呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖
今にも泣き出しそうな空が、不吉な未来でも暗示するかの様に黒ずんでゆく

「八千流?」

母が呼んでいる
直ぐに振り向いたが、気になって再び顔を上げた

「あれ……?」

雲一つない無い青空
唖然とし立ち止まる

「気にしちゃダメよ」

「えっ?」

母はボソリと言って私を置いて歩き出した https://t.co/mPaC4uWWMT

#呟怖
指先が、熱く濡れそぼった肌をなぞっていく。
白く柔らかい乳房には薄い牡丹の蕾が咲いて見えた。
這わせた舌で蕾を嬲ると、女は甘美な声と共に、俺の背中に手を這わせ爪を立てた。
一本、二本、三本………七本、八本。

俺は一体、何を抱いているのか……いや、今はそれすらどうでもいい……。 https://t.co/VDpbf3onSa

#呟怖
戦から命からがら生還した男は顔に大きな傷を追っていた。
後に神仏に身を捧げ坊主となったが、顔の傷を世間から蔑まれ自ら命を絶ってしまった。

以来夜道を歩いていると、目鼻口を切り取られた、醜いのっぺり顔の坊主の霊が、度々目撃されている。 https://t.co/Cdv1CCBAXf

#呟怖
三大妖しの力は拮抗し、その壮絶な戦いは千年もの年月を経た

「妾の鬼火でも焼ききれんとは…厚いのは面の皮だけじゃないのね」

「我が八百八の狸の眷属を…」

「抜かせ女狐、わしの雷鳴でその尻尾焼き切ってくれる」

「我が八百八の狸の眷…」

「ひひ風情が!」

「黙れ女狐!」

「狸…」 https://t.co/nKC4kHcKpM

#呟怖
叢雲に揺れる朧月。
血風舞う砂塵の中、鋼の剣戟が夜空に鳴り響く。
機械仕掛けの回転刃を携え少女は轟叫ぶ。

「血祭……と書いてブラッディカー二バル!」

後に新宿で起こった無差別殺人事件、通称ブラッディカーニバル事件の幕開けであった。 https://t.co/UjeaKKBWvN

#呟怖
いつ死ぬの?
誰と死ぬの?
一人で?
怖くない?
怖いよね
こんな夜だもの
寒いし寂しいし
笑って生きる事くらい許してよって言ってやりたいね
大丈夫、一人じゃないよ
だから、お休みなさい……

夜にシャボン玉を吹くと何処かで死んだ知らない誰かと話がてきた
これは、そんな私と誰かの内緒話 https://t.co/Xdb7CCD6l4

#呟怖
#みたらし団子の日
#オカルト嘘辞典
御手洗池で人を喰らう妖怪が現れた
甘い声で人を誘い誑し込む、そんな妖怪をある坊主が諌めた。
「人よりも上手いぞ」
坊主から貰った団子はとても甘美だった
以来、妖怪は人を襲うのをやめ、その時食べた団子の事を、人々はみたらし団子、と呼ぶようになった

#呟怖
庄屋の娘が化け猫に憑かれた。口も聞けず、ただ「にゃあにゃあ」と鳴くのだという。
心配した父親が高名な僧を呼び丸一日掛けてお祓いをしたところ、翌日なぜか父親が衛兵に連行されてしまった。
妻を早くに亡くした父親が、娘を手篭めにし心を狂わせていた。事情を知った僧が衛兵を呼んだのだ。 https://t.co/r0l0INhQQj

#呟怖
地主の家から夜な夜な子供の声が聞こえる為、村人達は屋敷に座敷童子でも住み着いているのではと噂した。
そんなある日、地主の家が家事で焼けてしまった。
焼け跡からは古い座敷牢と、奇形の子供の死体が数体出土し大騒ぎとなった。

