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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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そう。お察しの通り彼女は人間と山羊とを一つにした所謂キメラだ。人間と山羊との間に産まれた訳ではなくて成人女性と成体の山羊を手術によって一つに纏めたのさ。女性の体内に山羊を埋め込んだ形だね。だからほら見てご覧。置き場所が無くなってしまった女性の内臓が、塵箱に捨ててあるだろう?#呟怖 https://t.co/tmgwcwdbwk

ずっと好きだった人に勇気を出して告白したが振られてしまい私は絶望の中自ら命を絶った。でも死の間際“彼の側に居たかった”と願ってしまいそれは叶えられてしまう。私は生まれ変わった。彼の“娘”として。彼は父性しかくれない。熱い眼差しは妻にだけだ。私は彼のこういう一途な所に惚れたのに。#呟怖 https://t.co/qhfGqb3rS9

お隣りさんが苦手だ。騒音が酷いとかでは無いのだけれど。そもそも顔を見た事も話した事も無いのだけれど。お隣りのドアだけ周囲とデザインが違うのも気になるし。何より早朝の塵出しや深夜の帰宅時に前を通ると玄関で何をするでも無く直立不動で佇んでいる姿が、磨り硝子越しに見えるんだもの。#呟怖 https://t.co/UmJNpFd9Zk

平民の書生と密かに恋仲にあった華族の娘は駆け落ちの旨を認めた手紙を女中へ預けたが女中はそれを娘の父親へ渡し暴露してしまう。永遠に結ばれぬと悟り書生は駆け落ちの際落ち合う予定だった橋の欄干で娘は手紙を抱き自室でそれぞれ首を縊ったそうだ。以来その橋は“渡らずの橋”と呼ばれている。#呟怖 https://t.co/nt6733oHNL

観客を魅了する嘘の涙こそ神髄だ。拙い嘘泣きは却って興を削ぐ。今回の主演の女は特に酷い。お蔭で客席は嗚咽ではなく失笑の嵐だった。だから今日は父親役をあの女の本当の父親に。そして舞台装置も本物に。「父さん?父さぁぁぁん!」そうだ!最高の処刑シーンだ!さぁ己の未熟さを存分に呪え!#呟怖 https://t.co/uqG2MosIWm

そっか。君もお母さんに命を奪われたのか。君も「復讐を果たしたら成仏させてやる」ってこっちに送られたのか。君もお母さんはお母さんだから復讐したくないって思ってるのか。僕と一緒だね。ならこうしようよ。僕は君の君は僕のお母さんに復讐する。そしたら僕らきっとあっちで幸せになれるよ。#呟怖 https://t.co/6NvlCSnin5

歩道橋の手摺りに片足を掛ける。後一歩……とその瞬間俺の真横で突然少女が飛び降りた。慌てて車道を見るが影も形も無い。すると「そこの君!」と声がし俺は引き摺り下ろされていた。後々聞いたのは実際に少女の飛び降りがあった事と彼女の幻に救われた俺の様な奴が何人も居ると云う事実だった。#呟怖 https://t.co/Wf4SxlPpPD

妻を埋めたら妻が生えた。シミも皺も無い若い頃の妻が。懐かしいその顔につい見惚れる。土中から這い出た妻は軀も若返っており突如現れた曽ての妻に私は再び恋をした。でも幸せは長続きしない。一週間後妻は茶色く皺々に縮れ枯れ果てた。こうして、私の夫婦生活と一夏の恋は幕を閉じたのである。#呟怖 https://t.co/ZgTyQ3XQ0k

清掃業者へ依頼し漸くこの部屋に入れた。ここを貸していた女性が酷い悪臭を放つ塊りや真っ黒な液体となり発見されたのは少し前。孤独死だった。清掃され線香が薫る部屋の壁を見ると染みが残っている。「何度も貼り替えたんですよ、壁紙」業者が苦笑した。「でも何度も浮かび上がるんです、彼女」#呟怖 https://t.co/nR08zwjXDB

とある資産家夫婦の依頼は「自分達の死後双子の娘がそれぞれ遺産を独占しよう命を狙い合う恐れがある。だから仲違い出来ぬ軀にして欲しい」との内容。医者の私は双方の声を奪い一方の聴覚と味覚をもう一方の視覚と嗅覚を塞いだ。その後二人は助け合って両親を手に掛け今私に切っ先を向けている。#呟怖 https://t.co/kwZxsQNfrA

