通しの良い暗い林内を好む。神社の森などがこうした環境になっているが、もちろん日本の神様はご機嫌を損ねると怖い。ヒグラシ出禁のお宮様はいくつ見たかな。
#呟怖

#返怖
「姉さん、人形じゃないとダメ?」
おずおずと上目遣いで尋ねる妹の後ろ、2m弱のオレンジ色の包みがもぞりと。
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お盆の御法事に先祖がしれっと紛れ込んで読経を聴いているというのは結構あちこちにある話で、見える人は日頃は目が良くなくてもはっきり顔が判るというのも共通している。不思議なのは祖母で、白内障が出てあまり目が良くなかったのが、お盆の時季だけお経の本がはっきり読めると言っていた。
#呟怖

盆休みに入ったが行くところは特に無い。ブラウザを開けるとサ終したはずのネトゲの広告が出る。ミラーサーバー? 懐かしいログイン画面を通ると当時のギルドに所属したままの昔のキャラが動き出す。
「よう、来たな」
挨拶をくれたギルマスは確か持病で。
ログアウト。
接続履歴には何もない。
#呟怖

うちには誰も開けたことが無い手文庫がある。中に御札か何かが入っていて、それが彼岸や盆の帰りそびれを浄土へ帰すと伝わっている。
手文庫自体はかなり古い塗り物で、漆器店に頼めば塗り直しができるとネットで見かけたのだが、開けられるのが嫌だと言われてそのままにしている。
#呟怖 #呟怖耳袋

実家ではお盆を過ぎると家じゅうの風鈴を全て片付ける。田舎の古い家で半端に広いので、夏の間に7つか8つ下がっているのを全部。祖母に指示を受けて全て回収してくるのだが、一年でその時にしか入らない部屋が二階に2つある。誰が風鈴をかけているのかは祖母も含め誰も知らない。

#呟怖耳袋 #呟怖

アンティーク店で旧式の木製サッシを見つけた。古い建物を解体した時に仕入れてきたという。見覚えがある。廃校になった母校の名を告げると、所縁の人だったかと喜ばれる。話が弾んで思わぬ長居をし、時計が4時44分を指すと、ガラスに映る彼女も昔の通りに現れる。
#呟怖 https://t.co/IZsksd1lGF

#返怖
かあごめかごめ、夢の中のぼくは
いつのまにやら だれかとあそぶ
ずっとまえから しってるこたち
うしろの正面、そう、後ろが無数にあればうしろの正面もまた無数に存在し、■■ちゃんは目を開けたぼくに無数の笑顔で「あたりー!」と叫ぶ。次はぼくが無数に存在する番。
#呟怖 https://t.co/tN2ieXYihD

高層階の窓を叩く音は怪談としては定番だが、波の打ち寄せる音が聞こえるのは何になるだろう? 海まで確かに遠くはないが、6kmくらい離れている。
#呟怖

昭和の初め頃、地主の家の次男が病気になって村へ帰ってきた。薬代に伝家の骨董を次々に換金し、最後の方は大した値のつかないがらくたをまとめて手放した。ところがその途端に病状は好転する。がらくたに混ざっていた由来のわからない刀が祟っていたのではないか、と村では噂された。
#呟怖 https://t.co/xG5dLRPVs3

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