呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖
「昆虫標本を美しく作るにはね、まだ昆虫が生きている内から始めるんだ。
まず絶食させてね、内臓の中身を徐々に防腐剤に置き換えていき、絶命後、体をほぐして虫ピンで固定する。

さて、ここに世界一美しいと言われる少女のミイラがある。その作り方は……」

「あ、教授。もういいです」 https://t.co/bC0vpKZvCQ

#呟怖
怪談好きの拉麺屋があった。
店主に怪談を教えると拉麺を奢ってくれる。味はその話の内容に依るそうだ。

暖簾をくぐると、店主は俺に、正確には俺の背後に一瞥をくれた。

「殺した女がさ、毎晩枕元に立つんだよ」

出されたのは肉塩ラーメン。

ああ、こんな美味い拉麺は食べたことがない。 https://t.co/v0QAAQyJcD

#呟怖
父の遺品を整理していたら、見覚えのある煙草が出てきた。父の在りし日を偲びながら、一服やってみる。
目を上げると、紫煙の奥に父の姿が見えた。
まるで童話のワンシーンのようだ。
その夜は邂逅の歓びに耽った。

俺が麻薬使用の疑いで逮捕の憂き目に会うのは、それから間も無くの事である。 https://t.co/Iz8YjND94n

#呟怖
まるで物語の結末の様な、非現実的で美しい死に顔だった。

彼女は恋人に最後の接吻を交わし、そして瞳に決意の火を灯した。

彼女が世界を滅ぼした屍鬼の創造者であり、最初の被害者である。

物語の結末はいつも悲劇だ。
大体の人生がそうであるように。 https://t.co/kE2eKnjeDt

#呟怖
「昔、ここで大規模な合戦があってね。
勝利した織田軍というのは残酷だったらしい。
身分、老若男女を問わず、寸切りにした敵方の亡骸をこの地の井戸に放り込んだため、一帯の湧水が赫く染まったと伝えられている。
その井戸の跡を整備したのが、今君が飲んだ……」
「あ、教授、もういいです」 https://t.co/RIQgJU21qk

#呟怖
夜に覗き込むと怪異が起こる、というつくばいを先輩と見に行った。

俺が覗いても怪異は無し。
先輩が覗いても夜空が映るだけ。

「なんもねーじゃん」

2人でそう言いながら帰った。

な ん で 先 輩 の 顔 が 映 ら な い ?

その疑問を口に出せないまま。 https://t.co/tEi8SJY5dC

#呟怖
夕暮になると老篤志家の霊が出るベンチがある。私はそこで彼の話を聞くのが好きだった

「あなた、主人が見えるのですね」
ある日、篤志家の奥さんが来て言った
「亡くなってからも自慢話ばかりで、すいませんね」
和かに頭を下げる

「いや、あんたも一緒に殺されたんだよ」
とは言わないでおく https://t.co/CBuRgwQDRv

#呟怖
困窮から我が子を間引いた女がいた
罪悪感から気を病み、感情と逆の行動をとってしまう
絶望からけらけら笑いながら往来を徘徊すると、事情を知らぬ侍がおのれ愚弄するかと斬りつけた
女は侍の顔に我が子の面影を見、依一層げらげら笑いながら絶命した
最後の笑顔は本心だったと語り継がれている https://t.co/EGMohTl8PJ

#呟怖
世界的に流行した感染症のワクチンが開発されてからどれくらいだろう?ワクチン接種者が次々とゾンビ化しだしたのは?
ワクチンは毒とか、下らない陰謀論と笑い飛ばしたものだが…
もう、正気を保つ人間はいくらもいないだろう。最後のバリケードは破られた

そして世界は、6度目の滅亡を迎えた https://t.co/BeAtHRcIpW

#呟怖
月夜に辻斬の霊が出るとの事で赴いてみたら、まさかかつての友だとは…
「何故死して尚修羅に堕ちる?」
「主を斬れば百人目で満願成就。吾は晴れて成仏出来るのよ」
人を斬って成仏とは愚かな…
「参る。覚悟いたせ」
俺は抜刀した。
すまんな。主を斬れば百体目。俺は旗本に出世間違いないのよ https://t.co/9OecXsqPY0

