呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖 #ダサ子さん 夜中に玄関チャイムイが鳴った。こんな夜中に誰だ? チャイムはしつこく鳴り続ける。仕方なく玄関を開けると髪の長い女がそこにいた。思わず恐怖に震え上がる。女は私の顔をじい…っと見つめると「あ、間違えた」と言って消えた。「二度と来るな!」深夜の暗闇に私の怒声が響いた。 https://t.co/txbuHqhhrW

#呟怖 川岸で幼い娘が泣いている。訳を訊くと六文銭をなくしたという。向こうでおっ母さんが待ってるのに…。間抜けな娘だと嗤う鬼を殴って自分の渡し賃をくれてやった。これで三途の川は渡れなくなったが仕方あるまい。しばらくは此岸で暇を潰すとしよう。とりあえず俺を斬った相手でも祟りにいくか。

#呟怖 近所の小学生の男の子が行方不明になった。友達と市のプールで泳いでいる最中にいなくなったらしい。警察も出る騒ぎになったが、それから数時間後、男の子は無事に帰宅した。男の子の証言によると、いつの間にか隣町のプールにいたという。瞬間移動が行われたとしか思えないが、真相は謎である。

#呟怖 池の水面に彼女の姿が映った。不慮の死より三年。青年は彼女の面影を追って身を投げる。遺体が発見されたのは翌朝の事だ。
この池は死者を映す。今は亡き愛する者の姿を求めて、多くの人が訪れる。そして毎年、幾人かが池に呑み込まれる。夥しい死を宿して、水面はただ静かに空を映している。 https://t.co/OGbXGh0YAU

#呟怖 蛇女は夢を見た。いつか人に生まれ変わる夢を。廃墟となった寺院に棲み付き、旅人が迷い込むたび、天井から柱を伝って頭から喰らう。あるとき旅の僧侶に恋をした。喰おうとして喰えなかった。それから人を喰うのをぷつりと止めた。暗い天井の隅に蜷局を巻いて、今宵も人に生まれ変わる夢を見る。 https://t.co/KzTeSDhstH

#呟怖 長らく空き家になっていた屋敷が撤去された。とある資産家の家族全員が一夜にして死に絶えた曰く付きの家だ。外傷はなく、井戸から強力な毒性を持つ細菌が検出されたことから、それが死因と考えられる。のちに井戸の底から、呪詛に使われる人型が見付かったが、世間には公表されていない。 https://t.co/2239pGJKB3

#呟怖 数ヶ月前に近所に開店したドラッグストアに幽霊が出るという。閉店後、白い人影が店内を彷徨うのを、複数の店員が見ている。曰く付きの土地ではない。ある日、店の裏手にある小さな祠に白い人影が入って行くのが目撃された。結局、神様が珍しがって遊びに来てるんじゃないか、という話になった。

#呟怖 あの人の顔に見える樹かい? 昔、あの根元から人骨がたくさん出たんだよ。調べてみたら百九十年近く前のもので、所謂「天保の大飢饉」の頃だ。この地域でも人が大勢死んで、悲惨な様子が記録されてるよ。実は多くの人骨に喰われた跡があってね。まぁ何があったか、それ以上は誰も語らないがね。 https://t.co/s997mCIiLD

#呟怖 今日は「幽霊の日」か。我が家にも幾人かいるよ。古い屋敷だからね。蒼い月の夜など、玄関先に着物の女が端座している。いったい誰の帰りを待っているのやら。納戸で首を吊っている男もいるな。別に怖かぁないさ。それより何だか哀れでね。いずれ死にゆく身なら、未練を残さず生きたいと願うよ。

#呟怖 北の黒い森に棲む妖に妹を攫われた。愛刀を手に馬を駆る若武者。先頃、元服を迎えたばかり。髪振り乱して助けを乞う妹が目に浮かぶ。一族が止めるのも聞かず跡を追った。おのれ妖、今宵こそ首を刎ねてくれよう。銀の月が夜空に煌めき、道端に散らばる人骨が嘲笑うかのようにカタカタと風に鳴る。 https://t.co/SBZePNB8Ls