お嬢様は大変お優しい。誤ってドレスを破いてしまった私奴の喉を切り裂いて一瞬で終わらせて下さいました。私奴の友人は粗相をした際旦那様に拷問室へと連れて行かれ三日三晩も責め苦を受けて死にましたがそれに比べて私奴は何と幸運な事か。お嬢様の手際は見事でした。そう、丸で死に神の様に。#呟怖 https://t.co/OKedsT4Cu1

買った豚肉を炒めつつ思う。この肉が豚である証拠は?目の前で豚が屠畜されるのを見た訳ではないのに。もしこれが人なら?僕が自ら手を下した訳ではないから罪にはならない。でも食肉業者が“需要”に応えようとした結果なら?僕は間接的な犯罪者なのか?と、考えながら食べた肉炒めは美味かった。#呟怖 https://t.co/zWtQ8XvQIC

[じゃあね]彼氏からの不穏なLINEに驚き慌てて彼氏宅へ向かった。最近様子が変だったし真逆……と心配したが合鍵で入った部屋には誰も居ない。倒れたりぶら下がったりしていなくて一先ず安心した矢先小さな物音に気付きそちらを見ると、彼のモルモットが私とのペアリングを嵌めた指を食べていた。#呟怖 https://t.co/w5IqwJH0VH

他人のホームビデオを見ると怖くなる。悲しく怖い“何か”が起きた際に目にする事が多い所為だろう。ニュースで流れる他人のホームビデオの中で楽しそうに男性が踊る。ストライプのシャツを着た彼は撮影された日から消息不明らしい。そしてそれと同じシャツが数日前から彼氏の部屋に吊るしてある。#呟怖 https://t.co/RziLuF7EEd

「やっぱりそうやって誤魔化すんだね」ママに“行っては駄目”と言われている場所で彼と出会った。僕と同じくらいの小さな男の子。「君に秘密を教えるね」と彼は僕に耳打ちをした。「河童が出るから絶対あそこに行っては駄目よ」。ママ、もう嘘は良いよ。知ってるんだ。僕に“兄さん”が居たって事。#呟怖 https://t.co/mKWG146HUT

僕はお姉さんが大好きだった。夜になると迎えに来てくれて一緒に遊び両親が帰宅する頃にお別れした。でも僕が引っ越す事になりそれを話すとお姉さんは住所を書いた紙をくれて「遊びに来て」と笑った。引っ越しの日、その場所に行ってみたらそこは墓地。ーー君。僕の名をお姉さんが耳元で囁いた。#呟怖 https://t.co/oBuH5zwxku

新たな執行方法が施行された。“投身刑”である。こちらも絞首刑と同じく執行の様子や執行後の囚人の撮影が許されている。大衆が好む娯楽の一つなのだ。ただ絞首刑と投身刑の違いはカメラマンの位置にある。絞首刑なら囚人の真横に陣取るが今回は皆崖下に居る。さぁ綺麗に撮ってくれ、私の最期を。#呟怖 https://t.co/73nz2xiox1

祖母は所謂“緑の手”を持つ人だった。私や母がどんなに丹精を込めても祖母の育てた木や花には敵わず我が家の庭は祖母の独擅場。いつでも色取り取りの花々や緑の木々に溢れていた。だからだろう。祖母が愛用していた椅子の周りの植物達は手入れを怠っているのに祖母の死後も生き生きと輝いている。#呟怖 https://t.co/0LVKLNau7m

人生の最終列車に無事乗れたからと云って皆が皆あの世へ下車出来る訳ではない。車掌から「お客様お忘れ物です」とある者は“後悔”をある者は“復讐”をある者は“未練”を渡される。そしてそれ等を成就させる為に帰って来るのだ。こうして彼等は幽霊としての自覚を持ちこの世で新たな一歩を踏み出す。#呟怖 https://t.co/s5ZHkVrkG2

彼は産まれて直ぐに親に捨てられ黒い大人達に拾われた。大人達は彼に読み書きを教えず代わりに刃物の扱い方を教えた。そして彼に「食事が欲しければ命令に従え」と告げた。彼は命令通りに何人もの命を奪っている。彼は自分の行いが罪だとは知らない。だがこうすれば食事が貰える事は知っている。#呟怖 https://t.co/XC7y1R9WQ5

