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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

友人は少し変わった人形作家で特定の人々から人気がある。「人形は“瞳”が命なの」とは友人の口癖だ。今日も依頼人が来る。防腐処理した“故人の眼球”を持参して。「亡くなった母に見守って貰いたい」との依頼だった。そう。友人の人形には本物の人間の目を使う。故人を身近に感じられると評判だ。#呟怖 https://t.co/G6eROyzs4O

一人暮らしの部屋に帰る。と着替えの支度も食事の支度も風呂の支度も済んでいた。風呂に入ると背中を流してくれて風呂上がりには冷えたビールを用意してくれている。脱いだ服もちゃんと畳んでくれて明日着て行く分の用意もバッチリで。良く気が付くとても良い子なのだ。ただ姿が見えないだけで。#呟怖 https://t.co/gNp7KL6eJV

昼休み。僕達は“いなくなりごっこ”で遊んでいた。隠れん坊と似ているけれど鬼が居ないこの遊びはいつも決着せずに終わる。チャイムが鳴り教室へ戻ると一緒に遊んでいた友達の席が空席なのに先生は気にせず授業を進める。あれ?「いなくなりごっこしようぜ!」と提案したあの男子は誰だったっけ?#呟怖 https://t.co/2K8Pa8kWnk

うちのスタジオには“死写室”と呼ばれている部屋がある。そこで写真を撮られた人間は数日以内に確実に亡くなり撮ったその写真が遺影となるからだ。今ではこれを利用しビジネスにしている。今日撮られる客は最近若い妻を娶った老いた資産家だ。さぁ笑って笑って。黒い額縁とリボンが似合う笑顔を。#呟怖 https://t.co/o76cCTwOUB

「息子が井戸に落ちたの!」と半狂乱で泣き叫ぶ女性に急かされハンドルを上下させるがそんな筈は無いのだ。この井戸は完全に蓋がされているから人が落ちる訳が無い……と思った瞬間水口から何か出て来た。子どもの腕だ。慌てて触れると冷え切った指先が弱々しく握り返して来た。……生きている。#呟怖 https://t.co/fCuun6Vd7v

「“ズズゾゾ”を見たんだ!見た目は人間なんだけど下半身が異常でさ。数十本か数百本くらい骨と皮だけの足が生えてるんだけどそんな足じゃ歩けないから匍匐前進で“ズズゾゾ”って音立てながら移動してんの!」数日前そう熱っぽく教えてくれた友人は今日、両足を何十本何百本にも裂かれ死んでいた。#呟怖 https://t.co/cvnWHjDQUz

妹が行方不明になった。妹が帰って来なかった日から両親は捜索願を届け出たり色々な方法で各方面に情報提供を求めたりしたが未だ何の手掛かりも無い。ただ毎晩俺の部屋に妹の幽霊が出る。妹は血に濡れ悲しそうな顔で黙り込んで部屋の隅に立ち尽くす。「お前……どこに居るんだ?」妹は答えない。#呟怖 https://t.co/IPcWrD9Uxd

シンデレラは王子様との結婚式前夜に誤ってドレスを破いてしまいました。すると不思議な事にドレスの裂け目から未来が見えたのです。裂け目の向こうには……姑である王妃に虐め抜かれている自分が居ました。そこでシンデレラは先手を打つ事にしたのです。毎朝王妃のスープに毒を一滴、垂らして。#呟怖 https://t.co/mnRH3FGpOi

近くの交差点で起きた事故を見に行ったら見覚えのある車が滅茶苦茶になっていた。あれは私が担当の福引所で一等を当てた一家が乗っていた車だ。重たい景品を車に運んだから覚えている。福引所に戻りふと壁の景品一覧表を見ると“一等賞”が“一等傷”になっていた。初めから誤字だったのか、或いは。#呟怖 https://t.co/Vdy9a5Bh3T

曽ては栄えた町と漁港であったが人々に捨てられて見る影も無い。理由は謎の流行り病。漁師が次々感染し全身から鱗が生え肺呼吸が困難になった。軈て激痛を伴い発生した“鰓”呼吸しか出来なくなり苦痛から逃れる様に平穏を求める様に皆海へ身投げしたと云う。魚の呪いとの噂だが真相は不明な儘だ。#呟怖 https://t.co/fH2feW8sAn

