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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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人通りの多い道端で俺は死を待っている。飢えと渇きに襲われながら。しかし道行く誰も俺を気に留めない。そんな時「あの」と声がし顔を上げると菓子と缶飲料を手にした少女が。「これどうぞ」だが「私へのお供えなんです」少女には足が無かった。でも構わない。彼女の方がずっと血が通っている。#呟怖 https://t.co/aIkcEhEAad

ゆうちゃんは誰より虫取りが上手かったけれど誰より虫を残虐に扱った。蝉や蝶や蜻蛉の一対の翅の片方を毟り取って飛べなくなって地上を必死に這い回る姿をニヤニヤ見ていたっけ。そんなゆうちゃんが森の中で縦半分に裂かれた状態で見付かったのは夏の終わり頃。流れ出た血には虫達が群がってた。#呟怖 https://t.co/H4WQWRDD35

乗客を零しながら血塗れの旅客機が空を舞う #呟怖 #縛怖 https://t.co/lGjF6qXxce

工事中に死者が出た所為で貫通しない儘放棄され洞窟の様になっていると云う曰く付きの山道のトンネルへ動画撮影に赴いた。懐中電灯を手に奥へ進むと雰囲気はあるが向こうに出られない以外に特に異様な点は無い。面白い動画は撮れそうに無いか……と諦め引き返そうとして戦慄する。出口が、無い。#呟怖 https://t.co/hbIXHzEVvB

リサイクルショップで新品同様なのに格安の冷蔵庫を見付け店員に事情を聞くと「中で遊んでいた子どもが……」どうやら“事故家電”らしい。気にせず購入したが冷蔵庫としてそれなりに機能し満足している。ただ庫内の食材が齧られていたり開ける度「開けてって何度も叫んだのに……」と恨まれるが。#呟怖 https://t.co/tmbwNihl1k

私の親友がこんな時間にこんな場所に居る筈がない。「誘ったのは彼よ!」裸体を敷布で隠し私の彼を非難する筈がない。だって私の親友は誠実で優しい女性だもの。「止めて!」と云う金切り声が血飛沫と共に止み物言わぬ塊となった男女が赤い敷布に横たわる。改めて女の顔を見るけど……これ、誰?#呟怖 https://t.co/1I9uy2POOQ

路地裏の女が今日の獲物だ。死角から襲い掛かり叫び声を手で塞ぎ背中に刃を突き立てる。だが血が吹き出すと同時に……女に異変が起きた。傷口から女が見る見る裂けて行く。そして裂け目が頭から足先にまで達した瞬間その裂け目から“女”が現れた。「お手伝い有り難う」出て来た女はニヤリと笑う。#呟怖 https://t.co/HvUL4ynbPR

“出る”と聞き取材に訪れた『神樹の森』は薄暗く不気味だった。「取材の方が増えて村は大喜びです」森の最奥にあると云う神社の神主は俺を案内し笑う「贄が余所から来て下されば村民が犠牲にならずに済みます」。思わず神主を見るがもう姿は無い。代わりに俺を食らわんとする異形達がわらわらと。#呟怖 https://t.co/ooz7gZRD0a

橙色に暮れる空一面を覆う鱗雲。絵になるなぁと眺めているとヘリコプターらしき黒い影が鱗雲を横切った。ーーでもあれは天の竜の鱗だったのかも知れない。そしてあのヘリは竜の“逆鱗”に触れてしまったのかも知れない。近くの山にヘリが墜落したと云う速報を聞いてからそんな事を考え続けている。#呟怖 https://t.co/1vWyVv4kdr

雨音に気付き目を遣ると濡れた窓の向こうから娘がこちらを覗いていた。笑顔で手を振るが娘は直ぐそっぽを向いてどこかへ消えてしまう。扉を開けると壁が天井が床がびしょ濡れだった。まるで豪雨に降られたかの様に。……いつもの事だ。六年前の豪雨の日に亡くなった娘は雨と共に私に会いに来る。#呟怖 https://t.co/2puZOeCV4r

色々な生物のホルマリン漬け標本が並ぶ研究室で彼はいつも熱っぽく語った。「彼等は死体じゃない。死んでいない。永遠の命を手にしたんだよ」と。だから彼が自宅でホルマリン風呂に浸かった状態で発見されたと聞いても僕は驚かなかった。これで彼も手にしたのだろうか。“永遠の命”と云うヤツを。#呟怖 https://t.co/dGllGfOzB4

