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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

公園へ夜桜見物に行くと若者達が酒盛りをしていた。桜の木の下で皆楽しげに騒いでいる。彼らの頭のすぐ上に、桜の木にぶら下がる首吊りの女性が見える。足をぶら下げ若者達を笑顔で見下ろし、何か呪詛めいた言葉で話しかけている。彼らは気づいていないのだろうか?毎年この光景を私は楽しむ #呟怖

友人と話していると、何処からか声がした。一人ではなく大勢だ。「ブロック穴から声が聞こえる」と友人が冗談混じりで話し、中を覗いた。帰ろう伝え、後ろを振り向くと友人の姿が消えた。穴から「先に帰っていいぞ、また今度な」と沢山の笑い声に紛れ友人の声が聞こえた。翌日穴は塞がっていた #呟怖 https://t.co/D7HRBOsjXj

停電で町は暗闇に包まれている。冒険心が疼き、暗闇の町へ繰り出した。ライトを持ち、明かりをともす。しかし電池切れか途中で明かりが消えた。すると横で明かりがついた。帽子を被った無表情の紳士の顔だけが光り、「明かりをどうぞ」と呟いた。何も持っていないのに何故光っているのだ #呟怖 https://t.co/xlNZ1QB64j

引きこもりの俺を心配し、母は毎朝ドアを叩き、食事を置いた。余計なお世話だった。ある日、怒りが頂点に達して母に暴言を吐き、手を出した。母は泣いて謝った。それでも翌日、ドア越しから声をかけられ食事は置かれた。どうしてだ?自室のクローゼットには、息なく微笑んでる母がいるのに。 #呟怖 https://t.co/rddFEN3A7k

私は整体師。今日も歪んだ客の身体と心を施術する。気づけば私は歪みを欲っし、溜めたこれを誰かに分け与えたい気持ちになった。妻に試してみると悶え苦しみ、全身がひずみ、人の形を成さなかった。客が「最近歪んだ人間が道端で見つかる事件が増えた」と語る。私は彼を歪んだ笑いで施術する #呟怖 https://t.co/LgfaooXjzW

街灯が照る真夜中の商店街。誰一人いない。寂しく歩いていると、何処からか声が聞こえる。「手を繋ご〜う、手を繋ご〜う」男の野太い声だ。何か嫌な予感がし、両手をポケットへ入れた。すると裏路地から長い長い蛇の様な腕と掌が現れ私の腕に纏わりついた。危なく引きずり込まれる所だった #呟怖

部屋に入り、曲を探す。「どの曲にしよう」集中する間に音楽が流れ、歌声が聞こえ始めた。「この曲、先に入れられた」だが気づく、今日は一人カラオケだと。女性の声が最後まで歌いきった。気持ちが悪く退店しようとし、明細を見ると二人分請求されている。マイクから「ご馳走様」と声が響いた #呟怖 https://t.co/n21F5HFZZj

人が消えた集落。そこには鬼が住んでいると言われていた。面白半分で忍び込むと、何故かアイスクリームケースが見えた。不思議に電気も付いている。すると物陰から赤く巨軀の男が現れ、ケースを開いた。中から取り出されたのは凍った人のような物だ。男はそれを頭から頬張り、首をへし折った #呟怖 https://t.co/EY6fulnaSU

この先進むべからず。現世隠世を繋ぐトンネルだからだ。こちらへ来て初めてのホワイトデー。その掟を破り、トンネル途中まで足を進めた。向かいから彼女が歩いてきた。「このトンネル近々壊すんだって」彼女は切なそうに話す。私はお返しを渡し、彼女の手を引きそうになる気持ちを抑えた #呟怖 https://t.co/yygKb4gqBb

鉄塔前で作業員が首をかしげている。私は好奇心で声をかけた。「先週解体したはずなのに、鉄塔が元に戻ってると話がきまして」確かに先週、解体をしていた覚えがある。作業員が鉄塔触ろうとすると、手がすり抜けた。翌日、近所の住職が鉄塔前でお経を唱えると、それは次第に薄れ更地になった #呟怖 https://t.co/pdVVROaQHU

