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呟怖.ORGと参加について

#呟怖
Kと国道を北上していた時の事。

しばらく他愛もない話をしていると前を走る車の後部座席に乗る10代くらいの男女が銘々に手を振ったり中指を立てたりして笑っている。

「なんかムカつきますねぇ」

癇に障ったKがアクセルを踏み車を追い越した。

擦れ違い様に見たその車は二人乗りだった。

#呟怖
三河島の沿線を煙草をふかしながら歩いていた。ふと空を見ると遠くの空に銀色の物体が浮いている。

「UFO…?」

電車に乗り帰路を急ぐ。
何故か無闇に人と目が合う。
気がつくと誰かが見ている。
恐ろしくなって早足に家に辿り着くと空には銀色の物体が浮いていた。

とても厭な感じがした。

#呟怖
「箪笥と壁の隙間から出たり引っ込んだりするんです」
Kは車を走らせながら子供の頃に見た奇妙な記憶を話してくれた。夜中目覚めると立体感の無い薄っぺらな猫が半身を見せては引っ込むのを繰り返すという。
「なんなんですかね?」
ドアの隙間から出たり入ったりしてるコイツの事だろうか?

#呟怖
「なんか守護霊が強すぎるんスカねぇ?」
彼は怖いもの知らずで心スポ巡りを趣味としている。妙に強気な彼に引っ張られて酷い目に遭った友人は多い。
「マホカンタ?っつーの?自分だけは怖い目にあった事ないんスよ」
いや、周りに跳ね返しちゃダメだろ。

#呟怖
待合室で順番待ちをしていると廊下の奥から顔だけを見せて女の子が此方を見ている。可愛いらしいなと思っていると順番が来た。診察室は廊下の奥。歩いていくと違和感がある。
女の子が顔を出していた場所は交差する通路だと思っていた。
実際は柱の20センチ程の出っ張りで壁があるだけだった。

#呟怖
夜中、金縛りにあった。
手慣れたものでそんな時は覚醒に努め首尾よく目覚めたものの不安感が残る。脳の混乱からくる恐怖。漠とした不安。
気を落ち着かせてテレビをつけタバコに火をつけた。
翌朝目覚めるとテレビはついていない。
タバコは封も切られていない。
まだ夢の中なのかもしれない。

#呟怖
纏わりつくような霧雨の降る夜。街頭に照らされて一匹の黒猫が此方を見ている。舌を鳴らしながら近づいていくと、別の街頭の下へ歩いていく。
何度かそんな事を繰り返すと荒れた駐車場の草陰に消えていった。
「にー。にー。」
母猫の亡骸の側を離れない二匹の子猫が雨に濡れて震えていた。

#呟怖
辛い事や悲しい事があると決まって朝には枕元に首輪が置かれている。亡くなった愛犬のものである。それを見ると元気づけてくれているのだなと頑張れるのだ。
会社で揉め事があった日、夜中に気配を感じ目が覚めた。頭の薄い小太りの男が首輪を持って立っていた。
「え?誰」
知らない顔だった。

#呟怖
「講義室に女が出るよ。」
俺はNさんが苦手だ。趣味の怖い話をしていると何処からかやってきて話に割り込んでくる。
やれトイレに老人が、階段に女が、聞いてもいないのに語り出す。
「其処には居ないね。それは私だね…」
彼女の話に合わせるように囁きが聞こえてくる。彼女に声は聞こえない。

#呟怖
職場の同僚の弁当にはいつも油揚げが入っている。
「特別好きでもないんだけど」
彼の地元には狐が出る。ある日彼が帰路を急いでいると薮から
「おいてけ」
と声をかけられピンときた。スーパーで買った油揚げを道に置いて立ち去る。
「ありがたや」
以来彼は欠かさず油揚げを買うのだという。