壊れた腕時計にはまた『6:66』と表示されていた。デジタル表示の故障だろうと考えたいがそれにしても異様だ。今月でもう6件目。『6:66』と表示された腕時計をしたドライバーがこの交差点で「7:06」に交通事故を起こし亡くなるのは。少し前にここで6歳の子が事故死したのと関係があるのだろうか。#呟怖 https://t.co/Q6zRFlugv9

ある武家の下女が粗相をし主人を怒らせた。しかし命は取られなかった。代わりに下女は毎日無数の矢尻に刺し貫かれている。「只の的より“人”の方が稽古に身が入る」と家人達は下女を的に弓術の腕を磨く。長く使う為急所は外して。「ダレカ……シナセテ」蚊の鳴く様なその声は誰の耳にも届かない。#呟怖 https://t.co/IMMUB2M1rG

飲み会で初対面の女性と意気投合し「私の婚約者天使みたいな人でさ」と惚気話に付き合う事に。婚約者の趣味嗜好から好きな色や映画や芸能人にブランド。癖や口癖に髪質や体質。一日のルーチンまで。……私の頭はその婚約者をどう始末しようかで一杯になる。彼女の婚約者は私を酷く捨てた元彼だ。#呟怖 https://t.co/uV38y2DLNt

既に受理された死亡届と死亡診断書。遺影と位牌と葬儀の写真と埋葬許可証。これらを目にし少女は事実を受け入れた「私、死んだのね」。そして一瞬で消え失せる。こういう除霊法もあるのだが書類の準備が面倒だったり事実を受け入れない幽霊が増えたりでこの免許を取得したがる人間は減る一方だ。#呟怖 https://t.co/v9fqxLegJB

昨日チェックインした老年客がチェックアウトの時間を過ぎても出て来ない。電話にも出ず「若しや……」と従業員達が嫌な予感を胸に部屋へ入るとそこに人影は無かった。あったのは大きな鞄だけ。恐る恐る開けると中には遺影と位牌と骨壺が入っていた。遺影の顔は紛れも無く昨日の老年客である。#呟怖 https://t.co/tVuH4eGgen

呼ばれ参列した葬儀で柩を覗くと知らぬ人が横たわっていた。しかし厳かな空気に呑まれ周囲に調子を合わせる。そして火葬骨上げ納骨が済み皆で墓に合掌した後僕は参列者の女性に真実をーー故人を知らない事を話した。すると「実は私も……」。墓前は騒然とする。参列者の誰も故人を知らなかった。#呟怖 https://t.co/rUuwHNCuLp

深夜我が家に押し入った強盗は私に包丁を突き付け問う。「金目の物と財布のありかを言え。さもなくば旦那と息子の命は無い」。財産の喪失。夫の命。息子の命。私は……首を横に振り選択しなかった。夫と息子が刺された後警察が突入し私は助かったがこれで良かった。二人が生き残ったら気不味い。#呟怖 https://t.co/XqDTrFWstQ

帰省で久々に会った従兄弟の家へ初めてお邪魔した瞬間デジャブを覚えた。「僕来た事あるっけ?」「ある。お前小さい頃まだ赤ん坊の妹に親取られて嫉妬して妹抱えて俺ん家来たろ?」そして「妹は天袋に仕舞った儘だから」。帰宅後に従兄弟は既に死んでいると思い出した。天袋は開けられなかった。#呟怖 https://t.co/VQ92eGERZX

「ケンチヤンへ。オヤツトダナニアルカラタベテ」。亡くなった祖母はメモを書く時必ず片仮名を使った。理由は知らない。ある日帰宅するとテーブルに「ケンチヤン。ニゲテ。オカアサンオカシクナツタ」とのメモが。それは懐かしい祖母の文字。でも内容は……。「たダいマァ」玄関で母の声がする。#呟怖 https://t.co/RlpTaPNMFU

