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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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ある朝ポストに入っていた「血痕届」と書かれた封筒。中には血痕の付いた紙が。詳しい友人に鑑定を依頼すると、血痕は元カノの物だと判明した。ーーあり得ない。彼女は五年前に俺が密かに亡き者にした筈。送り主も探して消さなくては。指紋や消印、あらゆる手掛かりが詰まった封筒を睨み付ける。#呟怖 https://t.co/7Q7XYQ7lgP

自分が一つだと退屈じゃない?私は色んな自分が欲しい。毎日違う服を選ぶみたいに自分を選びたい。だからクローゼットに沢山仕舞ってある。憧れのA先輩に幼馴染みのB、クラスの人気者Cさん……他にも素敵な子達の皮を、全部剝いで仕舞ってある。今日はBにしよう。Bを着込めば、私はBに早替わり。#呟怖 https://t.co/0nBD5tjHDI

バレンタインでマシュマロを贈るのは「貴方が嫌い」と云う意味もあると知り、私は一方的に好かれ辟易している男へマシュマロを贈った。するとホワイトデーを待たずにお返しが。ピンクのマシュマロだった。後日、彼は自宅で遺体で見付かった。失血死らしい。ピンクのマシュマロは、鉄の味がした。#呟怖 https://t.co/egM6UFC0DU

眼球の奥が痒いと祖父嗤う。けたけたけた。祖父は戦争で片眼失くした。以来ずっと眼、欲しがってた。祖父が大好きな私は眼、探し続けた。色んな奴の眼、奪ったけれど拒絶反応あって駄目だった。でも諦めなかった。そして終に見付けた。「お前の父さんの眼は良いな」ーー少し痒いがと、祖父嗤う。#呟怖 https://t.co/BgYYeNd995

朝靄の中を大きな獣が下山した。羆だ。人の二倍はあろう羆。しかし村民達は羆を迎え入れる。すると羆は羆の皮を脱いだ。出て来たのは大男。大男が抱える金目の物や食べ物、日用品の山はそのどれもが赤く汚れている。“飢えた羆役”が村々から略奪を繰り返すーーこの村は、そうして生き延びて来た。#呟怖 https://t.co/QQOKTL13Je

入院した病院は変わっていた。四を病室番号に堂々と使っていたり、病室が番号順に並んでおらず、八七号室の隣りに一四号室、五号室の隣りに六二号室とバラバラなのだ。しかし僕と同じ日に入院した七号室の患者が一週間後に息を引き取り、数字の意味を悟る。僕の病室は一〇四号室。もう長くない。#呟怖 https://t.co/tncW2SCHcG

狐は約束通りに来た。十年前、起業した日の夜、狐は僕の前へ現れ「十年間お前の会社を興隆へ導こう。代わりに十年後に産まれて来るお前の子を寄越せ」と迫ったのだ。狐は会社を見上げ「では貰って行く」と消えた。翌朝、出産間近だった腹が一晩にして縮み戻ってしまった妻の慰撫は一苦労だった。#呟怖 https://t.co/ofoEIHt73g

美しい音色を奏でる楽器の、演奏者ではなく製作者になりたいと思ってしまったのが凡ての始まりだ。あらゆるものを犠牲にしたが、後悔は無い。今、終に最高の音が揃ったのだ。マレットを打ち付けると、震える様な音色が夜暗に広がる。妹よ。お前の背骨が、この世で一番美しい音を隠していたとは。#呟怖 https://t.co/0bvtHPZZdD

家の前に背もたれの曲がった桃色の学習椅子が現れ、男はおかしくなったそうだ。御免なさいを繰り返し、終には首を吊った。遺書には、自分が未解決誘拐事件の犯人である旨と、あの椅子は被害者の女の子の愛用品であると書かれていたらしい。男の遺体は首の骨が折れ、椅子と同じく曲がっていたと。#呟怖 https://t.co/HwXbyTohey

皆、新品や普段から使っている農具を使うのは嫌がる。だから今日だけは、納屋の奥から錆びてぼろぼろの農具を嬉々として持ち出し集うのだ。鋭い刃で切るより鈍い刃の方が痛みが強い様に、古い農具で刺される方が痛いのかどうか聞く間も無く、火刑に処された魔女は農民達に串刺しにされ息絶える。#呟怖 https://t.co/Sv0gMJGaKx

