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呟怖は、Twitterでハッシュタグ『#呟怖』をつけてツイートすれば誰でも参加、投稿できる140文字以内の創作・実話の怖い話です。呟怖.ORGには、日々投稿される呟怖から転載または朗読やイラストなど二次利用を許可されたものが集まっています。作品の二次利用に関する約束は掲載作品の転載、二次利用についてをご覧ください。自分の呟怖作品も、他の掲載作品同様に読んでいいよ・描いていいよという方は、ぜひ参加ボタンから呟怖作家としてご参加ください。その他ご不明なことはガイドをご覧ください。

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呟怖.ORGと参加について

寝る前にスマホで怪談を読んでいた。ありきたりな怪談だったが、途中で急に怖くなって指を止めた。ただ漠然と怖いので画面を消して寝ようと決心した瞬間、スマホの裏から白く長い指が伸びてきて、画面を下にスクロールした。
気付けば朝だった。投げ捨てられたスマホは充電が切れていた。
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友達と喧嘩した私はその湖に行きました。水面を覗くと未来が見えるって噂があったんです。仲直りできるか、占いです。私の顔が映るだけでした。そのうち雨が降ってきたので帰りました。今の私、雨で歪んだ水面の顔にそっくりなんです。
――〇〇小学校硫酸事件を振り返る被害者のインタビューより
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掃除中に1枚の写真が出てきた。和室の真ん中に布団を敷いて眠る幼い私を親戚や家族が揃って覗き込んでいる、奇妙な写真だ。この部屋は実家の寝室だ。せっかくだから久しぶりに帰省しようかと考えていると電話が鳴った。出ると一言
「来ちゃだめ」
子供の声でそれだけ言って電話は切れた。
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ふと、学生時代にコックリさんをしたことを思い出した。放課後の教室で大騒ぎした楽しい思い出だが、なぜ急に思い出した?胸騒ぎがして当時の友人と連絡を取ろうとしたが名前が思い出せない。顔も、声も。窓ガラスに知らない男の顔が映っていた。聞いたことのない悲鳴が喉から出ていった。
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深夜のオフィス、精根尽きた私は目をつぶって天井を仰いだ。瞼の裏に焼き付いた文字列が徐々に薄れて、私は夕暮れの畦道にいた。生まれも育ちも都内の私はこの景色を知らない。歩みだそうとしてアラームで覚醒した。目を開けるとデスクの上に腹の無い赤蜻蛉がいたが瞬きの間に消えてしまった。
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近所に「椅子おばさん」と呼ばれる老婆がいるらしい。道の端で椅子に腰掛け、登下校を笑顔で見守っているそうだ。伝聞系なのは私自身が椅子おばさんを見た事が無いからだ。子供たちは主のいない椅子に挨拶をしている。ただ、その椅子は朝夕だけそこにあり昼間や夜はいつの間にかなくなっている。
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Aは学生時代とてもモテたが部活動を口実に全て断っていたそうだ。
ある日の下校時、下駄箱を開けるとむせ返る程の甘い匂いがして腿に激痛が走った。下駄箱から沸々と泡立つチョコレートが溢れ出し足にかかったのだ。湯気を上げるその中には筆跡の違う複数の恋文が混じっていたという。
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「あれ、見て」
初詣の帰りに彼女が指さしたのは民家のしめ飾りだ。
濡れたように黒い縄に双銀の水引。それを飾る玄関はそこだけひどく暗く見えた。
「趣味悪いね……痛っ」
彼女が人差し指を押さえてうずくまる。見ると爪が縦に割れていた。民家の窓から髪の無い女がこちらを見ていた。
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今年米寿を迎えるAさんの家には漫才師の霊が出るという。
「漫才ゆうても逆回しみたいな声で何言ってるか分からんし動きも漫才とは全然違うんよ。気味の悪ぃ」
なぜ漫才だと分かったのか聞くと
「何度も見とる内になんとなく……」
儂ぁあっちの世界に近付いとるんですかね、とAさんは結んだ。
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この川原では時折、水の湧く奇妙な石が見つかる。調査の結果分かったのは石から溢れる水が涙と同じ成分だということ。石の周囲で録音をすると可聴域から外れた音で複数の子供の泣き声が録音されること。主任の息子が幻聴と幻視を訴えるようになり現在調査は中断されている。
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祖母は脚を患い何年も二階を使っていないらしい。埃の積もった階段を見ていると一段目に足跡が生まれた。足跡は一段一段、ゆっくりと階段を上っていく。
「え」
声を出すと同時にバタバタバタ!っと何かが落ちる音がして埃が舞った。
数ヶ月後、祖母が件の階段から転落死した。
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裏の山に熊さんと呼ばれる老人が住んでいた。人当たりの良い大柄の男性で、私を含めて近所の子は皆遊んでもらった事がある。ある日熊さんが白い貝殻のイヤリングをくれた。持って帰って母に見せると、母は悲鳴をあげて私の手からそれを叩き落とした。それは貝殻ではなく女児の爪だったらしい。
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ひろし君は頭が良くて運動ができて優しくていつもクラスの中心にいた。ひろし君が太陽なら僕は冥王星だった。あの日、屋上で苛められていた僕を庇ってひろし君は本当の星になった。地面に赤く広がるひろし君は太陽そのものだった。太陽を亡くした教室の寒さが僕には妙に心地よかった。
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早朝に散歩をしていると、遠くから何か聞こえてきた。どうやら大勢の人の話し声のようだ。濃霧の向こうから声は徐々に近付いてくる。嫌な予感がして引き返そうと振り返った瞬間、姿の無い喧騒に包まれた。人だけでなく獣の鳴き声もあった。何かの集団はすぐに遠ざかっていった。散歩はやめた。
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彼とドライブ中、山の斜面にイルミネーションが見えた。彼が言うには遊園地があるそうだ。寄りたくなって閉園時間を調べるととっくの昔に潰れていた。じゃああの明かりは何?と問う私を無視して車は山道へ入っていく。カーステレオから歓声と悲鳴、パレードの音楽と笑い声が流れてくる。
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肝試しで訪れた廃屋に窓のない部屋があった。出入口は黒ずんだ木の扉が1つだけ。錆だらけのノブを掴んで引くと粘着質な抵抗と共に数cm扉が開いた。隙間に何か見える。ダクトテープか何かで扉を目張りしているようだ。さらに力を込めようとして仲間に止められた。
「おい、テープ。内側から……」
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厭な事、気持ちの悪い事をいつも考えている早熟な赤ちゃんです。
#呟怖 で考えた怪文を世に放流しております。
好物は昆布茶とラム酒です。
気軽に絡んで下さい。
#11月になったのでフォロワーさんに自己紹介しようぜ