最近街で続出する失踪者について刑事として聞き込みを続ける内にある事実が判明した。失踪者は皆消息を絶つ前に「白く光る鳥を見た」と周囲に語っていたのだ。でも白く光る鳥とは何だ?違法薬物による幻覚か?と思索に耽りつつ何気なく空を見上げるとそこにはーー。そうか、次に消えるのは俺か。#呟怖 https://t.co/M0TMTx8mZN

まだ笑ってやがる。「兎さんー」だの「絵から出て来たー」だの。お前らは絵本で子どもが食われても姫が死んでも無邪気に笑ってるもんな。狼みたいに手近に居たガキを丸呑みにしてやったら漸く気付いたな。逃げ惑って喚いてやがる。さぁ、絵本の中で何が起こってるのかお前らに思い知らせてやる。#呟怖 https://t.co/LVhmZoXTDE

この森の奥の洋館は付近が新興住宅地として開発される予定だったが頓挫し買い手も借り手も付かなくなったお荷物物件である。しかし面白い物で条件の悪い物件でも“事故物件”だと食い付く客が出て来る。だから今回私は“既成事実”を作る事にした。気を失った人を引き摺り夜の森の中を洋館へと進む。#呟怖 https://t.co/I0tZVd9bMu

資産家と呼ばれる我が家の主ーーお父様が今臨終の床にある。私達は布団を囲み兄は「後はお任せを」と弟は「無念です」とそして私は「愛しております」と声を掛ける。お父様は血走る目で私達を睨み何か言おうとするが儘ならない。お父様、言葉にならないでしょう?私達が盛ったのは神経毒だもの。#呟怖 https://t.co/gAfcIIAL1O

お月様と仲良しな女の子だけが生き残りました。地球に大雨が降り家も木も人も沈んでしまいましたが女の子はお月様とお喋りをしていて助かったのです。でも女の子は独りぼっち。お友達が欲しくて毎晩釣り糸を垂らします。でも釣れるのはお友達の足や頭や腕ばかり。お友達は中々釣れません。#呟怖 #童怖 https://t.co/SDtq46pLeo

夜、帰路で何者かに襲われ気が付いたら広い空間に居た。私と同じく攫われて来たらしい人々が集い皆困惑した顔で刃物を手にしている。するとアナウンスが。「最後に生き残った人の血を呪術に利用したいので喰らい合って下さい」との事。ーー人間蠱毒か。喰うも地獄喰われるも地獄。さぁどうする。#呟怖 https://t.co/4jgDnBPJX4

王による圧政に長きに渡り苦しめられた民衆は終に蜂起し革命が為された。国は共和制へ移行し曽ての王や王族の処遇について話し合われたがこの国は“処刑”とは違う方法を編み出す。王にならんとする者が二度と現れぬ様“見せしめ”とする事にしたのだ。さぁご覧。これが曽ての国王と王妃の今の姿だ。#呟怖 https://t.co/KqM2byxlHK

人間には二種類居る。他者に共感する者と一切しない者。後者はサイコパスとも呼ばれる。だが犯罪者が皆サイコパスな訳ではなくそう診断される者は少数らしい。大多数は共感する。刺したら痛いよな絞めたら苦しいよな死ぬのは嫌だよなと共感しながら罪を犯す。そっちの方が怖ろしいと思わないか?#呟怖 https://t.co/rDe3EfmSqT

夜口笛を吹くと蛇が来る。これは恐らく“蛇”と“邪”を掛けて悪霊妖怪泥棒人攫い等々様々の邪を呼ぶから夜口笛を吹くなと云う警告なのだ。そして思う。目の前に横たわる血塗れのこの人は口笛を吹いたか?と。多分吹いていない。しかし刃物を手に私が来た。今の時代口笛を吹かずとも邪は遣って来る。#呟怖 https://t.co/Xfj96vy2iG

“恐ガチャ”なる中身の分からないガチャポンを友人が回す。出て来たカプセルの中には折り畳まれた紙。開くと“死”とだけ書いてある。「これが恐いの?」「損したねぇ」と笑い合い別れた。後日消息を絶った友人の“肉”が詰め込まれたカプセルが見付かったが足りない部分がどこにあるのか未だ不明だ。#呟怖 https://t.co/kJv2Qrn3nR

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