地主の死体だけ、未だ見つかっていないそうだ。 https://t.co/cMq0lb6OP7

#呟怖
─見つけた

人混みの中少女はそう言って指をさす

指をさされた背広姿の男は戸惑う素振りを見せるが次の瞬間、この世の者とは思えない形相で

─何で分かっ…

と呟きながら消えた

そうか、あの少女には死者が…

畏怖の念を抱きつつ少女に目をやると、人差し指をゆっくりと、僕に向けてきた https://t.co/cJxYrdFvFR

#呟怖
#あまやどり

寝苦しい夜。
窓を見ると小粒の雨がちらほら。
背に腹はと窓を開け涼を取っていると、道路に人影が見えた。
微かな灯りに目を凝らすと、それはボロボロの番傘を指し尼さんの姿をした女だと気が付いた。
明らかに異様だ。

尼はたまに天を仰ぎ、

──コンコーンッ

と鳴いていた。

#呟怖
拝殿の前で猫が数匹踊っていた。

"洒落た三日月宵の縁

振らにゃ損々踊らにゃ損

振れば落ちてく鬼ヤンマ"

招き猫のように手を上げて、猫達は歌い狂い踊る。
次の日も、その次の日も、同じ場所で猫達は踊っていた。

何だか楽しそう……私も。

──失踪した姉の日記は、そこで終わっていた。 https://t.co/oMxDwpu16o

#呟怖
このBARは彼女、由美の行きつけの店だった

由美はカウンターに腰掛け、マスターに"いつもの"と注文する

程なくして運ばれて来たカクテルを口に含み"美味しい……"と言って笑って見せた
するとマスターは突然険しい顔で、

「あんた中身違うだろ?由美ちゃんはいつもノンアルしか飲まないよ」 https://t.co/oMxDwpu16o

#呟怖
祖父の家には、一匹の青大将が住み着いています
殆ど姿を現さない彼を、私は一度だけ見た事があって。
あれは祖父が亡くなって、実家に皆が集まった日の事、祖父が使っていたベッドの上に大きな蛇がとぐろを巻いていました

叔父が

「別れを告げに来たか…」

と言ったのを今でも覚えています

#呟怖
何時もの席に慣れた手つきで腰掛ける
私はここで本を読むのが日課だ

最近、私が座ると同時に向かい側に座る女が一人いる
恐らく私のストーカーだ
なぜ分かるのか?
持っている本が逆さだ、放っから読んじゃいない

一体どんな女だと、ふと本の端から女の顔を覗く

女の顔が、180度曲がって…… https://t.co/u4or6Y7SXb

#呟怖
明治から平成までに起きた、とある場所のみで流行った、地方病の事を知っているだろうか?

日本住血吸虫…

人間に寄生すると、腹水に水が溜まり、おぞましい姿へと変貌させた後、死に至らしめる

115年の歳月を得て終息したが、今現在も、この寄生虫がどこから来たのかは、分かっていない… https://t.co/oMxDwpu16o

#呟怖
「わしの御先祖様は花咲爺さんだったんだ」

祖父の世迷言だ

そんな祖父が今朝、眠るように息を引き取っていた

警察だ救急車だと皆で慌てていると、ふと、祖父の部屋に違和感を感じた

違和感の正体は直ぐに分かった……

昨夜まで襖に描かれていた冬の枯れ木絵が、満開の桜を咲かせていたのだ https://t.co/oMxDwpu16o

#呟怖
飲み屋で

「俺は人を殺した事がある」

と、話かけてきた男と出会った

前科者のようで、それ以外にも沢山の悪事で捕まった話なども聞かせてもらった。

「いや~ほんと色々やらかしたんですね、ちなみに殺人って、何年ぐらい刑務所に?」

「あ~それはまだだな」

速攻で逃げた。

友人談 https://t.co/oMxDwpu16o

#呟怖
人類最古の呪いは、イザナミの言葉だと言われています。

"貴方がそのような仕打ちをするのなら、私は一日に千人殺めましょう……"