#呟怖
老母の介護疲れか、酷く体が重い。
悩んだ俺は、ある高名な霊媒師に相談した。
結果は「母の生霊」。
俺の介護が気に入らないらしい。
(あの婆あ!俺がどんな気持ちで毎日…!)
我に帰った時には、母の首を絞めていた。

霊媒師が詐欺罪で逮捕されたと聞いたのは、取調室の中である。 https://t.co/5R3tdE1g4a

#呟怖
俺は彼女を抱き抱えたまま、2人の思い出の地を廻った

吸血鬼となり共に堕ちた彼女は、胸にロザリオが刺さったまま、もう意識もない。

公園から登る朝日。太陽など、何年振りに見るだろう。これ程美しいものだったのか。

これが俺が見る最後の景色だ。

彼女が少し微笑んだ…ように見えた。 https://t.co/kD1Xt5o6Jj

#呟怖
桜は宵月に春を思う。

「手術が無事終わったらね、パパとママと、ここでお花見するんだ。だから、きれいなお花を咲かせてね」

少女の笑顔を、果たされぬ約束を……
毎年咲かせる精一杯の花を散らせながら、春を思う。

月が輝きを増す。

今年も春が終わる。

桜は、哭いている。 https://t.co/fuY3CcgPkk

#呟怖
祖父は愛国者だった。
国を繁栄させる為、戦地で勇敢に戦った祖父は、僕の誇りだった。

コレクションしていた写真が、全て戦地で手をかけた民間人のものだと知るまでは。 https://t.co/oSg9eEhBjS

#呟怖
古い写真を整理していたら、ふと懐かしい顔に手が止まった。

昔、祖父の家で遊んでくれた近所のお姉ちゃんだ。
あの頃より少し幼く見える。当時は中学生くらいだったろうか?

(会いたいな。今はどうしているんだろう?)

そう思って写真を裏返すと、「享年7才」と書かれていた。 https://t.co/oSg9eEhBjS

#呟怖

ずっとあなたの瞳を見つめてる

ホルマリンの匂いも気にならない https://t.co/k1YEDClTKZ

#呟怖
桜舞う季節には君の幻が現れる
あの日、君の命を散らした男はまだ捕まらない

警察からの連絡も、商店街の君を探すチラシも、すっかり少なくなってしまった

幻の君は、悲しみとも怒りとも取れる目で、ずっと俺を見つめている

すまない。不甲斐ない父で…

だが、俺もまだ捕まりたくないんでね https://t.co/A4u3NWNrKJ

#呟怖
久しぶりに会う旧友達は、昔と変わりない笑顔で俺を受け入れてくれた

今夜は母校で夜桜の同窓会
酔った俺達は、馬鹿みたいにベーゴマやポコペンで馬鹿みたいに遊んだ

ふと目を覚ますと、そこは廃校と朽木と慰霊碑の立つ広場に戻っていた

明日から解体工事が始まる

母校に春は、もう来ない https://t.co/fjdBkd38hw

#呟怖
少し生きる事に疲れた俺は、吸い寄せられる様に母校の校庭を訪れた
「校庭の桜の木の下で願い事をすると叶う」
というジンクスは、ゲームか何かの影響だったか…

いや、ジンクスでは無い。叶うんだ。俺の願い。全ての生きる苦痛からの解放…

俺は桜の枝からぶら下がるロープに、その首をかけた https://t.co/fjdBkd38hw

#呟怖
子供の頃「開かずの庭」に入って遊んでいたら、婆ちゃんに見つかって酷く怒られた記憶がある。

今思うと疑問が残る。
あの日、何もない開かずの庭に、何故婆ちゃんはいたのか?