贄として育てていた娘が逃げ出した。男達が村中を探し回ったが、見付かったのは隠れて通じたと白状した娘の恋人だけであった。村民達は嘆息する。破瓜された娘は贄に相応しくない、と。神も怒ったのであろう。娘は八つ裂かれ、鳥居の上に捨て置かれていた。流れた血は鳥居を深紅に染めたと云う。#呟怖 https://t.co/4YH8ylOkH7

捕まえた連続殺人犯を立ち会わせ自宅の家宅捜索をした所、“解体身書”と書かれた本を複数見付けたが、普通の本ではないと直ぐ分かった。ベージュの装丁は人の皮膚ーー恐らく被害者の物だ。「内容は彼等をどう解体したかの解説。しかも彼等の血で書いた。だからその本は彼等その物だ」犯人は笑う。#呟怖 https://t.co/rSJFyZ7Yq2

スーパーの精肉売り場の防犯カメラに不気味な黒い影が映る様になった。「食肉にされた家畜達の怨霊かもな」と皆笑ったがどうも当たっていたらしく影と共に牛や鶏、豚の足跡まで現れ出すとメディアが取材に来る程の大騒ぎに。だから徹底的に隠した。家畜達の足跡に交ざり現れる、人の足跡だけは。#呟怖 https://t.co/tq0snHQu6P

精神的に追い詰められ「居なくなりたい」等、死を仄めかす友人の独り言の数々は、私が執筆している小説の主人公の台詞に打って付けだった。友人は結局命を絶ったが、小説が上梓された後で助かった。有り難う友よ。助ける事も出来たろうが、そうしたらきっとこんな素晴らしい作品は書けなかった。#呟怖 https://t.co/P1CDlBpgNm

その人形は脱稿した小説の主人公をイメージしており、人形の死=もうお前を書くのに振り回され無いと云う、彼流の儀式的なものであった。そんな彼が突如自伝を発表。そして世間の予想通りに命を絶った。しかし捜査の結果死因は“他殺”。今までの作品は本当に彼の手に依るものか?皆が首を傾げる。#呟怖 https://t.co/NOQ3plGHs4

村外れの古い鳥居は絶対に潜ってはいけない。この村の子等は親に口酸っぱくそう言われ育つのだと思っていた。しかし、友達は僕の目の前で何気無くその鳥居を潜り、消えてしまった。長じて聞いたのだが「鳥居を潜るな」と言い聞かせるか否かで子どもを選別し、この村は生き残って来たのだそうだ。#呟怖 https://t.co/xnq9NdVUlj

真夜中。塵捨て場で人の様な物を見付け思わず声を上げる。が、それはマネキンだった。ご丁寧に寝袋で包まれている所為で変に人間臭い。僕は怖々塵を捨て帰宅し、床に就いた。翌朝。玄関前に昨晩捨てた塵袋と、それを摑んだマネキンの腕が置いてあった。また妻の首を捨てに行かなくてはならない。#呟怖 https://t.co/vFaIWSOxE9

私が教員として勤める学校の生徒が一人、自ら命を絶った。学校は応対に追われたが、凡ては苛めを捨て置いた事実を隠す為だ。「可哀相に。首吊りですって」ある教員が他人事の様に呟く。「苦しいのかしら」『苦しいですよ』その返事に驚く暇も無く私達の首は持ち上がり、皆天井からぶら下がった。#呟怖 https://t.co/xOlCneCDrK

「いっそ生まれて来なければ良かった」少し前からそう口にし出した同僚が行方を晦ませた。しかし彼の事を心配しつつも、今の僕は妻のお腹に居る我が子で頭が一杯だ。だがある妊婦健診で渡されたエコー写真に写る我が子は、行方不明の彼と同じ顔をしていた。嗚呼、きっとこの子は産まれて来ない。#呟怖 https://t.co/YTIvadTEmL

姉が失踪して暫く経つ。捜索願は届け出たし、近隣や人通りの多い場所に貼り紙もした。チラシも配ったし、SNSで情報提供も求めた。しかし見付からない。そんなある日「灯台下暗し」とだけ書かれた手紙が届いた。何か嫌なモノを感じ、家を探し始めた私達家族は、床下で腐敗臭を放つ姉を見付けた。#呟怖 https://t.co/L1WSiYosD7

