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その女王の溢れる気品は人々を遠ざける壁となった。その女王は厳格な人で側近達からの進言に耳など貸さない。その女王は勿論高貴な身分であるから大衆はその窮状を直接訴える事は出来ないーーだから革命は成された。後年“薊の女王”と渾名された彼女は、薊咲くこの草原に打ち捨てられ、墓も無い。#呟怖 https://t.co/H6RegZnN4M

若くして数々の栄光名誉を手にした世界的ピアニストの彼女は、しかしいつも暗く沈んだ顔をしている。嫉妬からの誹謗中傷に晒されているのだろう。彼女を取り囲む無数の妬み嫉みの指先を見れば分かる。だが彼女は引退を発表、それが報道されると指先達は悉く消え失せた。天才も楽ではないらしい。#呟怖 https://t.co/QXhCcbqPLX

確かに私は完璧じゃなかったけど、どの女より貴方に尽くした筈よ。なのに貴方は私を捨てて違う女を選び、今では素敵なお父さん。今日は随分と楽しそうに家族でピクニックをしてたわね。でももう夕方、帰らなきゃ。私も付いて行くわ。そして家も命も家族も奪ってやる。楽園の終焉を味わいなさい。#呟怖 https://t.co/GKW2S73qgo

ウチの産婦人科病院の前には“涙の木”と呼ばれる木がある。妊婦が出産する日の朝、雨が降った訳でもないのに必ず濡れている事から、嬉し涙を流す木としてそう渾名された。だがある時根元を掘ると干涸びた赤ん坊の屍が詰まった壺が見付かり、皆は首を傾げる。誕生を“喜んで”いるのか?或いは……。#呟怖 https://t.co/OxKwRjb1ZS

森の奥、未草が咲く池には人魚が住んでいる。「私がまだ清純な心だった頃、人間の男と恋仲になってね」男は足繁く池に通ったが、軈てその足は遠のいた。「久々に来た男はもう他の女と家庭を持っていたの」「だから男を、僕の父を池に沈めたんでしょう?」人魚は、父の墓守りは静かに笑い、頷く。#呟怖 https://t.co/1LrOHYtjyJ

霧でぼんやりしているが、擦れ違う人は皆懐かしい。「大きくなったね」「元気だったかい?」「久し振り!」掛けられる声も懐かしい。魚屋のおじさん、駄菓子屋のおばさん、美容院のお姉さん。そうか、ここは私が産まれた街。でもどうして私はここに居るのだろう。この街はダムの底に沈んだのに。#呟怖 https://t.co/OZTtFYrcRI

冬が来る。一番好きな季節だ。低い気温と乾いた空気は腐敗を遅らせ、雪が降れば周囲は天然の冷凍庫に早変わり。雪は物音も隠し、悲鳴は誰にも届かない。更に雪なら血に汚れても片付けが楽だ。約一年振りに手にした刃物の鋭さが失われていないのを確認し俺は安堵する。さて、今年は何人だろうか。#呟怖 https://t.co/xH8TZy3z99

被害者には抵抗した形跡があるのに現場からも被害者からも犯人のDNAが検出出来る物が出ないと、仲間達は頭を抱える。良かった。手袋をして現場を徹底的に掃除したから。抵抗もされたが服で隠れる位置にあいつは爪痕を遺した。私の血が付着したあいつの爪は、綺麗に切って私の部屋に置いてある。#呟怖 https://t.co/xAlne4cCvb

寝坊してバスに乗り遅れた。しかしそのバスが事故を起こし多数の死傷者が出た。偶に聞く話しだがそれが自分の身に起きるとはと、神仏や先祖に感謝しながら帰宅すると知らない男が部屋に立っていた。そして私の胸を一突き。「バスで落とす筈だった命、頂きます」運命からは、逃げられないらしい。#呟怖 https://t.co/tZqx24WjJx

「この写真の彼女可愛くね?」恋人とデートして来たらしい兄が私に示した写真にはイルミネーションしか写っていなかった。その後も惚気を聞かされ続けたが、ある日兄が青褪めて帰宅し「彼女が死んだ」と。私も葬儀に参列したが皆、空の棺に涙を流す。遺影にもイルミネーションしか写っていない。#呟怖 https://t.co/tJaM62UXmk