幽霊は想像以上に律義なのかも知れない。「最近何かに打つかった訳でもないのにバンパーが凹むんだよ」社長がぼやく。見れば社用車のフロントガラスには潰れた幽霊が幾重にも重なっている。“すりぬけ危険”と貼って以来道路上の幽霊が擦り抜けなくなり溜まる一方だ。社長に真実を話すべきか否か。#呟怖 https://t.co/MCIW1RU26d

夏が大嫌いだ。海水浴中娘が波に攫われ終に遺体を発見できぬ儘葬儀をしたから。だがある日夕立が去った後の庭に娘のお気に入りのヘアゴムが落ちていた。海に溶けた娘が雲から雨へと化し降り注いで帰ったのだ。以来夕立の度に“娘”が降る。娘の髪の毛が庭を黒く染め行くのを私は微笑ましく眺めた。#呟怖 https://t.co/ff8k0RS3Th

最近聞いた新たな都市伝説は“小さいおじさん”ならぬ“小さい女子高生”だった。“おじさん”は幸運を呼ぶが“女子高生”はその真逆。小さい女子高生の目撃者は数日以内に必ず死ぬ。髪や筋肉や臓器や脳ありとあらゆる部位を烏に食い荒らされ烏の羽根が纏わり付いた綺麗過ぎる白骨として見付かるらしい。#呟怖 https://t.co/xbm0dHS0tq

「赤抜けたね」「別人みたい」「上京すると赤抜けるね」。泣き笑いの様な表現を浮かべ村人達は柩の若い女性の遺体に語り掛ける。恋人に刺され失血死した所為か遺体は青白い。この村で産まれたらこの村で焼かなくてはならぬと云う掟がある。そしてこの村では死者を悼んで泣く事が禁じられている。#呟怖 https://t.co/I6fb2R4qL5

帰宅すると「お帰り」と声がするから「ただいま」と返す。「学校どうだった?」これにも適当に「普通」と返した。視線を感じる天井から菓子が降って来る。僕におやつを与えているつもりだ。母親気取りで。しかし「ただいまー」と本当の母が帰宅するとその視線と気配は屋根裏からスッと失せる。 #呟怖 https://t.co/Mxungx8qSN

『呪いの種あります』怪しげな看板に惹かれ入った店で見付けた向日葵の種。「呪いたい相手の髪と一緒に植えると相手は植物と同じ運命を辿ります」との説明を受け上司の髪と共に植えた。晩夏。向日葵達が俯いて命を終えようとしているのと同じ頃。上司も俯いてこの世を去った。自宅で首を吊って。#呟怖 https://t.co/qel24zlZr5

この漁港の漁師の妻はしばしば異形を産む。八本の赤い触手を持つ子。漁獲された蛸の呪いだとの噂だが真相は謎だ。我が子とは云え育てる訳に行かず母は子を海へ捨てる。しかし子は死なず海で生き続ける。そして赤い月が昇る夜。捨てられた異形の子等は一斉に浜へ集い「おっ母おっ母」と泣き叫ぶ。#呟怖 https://t.co/pKglnQhRPh

幽霊の世界に大航海ブームが到来した所為だろう。最近黄色人種の幽霊を殆ど見ない。“見える人間”界隈の意見は二分している。悪い事が起こるのでは?との悲観論と何も問題は起こらないとの楽観論だ。遠路遥々やって来た白色人種の幽霊に付いた渾名は“ネイティブキラー”。本名をコロンブスと云う。#呟怖 https://t.co/SzOJRxJFLr

「やっちゃった」友人は願いが叶うと噂のネイルを施した指先を私に見せはにかんだ。「蜥蜴をイメージしたの。蜥蜴の尻尾って何度も生えるじゃん?」友人は義足を撫でる。「だから私の足も……なんてね」。しかしそのネイルは確かに友人の願いを叶え新たな足を授けた。鱗がびっしりと生えた足を。#呟怖 https://t.co/cr7hMAlPrS

母の命と引き換えに産まれた弟を父は酷く憎んでいた。だから父は弟を汚れた忌み子として扱い全身に神札を貼り更に逆子であったからと木に逆さ吊りにし折檻した。丸で蓑虫の様に。そんなある日弟は僕に笑んで告げた「羽化するんだ」と。次の日弟は姿を消した。剝がれた神札と弟の抜け殻を残して。#呟怖 https://t.co/Qi6J955X3Y

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