悲しい海難事故のニュースを見ると事故があった海域近くの海岸へ急ぐ。そして失われた命へ哀悼の意を捧げた後打ち上げられた貝を拾い耳を当て澄ます。すると波の音では無く失われた命の断末魔の叫び声が聴こえる。これが善行であるとは決して思わない。しかし私は“声”を集める事が止められない。#呟怖 https://t.co/yRN1jItBjk

夏になると眠りが浅くなり軀が重くなるのは何も夏バテの所為だけでは無い。過去が静かに徐々に存在を主張し始めるからだ。鬼哭啾々その儘の呻き声や叫び声に啜り泣きや悲鳴は八月十五日に最高潮を迎えるまで止まない。鼓膜を震わせないが確かに迫り来るその気配。彼等にとって、夏は死の季節だ。#呟怖 https://t.co/q45t3lm0vS

村の神社に祭られている三猿像の“見ざる”が消えた。「猿が足りない」村人達は騒いだが何の事は無い。村の幼い娘が悪戯し壊してしまい山奥に捨てたのだと白状した。そして両目を抉られた娘はもう無い両目を手で覆い“見ざる”が鎮座していた場所に座り続ける。「足りなければ補わねば」村長は呟く。#呟怖 https://t.co/utJCOf6VDi

一日目。真っ白な部屋に誘拐され何が何だか分からない。二日目。全面硝子張りの部屋の外から白衣の奴等が俺を観察している。三日目。衣食住には困らないが一切の自由が無く常に観察されている。四日目。出してくれ。自由が欲しい。五日目。自由が欲しい。六日目。自由が欲しい。七日目。自由が #呟怖 https://t.co/n2ErksTHPB

王は知っていたのだ。“馬鹿者には見えない布地”など無いと。だから「お似合いです」と衣装を誉めた大臣は“嘘を吐いた罪”で処刑した。「王は何も着けていらっしゃらない」と正直に告げた大臣は“王を侮辱した罪”で処刑した。唯一の正しい行動は“沈黙”。これはゲームなのだ。王が臣の命を弄ぶ為の。#呟怖 https://t.co/wBmpDv5skb

連日酷い金縛りに見舞われ寝不足が続いたある日目覚めると部屋中に何かの“跡”があった。良く見るとそれは靴跡で壁に天井に床に無数に付いている。しかし“足跡”ではなく“靴跡”……一計を案じ部屋中に十字架を象った物を置いた所その日からピタリと金縛りが止んだ。どうやら読みが当たったらしい。#呟怖 https://t.co/8rcRkCeTIp

何とか火を点け銜えてみるが違和感しか無い。煙りは出ないし匂いも変だ。喫煙者の真似をしても素人では様にならないなと吐き出し足で揉み消そうとするが固くて踏み潰せないのでその儘捨てた。“特性煙草”は後九本。その才能に嫉妬し手に掛けたピアニストから切り取った指が煙草入れの中で転がる。#呟怖 https://t.co/guxQFkryv1

この店のマネキン達は店主と賭けをしている。自分が着ている服を客が買ったら自分と客を“交代”させると。だから精一杯ポーズを決める。服が魅力的に見える様に。するとある客がマネキンを指し服を購入した。途端、客は動かなくなり陳列窓に居たマネキンの内の一体が嬉しそうに店主に駆け寄った。#呟怖 https://t.co/lmmV5MlJO0

うんざりするが仕方無い。私は車内へ視線を泳がせる。頭が割れて中身の出た乗客。顔が潰れている乗客。索状痕が生々しい乗客。天冠を着け穏やかな顔をした乗客……様々な乗客で一杯だ。すると駅で若い女性達が乗って来た「ラッキー!今日ガラガラじゃん!」。“見える”のは決して得な事では無い。#呟怖 https://t.co/jqJLEGvfkK

「何であの遊具“使用禁止”なんだろう?」「え?何も書いてないじゃん?」幼い頃使用禁止の遊具で遊んだ幼馴染は遊具の中で姿を消した。長じてから聞いたのだが“選ばれた子ども”には使用禁止の印が見えないらしい。子どもが消えるとその後一年大漁が続き町が潤う。だからこの遊具は撤去されない。#呟怖 https://t.co/MCYpAiuYEt

