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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

恋焦がれた人が泣いている。最愛の人が居なくなってしまったからだ。もう一度添え木になりたいと近づくが、既に側に人がいて声をかけている。「もう僕が居なくても大丈夫だね」そう声をかける。僕の声はもう聞こえないがあの人は笑っていた。
#呟怖

幼少期、テトラポットの上で戯けていた。親友が足を滑らせ海に落ちた。助けようとしたが波に攫われ、はぐれてしまった。それから海辺恐怖症だ。思い出が怖いからではない。あれから随分経つが、はぐれた友人の背中が浮かんでいる。ユラユラと岸の前を漂う。きっと私の合流を待っているのだ。#呟怖 https://t.co/f0oXgpscwc

幼馴染が亡くなった。彼は私より背が低くいつも文句を吐いていた。私はそれを聞き笑っていた。ある日、夕焼けの地面を見ると影が二つ見えた。一人は自分。もう一つはひと回り小さな影。幼馴染だと思った。それは毎日見えた。時は経過し影は気づけば私を追い越した。何故か悔しさはなかった #呟怖

帰り道、自転車で夜道を走る。遠くに人影が見え、女の姿だと気づく。手を上げ私を見つめている。「タクシーじゃない」と半笑いで通り過ぎる。急に背中に気配を感じた。「あの女だ」とわかる。横を向き、冷たい額を私の背中にピタリと当てた。私は自転車から飛び降り、コンビニへ助けを求めた。#呟怖 https://t.co/8vBfQ4DYTp

タイムマシンに憧れた。机の中から飛び出るネコ型ロボットの話。度々机を開けるが筆記用具だけが見えるだけ。ある日の夜。ガタガタと音を立て、机から大きな頭が飛び出た。「タイムマシンに乗ってきたんだ」布団から出ると、それが大きな口を開け笑う。「あぁ..僕の過去現在未来はここで終わる」#呟怖

亡くなった祖母のもとへ。理由は幼い頃、両親が祖母を山に捨てたからだ。大人になりそれを知った。せめて弔いたいと、その場へ向かう。トンネルから当時のままの祖母が現れた。成長した私に気づかない。「どこへ?」「捨てた家族の顔を見に」後ろに繋いだ手の爪はおよそ人間でない形をしていた #呟怖 https://t.co/myslVikpjO

かくれんぼが得意な友人がいた。いつも見つからず、小馬鹿にされた。ある日、腹が立った私達は隠れた彼を残し帰った。「もういいよ」と声が聞こえるが無視だ。翌日、友人が帰らないと大人達が躍起になり探した。何処からか「もういいよ」と聞こえてきた。大人達は気づかず、私達は声を無視した #呟怖

今日は数十年ぶりの同窓会。小さな会場へ向かうと、入口名簿にクラス全員の名前が書かれている。「今年からお前も参加できたのか」と友人が話しかけてきた。
「ダラダラと生きてたからな」と返すと会場が笑いに包まれた。会場の場所は隠世。楽しく過ごせたが、集合写真に誰も映らないのは残念だ #呟怖 https://t.co/l6FBm6S1Qa

評判の幼稚園。特に砂場は大きく、子供達が楽しく遊んでいた。毎日のように園長が知らぬ間に砂を入れ替えている。衛生面でも安心だ。ある日、園長が倒れ亡くなった。園の人間は「彼女が大切にした場所を守ろう」と団結した。しかし翌日、幼稚園は砂のように崩れ去り、砂場だけが残った。#呟怖 https://t.co/kwZLbo3fYZ

補助輪自転車を乗る幼女がいた。近くで見守る両親と祖父。とても微笑ましい光景だ。補助輪を外した自転車を祖父が支え、幼女が乗りこなす。両親は「初めてなのに一人で凄い」と興奮していた。影のない祖父に3人は気づいていないようだ #呟怖

ここ最近、悪夢ばかり見る。家族どころかそこら中の人間が悪夢に悩まされているらしい。テレビのニュースを見ると「獏が死亡」と報道された。理由は悪夢の食べ過ぎによるものだ。ストレス社会、悪夢の量産が獏の胃を壊した。もう悪夢を避ける方法はない。皆、寝るのが怖いと呟いた #呟怖 https://t.co/QntZW9f6dp

公園のブランコにいつもいるあなた。泣き崩れ、ブランコを揺らす。近づき、髪を撫でるけれど気づかない。月の明かりに照らされる影はあなただけ。そして見えるのは僕だけ #呟怖

息子が引きこもりになった。昔から心が優しい子だ。気づけば人と接するのを絶ち、医者に診てもらっても意味がない。医者は「息子さんは感受性が強いのです」と話すだけ。息子は「それに加え心が読める」さとりなのだから。優しい子にはこれ程辛いものはないのだろう。 #呟怖 https://t.co/kQqiDtR35Q

真隣のアパートの部屋。つい目がいってしまう。カーテンが付いておらず、何かと生活が見えるからだ。住人の着替え姿も見える。けれど残念なことにカーテンが付けられた。ある日、アパート前で女二人が話していた。「真隣、誰も住んでないけど視線を感じる」と。残念だ、この女は霊感があるのか #呟怖 https://t.co/jRE130HIT1

電柱の文字を見て、不思議に思う「飛び出せる場所ないよな...」と。ゆっくり自転車を進める。ライトの先に何かが動く。光が地面を照らす。そこはマンホールだ。蓋がなく、何かが飛び出した。男女見分けがつかない子供の頭だ。モグラ叩きのように頭が飛び出し、笑顔で「叩いて!叩いて!」と叫ぶ #呟怖 https://t.co/q8DEgUR2eM