妹はこの山道で死んだ。遠足の帰りに姿を消して、2日後に半分に食いちぎられた空の弁当箱と一緒に発見された。弁当箱のもう半分は胃の中から見つかったよ。
「ここを通る時は弁当の米を一粒残しておけ」
言い伝えは忘れ去られ、妹の死も風化して、来年からまたこの道を遠足で通るらしい。
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その死体は腹部を大きく開き自身を天幕とし、垂れる臓物を舞台装置に数体の指人形で白雪姫のワンシーンを再現していた。絶句する刑事の目の前で既に事切れた灰色の唇がハイ・ホーを歌い始めた時、刑事はこの事件の犯人が法の外にあると察した。夜刀浦市を震撼させる連続殺人事件の始まりだった。
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「夜になるとお婆ちゃんが来る」
おねしょをするようになった息子は口ごもりながらそう言った。祖母は宗教にハマり去年失踪している。まさかとは思ったがその日は私が息子の部屋で寝た。深夜、下半身に違和感を覚え手で払うと人の頭に触れた。明かりを点けると指に長い白髪が絡みついていた。
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深夜、リビングからシャッター音が繰り返し聞こえてきて目が覚めた。恐る恐る覗くとスマホを暗闇に向けて写真を撮る妻がいた。声を掛けると寝ぼけた様子で
「犬かと思ったけど違うかも」
なんだそれ。
その日以来寝室で時折獣臭がするようになった。妻は真夜中にスマホを部屋の隅に向ける。
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私は雨音を聞くのが嫌いだ。意識しなければどうということはないが、一度気になると嫌でも耳に入ってくる。もしそのまま聞き続けていると弾ける雨粒にの中に何者かの囁き声が混じってくる。電波の悪いラジオのように不明瞭だが確かに。それ故、私はイヤホンを手放せない。
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部屋に漂う異臭で、Aさんは夏に購入したカブト虫の世話を忘れていた事を思い出したそうだ。恐る恐る押入れを開けると強烈に虫臭い籠があった。
その日からAさんは何となく部屋を出られなくなったそうだ。
「お腹は空くんですけど、なんか居心地が良くて」
Aさんからは仄かに土の臭いがした。
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向かいのマンションに全く同じ洗濯物を干している部屋が2部屋あった。眺めていると全く同じタイミングで住人が顔を出した。同じ顔だった。同じように手すりに肘をつき、同時に煙草に火を点ける。呆気にとられて手に持っていた缶を落とした。同時に隣のベランダからも カラン と音が響いた。
#呟怖 https://t.co/Cals6zQ8me

