呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

参加メンバーはこちら

呟怖.ORGと参加について

#呟怖 死神など無害なものです。死者をあの世に導くだけのお役目ですから。祖父の病室で死神はそう語る。ではその大鎌は何だと問うと、彼はそれを一振りして、祖父の身体に取り憑こうとする悪霊を斬り捨てた。最期のお別れをどうぞ、時間になったらまた来ます、と言って彼は律儀にドアから出て行った。 https://t.co/CDo5SJwiDM

#呟怖 帰りのバスの中で誰かの口ずさむ声が聞こえた。聞き覚えのある曲に記憶を辿る。これは確か鎮魂歌ではなかったか。見渡す乗客の顔は誰もが青褪めていた。はて、自分はいつからこのバスに乗っていたのだろう。カーブを曲がる。ガードレールの向こうの奈落。幾度となくループする、最期の夜の記憶。 https://t.co/33d3grBgpV

#呟怖 お前、タカシって覚えてる? 小学生の時、いつもダンボール箱を頭に被った変な奴いたろ。久しぶりに卒業アルバム捲ってたら思い出したんだよね。でもアルバムにそんな奴いないんだよなぁ。確かに同級生だったはずなんだが。ところでお前、タカシの顔見たことある? 俺も見たことないんだよ。 https://t.co/syHzSf3lV9

#呟怖 「文學の極意は怪談なり」という。では文學とは何だ。自らを権威付け偉そうにするための道具かね?とは怪談作家を志す我が友人の口癖である。誰にも顧みられなかった者の声に耳を傾け代弁すること。そこに生者と死者の区別などあるまい。そう語る彼の背後には、今日も仄暗い影がそっと寄り添う。 https://t.co/eWVNKoNPFh

#呟怖 大正の頃、この館で一人の書生を預かってましてね。北国の田舎から出て文學の道を志していたが、道半ばで病に倒れ亡くなってしまった。この部屋には今でもときどき、文机に向かう彼の後ろ姿が現れるのですよ。申し遅れましたが私、この館で執事をしておりました。ええ、もう百年も昔の話です。 https://t.co/eWVNKoNPFh

#呟怖 異人殺しのフォークロア。旅の六部を殺し金品を奪った家がそれを元手に長者となる話さ。もっとも我が家ではその六部の首を守り神として祀ってあるがね。よく首のない男が夜中に現れるだろう。結界のお陰で敷地内に入れないが。だからこの御守りを手離すんじゃないよ。首を狩られてしまうからね。 https://t.co/bFedmHiu6l

#呟怖 ゴミには持ち主の負の感情が宿る事がある。まぁ怨念みたいなもんです。たいていは自然消滅しますが、寄り集まって悪霊化する場合もある。清掃業者の男は、ダストシュートから這い出して来た黒い影を難なく祓ってみせた。だから俺みたいなのが必要なんです。男は肩越しに振り返りつつそう笑った。 https://t.co/QL0PjZgm2U

#呟怖 誰でも最後は独りなのだと、君は笑った。君の手には三日月のようなナイフが煌めいている。確かとある国の暗殺者はこのナイフを使うのだったなと、ふと思い出す。だから他人を信じてはいけないのだ。そう呟いて君は僕の心臓を抉る。それでも友達になれて良かったと、最期に君に伝えたかったのに。 https://t.co/wRkRglLjzN

#呟怖 砂漠には死神がいる。商隊の遙か後ろを付いて来る真っ黒な人影。奴が来たぞ、と誰かが呟く。私は隊列のしんがりで銃を構える。死神に実弾が効くとも思えないが。眠れず過ごした夜営の翌朝、隊の若者が一人冷たくなっていた。遠く砂丘の向こうに黒い人影が去ってゆく。哀れな犠牲者の魂を伴って。 https://t.co/JRoH0iq7am

#呟怖 その貨物用エレベーター使えないんですよ。内側からばんばん叩く音と共に「開けて開けて!」と子供の騒ぐ声がして、慌てて開けても誰もいない。そんな事が何度か続いて、お祓いもしたけど一向に駄目で。そのうち皆気味悪がって使用禁止になった。過去に事故があった訳でもないんですがね。 https://t.co/DJnnZmHezp