最近の事件をテレビで観ていると、ふと考えてしまいます。

イザナミの呪詛は思っていたよりも根が深く、この大八島国の地を、蝕んでいるのでは……と。 https://t.co/oMxDwpu16o

#呟怖
祖父が山登りをしていた時の話

すれ違う登山客が口々に

「今日は絶好の登山日和ですよ」

と、気持ち悪いくらいに繰り返し言ってきた

流石に怪しんでいると、祖父はその異変に気が付いた

少し前に通り過ぎた登山客と、同じ顔をした人物が降りて来たのだ

祖父はその日、迷わず下山したそうだ https://t.co/oMxDwpu16o

#呟怖
「あいつムカつくね」

「誰…?」

暗闇が視界を閉ざす。

「あいつの事嫌いなの?」

「ママの事?う…うん」

「だったら消しちゃお!オイラ食べてやるよ」

「だ、だめ!」

「何で?」

「だってママだから…」

「ちぇ…」

十年も前の話
暗闇にいたあの人形は今も実家の物置で眠っている https://t.co/yj4L25Cjkx

#呟怖
大学の友人達に連れられ久々の登山へと出掛けた

途中切りだった崖に差し掛かった時だ

すれ違った老婆が

「お若いんだから先においきなさいな」

と声を掛けてきた

私は老婆が気になり、しばし立ち止まっていると、先を行った友人達の絶叫が響いた

崖崩れだ

振り向くと、老婆の姿はなかった

#呟怖
小学校入学式の私、中学の体育祭で走る私、高校の文化祭で友人と笑い合う私。

色褪せない私の成長の記録。

でも一つだけ気になる事が…

全ての場面に何時も喪服を着た女性が写っているのだ。
昨日の大学卒業式の写真にも、彼女は小学生の頃と何も変わらぬまま、不気味な笑みを浮かべていた。 https://t.co/LIGpnQ2WHt

#呟怖
花壇の紫陽花が開き、一雨事にその色を濃くしていった。
私は梅雨が嫌いだ。
憂鬱な気持ちになるから。
ふと紫陽花に目をやると、一匹の雨蛙が目に止まった。
蛙がのそりと此方に振り向く。

「よく降るねぇ」

「……そうだね」

私は驚きもせず何故かそう返事を返し、思わず苦笑いを零した。 https://t.co/BKS7uWGAl8

#呟怖
真夜中、浴槽に蝋燭を立てラベンダーを人房浸した湯に浸かり、水面に映る自分の顔を覗き込むと、亡くした想い人が現れる。

悄然とした気持ちで揺らめく水面に目をやるが、映っていたのは微笑む自分の顔だけ……。

やるせない焦燥感に肩を落とした。

「もう一度会いたかった、お姉ちゃん……」 https://t.co/SmAFe522Yf

#呟怖

溜息と共に煙を吐き出す

煙は真っ直ぐ立ち上り闇夜へと溶け込んでいく
ふと見下ろす眼下に、車のヘッドライトが天の川の様に映った

「飛び降りたら楽に…」
手摺に手を掛けハッとして立ち止まる

「何を…」
苦笑し煙草を揉み消した時だった

またおいで…

歩道橋の暗闇から、そう聞こえた https://t.co/P4TxVeQx1z

#呟怖

妹が死んだ

同級生三人と川遊びの最中、深みに嵌り溺れてしまったと警察から聞かされた

妹の葬儀の時、件の同級生達が流す涙が、俺には作り物に見えた

醜悪で禍々しい涙に見えたのだ

半年後、俺は今とある葬儀で涙を零している
後二回、この嘘泣きを繰り返すつもりだ

後二人だ…待ってろ https://t.co/EP1JDfdXZw

#呟怖
@magma_maniac

陽が彼女を照らし、背後に長い影を作った

その影は何処か不気味で、まるで生き物の様に蠢いている

「どうかした?」

彼女の声に思わず目を見開く

「あら…見えるのね」

続く言葉に影が激しく踊り出した

「クス…いただきま~す」

瞬間、影が大きく口を開き私に牙を剥いたhttps://twitter.com/magma_maniac/status/1278829956760342528 

#幽霊の日
#呟怖
幽霊の日だったのですね。
懐かしく思い引っ張り出してみました。 https://twitter.com/txF9xDLPCDsARyK/status/1154710742265823232 

#呟怖
学生の頃、祖父の家に遊びに行った時の話。

夜中に台所から、

─くどくどくどくど

と何やら音が聞こえたので起きて見に行くと

「わっ!?」

赤土と石でできた釜戸が大きな火を吹いていた

早朝、昨夜の事を祖父に尋ねると

「おくど様が出たか!」

と笑っていた

竃(くど)……釜戸……様? http://pic.twitter.com/V1jaGGb9k8

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