昔入ったお化け屋敷覚えてるか。
ちゃちな仕掛けのお化けだったが俺達 半泣きになって押し合いながら出口を目指したよな。外に出て驚いたよ。外の人たちが皆俺見て拍手してるんだもん。なあ、なんでお前もあの時拍手してたんだ?俺、あの日、どうやって帰ったっけ?おい、拍手やめろよ。
#呟怖 https://t.co/jVYJ8J7smp

帰宅ラッシュの駅のホームで電車を待っていると声がした。
「はい、はい、ええ」
隣に並ぶ男が大声で電話をしているようだ。
「はい、そうです。目からも口からも」
無視してスマホを触っていると
「ここからも」
耳元で囁かれた。
驚いて振り向いたが列に不自然な空間が空いているだけだった。
#呟怖

近所に「猫のなる木」と呼ばれる木があった。昼夜問わずたくさんの猫が枝に登って寛いでいるからそう呼ばれていた。道路の拡張工事でその木が引き抜かれた時、根本から3mを超える猫の頭骨が出てきたという。頭骨をどうしたのかは知らないが、隣町の寺にやたら猫が集まるようになったらしい。
#呟怖

田舎の母からDVD-Rが送られてきた。真っ白なディスクにマジックで「祝い」とだけ書かれていて、裏面には夥しい数の指紋が着いており再生できなかった。母に連絡がつかず不安を覚えたので警察に相談した結果、実家があった場所は空き地になっていた。DVDは未だに再生できていない。
#呟怖

「ほら、ここ」
放課後の教室で彼女はクラス写真を指差した。俺の肩に真っ赤な付け爪の手が乗っている。つまり心霊写真ってやつだが、正直怖さより彼女と二人でいる事に心臓が鳴っている。落ち着かず泳ぐ視線が、止まった。彼女の机を握り締めるかのように4枚の真っ赤な付け爪が食い込んでいた。
#呟怖 https://t.co/m9qey1bVct

我が家の和室で眠ると何故か必ず鈴の音で目が覚める。昼寝なら風鈴や外を走る子供のキーホルダーで、夜ならテレビとか。どんな状況でも必ず、鈴の音を聞いて起きてしまう。
ある日祖父が和室で死んでいた。二つ折りした座布団を枕に、エアコンをつけて、両の耳には通販で買った耳栓をしていた。
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