#呟怖 夜中、アパートの玄関を叩く音がした。アタシだよ、開けて。その声は友人の麻美子だ。こんな時間に何の用かと、ドアを開けたが誰もいない。その日から屋内で人の気配がし始めた。友人の声をものまねして部屋に入り込んだに違いなかった。私はいったい誰を部屋に入れてしまったのだろう……。 https://t.co/6ID1EwUXGF

#呟怖 昼寝をしていると風がふと頬を撫でた。自然の風ではない。団扇で扇いだときの風だ。誰だろうと薄目を開けるとぼんやりした人影が傍らに座っている。母に団扇で扇がれながら昼寝した子供の頃の記憶が甦った。再び眠りに落ちて目覚めると誰もいない。西陽の射し込む縁側に蜩の啼く声が響いていた。

#呟怖 近所の竹林で火災が起き、焼け跡から一人の遺体が見付かった。以前よりこの竹林に集まって、小さな仏象を拝んでいたグループの一人だった。死因は焼死。ちょうどオウム事件が世を騒がせていた頃の話で、あれから二十五年も経ったが、結局その遺体の身元もグループの正体も分からないままである。

#呟怖 夢の中、私の耳許で死んだ妻が呟いている。何と言っているのか、か細い声で聞き取れない。妻は夜毎現れ、何事かを呟き続ける。やがて私の身体に病が見付かった。もはや手の施しようがないそうだ。その夜、夢の中に妻が現れ、今度ははっきり聞こえる声で呟いた。これでずっと一緒にいられるね。 https://t.co/s2jDyPetdP

#呟怖 公園の遊具が使用禁止になっていた。近所の人に訊いてみると、いつから使用禁止になったか分からないそうだ。事故があったという話も聞かない。区に確認の電話をしたが把握してないという。誰の仕業か分からない「禁止」が、何の疑念もなく当たり前のように受容されていた事にふと寒気を覚えた。 https://t.co/O04UgX0di4

#呟怖 風鈴が鳴る。縁側で涼んでいると家の前を葬列が通った。あれは魚屋の源さんか。近所の鈴木さんもいる。その隣には遠縁の小母さん。そこでふと彼らがとうに死んでいる事を思い出した。葬列の足が止まり、皆が一斉に此方を振り向く。そのとき隣にいた猫がニャアと啼いて、葬列は陽炎の如く消えた。 https://t.co/ZViKWU0EMW

#呟怖 戦前から続く古い図書館。照明は暗く利用者も疎らだが、不思議と廃館にならない。この図書館には幽霊が棲み付いている。黒い詰め襟姿の学生で、暗がりでそっと本を読む姿が度々目撃されていた。学徒出陣で死んだとの噂だ。廃館にならないのは案外、彼のお陰かも知れないと司書のUさんは語った。 https://t.co/XAey53VLVw

#呟怖 菜の花畑の真ん中を通る一本道。春が訪れるたび、僕はこの道を歩く。風に揺れる菜の花の向こうに、彼女が立っている。恨むでもなく哀しげな表情で僕を見つめる。僕は彼女に微笑みを送る。その眼差しはもう永遠に僕のものだ。遠い春の日、菜の花が咲き誇るこの場所で、僕が殺して埋めた初恋の人。 https://t.co/G0YWlqWR4t

#呟怖 友人Aは昔からソロキャンプが好きな奴でした。あの日も○○湖の畔にテントを張って。えらい美人さんと知り合いになったとラインで連絡が来ましたよ。彼が死体で見付かったのは翌朝のことです。死因は凍死。八月に凍死なんてあり得ます? 彼が知り合った美人というのも正体不明のままです。 https://t.co/yeXQWQxfF3

#呟怖 祖母が学生の頃、帰り道を必ず付いて来る鬼火があった。辺鄙な田舎町は人通りも少なく不用心である。そんな中を鬼火が付いて来るのはさぞ気味が悪かったろう。そう訊ねると祖母は首を横に振った。それが見守ってくれてるような妙な安心感があってね。お陰で危険にも遭わず無事に卒業出来たのよ。 https://t.co/B0DC4tx9bf