ピンクのベゴニアを手にレジに立つ女の子はこの店の常連。いつも見えるか見えないかの位置に痣がある。思わず親切心が疼き違う花を手渡した。「これは嫌な人を消してくれる魔法の花なの。花の汁を嫌な人に飲ませてご覧?」。数日後近所で葬儀がありその子から痣が消えた。魔法の花の名は夾竹桃。#呟怖 https://t.co/Dr8lwAJzE4

地域の風習で葬儀後は家の玄関にお札を貼る。亡くなった人が入れない様にし、死者本人に自らの死を知らせる意味があると云う。祖父の葬儀後「じいちゃん入れないねぇ」と話しながら家族で帰宅したが、母が入って来ない。「ナニコレアケテェ、オカアサンヨォ」ドアの向こう、人ならざるモノの声。#呟怖 https://t.co/VNpGcvV3WH

1888年にロンドンを震撼させた切り裂きジャック。近年発達した科学捜査によってそのDNAは判明しているが諸事情あって公表はされないそうだ。切り裂きジャックのDNAは1888年以降もあらゆる国で殺害された女性から検出されており、この前東京で殺害された水商売の女性からも検出されているらしい。#呟怖 https://t.co/Q89cZtfM62

祓う方法ならば幾らでもあるのだろう。酒や塩を撒くなり、神社や寺に相談するなり、祈祷師や霊能者に依頼するなり。でも私達夫婦はどうしてもそれが出来ない儘で居る。「ご飯よ。いらっしゃい」。そう呼ぶと障子の向こうから娘が顔を出す。もう十年以上前に亡くなった娘が。土気色をした、娘が。#呟怖 https://t.co/8yGSRGBSyx

夫が居る女性を好きになってしまった。しかし恋情を捨て切れず、使っている香水を聞き、我ながら気色悪いと思いつつ同じ物を買って自分に振り掛けた。だが何かが違う。彼女はもっと甘い香りがしたのにーー彼女の家から夫の遺体が見付かり、彼女が毎晩添い寝していたと知るのはもう少し後の事だ。#呟怖 https://t.co/OLeQOZe0J2

僕はあの子が好きだった。夕方鳥居の袂にいつも居たあの子。好きだと言えないから組紐を渡した。紅葉みたいな赤と黄色のお揃いの組紐を。「ありがとう」その子は大事そうにそれを手首に結い付けた。でもお祖父ちゃんが仕留めて家に持ち帰った狐の足首にその組紐を見付けた時、思わず涙が零れた。#呟怖 https://t.co/gtJbaslgdx

とある廃墟の一室。「貴女は僕の娘の死を悼みましたか?」と嘘発見器を取り付けた女に問う。娘のクラス担任だった女だ。「も、勿論」……嘘発見器が反応する。「嘘吐きめ!悼んでいないのに参列したのか!」僕は絶叫し女の胸を刺した。他にも参列者の中に嘘吐きが居た筈だ。探し出し始末せねば。#呟怖 https://t.co/rUSBN3jZtz

“貴方の痛みを癒します”が謳い文句の店の名は“紫馬連菊”。慢性疼痛を治して貰おうと恐る恐る入店すると……そこには弛緩し切った軀を横たえ虚ろな顔で涎を垂らす人々が所狭しと並ぶ異様な光景が。「何だ?……阿片窟?」思わず呟いた瞬間「惜しい。モルヒネ窟よ」の声と共に腕に注射針の痛みが。#呟怖 https://t.co/oiR9nwWvOf

築数十年な上に事故物件とあって格安でこの部屋を借りられた。夜、幽霊に早速遭遇。黒髪のおかっぱに血濡れた軀の女性幽霊は僕の枕元で手にした刃物を弄んでいたが結局何もせず障子を開けてふらりと去った。翌朝大家にそれを話すと「亡くなったのは男性の筈」と。そう言やあの幽霊足が、あった。#呟怖 https://t.co/Ydr3WnFY5x

嗚呼、可哀相にこんなに爛れて。僕は僕の軀を眺めて哀れむ。僕はここで起きた火事で焼け死んだ。「行って来ます!」火傷一つ無い弟が僕を通り抜ける。「行ってらっしゃい」両親は弟を笑顔で見送る。僕の家族は早々に家を新築し新生活を満喫している。ねぇ、どうして僕だけ助けてくれなかったの?#呟怖 https://t.co/aj0MBHYIto

