呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

参加メンバーはこちら

呟怖.ORGと参加について

#呟怖
人生の全てを賭けて黒魔術に取り組んだ。
冷や飯を食い狂人扱いされる事にも慣れきった頃、成果は実を結んだ。
悪魔召喚。
魂を代償に願いを叶える。
万感の思いと共に儀式は成功した。

「薄汚い魂だ。お前のは要らない」

私の人生は徒労に終わった。

#呟怖
アパートの自室で目覚め天井を見つめる。腹が減ったが気怠く起き上がれない。3日はこうしている気がするが意識がぼんやりしてきた。
起きたところで金も食糧もないので惰眠に拍車が掛かる。
ドアを乱暴に叩く音がして目が覚める。
大家が催促に来たようだ。
腹の虫が鳴り俺は舌舐めずりをした。 https://t.co/kvXsRRhZeR

#呟怖
街灯を背に影が伸びる。
お前は誰だ、と影は謂う。
私は自分がわからない。
何処へ行き何をするのか、自問の中に新たな疑問。
街灯を過ぎる度、新たな影が同じ事を問う。
自問が膨れ上がり心が暗く染まる。
私は闇だ。
お前は私。
私は暗がりへ歩をすすめた。

#呟怖
備品のチェックを化学準備室でしていると戸を開く音がして誰かが化学室に入って来た。

「だから因果ってのは観測って事よ。知覚の外側は無いも同然さ」

「本当にそうかなぁ」

何やら楽しげに議論を戦わせている。

自分も混ぜて貰おうと作業を切り上げ化学室に入ると中には誰も居なかった。

#呟怖
夢の中で邪悪な笑いを浮かべた少女に追われていた。
少女を撒こうと路地を曲がる度に先回りされ、その度に頭がどんどん大きくなっていく。
パニックで滅茶苦茶に路地を駆け、捕まる寸前目が覚めた。
筈だった。
部屋が暗く何も見えない。
「ニィガサナァイ」
部屋いっぱいの巨大な顔が言った。

#呟怖
知らない家路。
アスファルトが縦に裂け、底も先も見えない。
これは因果の裂け目、飛び越えてはいけない。
家には知らない父と母。
失望したと父は言う。
母は泣いて謝るばかりで言い訳をしない。
俺は家を飛び出し裂け目を越える。
目覚めた俺は何も覚えていなかった。ただ無性に悲しかった。

#呟怖
「俺、梅干しって苦手なんだよね」
弁当の梅干しに箸を付けたとき友人がそんな事を言う。
何か嫌な予感がしたが先を促した。
「蝙蝠を保護して世話してたんよ」
ある日いなくなったので元気になって逃げたと思っていた。
その日の夜、飼猫が梅干しを咥えてきて足元に置いた。
蝙蝠の首だった。

#呟怖
「わー、すごい!」

「お豆腐みたいだね!」

そんな声が聞こえてきて何気なく視線を送る。

枯れた草むらの上で横たわる、頭の割れた猫の死体を数人の子供が囲んで木の枝で突いていた。

嫌悪感と共に怒りが沸いたが、あまりの無邪気さに言葉は出なかった。

#呟怖
「達磨さんが転んだ!」
公園の木の下で僕は振り返る。友達が一人消えて代わりに知らないおじさんが立っていた。ギョッとしたけど面白くなって何度も繰り返す。
「達磨さんが転んだ!」
友達は誰も居なくなって無表情の大人達に囲まれた。
「達磨さんが転んだ!」
僕は振りむかず走って逃げた。

#呟怖
「達磨さんが転んだ!」
公園の木の下で僕は振り返る。友達が一人消えて代わりに知らないおじさんが立っていた。ギョッとしたけど面白くなって何度も繰り返す。
「達磨さんが転んだ!」
友達は誰も居なくなって無表情の大人達に囲まれた。
「達磨さんが転んだ!」
僕は振りかずに走って逃げた。

#呟怖
スマホで怪談を漁っているとツイッターにDMが来ている。アプリを起動すると知らないアカウントからだった。

「口裂け女?私キレイ?」

また古典的だなと思いつつポマードはお好きですか、と返信した瞬間アプリがクラッシュした。

慌ててアプリを復旧したが件のアカウントは消えていた。

#呟怖
とある総合掲示板で都会で狩りをして生活する男と知り合った。

何度かレスを遣り取りするも狩りの獲物に関してはぼかしてくる。

気になった俺は酒代と引き換えに狩人を呼び出す事に成功した。

お互い酒が回った頃、狩りの獲物について尋ねた。

「あ?人間だよ。独身だって?気をつけろよ」

#呟怖
荒れ狂う砲弾の雨、怒号、悲鳴。
私は赤子を懐に抱き逃げ惑う。目の前で業火が炸裂する刹那、神に祈る。
眩い光が私を救った。
「神よ、奇跡を感謝します」
逆光の向こうで声が応えた。
「私は神じゃない。通り道の火の粉を払っただけ。でもこの偶然は奇跡といえるかな」
声は光と共に去った。

#呟怖
何一つ上手くいかない人生。自暴自棄になった俺は悪魔と契約した。
「力は与えた。寿命が尽きるまで思うがままに生きろ」
先ずは金を手に入れようと家を出ると玄関口に悪魔が立っていた。
「気付いてないようだがお前は病に侵され今夜限りの命だ」
俺はまた間違えたらしい。

#呟怖
友人5人と入れば呪われると言われる廃屋へやってきた。
2組に分かれ肝試し形式で入ろうと先に3人が入っていった。
ところが30分経っても戻って来ず他の2人と探しに入った。
「居ねえな、こっちか」
と薄汚い襖を開けた友人が呻いた。
食卓を囲む3体のマネキン。
先に入った3人の服を着ていた。