そして、その日以来、元気だった爺ちゃんの姿を見なくなった事に、何故誰も何も言わないのか? https://t.co/CwcoNFAKBF

#呟怖
月明かりの廃村に、場違いな旅館が煌々とそびえ立っていた

中を除くと、犇めく異形の影、影、影…
魍魎共も月夜の宴を決め込んだようだ

影に紛れて必死に命乞いをする若者がいた

肝試しのつもりでこの地に足を踏み入れたらしい

月夜に断末魔の悲鳴が響いた

廃旅館の灯りが又一つ、灯る https://t.co/71XbOUfBPa

#呟怖
かつての町は全て海中に没していた
「行くんだろ?出来たんだろ?ヒコーキ」
封印した筈の『夏の思い出』が語りかける
「うん、ねえ、一緒に」
「行ける訳ねぇだろ?俺は『夏の思い出』。世界で一番重いんだぜ」
ニヒヒという笑い声を背に、少年は駆け出した
世界を見る為に。猫だけを相棒にして https://t.co/AmGidv9B8r

#呟怖
彼女の体は半分死神で出来ている。
何故死神が彼女の死の間際、身を挺して彼女の運命を変えたのか分からない。

彼女が腕を振るう度、その業と技は培われていく。

「早く連れてきなよ、その『ザクロ女』って奴をよ!」

自らの運命を知ってか知らずか、彼女は今日も、屠る。 https://t.co/crzqbHfObT

学校に週刊誌の取材来たじゃん?
俺「魔護人」の話しちゃったんだよね。
記者の人も「いい記事が書けるよ。雑誌が出来たら連絡するね」なんて言ってたけど、連絡こないからさ、電話したんだよ

「心不全で亡くなった」ってさ

最近聞いたんだ。心不全って「呪殺を含む原因不明の死」なんだってな
#呟怖 https://t.co/rXXKGq0Gjv

昔、兄ちゃんが林間学校に行った時さ、
クラスでハイキングした時に、みんなで「ヤッホー」って山彦をやったんだって

「ヤッホー!」

帰ってきた答えは




その直後なんだってさ。例の地割れ事件が起きたのは……
#呟怖 https://t.co/rXXKGq0Gjv

部室にある、
「剥がしてはいけないポスター」
の隙間から奥を覗くと…

目が合いました
#呟怖 https://t.co/rXXKGq0Gjv

首吊り桜の話あるじゃん?
あの話、昔からあるっていうから、兄ちゃんに聞いたら、兄ちゃんが小学生の時にもあったって。
で、父ちゃんの時もあったって言うから、まさかと思ってひい爺ちゃんに聞いたらさ
「儂がガキの時作った話じゃ。
まだあるんじゃのう」
だって
罪が深いよな、怪談作家って
#呟怖 https://t.co/rXXKGq0Gjv

#呟怖
「昨日、校門前の家で飼ってる犬にバウリンガルを向けてみたら、

『はんにんは すうがくの いのうえせんせい』

だってよ。

……鈴木、早く見つかるといいなあ」 https://t.co/rXXKGqihI5

サイコパス診断ってあるじゃん?
クラスの飯塚に試したんだよ。普通の心理テストと混ぜて
結果は普通の人だったね。でも、その後飯塚君、俺の耳元で囁いたんだ
「そのテスト知ってるよ。これ以上俺を試さないで」
ってね
「君に何かあったら、君の妹が学校に来なくなるかもしれないじゃないか」
#呟怖 https://t.co/rXXKGq0Gjv

「この辺りの田圃ってさあ、夜は近づいちゃだめって話あるじゃん?『泥田坊』って妖怪が出るとかで…
それ、只の泥だらけのおっさんじゃね?
とか言ってたじゃん?
俺見ちゃったんだよ。数ヶ月前の腐乱死体。
人の肉って茶色くなるのな。泥の塊みたいに…

田圃の奥、土葬の墓地らしいんだよ…」
#呟怖 https://t.co/rXXKGq0Gjv

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