#呟怖 嫌な雨雲だった。水は人の感情を引き寄せる。特に負の感情を。それが水蒸気になって空に昇れば、ときに悪意の塊のような雨雲を形作ることもある。あの雨雲はずっと頭上に留まっている。苦悶と絶望の叫び上げる表情にも似て。もうすぐ凄まじい豪雨が町を襲うだろう。一刻も早く逃げなければ。 https://t.co/Gt9R0K1ocm

#呟怖 彼女の悲鳴で目を覚ました。鏡を覗くと、目も鼻も口もない顔が映っている。気が弛んだ拍子に解けてしまったか。せっかく人間に擬態する能力を得たのに。部屋の隅で怯える彼女に、私はのっぺらぼうの顔を向けた。望みはただ人の世で穏やかに暮らす事。見られた以上、生かしておく訳にはいくまい。 https://t.co/sxmIaealE7

#呟怖 自首してきた男が留置場で死亡した。死因は調査中だが心臓麻痺と思われる。多数の野良猫を面白半分に殺した男だった。化け猫に追われていると助けを求めており、精神鑑定の必要があった。報告書には書けないが、第一発見者の署員によると、巨大な猫の影が留置場から出て行くのを目撃したという。 https://t.co/qQiM4mwvk1

#呟怖 侍が斬ったのは奇怪な容貌の妖であった。名主の屋敷の天井裏に棲み付き、旅人の肉を喰らう。妖はその代償として名主に財をもたらした。一夜の宿を求めた侍も危うく喰われ掛けた。名主は捕らえられ死罪となった。喰われた旅人は百人以上。名主はその妖を「座敷童子」として崇め奉っていたという。 https://t.co/EBCblyGjqE

#呟怖 画面中央に立つ背の高い男。三年前、地下鉄構内で発生した無差別殺傷事件の犯人である。彼は事件直後、電車に飛び込んで死んだ。警察の捜査にも関わらず、男の身元は今も不明のままであった。男は駅員達の間で、ミスターXと命名された。そして死後も時々、こうして監視カメラに映るのだという。 https://t.co/diArGp6nY2

#呟怖 ぱしゃり、と背後で水の撥ねる音。葬儀の帰り。水路沿いの小径。澱んだ水面に一艘の舟が揺れる。先刻のは棹を立てる音か。帽子を目深に被った船頭が庇を上げて微笑む。乗って行くかい、旦那。舟の客は見送ったはずの故人の姿。いや、まだいい。そう答えると、舟は水路の夕闇の奥に静かに溶けた。 https://t.co/zA2ExKOvbn

#呟怖 認知症の祖母が、床の間の日本人形を娘だと言い始めた。昔、長女を事故で亡くしたらしい。それから間もなく祖母は死んだ。葬式が終わって帰ると、不思議なことに人形の首が落ちていた。後に知ったが、長女が事故で死んだ話は嘘で、実は育児ノイローゼになった祖母が首を絞めて殺したのだった。 https://t.co/90LSlvwSw0

#呟怖 ある島では「神の贈り物」と呼ばれる。万病に効くとされるが有効な実験データはない。カリウムを多く含み、腎臓病患者には有害である。死亡したAさんは重い腎臓病を抱えており、それと知らず、粉末にしたノニを薦められるまま飲んでいた。問題は誰が薦めたのか、いくら調べても分からない事だ。 https://t.co/Poe8xvGlP5

#呟怖 対象者は十五歳の少年だった。牡丹灯籠じゃあるまいし、少女の霊と恋に落ちた。彼の両親の依頼を受け、祓った。右目の視力はもう戻るまい。あまりに深く霊と関わり過ぎた。玄関を出ると少年の悲痛な叫びが聞こえた。暫くは彼女を探して街を彷徨うだろう。死者との恋など成就するはずもないのに。 https://t.co/Nj24QueMd0

#呟怖 髪結びは神結び。神結びは縁結び。森に鎮座する巨石は神の依代。その凹凸に髪を結んで祈れば想い人と縁が結ばれる。そんな噂を信じて村の娘たちは足繁く通う。ある日、長者の娘がいなくなった。巨石に髪を結んで熱心に祈っていた。あまりに綺麗な娘だから、神様が嫉妬して連れ去ったに違いない。 https://t.co/YA3qscR9xF

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