呟怖.ORG | 呟怖

呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

#呟怖
「あなた、なのでしょう?」
彼女はそう言って詰め寄る。
蔑むあの眼窩に手を入れた感触
階段で傘を振り感じた手応え
そして君の首を
違う、どれも僕の妄想だ。どれ一つとて真実ではない。
「でも死んでいる」
違う違う違う
「ありがとう」
彼女が微笑む。
違う?
首を絞めるこの感触も? https://t.co/cnAjvUSnJR

#呟怖
黒い煙が立ち上る。どこまでも高く、いつまでも消えぬのがあの人らしい。

不思議なことが起きるようになった。声をかけられ事に及ぶと翌朝相手が去っていく。
「ナニカが燃える臭いがする」
気まずそうにそう言って。

頻度は増し行き皆去っていく。
縄に首をかけたとき、臭いがした。
忌々しい https://t.co/o8xOw6QdkL

#呟怖
私、子どもの頃にも自殺しようとしたんです
女は語る。
幼いなりに一生懸命縄を縛って。でも怖くなってしまったの。きっとこの先いいことある。そう言い聞かせて逃げました
深い溜め息。
何もなかった。だから嬉しかったの。木だけが待っててくれたから。
だから首を切った上で括ったのですね。 https://t.co/OWRXI4MNZ0

#呟怖
ねぇあれを見て
下駄箱
黒板
屋上
思い出を楽しそうに語るあなた。その顔に後悔や罪悪感は欠片も見えない。
泣き顔
逃げる背中
…落ちて砕ける音
懐かしいわね
モンスター。だからあんなこと。大切な友達を殺したあなたを許さない。

…放火の罪で逮捕された女はモンスター退治などと述べており https://t.co/6Eq9U4HSOI

#呟怖
「木綿は一反ともなれば、人一人吊り上げることも容易いそうだ」
道行く途中、隣を歩く友人が言った。
何を突然
見れば友人は棒立ちとなり空を見ている。何もない空を。
「不思議なのは、何故あの状態で飛べるのか」
さっと友人の姿が下方に遠ざかる。
「そして何故お前は逃げないのか」 https://t.co/I42FsT55GR

#呟怖
待つ人が安らげるように
その椅子は老婆が親切心から置いたものだ。最初は座る人もいたが老婆が死に、徐々に人の足も遠のいた。
「なら何故まだあんなになってまで」
…祟るんだ。
「老婆が?」
違う、祟るのは何ていうか、自分さ。踏み躙った罪悪感か。覚えておけ、公僕の大敵は奴らの善意さ。 https://t.co/PT3j5eGTfn

#呟怖
何人もの人間が、帰らない。だが訪れる人の絶えない屋敷がある。
「だって私見たのよ」
少女は震える手で肩を抱きながら、輝く瞳で言った。
「ちらりとしか見えなかったけど、お母様と目が合ったのだわ」
こつり、こつり
扉をノックする音。聞こえてきた声に少女は駆け出した。
それきりだ。 https://t.co/jIJ0TchVKA

#呟怖
精霊の宿る木は
滑らかな木肌は柔らかく
耳を当てると樹々や鳥のなき声に混じり精霊の唄が聴こえるという
最も力が増すのは満月のとき。木はうっすらと光を纏い

「いまだ」

必要なのは人の生き血。ニスのように塗れば、木は切られてもなおその特性を喪わない。

耳を当てて見て。美しい歌声 https://t.co/ExjKx16JDw

#呟怖 #旅怖
歌うように、囁くように
あなたの言葉は美しく、耳に優しく入り込む。だから人は気づかない。
それは呪歌であり怨嗟の声なのだ。だけどそれと知れたときにはもう遅い。浮力のない言葉の海に飲み込まれ、もうあなた以外の声を聞くことは叶わない。

ふふ

あぁ。祝福の声が聞こえる。

#呟怖
「これ、家族に聞いた怖い話なんだけど、聞きたい?」
緊張で体が強張る。
「家には実は妹がいたらしい。生まれる筈のない女だ」
目は虚ろに唄い出す。
出して
助けて
呪われろ
「あれ、何の話だっけ」
よかった、肝心なことは聞いてない。おやすみ、その話はお前のことさ。 https://t.co/ZN11OLb9oM