夕方自宅に帰ると合鍵で入ったらしい彼氏が台所で蹲っていた。血塗れで。「別れたいって言うから俺の思いを伝えたくて」息も絶え絶えな彼氏の傍らには血に汚れたソーセージが。「俺の腸に俺の肉を詰めたんだ」成る程“断腸の思い”か。私は溜め息を吐く。彼のこう云う所が嫌いだから別れたいのに。#呟怖 https://t.co/j45GO3tWSW

連続教会襲撃事件の容疑者は意外にも元修道士であった。彼は語る。「先の戦争で私の居た修道院も襲われ皆殺されました。修道士の死体の山を修道士の血溜まりを見て悟ったのです。神など居ないと」。だから“神”と云う嘘で人々を騙す輩を殲滅せねばならないーー熱弁する彼の瞳は、澄み切っている。#呟怖 https://t.co/Hrh06dBkHb

“考える人”の様に俯いて座らせ“ダビデ像”の様に凛々しく立たせ“ミロのヴィーナス”の様に両腕を切り落とし優雅に立たせ“サモトラケのニケ”の様に頭部と両腕を切り落としパーティーグッズの翼を背負わせ颯爽と立たせ……と芸術作品を模倣した遺体を数多く並べていた自宅を“美術館”と容疑者は呼ぶ。#呟怖 https://t.co/lAMz9EYfiN

「特別なお客様には特別な品を」と屋敷の主人は自慢のワイン貯蔵庫へと私を案内し「普段は誰も入れないんです」と笑んで扉を開けた。すると扉の奥の暗闇に鎖で繫がれた何人もの若い娘が恐怖に引き攣った顔を無言の儘一気に私達に向けた。「お好きなのをどうぞ。鮮度は保証しますよ」主人は笑う。#呟怖 https://t.co/nHiFUlkeFJ

“図書館”と“音”と云うのは矢張り因縁深いものらしい。カチカチとペンを弄ったりコンコンとテーブルを叩く音が耳に障って思わず顔を上げたら図書館には司書の私一人だけだった……と云う事もある。でも「すみません」と声を掛けられ顔を上げたのに誰も居なかった時は流石に参ってしまったけれど。#呟怖 https://t.co/Uac4WIqSCN

好きな物を好きなだけ集めたいと云う収集癖を持つ人間は多いが実際に収集家になる人間は一握り。金や時間や労力等々様々な壁に打つかり大抵の人間は諦めてしまう。だから私は良い方法を編み出した。必要なのは刃物と情熱だけ。遣り方は簡単。自分が欲している物の収集家から奪い取れば良いのさ。#呟怖 https://t.co/dxKoDZQqAZ

“蛇口に犬の鎖をつなぐ事はご遠慮下さい。蛇口の根元が折れる事故が発生しています。”と云う張り紙を前に「本当にそんな事故あったんですか?」と問うと「あぁ。あった」と先輩は頷いた。「だが折られた蛇口と犬の首輪と鎖はあったんだが犬の足跡は無くてな。代わりに人の手の跡と足跡があった」#呟怖 https://t.co/HUSPvbAw7n

友人が羨ましい。格好良い父に美人の母。妹思いの兄と姉を慕う妹。だから遊びに行った時思わず「私もこんな家族欲しかった」とぼやいた。すると友人は「これ家族じゃないの」とパンッと手を叩く。次の瞬間友人家族は糸が切れた木偶の様にその場に頽れた。「家族は煩わしいけど式神は便利だから」#呟怖 https://t.co/OL8wTleEIK

娘の靴は私から逃げる。捕まったら娘と共に荼毘に付されると分かっているのだ。しかし靴は靴で潮時を悟っているらしく最近は縁石で私を待つ様になった。だが今度は私が動けなくなる。靴を捕まえてしまえば娘と完全に“お別れ”しなくてはならない……だから今日も私は娘の靴を捕まえられない儘だ。#呟怖 https://t.co/dzxHUCDJlh

山で仕事中昼食に即席麺を食べようとしたらお揚げが偶然二枚入っていた。折角だからと仕事の安全祈願の為途中にあったお稲荷様の一対の狛狐にそれぞれお供えする。しかし翌日は一枚しかお揚げが無く片方の狛狐にだけお供えした。すると翌日、昨日お供えしなかった方の狛狐がそっぽを向いていた。#呟怖 https://t.co/7CH2twAf3o

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