#呟怖
今思うと走馬灯だったように思う。
過ぎ去り去し日々。
親しい人々。
今はもういない顔触れ。
楽しかった事や悲しかった事が断片的に現れては消える。
見知らぬ男が傍に立ち全ての因果を失う代わりに生き返らせてやろう、と言った。
いや、満足だと応えると男は舌打ちをして去っていった。

#呟怖
鈍い頭痛と風切り音。俺は椅子に縛られて彼女の素振りを呆然と見ていた。
「嘘吐いたら針千本飲ますって言ったわよね」
俺は彼女の異常な行動に嫌気が差し半年前別れた。
「嘘なんか言ってない」
バットを床に突き彼女は言った。
「死ぬまで一緒って言ったじゃない。大丈夫、私は約束を守るわ」

#呟怖
夜中に目が覚めて用を足す。
煙草に火を付け手癖でスマートフォンを起動するとミスタッチでカメラが起動した。
足元を映すライブ映像には俺を取り囲むように無数の白い足が見えた。

#呟怖
四人でしりとりをしよう。
じゃあ僕からね、林檎。

ゴミ屋敷。
気狂い女。
殴られた子供。

えーと、餅。

血塗れの包丁。
膿だらけの肉塊。
犬の生首。

なんだよ、気持ちの悪い事ばっかり言うなよ。
もう君たちとは遊ばないからな。
僕は乱暴に三面鏡を閉じた。

#呟怖
べちべちと肉を叩く音が深夜の公園に響く。男が馬乗りになって人を殴っていた。俺は駆け寄って振り上げられた右腕を掴む。
「おい何してる」
振り向いた男は俺の顔をしていた。反射的に殴りつけ馬乗りになる。無我夢中で殴りつけていると右腕を掴まれた。
「おい何してる」
嫌な予感がした。

#呟怖
夜中トイレに起きると階下から話し声が聞こえる。親がまだ起きているのかと下を覗き込むと和室から聞こえてくるようだ。
私は足音を忍ばせ和室の前で息を殺す。

「しまい忘れたね」
「そうだね、12年分だね」

何処か楽しげな会話に鳥肌が立った。
私は翌日、親に黙って雛人形を川へ流した。

#呟怖
護岸された散歩道、歩き疲れた俺は欄干に肘をつき煙草をふかす。
上流へ棚引く煙を茫と眺めていると流木が流れてきた。
目の前を通り過ぎていくその流木には二体の藁人形が打ちつけられており波に洗われて手を振っているように見えた。
ああ、今日は雛祭りか。
夕飯はちらし寿司にしよう。

#呟怖
玄関のベルが鳴る。
扉を開くと知らない男の人が立っていて妙に虚な声音で言った。
「お父さんです」
男の人はぐいと顔を近づけ私を見る。私は恐ろしくなって扉を閉め自室に入って震えていた。
いつの間にか寝ていた私が居間へ降りると母が切羽詰まった様子で電話をしている。母は泣いていた。

#呟怖
きょうもげーでるさんちにみんなあつまるよ。
こわいはなしをいっぱいしておばけについてみんなでしゃべります。
ぼくはこわいからふとんをかぶっちゃうけどふとんのなかからおんなのひとがすごくにらんできてとてもこわかたです。 https://t.co/8oEQX60BrE

#呟怖
きょうはひとりでおるすばん。
おそとはあめがふってる。さむいしつまらないしさびしい。
つめたいゆかにねころんでおはなしをかんがえる。
ぼくはほんのなかにいてぼくのおはなしをおとこのこがよんでる。
おとこのこはぼくにきみはうそだよといった。
ぼくはぼくがわからなくなった。

#呟怖
亡者の列の先頭を俺は行く。
新参者が何事かを囁くが俺の耳には届かない。怨み、憎悪、嘆きの声。
死人は寝てろと吐き捨てる。
死者に生者は殺せない。
せいぜい呪詛を吐くがいい。
黒い影がまだ何か呻くがやがて諦め列に加わる。
そうだ俺について来い。
寂しくないよう仲間を増やしてやろう。 https://t.co/Ra45BPMck2

#呟怖
所詮この世は生き地獄。
追い縋る過去から逃れ逃れて俺はいつしか一面の花畑に立っていた。
何処までも青く雲一つない空。風でそよぐ事もない地平線まで続く菜の花。
青と黄色と緑の世界。
ぽかぽかとした陽気に誘われ大地に寝そべる。
ああ、此処も地獄なのだな。
俺は静かに目を閉じた。

#呟怖
停車のブザーが車内に響く。
「次、停まります」
車内に人影はない。無人のバス停で扉が開く。程なくバスは発車した。
「次、停まります」
幾度となく繰り返されるが誰も降りず誰も乗らない。俺はいつから此処に座っているのか、茫と外を望む。
「次、停まります」
俺はまだバスに乗っている。 https://t.co/eZUHqdjwlR

#呟怖
昨夜からの豪雨で川は増水していた。
叩きつけるような雨の中川沿いを警戒していると子供が溺れている。
考えるより先に飛び込んだ。子供は助かったが俺は濁流に飲まれた。薄らぐ意識のなか命を乞う。神でも悪魔でも良い、助けてくれ。

昨夜からの豪雨で川は増水していた。
叩きつけるような… https://t.co/tnOHYQa877

#呟怖
コンビニで弁当を選んでいると後輩に声を掛けられた。
先輩もお昼ですか、と言いながら冷蔵庫の後ろの方から水のボトルを取る。会計後なぜ後ろから取ったのか訊ねるとボトルの中に人が入ってて、と笑顔で応えた。
ソッチ系の人か、と何気に飲みかけのコーラを見ると瓶の中の顔と目が合った。

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。