#呟怖
「また言ってるぞ」
私は独り言が多いらしい。独りだったから、何も問題なかったのだけど。
「あれ、そういう意味なのか?」
稀にすれ違うと出る言葉に私の意思はない。先日の交通事故のときか。彼は気づいてしまったようだ。
「なぁ、本当なのか」
知らない。けど左様なら、あなたは死ぬのね。 https://t.co/KmoceKiFEu

#呟怖
「夜口笛を吹くと何かが来る」
何か、は地方によって異なりますが、概して恐ろしいもの。これは迷信と言いますね。脈絡がないと。
違うのです。
口笛は気もなく出てしまうもの。人は知らず察知するもの。お気をつけるといいでしょう。ふと口から洩れるとき、何か、はあなたのすぐそばにいる。 https://t.co/Yx22JgaudQ

#呟怖
息子の『今』が知りたきゃ回せ
電話の向こう下卑た笑いと共に言われた場所にあった『恐ガチャ』。怒りで震える手で回すと
玩具
悲痛な写真に書かれた『助けて』
玩具

玩具
指は〇〇のロッカー
玩具
開けるたび何かが摩耗する。カプセルはあと少し。息子にはあと何が残されている?? https://t.co/2Jdos99lSL

#呟怖
新鮮なお月様を捕まえたので、彼女に渡そうと駆けました。すると彼女はお礼よと、その身から心臓を引きずり差し出しました。脈動し生温い。私は思わず逃げ出した。差し出す彼女の厚かましさといふものに辟易しつつ、そんな彼女を美しいと思う自分が度し難かった。お月様はくすんでしまった。 https://t.co/tDtuoaGq8Y

#呟怖
私の村に梅雨はない。
手水鉢に、紫陽花と共に閉じ込めてしまったから。
私の村に争いはない。
手水鉢に、人の腕と共に閉じ込めたから。
からからと隣村の子が笑う。
馬鹿ね、まだ期待するの?
手水鉢に赤子を浮かべ、あの子は血の涙を流す。
全ての悲しみは、何を鎮めればなくなるのだろう。 https://t.co/6VMMwTkVR8

#呟怖
気まぐれな彼女は手に入れたと思えば去っていく。
僕は誰より君が好き。君のためなら何だってできる。なのに君は僕を見てくれない。
馬鹿な君、もうよそ見をしないように首を切った。だけど手の中の君は別人だ。そうか赤い血潮とともに君はまた逃げてしまった。
僕は迷うことなく首を切った。 https://t.co/0Bynmzhmc2

#呟怖
お前達に話しておこう
14歳のある日父が言った。
うちの家系は朱美さんに憑かれている
それは真実だった。朱美さんは話はできないが美しかった。僕は夢中になった。
ある日部屋で呻き声を聞いた。
そこには首を絞める母。立ち尽くす僕の肩を叩く父。
女の恐ろしさを教えてくれる、幻の女性なんだ https://t.co/1iISGlGaij

#呟怖 #贄怖
見知らぬ階段がありました。
降ると橋を潜るように交差する道。進むとまた橋が。
あれケンちゃん
去り行く友人は大人びて見えました。
潜るたびみるみる時は過ぎていく。
あ!
先で僕は見たのです。駆け戻り叫んでも誰も気づかない。
誰か
視線の先に僕がいた。悲鳴をあげて逃げました。 https://t.co/rda2wsK3Iz

#呟怖
私がそこを訪れたのは、面白いものがあると誘われたからです。
恨めしい
異変が起きたのはとある部屋を訪れたとき。強烈な痒み。何かが皮膚の下を蠢き、吹き出し、また潜っていく。
助けを求め私が最期に見たのは、口を歪め冷たく見下ろす友人の目でした。

あなたも大変でしたね、私は… https://t.co/8ScFD3nTEi

#呟怖
2015年、某公園。噂程度しかその訳は知らない、焼け焦げたベンチです。ですがこの町でその訳を、知らない人はありません。決して近寄ることもありません。

障るから

あんなもの、何の意味もないのにね。
この町の人は嗤っています。昨日も余所者が1人、死にました。
町は今日も、平和です。 https://t.co/BooJeQKjgM