別に葉書が一枚...裏には猫の肉球の跡がペタペタと。両親が居なくなってからずっと一緒に過ごしていた愛猫のポン太だ。「僕も元気です」そう書いてある気がした #呟怖

「郵便です」午前2時、外に出ると声はするが局員の姿は見えない。しばらくすると「コトリ...」ポストから音がした。箱を覗き込むと葉書が一枚。河の前で和かに並ぶ若夫婦。「相変わらず仲が良いなぁ」自然と笑みが溢れる。そろそろ自分もあの場へ行ける。白髪混じりの息子にきっと驚くだろう #呟怖 https://t.co/y09usW5ImN

幼馴染の彼女。顔は見たことがないけれど、私はあの子の鼻にかかる声が好きだ。今日の紙袋も似合っている。デートの途中、雨が降ってきた。被る袋が雨に濡れ溶け出し、崩れると同時に頭が落ちた。私は急いで頭を拾いあげた。雨の日用のビニール袋を付けると彼女は「ありがとう」と笑って話した。#呟怖 https://t.co/CWaY9s1gfK

階段を降りることが出来ない女性。降りようとすると転げ落ちる。本人は理由を知っている。「幼い頃から母が背中を押すのです」 そう話し、階段を降りた。すると彼女の背中に老婆が現れ、笑って背中を押した。彼女は転げ落ち、地面に倒れ、階段を見上げた。亡くなって随分経つがまだ現れる #呟怖

空を眺めていると、何かが見える。雲の上を歩く何かだ。それは高速で飛ぶ旅客機に近づいて来る。次第に乗客の声が驚きから悲鳴に変わった。人の形をした者が笑い窓に張り付く、すると機長のアナウンスが流れてきた。「乗客の皆様。諦めましょう」旅客機は真っ逆さまに落ちる。あぁこれが死神か #呟怖 https://t.co/MncmQcCHLv

大好きなあの子との交換日記。けれどあの子は亡くなってしまった。空白のままの日記帳。ある日、開くとあの子の文字が新たに書き綴られていた。再開した交換日記。余白が埋まった、使用済みの日記帳。僕が死ぬまで終わらない。誰かにあげたい、こんな日記帳 #呟怖 https://t.co/OUinAGntJq

彼女から貰った腕時計。見るのも辛く、引き出しに閉まっていた。壊れ止まった時計。二度と動かないと思っていた。寄り添ってもらえる人が見つかり、久しぶりに時計を出すと、針が再び動き始めた。まるで亡くなった彼女が私の止まった時間を動かし、昔の笑顔のまま、背中を押してくれた気がした。#呟怖

飲んだ帰り道、見知らぬ高架下に辿り着いた。先は暗闇に包まれ、壁沿いに店が連なる。奥から人の行列が向かってきた。灯りの付いていない店へ入り、賑やかな声が聞こえ始めた。「もう一件入るか」そう思い、壁の落書きに目をやると「この先行き止まり」と書いてある。すると賑やかな声は消えた #呟怖 https://t.co/rSkxRu7oTh

食事のため店に入った。けれど店にはパーテーションが一つもない。珍しいなと席についた。店内は私一人、だが何やら会話が聞こえる。それも独り言だ。店主に聞くと、奇怪な者がいるらしい。どのパーテーションにも映り、客に向かい一方的に話す。だから外した。幽霊には黙食は関係ないようだ #呟怖

バスが停留所に止まった。乗客は下を向き座わる男性のみ。その後ろの席に座った。窓にかけらている傘を見て懐かしさを感じた。それは亡き父の傘だ。思わず「お父さん」と声をかけた。男性は無言で停車ボタンを押した。目が覚めると私は病院のベッドにいた。そして横には父の傘がかけられていた
#呟怖 https://t.co/HvTr7CPunq