首に切断痕の様な痣がある子が居た。渾名は“マリー・アントワネット”。彼女はその渾名を気に入っていた。だから「パンが無ければお菓子を食べれば良いじゃない」と口にしたり態と婚姻届に染みを作ったり。その所為か彼女は十月十六日シャッターに挟まれ首が切断されると云う奇妙な死に方をした。#呟怖 https://t.co/dIFNp137oS

村一番の美人だがどんな男からの求婚も受け入れぬ女が居た。やがて村には求婚を断った女へ恨み辛みを抱く男が増え、悲劇が起きる。秋桜畑で男達が女を襲ったのだ。女は護身の為の刃物で抵抗したが、限界を悟ると、汚されるくらいならと自刃した。以来そこには血の色に似た黄花秋桜しか咲かない。#呟怖 https://t.co/ZIQcxa7kLG

最近耳にする様になった「親ガチャ」。けど実物は初めて見た。要は巨大なガチャガチャだ。意外と安かったので回してみた。出て来たボーリング玉程のカプセルを開けると中には女性の頭部。あぁ母親の頭か。もう一度回すと男性の太股らしき部分が。さて“両親”を揃えるには後何回回せば良いのやら。#呟怖 https://t.co/nCkqHCyoA0

「死にたくない」と祈るのを父に見られた。次の贄であり村長の娘である私がそんな事を願ってはいけないのに。しかし父は生きた娘を贄とするなど時代遅れだと私の為に訴えた。翌日父は殺された。娘を贄として捧げた男によって。その男を母が殺し母は男の妻に殺され……嗚呼やっとこの村が終わる。#呟怖 https://t.co/Dt5pZrpddI

「はい!直ぐに!」先生は今日も人使いが荒い。早く起こせ。早く顔を洗え。早く髪を梳かせ。早く食事を出せ。早く食べさせろ。早く虫を払え。早く腐った所を洗い流せ。早く蛆虫達を私の軀から取り除け……息吐く暇も無い。でも仕方無いのだ。先生の命を奪い自分だけの物にしてしまったのだから。#呟怖 https://t.co/s5q1g3q27C

彼氏は私をまるでお姫様みたいに扱ってくれる人だ。そんな彼の部屋でお風呂を借り置いてあった石鹸を泡立てた瞬間「嫌ァァァァ!」と耳を劈く女の悲鳴が響き渡る。「ご免。驚いた?」物音に気付き彼が様子を見に来てくれた。「その石鹸手作りでさ。元カノ達の脂肪を使ってて、多分その所為だよ」#呟怖 https://t.co/W4oPYF4oCs

重い病に罹ったと偽り二階の寝室に籠もる。何もしない私に厭味を言いに姑が来る。私は窓から見える最後の一枚の葉を指しベタだが「あれが散る時が私の死期です」と嘆く。姑はこれ見よがしに身を乗り出し葉を取ろうとするだろうから窓の柵のネジを緩めておけば……上手く行った。姑は“事故死”だ。#呟怖 https://t.co/zIdj11sLhj

父は腕の良い人形師だ。ある時「亡くなった娘の人形を作って欲しい」との依頼で完璧な生き人形を作った。しかし完璧過ぎたのか魂が入り人形は依頼主を手に掛けてしまう。依頼主は娘に狼藉を働いていた様で、復讐されたのだ。捨て置く訳に行かず人形は解体したが首は今日も神棚で瞬きをしている。#呟怖 https://t.co/VeNQUlGqhL

恋人を手に掛けた友人を手伝ってしまった。バラバラにした遺体を分けて埋めるのを手伝ったのだ。だが良心の呵責に耐え兼ね僕は警察に自首し自白した。僕の証言を頼りに次々と友人の彼女が掘り起こされる。でも彼女は一部分だけ見付からない。彼女の頭を埋めた穴には友人の頭が埋まっていたから。#呟怖 https://t.co/NFSart1Bi0

「血って意外と重いんだよね。だから運ぶ時に血抜きしてあると楽でさ。お願い出来る?」「勿論です!」「頸動脈を切って逆さにしとけば血は勝手に出てくからさ。重労働だけど頼むよ。血は飲んで処分してくれると助かる」「了解しました!」「じゃあ早速一体お願い。昨日裏切り者を始末したんだ」#呟怖 https://t.co/Dv9IJ0ddzy

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