#呟怖
誰そ彼時
薄闇はたれの顔さえ呑み込み隠す。すると私は切なくなる。誰か忘れているようで。
人は苦笑するか、憐れみの目を向ける人さえいるけれど。
「またね」
耳朶には優しい声が残っている。

「ママ」

振り返るとそこには顔のない子。私はこの子が恐ろしい。何かを思い出してしまいそうで。 https://t.co/QjhyNosDg4

#呟怖
あぁこんなに気持ちが晴れ晴れしたのは、いついつぶりのことでしょう。
「なぁ」
細かいことをくどくど。でもそれも片付いた。
「おいお茶、なんかまずいんだけど」
…こんなところにまだ。
不快、倦怠、嫌悪。そしてえも言われぬ高揚。新しい感覚に戸惑いますが大丈夫、同じことをすればいい。 https://t.co/BRUwKxIpqD

#呟怖
ケホっ
妻は時折毛玉を吐く。僕はそれを見ない振りをする。慌てて隠したあと、ほっと胸を撫で下ろす笑顔が可愛いからだ。バレないわけないのに。
今僕は妻と、生まれた沢山の子に食べられている。ザリザリと削られるけどそれでいいと思う。闇夜に輝く瞳が綺麗だからだ。あぁどうか元気で。 https://t.co/ymPCooO2uV

#呟怖
定時完全退社
その言葉は嘘ではなかった。職場の諸先輩方は皆いい人ばかりで、帰る僕を笑顔で送り出してくれる。

「休み明けまでは新入社員だから」

先輩の、渇いた目が恐ろしかった。
だけどそれでいいと思う。
もうため息を背中で聞かなくて済むし、これでやっと人扱いされると思えば。 https://t.co/ATrs4J33wH

#呟怖
紙があれば何でもできる。ツルにトンボにキリギリス。お母さん。ごめんなさい、もう五月人形が欲しいなんて言わないから。兜だって僕作れるよ。ほら皆、お腹が空いただろうお食べ。春は若草がおいしいね。ほらキリギリスもお食べよ。ねえお母さん、僕の名前をまた呼んで。 https://t.co/PzOi9QogFZ

#呟怖
夜の公園は僕の国。
誰もいないし何でもできる。
ブランコに乗ってゆーらゆら。頭を逆さにしても危ないなんて誰も言わない。
君も俯いてないでこけばいいのに。
遊具は沢山あるけれどすべり台だけはダメ。
滑った先にいるモノがにやりと笑って見上げてる。

夜の公園には人だったモノが集まる。 https://t.co/xXA2Ri2Mf7

#呟怖
決まって朔の日に少年が誰かを呼ぶ湖がありました。清水が滔々と流れる美しい湖です。
かつてここには鳥居がありました。贄の娘が通った道です。

姉さんは平気なの?
お前を想えば平気さ
娘が鳥居を潜るととぷんと鳥居は消え花嫁装束だけが残されました。

湖は涙で満たされています。 https://t.co/hLr8Lkupv0

#呟怖
夢見る甘美を知っている。
働くあなたのため毎日シーツを干し食事を作るの。
ギャンブルの話しかないあなたを前に、私は夢を見続ける。

だけどそれでよかったの

ぺたりと沈んだ布団、夢のあとを遺しあなたはもうどこにもいない。
錯乱した私を見て皆様なんと言うのでしょう。私を否定しないで https://t.co/TVlgmsIlzp

#呟怖
「私ペットが飼いたいの」
もうこの子もそんな年頃なのね
「いいわ、でも義務も多くて大変よ」
するとあの子は言います
「勿論よ餌も散歩も忘れないわ」
『二十歳になる前に死なせてあげることも』
向き合い笑う
「自我が芽生えるその前に」
苦い思い出が蘇ります
「まぁ母様、感傷主義なこと」 https://t.co/lnp67kWkdl

#呟怖
白詰草のボタンをつけて、満面の笑みで君は言ったね。
「ほらあなた、わたしがいなきゃなんにもできないんだから」
自粛を知らない君、あの頃と何も変わらないんだね。あの頃と同じ台詞、同じ笑顔。その足元には私の妻と子が血に沈んでる。あのときのボタンのように、引きちぎられて。 https://t.co/ZBgtSzcGzk

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