死体発見の報を受け現場に赴くと、腹部を抉られた死体数体と、熊の様な生物の死体が転がっていた。“ズズゾゾ”と呼ばれる生物らしい。「ズズゾゾと音を立てて食うから、この辺では昔からそう呼んでる」と猟友会の男性は語る。後日ズズゾゾの胃の内容物が人間の小腸“のみ”と判明し、合点が行った。#呟怖 https://t.co/Vd3HsZNvDN

「メリークリスマス」低い声に目を覚ますと、目前に老いた男のニヤけ顔があった。黒子の位置で直ぐに理解する。この男は母、弟と協力し、事故死に見せ掛け葬った屑野郎の父だ。何か問う間も無く、父は赤く濡れる袋を打ち撒けた。「プレゼントだ」絨毯に転がるバラバラの四肢胴体、母、弟の頭部。#呟怖 https://t.co/NjNlcqXUkc

夜、雪の塊り達が玄関前に集っていた。嵩は大人から幼子程まで様々。ある雪塊がぼろっと崩れた。現れたのは土気色の老父の顔。ご免な父さん。働けなくなったから山に捨てて。別の雪塊が崩れ、現れたのは紫色の娘の顔。発育が遅くて首を絞め潰した。次々と現れる顔は、どれも手に掛けた家族の顔。#呟怖 https://t.co/lGyiNwP6Z4

夜勤中、ある大部屋の患者さん達から次々とナースコールが入った。急いで向かい話しを聞くと「Aさんの寝息が煩い」「Aさんが煩くて眠れない」「Aさんに注意してくれ」との事。そっと仕切りカーテンを開け、Aさんに近寄ると……亡くなっている。硬直の状態からして、死後二〜三時間は経っていた。#呟怖 https://t.co/XhasktBsjK

男手一つで幼い我が子と向き合うのは、矢張り簡単ではなかった。どうしても子が泣き止まない。恐らく母をねだっているのだろう。だから母を与えた。するとぴたりと泣き止んだ。出産で落命、土中で変わり果てた姿と化したが母だと分かるのだろう。顔の崩れた妻に抱かれて、我が子は穏やかに眠る。#呟怖 https://t.co/GqRrBMTfwe

「またやったの?父さん」。雪の夜。息子の骨壺を抱き、公園のブランコに座る私の元へ息子が現れた。「僕の骨壺を持ち出すのもう何回目?」「だってお前は死んでないから墓は嫌だろ?」すると息子は困った様に笑う。「もう受け入れて。父さん」。数年前の雪の日、死角に居た息子を私は車で……。#呟怖 https://t.co/ljRS66fPIn

銃声の後に執行室に入ると、首の後ろを撃ち抜かれゴム人形の如く脱力した死体が転がっている。僕は離れた処分場へそれを引き摺って行く。執行室と処分場を結ぶ道は死体の跡ですっかり紅く染まってしまった。重機が造った大穴に死体を放り投げると、死体の山がギュッと鳴く。これが、僕の仕事だ。#呟怖 https://t.co/parqubpzNR

妻子の無事を祈りつつ分娩室前の待合廊下でその時を待っていると、急に周囲の明かりが消され真っ暗になった。分娩室から出て来る医師や看護師の声が、暗闇に響く。「何かあったんですか?」思わず叫んだ。「知らない方が良い」医師の声に続いたのは妻の泣き声と、化け物の如き醜い呻き声だった。#呟怖 https://t.co/vFOQBcPg67

良い顔立ち、軀付きで産まれた事が私の災厄の元凶なのです。手込めにされ純潔を奪われ……でも復讐は楽でしたわ。少し色目を使えば男はあっさり陥落。適当に愛を囁き情を交わせば、はい終わり。病気が徐々に男を蝕み代わりに命を奪ってくれる。私の名前?名前なんてありません。只の娼婦ですわ。#呟怖 https://t.co/NacQtkAiuX

私が生まれ育った村は過疎化が進んでいて、学友は一人だけだった。とても仲が良かったけれど、村が山崩れに襲われて廃村になってしまったから、もう会えないと思っていた。しかし今日、その子から手紙が届いたのだ。村の廃校舎で同窓会をしませんか?と。山崩れで犠牲になった筈の、その子から。#呟怖 https://t.co/sjt3V97nc1

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