屋根の上で街を見ていると浴衣姿の人達が練り歩いていた。皆、公園に集まり音楽に合わせ踊る。何年ぶりだ?盆踊り好きの私は歯に噛みながらそれを見た。皆マスクをしていない。私は気付いた。「コロナ禍は終わったのだ」と。私は安心して空へ上がった。来年は空から眺めよう #呟怖

「もう引っ越し嫌だ」と彼が呟く。移住する度、部屋中に散らばる獣の足跡。理由を聞くと「山登りの際、奪われた荷物を熊から取り返した」そうだ。熊は猟師に駆除された。ここは大都会、獣の足跡などあるはずない。「熊は自分の物を取り返しにくるんだ」と友人は話す。霊になっても執着するのか #呟怖 https://t.co/A3TeCDKAHw

お盆の迎え火を行い、「戻ってきて」と亡き息子を思う。変わり映えないお盆。我が子の姿はない。お盆など迷信だと思い送り火を行った日、息子の同級生が何人も亡くなったと聞いた。「許してくれ、連れて行かないで」と皆、息子の名を叫んだそうだ。奴らに虐められ、命を絶った彼が現れたのだ。 #呟怖

深夜、公共施設のガラス前でダンスの練習をしていた。人も居ないし来ない。良い練習場所だ。ガラス越しに映る自分の姿。しかし、ガラスの内側に守衛の姿の男が睨みつけてきた。私は慌てて逃げた。この公共施設、閉鎖されて随分なっている立ち入り禁止区域だ。守衛なんているはずないもの #呟怖

死んだ両親や兄のため、お盆に迎え火を行った。あくまで形式上だ。しかし真夜中、布団から私を必死な形相で引っ張りだそうとする、家族の姿が現れた。皆、私を睨みつける。「時間がない」と母は呟いた。戯れで家族を殺めた私を連れて行きたいのか。振り払い、私は無理やり送り火をした #呟怖

キャンプ地で騒ぎ、飲みすぎにより用を足すため森の中へ向かう。ついでにタバコを吸うつもりがライターを忘れた。少し先に蛍火が見える。「誰かがタバコを吸ってる」そう思い、火を借りに声をかける。近づくと蛍火が消え、目を凝らすと首を吊った女の姿があった。丁度、魂の火が事切れたのか #呟怖

終電に乗り込み、千鳥足で家へ向かう。前には同じようにヨタヨタ歩くサラリーマンが見える。気持ち悪いのか?壁に向け吐いたのは良いが、ついでに立ち小便をした。すると壁から急に手が伸び、男を抱えて中に連れ込んだ。叫び声を上げる間もない。壁から満足気な吐息が私にかかる #呟怖 https://t.co/FHHeJIxBH2

学校にハサミ子さんという噂がある。夜中の学校に忍び込むと、見知らぬ教室が現れる。そこにいる彼女は必要のない縁を切ってくれる。過保護な両親に嫌気がさし、彼女に頼んだ。それから過干渉は消えた。しかし両親は私を認識しなくなった。一度切った縁は戻らない。今は寂しい #呟怖 https://t.co/y4guaKBzuv

こちら基維ひなたさん@Hinata_Motthiの呟怖題材を、弟が朗読致しました(`-ω-´) 「転がる生首」#呟怖 #呟怖朗読 https://t.co/vkYAg1eYJm https://t.co/Cv6c5N2bk3

ハード●フにリサイクル品を探しに来た。炊飯器が並び、その一つに「米炊けません¥0」とポップが付いていた。持ち帰るも当然点かない。夜中、何故か炊飯器から音がした。人の形をして「逃げろ」と叫ぶ。外に出ると隣が火事だ。家は焼け落ち、煤まみれの炊飯器が見つかった。あれが付喪神か #呟怖 https://t.co/BzjtwMmtvl

この山は自殺志願者ばかりが登る。今日も朝方、何人も登って行ったのを見た。陽が落ち始めると、必ず降りてくる。泣き叫び、時には笑いながら転がる生首達が。今日も麓に現れた。生首を掴むと眠るように静かになった。胴体は見つからない。胴体を探しに行った者達は後日生首となり転がってきた #呟怖 https://t.co/vkYAg1eYJm

ロッカーの前に人だかりが出来ていた。興味本位で立ち止まる。特に特徴もないロッカーだ。その人だかりは各々扉を開け、ゴソゴソと蠢めいている。皆、身体を折り畳み、中へ滑り込み、パタリと扉は閉めた。そのうち何も知らぬ人達が使用して鍵を閉めた。知らない方が良い事もある #呟怖 https://t.co/Syvci3bJnU

私は美容師、妻はトリマー。お互い理想の仕事を手に入れた。昔は暗闇に紛れ髪の毛を掻っ攫っていたが、今は犯罪で捕まる。髪の毛を切り、刈り、金をもらえる。いい世の中だ。でも時折逸れ者が問題を起こす、カットモデルを探していた馬鹿息子だ。残念だが誘惑に負け、お縄になった #呟怖 https://t.co/HOzMKSHGnX

梅雨のお遊戯会はカタツムリの物語。息子が主役を勝ち取った。私は衣装を作り、息子はカタツムリの殻を背負い、当日を迎えた。緊張のため舞台は失敗、彼は恥をかいた。それからカタツムリの殻に籠り、部屋から出ない。真夏になり、ドアを開けると殻のまま天井にはりついた息子が干からびていた #呟怖

いつも色鮮やかな着物を着ていた母。父はそれを眺め、体を揺らし恍惚な表情を浮かべた。ある日、母が男と逃げた。父は憎悪の表情で追った。戻ると手には鮮やかな造形の魚を持っていた。魚は次第に成長し、財産を投げうち私達だけの水族館を作った。母を見ていた表情で父は今もガラスを見つめる #呟怖 https://t.co/KGOvwaCa2s

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