飾ってはならぬ雛人形。飾ると娘が嫁に行けなくなる、店主は話した。しかし格安だからと購入した。店主は悲しそうな顔をした。娘は喜び、雛人形の横で笑顔で寝た。翌朝、娘の姿が消え、どこにも居ない。ふと人形を見ると、お雛様の薄い笑みが娘に瓜二つだった。私は人形を抱きしめ泣き崩れた #呟怖

池があると聞き、子供達に近づくな話した。しばらくして上の子が血相を変えながら私を呼んだ。「弟がため池に落ちた」私は向かった。池には大きな魚がいた。それが水面から顔を出すとニヤけた男の顔が見え、口をパクつき「連れて行く」そう呟いた。透き通っていた水が急に澱み、水底へ消えた。 #呟怖 https://t.co/8uLk6k7LYm

歩いていると、見覚えのあるリボンが引っかかっている。妻も動揺している。車で轢き、埋めたはずの女の子。見つかってないか今確認したばかりだ。後ろを振り向くと、歪んだ体の彼女が私達を凝視していた。「この人達戻ってきたよ」そう言うようにリボンはフワリと飛び、持ち主の元へ戻った #呟怖 https://t.co/oYYALYm4GG

この階段を夜に上がる者はいない。「出る」からだ。友人と試しに夜中に集まった。彼は暗闇の中、狭く細い階段を一段ずつ上がる。彼は気づいてない、階段の隙間から男が覗いていることを。友人に合わせ隙間を移動する。友人は満足気に降り始めようとした。その瞬間、隙間に吸い込まれそれきりだ #呟怖 https://t.co/K6MQpNv64m

嫉妬深い父に隠れ、深夜にチョコを作っていた。包装するだけ。すると父が入ってきた。私はチョコを隠した。父は穏やかに「これは彼氏の分かな。パパもお前に作ったんだチョコを」と箱から何か取り出した。それはハートの形に刻まれた心臓だった。赤黒く固まった血がチョコのように見える #呟怖

毎年クラスのマドンナが皆にチョコを配っていた。綺麗に包装され、各々にメッセージカードをくれる心配り。男女全員喜んだ。今年も机に置かれているが誰も手をつけない。何故なら彼女は先日亡くなった。カードには「お返し待ってる」と記されていた。口にすると連れて行かれる。そんな気がした #呟怖

この病院には陰険な患者はいない。迷惑行為をすれば「104号室」へ送られるからだ。皆大人しくする。誰の名札もなく空室のまま。理由を知らない無礼者が丁度入れられた。新人が名札を入れようとすると、先輩看護師は「あの人は今日中に死ぬから」と答えた。空室の部屋から賑やかな声が聞こえる #呟怖 https://t.co/vqZZUdf3FI

誰が作ったか分からぬ雪だるま親子。不良が子雪だるまを壊した。睨まれた私は逃げた。その後、不良は行方不明になり、しばらくして親雪だるまの中から死体が見つかった。体はバラバラ、何かの胃袋に入ったように溶けていた。私は見た。不良を睨み、大きな口で身体を噛み砕いた、親雪だるまを。#呟怖

近所から「鬼は外!」と豆を撒く掛け声が聞こえた。しかし、声は悲壮感に包まれている。そのうち「かぁちゃんごめんなさい...」と老人の懇願する姿と、近づく影が見えた。影にはツノが生えている。次第に老人は影に飲み込まれた。本当の鬼ババには豆撒きは効かないようだ。 #呟怖

私は運命の赤い糸が見える。生涯一人だと話す友人の指にも糸がある。それは港へ繋る。友人を港まで誘った。すると彼は糸に強く引っ張られた。海岸には死んだはずの私の元恋人が、悍ましい姿で赤い糸を巻き上げている。友人は悲鳴をあげ海に引きづり込まれた。彼に糸を付け替えて命拾いした #呟怖

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