#呟怖 公園の片隅に佇む小さな六地蔵。かつては戦国の城跡である。何のために地蔵が置かれたのか。ときおり地蔵の前で手を合わせる老婆の姿が目撃される。どこの誰とも分からない。ある日、通りすがりの人が老婆に話しかけたが、老婆は陽炎のように姿を消したという。六つの地蔵はただ黙して語らない。 https://t.co/DuLnNMDiwa

#呟怖 褥は交情の痕に濡れていた。忘八らが花魁と男の死骸を見つけたのは朝方のこと。太い梁に結んだ縄で二人仲良く首を吊って。花魁の膚は青白く唇の紅はまるで血のようで。白目を剥いた瞳が忘八らを睨み付けている。部屋は封じられ開かずの間となったが、暫くは夜になるたび伽の声が虚ろに響いた。 https://t.co/D3tVmHID54

#呟怖 この柳橋駅の地下に迷宮のあるのをご存知ですか。戦前に建造されたもので目的は分かりません。おそらく軍が関わってるはずですが、関係書類は全て破棄され、関係者とおぼしき人物も全員死亡しています。戦後、探索隊が送られましたが消息を絶ちました。以来、この地下迷宮は封印されたままです。 https://t.co/qdj4gIZBAR

#呟怖 暗闇の中、灯りを点して人々がゆく。何処へゆくのか訊ねたが返事はなし。ふと翁の面を被った男に提灯を渡される。お前も列に続けと言う。人の波に流される。果てのない暗闇に向かって何処までも。

「今日未明、○○県山中に墜落した旅客機には二百人以上の乗客があり、生存は絶望的と……」 https://t.co/LVWkWYGQ3v

#呟怖 合わせ鏡の中に見知らぬ男が佇んでいる。会社の三階、トイレの中。先週は別の男を鏡の中に見た。老舗の大企業だ。会社のために命をすり減らした奴も多いだろう。鏡の向こうは死者の国だという。死んでなお魂を会社に囚われているのなら、働くことに何の意味がある?俺はその日、退職を決意した。 https://t.co/4Npbs8W2mE

#呟怖 仕事帰りに夜の公園を通り掛かる。突然辺りに「ぎゃあああ!」という物凄い悲鳴が響いた。周囲を見回すが誰もいない。それからしばらくして悲鳴の正体を知った。昨年の同じ月の同じ日、同じ時間帯、あの公園で女性が殺されていたのだ。女性の最期の思念がまだそこに留まっているのかも知れない。 https://t.co/GAunQ7xy9t

#呟怖 毎晩、夢に出る顔がある。引き摺られ、血の涙を流した自分の顔。いつも胸が悪くなって目を覚ます。ある日、自宅へ帰ると後頭部を殴られた。縛られ車に乗せられる。運転席の見知らぬ男と妻の会話。事故に見せかけ……保険金……。会話の断片から事情を察した。あれは予知夢だったのだと思った。 https://t.co/2SFAwoEj0e

#呟怖 広い庭のある屋敷に、その美しい女性は住んでいた。月に一度、僕はホームレスをその屋敷に案内して報酬を得る。孤児の僕には少なくない金額だ。理由は知らず、誰にも言わない約束。庭には何かを埋めた痕がある。また明日、僕はその屋敷に人を届ける。血のような夕日が屋敷の向こうに沈んでゆく。 https://t.co/y1tJQKH65f

#呟怖 昔のお堂跡なんだって。何が祀られてたの? さあ。取り残された狛犬たちが可哀想。彼女がそう言って泣くので仕方なく連れ帰ることにした。とりあえず庭先に置くと、その夜、変な夢を見た。彼女が狛犬と共に旅する夢だ。翌朝起きると狛犬らはいなくなっており、彼女もまた行方不明になっていた。 https://t.co/y7napTzBKX