#呟怖
団地に現れるの女の顔の後日談。
三ヶ月後、彼は松葉杖を突いていた。理由を尋ねると笑いながら
「いやぁ、参りましたよ」
バイトの帰路、件の団地に目をやると顔が見えた。またか、嫌だなと思っていると目が合ってしまった。
「それでこのザマですよ」
信号無視の車にあて逃げされたそうだ。

#呟怖
「団地の壁に大きい女の顔が張り付いているんです」
彼が住むアパートの近くに古い団地がある。その北側の壁に時折みだれ髪の巨大な女の顔が現れ目だけを動かし何処かを見てニヤリと笑うという。一体何がおかしいのか。ある時気づいてしまった。
「事故ですよ。それを見て笑ってたんです」

#呟怖
なんとなく始めた呟怖も今日で八つ目。

これ迄の話はある小学校の七不思議を改変したものだ。そしてこの七不思議には八つ目がある。全てを覚えている者は同じ怪異に見舞われるというものだ。無論、同じ話では無いし嘘も混ざっている。虚実は皆の想像に任せる。

あなたは幾つ覚えていますか?

#呟怖
Sは額を掻く時に目を瞑る癖がある。
気になってそれを指摘すると
「指の隙間が怖くて」
ある日彼が風呂で顔を洗っていると違和感があった。指の隙間から何かかが見えたような気がしたのだ。もう一度顔を洗うように両手を顔に当て指を広げてみたという。
「指の間から誰かの目が覗くんですよ」

#呟怖
夢を見た。
最初に光がありそれは大きな力の塊だった。次にそれは燃え盛る破片となり四方へ散った。あるものは光続けあるものは暗くなりまたは砕け散る。
遠い彼方に星が生まれた。星は命を育み流転を繰り返す。俯瞰の意識がそれらを観測しやがて闇へと戻って行った。
この日、宇宙は終わった。

#呟怖
雪の降る夜道を歩いていると道の端を街灯に照らされて小さな足跡が続いていた。
何気なく足跡を追っていくと段々と大きくなっていく。恐ろしくはあったが怖いもの見たさが勝ってどんどん遡っていくとついには50センチを超える巨大な足跡となり、それは立派な山門の仁王像まで続いていた。

#呟怖
「ポテッポテッて音を立てながらさ、梁の上を歩いてたんよ」
Tは高校からの古い友人だがよく幻覚を見る。稀に自分が見た奇妙なものを茶飲み話に語ってくるのだが今回は小人を見たらしい。
Tは暫く凝視して目線を逸らしたのだという。
「血塗れのペンチ持っててさ、気づかれたらヤバいと思って」

#呟怖
「狼男がさぁ、狼男がさぁ、って言ってたんですよ」
T君は中学生の頃、夜遊びに嵌っていた。その日も22時頃家を出ると隣家のトイレに灯りが着いた。何と無く息を殺しているとそんな呟きを聞いてしまった。
後日その家が火事で全焼した。一家のものとは別に大きな獣の焼死体が見つかったそうだ。

#呟怖
「竹藪にね、女が居たんですよ」
k君は車を走らせながらそんな事を言った。狭い竹藪の奥に女が立っていて通り過ぎる彼の車をじっと見ていたという。
「あ、ここですよ。」
宅地にある家一軒分くらいの狭い竹藪。二人で女が立っていたと思しき場所へ入ってみた。
そこは崖だった。足場などない。

#呟怖
夢を見ていた。夢の中でベッドから起き上がると出窓のカーテンの隙間から買った覚えのないビスクドールがこちらを見ている。思わず二度見すると今度はカーテン真後ろから半身だけ見せてこちらを見ていた。目が覚めた。
ドアが少し開いている。隙間から半身のビスクドールがこちらを伺っていた。

#呟怖
「夜に口笛を吹いてはいけない」
泥棒が来るだの親の死に目に会えないだの決まり文句が続くよくある言い伝えだ。子供の頃、母方のばあちゃんから
「夜に家で口笛を吹いちゃいけないよ」
と言われたことがある。
「長い人が来るから」
ばあちゃんは神妙な顔でそれ以上なにも言わなかった。

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