#呟怖 本当は山の神なんていないんだけど、こうやって警告しておくと効果あるんだよね。と山の持ち主のAさんは語る。松茸泥棒もいなくなったし一石二鳥だわ、と笑った。そのAさんが亡くなった。取材から半年後、山の中腹辺りに謎の祠を見付け、誰かの悪戯だろうと撤去した数日後の事だそうだ。 https://t.co/16sk9k6aBD

#呟怖 探偵、河野江七。人呼んで江七河。彼は今宵「悪霊の巨塔」に潜入する。奇っ怪な尼僧に率いられた邪教の本拠地。澁澤財閥の令嬢、富子と彼の助手、大林少年は邪教に捕らわれ、探偵自身もその陰謀により警察に追われる身となった。手にするは一丁のコルトのみ。探偵江七河の運命や果たして如何に! https://t.co/OShD1Ucu7q

#呟怖 いつの間にか建ってたんですよ、その家。近所に挨拶もなしで。誰か住んでる様子もない。ただ夜中に話し声や物音が聞こえる。家の前にお墓があるでしょ。誰の墓か知らんけど、噂じゃその仏さんの為の家じゃないかって。時々ベランダに誰か立っててねぇ…。まぁ、あまり関わらない方が良いですよ。 https://t.co/6ATjsEbMZd

#呟怖 何を祀ったお堂なのか昔からあってね。老朽化して立ち入り禁止にしたが、ある日、子供が入り込んで怪我をした。その親が猛烈に怒って自治会に怒鳴り込んでね。結局、お堂は撤去された。だがそれから間もなく、その家族は離散したよ。金持ちの家だったのに。何があったかは、ここでは言えないね。 https://t.co/1GEI1qD2ld

#呟怖 ありゃ八綿町の子供だな、と孝吉が言った。縁起でもねぇと顔を背ける。八綿は「八墓」の言い換えだ。八つの墓地が町を囲み、町民は弔い服を着て生涯をそこで暮らす。どんな曰くがあるかは知らない。あの町の連中は半ば死人なのだと誰もが噂する。往来を歩む子供を、人々は死病のように避けた。 https://t.co/Jw5o0bp6LY

#呟怖 跳び箱を跳ぼうとすると、足を掴まれるんだって。それで怪我した子が何人もいて、その跳び箱は用具室で埃を被ってる。ある日、一年生の子がいなくなって、先生達が探したら例の跳び箱の中にいた。その子は男の子に閉じ込められたって言ってたけど、その時間、児童はみんな授業受けてたんだよね。 https://t.co/4M7eVmizF1

#呟怖

うっかりタグ付けるの忘れてしまいました…… https://t.co/L6SdI7mQ5H

#呟怖 麗らかな春の陽気の中、人混みの上を一匹の紋白蝶が飛んでいた。街中で珍しいなと見ていると、蝶は前を行く人の首筋にそっと止まる。するとその人が突然、意識を失って倒れた。周りが騒然とするなか、紋白蝶は悠々と飛び去ってゆく。ただの偶然かも知れないが、以来、私は蝶が苦手である。

#呟怖 あの屋上フェンスの真ん中ちょっと歪んでるでしょ。あれ人がぶつかった痕なんだよね。その人は地面に落ちて死んだけど。隣町の会社員でさ。遺書はなかったし、屋上は鍵が掛かって入れない。ぶっちゃけその人、空から降って来たとしか思えないんだよね。変な話だけど。隣室のRさんはそう話した。 https://t.co/ulwimMd7ka

#呟怖 いつしか人の世を厭うようになった。だから引き寄せられたのか。都大路の百鬼夜行。物の怪どもが揃い踏み。見た者は死ぬ定めと謂われるが、今更生きていたくもなかった。狐面の女が私を誘う。そなたも元は人であったか。百鬼夜行に連れられて、やがて人の心すらも忘れゆく。朧月夜の春の凶夢。 https://t.co/5MqlXWo8hd

#呟怖 雨の日。橋の上から池の水面を見つめる女がいる。まさか身投げでもあるまい。先輩にその話をすると「君も見たか」と言った。昔あの池で死んだ女がいた。心中の約束をした男を待っていて、とうとう現れず独り身を投げたのだ。男の不実に絶望したのだろう。その日も雨だったのさ、と先輩は話した。

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。